最強バギー伝説   作:バギ次郎

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この物語はバギー船長がのちに最強へと至る物語



の予定です


ロジャー海賊団時代
第1話:うるせェ!そんなことよりお宝じゃァ!!


 敵船発見!!

 

 その報告を聞くや否や自室に戻り、戦闘の準備に取り掛かる。この男の名はバギー。赤くてでかい鼻がコンプレックスの海賊見習いだ。

 

(命のやり取りにはまだちょっとだけビビるが、敵の持ってるお宝とそのあとの宴のためにもいっちょハデにかますかァ!……てのは船長たちに譲るとして、いつも通り雑魚を倒しながらお宝でも見つけるとしよう)

 

「なにニヤニヤしてんだバギー、いつも以上に気持ち悪いぞ?」

 

 戦闘プランを組み立て、その後のうまみに思いをはせるバギーに話しかけてくる赤髪の男がいた。シャンクスだ。

 

「会話早々に罵倒とはいい度胸してんなドアホ!これから始まるおれ様の殺戮ショーを思い浮かべてるとこなんだ……てめェにはわからねえだろうがなァ」

 

「あァわかんねえなあ。それにそんなこと言って、どうせいつもみたいに端っこでこそこそするだけだろ」

 

「だァまらっしゃい!おれ様のジャマをすんじゃねェ、どっか行ってろ!!第一てめェもそんなにおれ様と変わらねェだろうが」

 

「うるせえ!!」

 

 痛いところをつかれたのか、髪の毛だけでなく顔もうっすら赤くなった。挨拶はその辺にしておいてシャンクスは一息つき、両手を頭の後ろに組みながらこう言った。

 

「そういえばレイリーさんが今回の相手はそこそこやるらしいから二人で行動しろだとよ。それを言いに来たんだった」

 

「そうか、くれぐれもおれ様のジャマだけはすんなよ」

 

「おれはお宝には興味ないから心配しなくてもいいぜ」

 

 などと軽口をたたきあっていると船が一際大きく揺れた。船員たちの喧騒が聞こえてくる。戦いが始まったようだ。

 

「お前がちんたらしてるせいで出遅れちまったじゃねえか!」

 

「バカ野郎!何事にも準備ってもんが必要でしょうが!チクショウ、まァこんなもんでいいか」

 

 行っていた作業を無理やりに終わらせて立ち上がる。

 

「ハデに行くぞ!!」

 

「なんでもいいから早くしろ!おいてくぞ!」

 

 二人は慌てて戦闘へ加わりに行くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱりこそこそしてんじゃんかよ」

 

 二人は船内を物色中だった。

 

「戦闘なんざ、お宝をゲットしてからだろうが。なんならゲットしたお宝をいったん船に置いてきてからでも遅くはねェ」

 

「いや遅すぎだろ!そんなことしてたら戦闘終わっちまうぞ」

 

 そこでシャンクスはハタと気づいた。

 

「さてはお前、いつも最初はいるのに途中からいなくなってたのはそういうことだったのか!そんなんじゃいつまでたっても強くなれねえぞ」

 

「んなこたァわかってんだよ!ただ、おれ様は切った張っただのより、お宝のほうが大事ってなわけよォ」

 

「そんなにいいもんかねえ、そのお宝ってのは」

 

「はじめからてめェには期待してねェよ」

 

 敵の船の中だというのに、緊張感のかけらもなく二人は進んでいく。もちろん他の者たちは絶賛戦闘中である。そのためか、船内に残っている者はほとんどいないようだ。

 

 そんなこんなで探索を続けていると、やっとそれらしい部屋が見つかった。ドアは立派で船室にしてはやたらと大きい。幸運なことに見張り役も戦いに行っているのか、いまはいない。

 

「やったぜ、おい見ろよシャンクス。この部屋の中にお宝がたんまりあるはずだ」

 

「早くしろよな。ぐずぐずしてたら終わっちまうよ。船長たちがアホみたいに強いの、お前も知ってるだろ」

 

 シャンクスは今すぐにでもこの場を離れて戦闘に加わりたいようだ。

 

「あァ?鍵がついてやがる。まァそりゃそうか。お宝がたんまりある部屋だもんな、鍵の一つや二つあるってもんだ。こりゃ一本取られたぜ、なんつって」

 

 ドアの前でおちゃらけるバギー。

 

「バカなこと言ってねえで早くしろ!鍵がついてるならもう諦めろ!船長たち……終わりかけかもしんねえけど、いま行けば間に合うかもしれねえ」

 

「はァ?ここまで来て諦められるかァ!それにまだでかい音が聞こえてくる。敵さんもそこそこ強いんじゃねェか?それはそれとして何とかして鍵を見つけねェとなァ」

 

「もういい!おれだけでも行ってくる!」

 

 とうとうしびれを切らしたシャンクスが走り出そうとする。

 

「あっちょっと待て!だから鍵を探すって言ってん……」

 

 慌てて振りかえりシャンクスを止めようとした拍子に、通路に置いてあった箱に足が当たった。箱の上にはなぜかビン。土台が揺れたのだ。当然ビンはバランスを崩し床に落ち、パリーンといい音を立ててわれた。

 

「何の音だ!」「ガキ二人が宝物庫の前にいるぞ、殺せ!」

 

 運悪く近くにいたであろう敵に見つかってしまった。

 

「どうしてワレモノを不安定なところに置いてるんですかァ!!」

 

 バギーは敵に見つかり涙を流しながらそう叫んだ。

 

「おいバギー!来るぞ、油断するなよ!!」

 

「どうしてお前ェはむしろ嬉しそうなんだよォ!!……チクショウ!こうなったらやるしかねェ!!」

 

 腰に差していたナイフを抜き、敵を見る。

 相対してレイリーの言っていた意味が分かった。

 

(おそらくこいつらはただの戦闘員だが……スキがねェ)

 

 いまだ船が大きく揺れ、衝撃が止まないのも敵が雑魚ではないからだろう。

 

「ガキに宝は早えんだよ!死ねえ!」

 

 二人のうち一人がナイフを片手に突っ込んできた。それをなんとかして受け流し距離をとる。真正面でやりあっても相手は大人だ。単純な膂力に差があるため分が悪い。

 

(さて、どうしたもんか。こっちからいっても大したプレッシャーは与えられねェし勝機も薄い。やはりカウンター狙いが得策か……)

 

 その後も何度か切りあうが互いに決め手に欠けていた。

 

(こうなったら奥の手のアレを使うしかねェか。まだ試作段階で実戦じゃ使ったことはないが。この分じゃシャンクスの野郎も苦戦し……ってえーーー!!!)

 

 自分が苦戦している相手の片割れだ。当然シャンクスも苦戦しているだろうと、目を向けるとすでに戦闘は終了していた。倒れ伏す敵の横には、勝利したはいいがどこか不満そうな顔のシャンクスが立っていた。

 

「こんなもんか……あん?おーい!バギーはまだなのか!さっさと終わらせろよな!」

 

 そう言いながら戦闘が終わったのでこちらに近づいてくる。

 

(なん……だと。おれ様が戦っている相手とそうレベルは変わらねェはずだが。ハハーン、そうか!さてはあいつの相手はおれ様が相手しているやつよりも雑魚だっただけだな。そうに違いない)

 

「早くしろよな。何ならおれが変わってやろうか!こいつ程度なら朝飯前だぜ!」

 

 自分とは同じ見習いで、戦闘に関してはちょっとセンスがあるな程度の認識だった。それがこれほどまでに差ができていたとは……驚きで固まっているバギーに

 

「まさか……いつもおれに文句ばっか言ってくるあのバギーがこんな奴に負けたりしねえよな?」

 

 シャンクスは楽しそうである。

 

(完全に面白がってやがる……!この間までおれ様と大差なかったはずなのに。チクショウ、なめられっぱなしで終われるかァ!)

 

 それもそうである。バギーは宝探しのため極力戦闘には参加しなかった。しかし、シャンクスはその間ほぼすべての戦闘に参加し、その分しっかりと力をつけていた。

 このとき、バギーの中で宝とは別にもう一つ、求めるものができた。

 

「ガキが調子に乗りやがって。この赤鼻を殺したら次はてめえの番だぞクソガキ!!」

 

「あー、言っちゃったよ」

 

「赤っ鼻ァ……?誰の鼻がデカくて釣りの浮き代わりになるってんだァ!!」

 

「そこまでは言ってねえよ!」




子どもシャンクスはこんなイメージ。普通にガキっぽいところもあると思う。

約三千字書くだけですごいきつかったよォ。毎日投稿してらっしゃる方々はやばいですね。いい意味で。

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