無職転生 妄想ss集   作:み缶

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本文は【転移事件が起きなかった場合①】の続きとなっております。
未読の方は読んでからこちらを読むことをおすすめします。


転移事件が起きなかった場合 2

俺はシルフィに告白されて結ばれることになった。

それを家族に伝えるとパウロとリーリャ、ノルンからは心からの祝福を。

アイシャからは上辺だけの祝福を。ゼニスからは約1時間にも渡るありがたいお言葉をいただいた。

その内容を要約すると

 

まずはおめでとう。

そして、シルフィちゃんを大事にしないとお前の命は無いと思え。

 

との事だ。

俺がパウロの血を継いでいるのと、時々フィリップから手紙でも貰っていたのだろう。仲良かったエリスと別れてすぐに気持ちを切り替えてシルフィとくっついたことで心配されせいるのだろう。

だが安心して欲しい。

俺だってあんなに可愛い子をほっぽり出して別の子に手を出すなんてことはしない。

そう伝えるとパウロからは目を逸らされ、ゼニスからは疑り深い目で見られた。

・・・そんなに信用出来ないかね。

 

ともあれシルフィもロールズに話は通したようでお互いに結婚出来る状況になったわけだ。

 

そこで考えなければいけないことが3つある。

1つ。

家だ。シルフィの家は言わずもがな、グレイラット家もそんなに広くは無い。

さらに考えてみろ。グレイラット家には現在真夜中に嬌声を響かせている夫婦がすでいるのだ。

そんな状況でシルフィとの甘々な夜の生活はできないに決まってる。

俺だってしたいのだ。

 

2つ。

結婚式に関して。

この世界では特にそういう文化は無いが、結婚するとなるとやはりお互いの親族ぐらいは呼んでミニパーティー的なことはした方が良いだろう。

そのための日程、準備などもある。

 

3つ。

仕事だ。

一応パウロが最初の方は援助すると言ってくれているが、最終的には自立できなければいけない。つまりなるべく早めに仕事を見つけなければいけない。

 

家に関しては魔法大学に行かないのであればフィリップから貰った援助金で何とかなるだろうか。

・・・でもどうなんだろうな。娘と仲良かった男に渡した金が別の女性と住む家に使われるのだ。

まあ別に仕事は果たしたのだ。どう使っても文句は言われない。

 

そして、結婚式もといミニパーティー。

こちらはお互いの家の日程に合わせて食事などの準備をするだけで良いだろう。

 

そう考えると最後の仕事だけが問題だ。

この辺境の地となると畑仕事くらいしかないのではないだろうか。

だが別にこの村に住んでいて人手が足りないみたいなことは聞いたことがない。どうしようか。

 

とりあえず今はパーティーに関して考えるか。

 

―――

 

パーティー関してパウロに相談したところ、すぐに決まった。

どうやら向こうもこういうこともあるんじゃないかと考え数日間開けといてくれたようだ。

助かるね。

開催日は明後日。

ダンスパーティーとかでは無いがみんなでご飯も食べながら雑談するような感じだ。

楽しみだ。

 

―――

 

パーティー当日になった。

食卓と倉庫にあった机が並べられその上には豪勢な料理が乗っかっていた。

もう準備は出来ている。

そこで俺が挨拶をして、パーティーがはじまった。

 

パーティーは終始賑やかだった。

ロールズさんたちの所に駆け寄り挨拶をしたり、ロールズさんとパウロが話したりと、とにかく楽しそうな雰囲気のままパーティーは続いた。

あとこのパーティーはシルフィもお酒を飲んでいたのだがものすごく可愛かった。

 

「えへへ。耳舐めていーよー」

「ルディ、キスしてー」

 

だとか、危うく義両親の前で理性を崩壊させるところだった。

そしてシルフィが完全に潰れたところでパーティーはお開きとなった。

ロールズさんたちは家に帰って、シルフィはうちで寝かせることにした。

酔いつぶれたシルフィを俺の隣に寝かせるのは気が引けたのでシルフィをベットの上に寝かせ、俺は下に布団を敷いて寝ることにした。

 

結婚。

前世では全く手が届かなかった領域だ。

こんなに可愛い嫁ができたのだ。絶対に幸せにしよう。

 

―――

 

家に関してはグレイラット家の近くにあった空き家と家具を家庭教師の報酬で買った。

これで俺もシルフィとイチャイチャし放題だ。

仕事に関してだが基本的には森の見張り番、そして何でも屋をやるという形で落ち着いた。何でも屋は依頼内容によって料金は変わるが割と良心的な値段でやっているつもりだ。

この村では男手は畑作業、見張り番で足りないことが多い。

そこで家庭などに手伝いに行きその仕事に応じた報酬を貰う。

これによって家庭の財布事情は安定している。

そしてシルフィも手芸屋を始めたそうだ。

編み物や木彫りのネックレスなど様々なものを販売している。

思えば誕生日に貰ったネックレスもシルフィの手作りだったな。

こうして俺とシルフィは本格的な新婚生活をスタートさせた。

 

ただ1つだけ心配なことがある。

アイシャとの関係だ。

アイシャはどうか分からないが少なくとも俺はここに永住することになるだろう。

そうなるとアイシャとは仲良くしておきたい。

さて、どうしたものか。

 

―――アイシャ視点―――

 

私は物心がついた頃から、母に兄について教えこまれてきた。

私の兄がどれだけ素晴らしいか、そして私はその兄に仕えなければいけないと。

私は嫌だった。生まれた時からこの先のことが決められているようで。

そんな完璧な人間がいるはずないそう言って反発していた。

だが私は別に母のことが嫌いなわけではなかったので、兄が帰ってきたら快く迎えることにしよう。そう思っていた。

 

だがある日、母が「兄のものだから」といって大事にしている小箱の中身を覗いてしまった。

その中には女性物のパンツが入っていた。

何かの間違いかもしれない。そう思った。

だが母との会話を頑張って誘導していると裏を取ることができてしまった。

あれは家庭教師だった女の人のものだそうで、兄はその女性の水浴びを覗いていたりしたそうだ。

私は心の底から兄を嫌悪した。

そして同時にこう思った。兄は母に何かを吹き込んで騙しているのだろうと。

 

―――

 

「なあ、アイシャ話があるんだけど。」

 

洗濯物を干していると兄に呼ばれた。

近くの家を買ったはずじゃなかったのか。

行きたくなかった。私はこの家で唯一兄に悪い態度を取っている人間だ。

何をされるか分からない。でも近くに母もいたので行くしか無かった。

 

兄は二階の部屋に入ると扉を閉じ、椅子を2個作った。

 

「...魔術ですか」

「ああ」

 

少し沈黙の時間が流れる。

 

「アイシャ...俺、なにかお前にしたっけか...」

 

兄がぽつりと言う。

 

「ほら、アイシャ俺の事...避けてるだろ?」

「でも、その理由がわかんなくてさ...」

 

俯きながら兄はそう言う。

 

「どう謝ればいいのか分からないんだ。」

 

ふと、父の姿と重なった。

兄の10歳の誕生日に行けなかったことを後悔している父の姿に。

 

「そのさ、だから怒ってる相手に聞くのもあれだけどさ」

「俺に悪いところがあったなら教えて欲しい。できるだけ直すようにする

から。」

 

その姿は決して母を騙しているような人には見えなかった。

そこで気になって聞いてみた。

 

「なんで...女性物のパンツを大事にしているんですか?」

 

次の瞬間、兄の体がビクッと跳ねた。

 

「それは...そのー...」

 

その姿もまた父と重なった母にセクハラして奥方様に怒られている父に。

その頃には嫌悪感は無くなっていた。

 

「ふふっ」

 

思わず笑ってしまった。

 

「どうした?」

「なんでもないよお兄ちゃん!」

 

私はそう言い残して部屋を去った。

きっと兄は悪い人では無い。

だが母が言うような完璧な人でもない。

それがわかっただけで十分だ。

 

―――ルーデウス視点―――

 

よく分からないがアイシャと仲直りすることが出来たらしい。

・・・まさか御神体がバレていたとは。

とにかく仲直り出来てよかった。

 

「おーい。ルディ!手紙だ!」

 

したからパウロに呼ばれたので行ってみる。

手紙はロキシーからのものだった。

内容はこう書かれていた。

 

シーローン王国の王子の性的嫌がらせに耐えかねて出奔した事。

そして久々にグレイラット家の家族の顔を見たかったのでブエナ村にもよること。

なんと神が再び降臨するらしい。




アイシャらへん書くの難しかった...
一応原作でロキシーはパウロ達を第二の家族のように思っていたと言ってるのでブエナ村に向かう理由は特に考えずに「顔が見たいから」にしました。
さて、ヒトガミが言っていましたね。
「どうやってもロキシーとルーデウスは結婚する」

さてどうなる事やら。
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