ダイヤのネックレス-Necklace of Diamond- 作:コンスタンチノープル
●出身地:岐阜県
◆ポジション:捕手
◆利き腕:右投げ右打ち
●身長:157cm
●体重:63kg
●血液型:B型
●誕生日:6月1日
●趣味・特技:ジグソーパズル(10,000ピースを超えるものもコツコツと完成させる)
●尊敬する人物:叔父
●特徴:キャッチングの巧い好守の捕手。
●キャッチングはミットを動かすタイプではなく、ピタッと止めるタイプ。
●青道高校女子野球部創設の立役者。
「へぇー、じゃあ古田さんがみんなに声かけて
「そう。でも人数はちゃんといるんだけど校長も教頭もなんか渋っててね…」
女子野球部創設のために集った二一人であるが、学校から許可が一旦保留、今の所は同好会扱いなのである。男子野球部の一年生、
「やっぱり野球ってなると、施設を造らないといけないから簡単には決められないんだよ」
「球場や寮ぐらい、ママンが建ててあげるっていってるのよ?」
「ただ造るだけじゃなくて、維持や管理が大変なんだよ。それよりさ…」
東条は一人の少女の存在が気になっていた。
「やっぱり、日本語上手いよね。アメリカから来たばかりなんでしょ?」
「アメリカは別の娘。私はフランスよ」
「ちなみに私は韓国よ」
「私は元々日本の漫画やアニメが好きで、どうせなら日本語版を観たいと思って覚えたの」
「フランスじゃ日本のサブカルチャーが人気だっていうからね。あっ、じゃあこのアイドルも知ってる?」
東条は自分が応援するアイドルグループのグッズを見せた。
「うん!フランスでもライブやったことあるからね」
「よかった。やっぱりフランスはそんなに野球が盛んじゃないから日本に来たの?」
「そうだよ。特に女子野球は日本が世界一だし、イチからグラウンドや寮を作るんなら、私の家が役に立つと思ってね」
セローの家はフランス貴族の血を引く由緒正しい家柄で、貴族制度が法的に消滅した現在では、欧州一の大グループ会社の経営者一族なのである。
「こらこら、そういうことなら私の家がやるから」
孔の実家も韓国の財閥一族でありプロ野球、プロサッカー、プロバスケットボールを始め、スポーツチームを数多く運営している。
「プロ野球選手になりたいって思ってる人は沢山いるけど、プロ野球チームを持ってるって、規模が凄くてよく分からないな」
「
「漫画やアニメの影響で野球のことは知ってたんだけど、実際に一緒にキャッチボールしようって誘ってくれたのは太熙なんだ」
家同士の付き合いでセローと孔は幼少の頃より見知った間柄であった。
「私がラシェルを誘って一緒にキャッチボールとかしてるところにノーマが混ざってきたの。彼女は元々ソフトボールやってたから色々情報交換しながらやってたの」
ノーマとは、二人と同じく古田に誘われ青道高校の門を叩いたアメリカ人の
「ノーマがリトルリーグ・ワールドシリーズで絢凪と対戦してそこから交友があって、私が日本で野球をしたがってるって話してくれて、そこからじゃあノーマと太熙も一緒に日本でやろうって誘われたの」
「女子野球は日本が世界一っていうのは聞いたことがあるけど、孔さんはよかったの?野球なら韓国も強いよね?」
「あー、韓国の学生スポーツっていうのはね、その競技でプロになってお金を稼いで生活する人がやるものだから、私みたいな財閥のお嬢様みたいなのはどうせ片手間のお遊びでやってるんでしょ?って、国じゃ腫れ物みたいな扱いだったの」
韓国の高校野球は日本のソレのような教育や人間形成よりもプロ一本で目指すための色合いが強く、過去には野球部の学生は授業が免除され、一般の生徒が授業を受ける中、野球の練習をする高校も稀ではなかった。
「三人とも貴族や財閥や名家のお嬢様なのによく野球やらせてもらえたね」
「私たちは上にお兄様やお姉様が何人かいるから結構自由にさせてもらっているわ」
三人が談笑していると二人の少女が息巻きながらやってきた。
「ラシェル、太熙。やるぞ!」
「咲耶、ひとみ、やるって何?」
「咲耶、主語を付けて主語を」
木村咲耶と
「直談判よ、直談判」
「また校長先生と教頭先生の所に行くの?」
「今度は実力行使すっから。覚悟しといて」
「何するつもり?」
「何か嫌な予感がする」東条は一抹の不安を抱いた。
この日は男子野球部の練習を森校長と林教頭が見学にやってきていた。
「わ・・分かってるんですか・あの人・・・・今年、結果が残せなければ自分のクビが危ないことを」
「たのもーっ!!!」
森校長と林教頭が話していると古田を先頭にした女子野球同好会の一団がグラウンド前に乗り込んできた。
「ん?」
「じょ、女子野球同好会…」
「君たち、何しに来たんだね?」
郷が一歩前に歩んで出た。
「校長先生、教頭先生。お二人に直談判しにやってきました」
「直談判…わざわざこんなところまで来なくてもちゃんとした場で話をしたほうがよかったんじゃないかい?」
森校長が暗にこの場は帰るように言い聞かせようとしたが木村が喰ってかかる。
「話だけじゃ埒が明かないんで今日は実力行使にきました」
「じ、実力行使?」
林教頭は何かトラブルを起こすのではないかと気が気ではない。すると古田がグラウンドの
「聞け野球部!これから女子野球部の創部を賭けて、私たちと勝負しろっ!!」
「なっ?何を言っているんだね君は」
「片岡監督、相手にすることはありません!私たちが収めますのでそのまま練習を続けさせてください」
森校長と林教頭の言葉とは裏腹に片岡はグラウンドを出て古田たち女子野球同好会の前に立ち、鋭い眼光をぶつけた。
「…………」
「…………」
女子野球同好会の一同はその向けられた眼光から一瞬も目を逸らさずにいた。木村などは逆に睨み返している。
「監督に睨まれても視線を視線を逸らさないとは、決意は本物のようだな」
野球部主将の
「女子野球部とは一体何のことですか?」
片岡が森校長と林教頭に聞く。
「いえ、今年の一年の女子生徒の中に高島先生を監督に据えて女子野球部を起ち上げようと画策する生徒たちがいまして」
「時間がかかるからまずは同好会として起ち上げて、後々部に昇格させたらどうかと言ったんですけどね」
片岡は森校長の言葉の裏に、なんやかんやと有耶無耶にしてなかったことにしようとしているというものがあると感じた。
「勝負しろと言ったな?」
片岡は古田に問った。
「はい!」
「もし自分たちが負けたらどうするつもりだ?」
「負けません!必ず勝ちます!!ですが、万が一負けたら今の同好会も解散します!!!」
片岡は他の女子野球同好会の一団に目をやった。古田の独り善がりではなくそれが総意であるか見定めた。
「分かった、いいだろう。もし勝ったら野球部の監督として、教師の一人として君たちの力になろう」
「か、片岡監督!?勝手に話を進められるのは困ります!」
「これだけの強い意志と決意を持った生徒たちの気持ちを、一野球人、一教師として無視することはできません」
「いいじゃないか」
そういったのは森校長であった。
「校長、よろしいのですか?」
「負けたら今の同好会も解散させるといっているんだ。その覚悟は本物なんだろう」
林教頭はこれが女子野球同好会を無くす口実になると森校長が思ったんだと察した。林教頭も、まさか東京でも有数の野球名門校の野球部に女子生徒が勝負を挑んで勝てるとは思わなかった。
「わかりました。そういうことなら是非勝負していただきましょう」
「決まったぞ。勝負の形式はそっちで決めなさい」
勝負をする運びとなり、片岡はその勝負を決する方法を古田に委ねた。
「では、こちらから投手と打者をひとりずつ出して、一打席勝負を計二打席」
「分かった、そうしよう」
少女たちの運命をかけた勝負が、今始まろうとしている。
投手・松坂-捕手・古田のバッテリーになるのは意識したところであります。原作が続いていたとしても「松坂」という投手と「古田」という捕手は寺嶋先生なら出してこないだろうと踏んだからです。
しかし、松坂桃の名前の元ネタは松坂大輔ではないです。同じく古田絢凪の名前の元ネタも古田敦也ではありません。