無職転生 妄想ss集   作:み缶

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ルーデウスがフィッツ先輩の正体を見抜いた展開。
個人的に見たかったので書いてみました。
誤字脱字があったら教えていただけるとありがたいです。


もしルーデウスが鈍感じゃなかったら

俺はヒトガミの助言を受けて、ラノア魔法大学に向かうことになった。

魔法大学では推薦状をくれた教頭のジーナスから話を聞き、入試を受けることとなった。

入試と言っても筆記ではないらしい。

そうして俺は修練棟の訓練室に案内された。

入試の内容としては魔法大学に在籍するもう1人の無詠唱魔術師との実戦らしい

 

「ゲータ先生!フィッツ君をお借りしてもよろしいですか!?」

 

そう叫びながら向こうにある魔方陣に駆け寄っていく。

魔法陣は聖級の治癒魔術のものだそうだ。

 

少ししてジーナスが駆け寄ってきた時隣には1人の少年がいた。

長耳族(エルフ)なのだろう短い白髪からは尖った長い耳が出ている。

そして顔にはサングラスをかけていた。

そして、どこか懐かしいような雰囲気を持っていた。

 

「はじめまして、ルーデウス・グレイラットです」

 

自己紹介を終えると彼は呆気に取られたようだった。

 

「フィッツです。よろしく。」

 

彼が自己紹介をしている間にジーナスが何かを唱えると魔法陣が光る。

お互いに準備を終えそれぞれ魔法陣の端に着く。

それをジーナスが確認すると開始の合図が発せられる。

 

さて、入試の結果から言おう。

圧勝だ。

彼が無詠唱魔術を使うとしたところを乱魔で妨害。

そのあとは岩砲弾でフィニッシュだ。

 

「い、いまの...どうやったの?」

 

そう聞いてきた彼の声はどこか聞き覚えのある声だった。

その時点で俺は彼のサングラスの下を確かめたくなっていた。

 

「乱魔という魔術です。知りませんか?」

 

彼は首を振る。

どうやら知らないようだ。割とマイナーな魔術なのだろうか。

この後は、向こう側の魔法陣にいた生徒達からの視線が痛かったので、フィッツ先輩に花を持たせてもらったことにした。

そしてどうしても気になることがあったため、

放課後、時間を空けておいてくださいと伝えておいた。

・・・・これが俺の空回りじゃないといいんだが。

 

~~~放課後~~~

 

校舎裏にて待っていると少し駆け足のフィッツ先輩がこっちによってきた。

 

「ごめん、ルーデウス君!少し遅れた」

 

フィッツ先輩は少しはにかみながらそう言った。

 

「大丈夫ですよ。」

「で...どうしたの?何か相談?」

「いえ、少し聞きたいことがありまして...

フィッツ先輩はブエナ村ってご存知ですか?」

 

フィッツ先輩の耳がピクリと動く。

 

「フィットア領の村だよね。それがどうかしたの?」

「僕の出身なんです。」

 

やはり似ている。

どこか重なるのだ。

いじめられていて、泣き虫だったあの子に。

 

「そこには、俺の初めての友達がいました。」

「・・・」

長耳族(エルフ)で、髪は短い緑色でした。

彼女がいじめられていたところを助けたのが僕と彼女の出会いです。

彼女は少し泣き虫でしたが僕に懐いてくれていて可愛い子でした。」

「・・・」

「でも、僕は7歳の頃、少し離れた街に行ってしまいました。

そして、転移事件が起き、彼女の行方は分からなくなってし..まい...」

 

気づくとフィッツ先輩の頬には涙が流れていた。

姿が重なるブエナ村にいた泣き虫の少女に、シルフィエットに。

 

「・・・フィッツ先輩。フィッツ先輩の本名はシルフィエットというのでは無いでしょうか。」

「・・・!」

 

フィッツは身を少し震わせゆっくり頷いた。

 

「うん...うん...!僕は...シルフィエットです。ブエナ村のシルフィです」

 

そう言うと、ゆっくりと歩みより抱きついてきた。

俺はそのまま抱き返した。拒絶する理由は無い。

 

シルフィの涙も止まり、落ち着いたあと、俺はシルフィの話を聞いていた。

転移事件でアスラ王国に転移したこと。第2王女に保護され、今は守護魔術師をやっていることなど。

パウロからシルフィが頑張っていることは聞いていた。

だが彼女は俺の想像以上に頑張っていたのだ。

彼女は少し間を置くと、口を開きこう言った。

 

「昔から、ずっと好きでした。

今度はもう離れないでください。

離れたくないなです。」

 

俺は呆気に取られていた。

彼女とは再開したばっかりだし、好きだった子に捨てられたのだ。

しかも俺の聖剣はうんともすんとも言わない。

だが、こんな子をここで切り捨てる訳にはいかない。

ブエナ村で一緒に長い時間を過ごした彼女が離れたくないとまで言ってくれているのだ。

そして、元はと言えば俺がロアの街に言ったのも、

シルフィと一緒に魔法大学にいくためだ。

 

「わかったよ。今度はもう勝手に離れないよ。」

 

なに、聖剣はゆっくり治していけばいいのさ。

俺はシルフィと魔法大学で一緒に過ごせればいい。

そう心の中で思って彼女を抱きしめた。

 

―――シルフィ視点―――

 

今日はルディと魔法大学で再開した。

隣には綺麗な長耳族(エルフ)の人がいて、ルディの恋人かと思ったがルディの様子を見ていると、どうやら違うらしい。

はじめましてと言われた時には、何も考えれないくらい頭が真っ白になった。

 

でも、彼は実際には覚えてくれていたのだ。

それに気づいた瞬間、涙がこぼれてきた。

落ち着いたあと、ルディに話をした。

転移事件のあとの話だ。

ひと通り話したあと、僕は告白した。

ずっと好きだったこと、離れたくないこと。

彼は受け入れ、抱きしめてくれた。

その言葉を聞いた瞬間飛び跳ねそうになるくらい嬉しかった。

長い間離れてしまっていたけど、

これからは一緒に過ごせることを、ルディの腕の中で喜んだ。

 




多分この感じだとこの後の展開は原作通りかなーと思いつつ書きました。
シルフィ視点が短くなってしまったけど許してください。
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