最強バギー伝説   作:バギ次郎

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バギー船長には豊富な知識と経験があるんだよォ!!


独り立ち、そして仲間集めへ
第4話:ようやく来たぜェ


 ロジャーの立派な最期を見届けてから一年。バギーは新世界のとある島に上陸していた。

 

「やっとここまで来たぜェ」

 

 約一年間、たった一人で旅をして気づいたことがあった。

 

(仲間がいねェ旅はつれェなァ。だれかと楽しく会話をしてェよ、会話をよォ。だがそれも、あと少しの辛抱だ)

 

 人との会話といえば、時折立ち寄る町での買い物や、襲ってくる海賊たちを返り討ちにするときなど。およそ会話と呼べるものでもないが、実際そのぐらいであった。また、仲間にしようと思える者がいなかったのもある。そこでバギーは昔の仲間に会いに行くことにした。かつてロジャーの船に乗っており、唯一どこにいるのかわかっているのがおでんしかいなかった。そのため、彼はワノ国を目指していた。

 

(あの船にいた頃が、つい昨日のことのようだぜ。おかげでなんとかここまで来れた。ワノ国へはもうあと少しのはずだが……)

 

 ワノ国の近くまで来れたはいいが、どうやって入国しようか頭を捻らせていると、木々の間からこちらをにらみつけるような視線を感じた。

 

「敵意まる出しだなこの野郎ォ。見聞色を使うまでもねェ」

 

 負けじとにらみ返すとそれらが姿を現した。翼を広げれば優に十メートルは下らぬほど巨大な鳥たち。化け物といっても過言ではない。嘴は人ひとり丸のみできそうなほど大きく、かぎ爪が地面をえぐっている。射殺さんばかりの鋭い目つきで、翼を大きく振りかざしギャーッと威嚇してきた。

 

「獣風情が、おれ様とやろうってのかァ?格の違いってやつを思い知らせてやるよォ!」

 

 戦いの幕が切って落とされた。

 化け鳥はギャアギャアと叫びながらその大きな嘴を振り下ろしてくる。それらを難なく躱すバギー。避ける度に地面に大きな穴が空いていく。

 

(避けられねェほどじゃねェが、直撃は避けた方がよさそうだなァ)

 

「だがそれがなんだってんだァ!雑魚なのには変わりねェ。おれ様の力を見よ!バ~ラ~バ~ラ~」

 

 地面を蹴ると一瞬で加速し、化け鳥の懐に潜り込んだ。

 

「キャノン!!」

 

 黒く染まった右腕が化け鳥のどてっ腹にめり込み、木々をなぎ倒しながら森の奥へとぶっ飛んだ。同胞が目にもとまらぬ速さでやられたことで、化け鳥たちに動揺が広がる。

 

「ようやく気付いたかァ?てめェらが狩られる側だってことによォ!!」

 

 そこからは戦闘ではなく、もはや蹂躙であった。

 

 

 

 倒した化け鳥たちの上に座っていたバギーは、いいことを思いついたとばかりに手を打った。

 

「よし、てめェらはこのおれ様にたてついた罪として、おれ様をワノ国へ連れていけ!もたもたしてんじゃねェ、さっさとしろォ!」

 

 いましがたボロボロにされたのに、そうせっつかれた鳥たちは満身創痍だ。しかし、この世ははかなきかな、弱肉強食だ。自分よりも強い者の言うことには逆らえなかった。よろけつつもなんとか立ち上がると、その大きな足でバギーの両肩をつかみバサバサと翼を動かし始める。

 

「って違ェよ!普通は背中に乗せたりするもんだろ!」

 

 そんな叫びもむなしく、バギーたちはワノ国へと飛び立っていった。

 

 

 

 

(まァ、この際ワノ国に着きさえすりゃ運ばれ方なんざどうだっていい)

 

 眼下に広がる景色の移り変わりを望遠鏡で見ていると、

 

「あった!おい、もう少し右だ。そう、そのまま真っすぐ飛べェ」

 

 見つけた、ワノ国だ。孤独から解放される喜びからか、おでんがどこにいるのかも確認することなく、もう我慢ならんとつい口を滑らせてしまった。

 

「もういい!ここで降ろせ!」

 

 化け鳥は待ってましたとばかりにパッと足を離した。ようやくこのバケモノともおさらばだ。そんな化け鳥の気持ちもつゆ知らず、飛行手段を無くしたバギーは大空へ投げ出された。

 

「バカ野郎!!ここで足を離せって意味じゃ……ってうおおお!!!」

 

 ぐんぐん加速し落下していく。

 

(このままじゃやべェ……)

 

「バラバラ……ツインキャノン!!」

 

 バギーは着地寸前に両腕を使い地面を殴りつけた。

 

 

 ドオーーーン!!

 

 

(おれ様じゃなきゃ死んでたぞ!!)

 

 

 

 

 町のはずれの森の中ですさまじい音が鳴り響いた。ちょうど近くを通りかかっていた町民の一人がなんだなんだと穴へ駆け寄る。すると、穴の中から出てきたのは人。

 

「あんのクソ鳥めェ!今度会ったらただじゃおかねェ!!」

 

 ブツブツ文句を言いながら這い上がってきたバギーと目が合った。

 

「よ……妖怪じゃーー!!」

 

 恐ろしくてたまらなくなり走って逃げてしまった。バギーは一人ぽつんと雪の降る森の中に取り残された。

 

「だァれが妖怪じゃァ!!まったく、人の顔を見るなり失礼な野郎だぜ。だが奴の服装……ついに来たぜ、ワノ国!」

 

 妖怪と言われたことよりも、ワノ国へ来れた嬉しさが勝ったバギーであった。




ゴムゴムのキャノンがすでにあるけどバギーってほぼ主人公だし誤差でしょ。
ちなみにバラバラキャノンとは、全身の力を乗せて振り抜く渾身の一撃でバラバラ砲よりも威力は高い。なお普通のパンチと捉えることもできます。今後もいろいろ出てくる予定です。


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