アマプラでワンピ1期を見てるんですが、やっぱり面白いですね。東の海編が好きです。
バギー船長が活躍するからね!
「ハァ……ハァ……」
なんとか勝利を収めたはいいものの、肩で息をするバギー。
「いつもサボってるからだぞ、バギー」
「うるせェ!!……ハァ」
(だが、こいつの言っていることも一理あるなァ。これからは戦闘も訓練もサボらねェでおこう)
心の中でそう独り言ちながら、倒した相手の持ち物をまさぐるとお目当てのものが見つかった。
「おっ、やっぱり持っていやがったな。これで部屋の中のお宝はすべておれ様のものだァ!!」
「鍵があったのか。宝だけじゃなくてサーベルとか武器もあったりしねえかな」
見つかったのは一つの鍵。倒した相手はおそらく宝物庫の見張りだったのだろう。興奮冷めやらぬようすでさっそく鍵を開け部屋の中に入ると、そこには中央に宝箱が一つだけぽつんとあった。
「こんな大層な部屋に鍵までかけてて宝箱が一つだけとはどういうことだァ!!おれ様の苦労は何だってんだチクショウ!」
「はあ、武器もねえみたいだな。それしかないなら仕方ねえだろ、いいからあけてみようぜ。ここまできたら何が入ってるのか、おれも気になってきたな」
バギーはイラつく気持ちを抑えようともせず、ブツブツと何やら愚痴りながら宝箱をあけてみるとそこには、
「なんでェ、果物の実?と本が一冊か。宝箱って名前なんだから金銀財宝の一つや二つ入ってるもんだろォ!ハァ……くたびれ損だぜまったく。こんなもんてめェにくれてやるよ」
気を落とし、ぶっきらぼうにそう言い放つ。
「そんなこと言ったっておれも果物なんていらねえよ。でもこれは何の本なんだ?」
気になって箱の中に入っていた本を手に取ってみると、その表紙には『悪魔の実:図鑑』と書かれていた。
「なに……てことはもしかしてこれ……悪魔の実か!!初めて見たぜ」
「悪魔の実ィ?」
意気消沈していたバギーであったが、シャンクスの驚きようからさすがに気になったのか、彼の隣へ行き一緒に図鑑を覗き込んだ。
この実が何の実であるのか、パラパラとページをめくっていると、
「あった!この渦巻き模様……間違いねえ!これは『
「海に嫌われるだァ?」
「カナヅチになるんだ」
「だァれがそんなもん食うか!泳げねェんじゃ海の底でおれ様を待ってるお宝ちゃんたちはどうすりゃいいってんだ。なおさらいらねェよそんなもん」
「売れば一億ベリーはするらしいぞ」
「な……いちおくゥ!!?」
「おれも別に欲しいわけじゃないが、お前がそんなにいらないってんなら一応持っていくか……」
「ちょっと待てェい!!気が変わった。おれ様がもらってやる、よこせ」
「いちいち上からだな、いつものことだけどよ……まあいいぜ、ほらよ」
見事なまでの手のひら返しように、なんとなくいい気分はしなかったが、自分も特に必要ではなかったため素直に渡した。
(バカなのかこいつはァ!腕っぷしは認めるが頭の中はすっからかんってかァ!?……いや、もうそんなことはどうでもいい。これがありゃ、億万長者になることだって夢じゃねェ!!)
ギャハハハ、と笑いの止まらないバギーを見て、不思議に思いながらも少しあきれていたシャンクスだったが、もともとの目的を思い出した。
「そういやまだ船長たち戦ってるかもしれねえ!早く戻るぞ!」
二人は急いで戦場へと戻るのであった。
バギーたちが着いたころにはすでにカタがついていたようだった。
そこで、いつものように『おまえがトロかったからだ』、『いや、お前こそ』、と言い争う二人にレイリーのげんこつが落ちたことなどを除けば、特筆することもなく船員たちは船に戻っていった。
その日の夜。宴が行われている中、バギーは自室でバラバラの実と悪魔の実図鑑を前にして、頭を悩ませていた。
考えていることを文字に書き起こす作業ってとても時間のかかることなんですね。
もしよければお気に入りなどしてお待ちいただければなと願っています。