最強の後輩   作:ハナホジン

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ヒロイン誰にしようか、悩んじゃ〜う。
ハーレム?殺すぞ(過激派)





おつかい編

(俺の脳内ネット掲示板の人達、こんにちは。ワイは今から死ぬかもしれません)

逸ノ治は目を細めながら空虚を眺める。

目の前にいる黒髪の男と目を合わせないようにするために。

 

「お〜い、話聞いてくれない?」

「嫌です」

周りからざわざわと群衆達が群がってくる、オーダーという滅多に目にしないほど珍しい者だからだろう。

 

「聞いてくれないならあの話バラしちゃおうかなぁ〜」

「聞きます、聞きたいです、聞かせてください」

逸ノ治はテーブルに額をつけて、上半身だけ土下座のような体勢になる。

 

「まぁ取り敢えずこれを返すよ」

すると南雲が胸ポケットから逸ノ治の生徒証明カードを取り出して差し出してきた。

(お、落としてたのか…)

逸ノ治が少し驚きながら、ため息をついてカードを手に取り、後ろポケットに押し込んだ。

 

「それでね、一君にはあるミッションをこなしてほしいんだ」

すると周りの人たちが更にザワザワと激しく話し合う。

 

「ミッション…ですか?」

逸ノ治は更に顔を深く渋らして言う。

 

「うん、ちょっと君の力をちゃんと見たいからこの組織、潰してきて」

そう言って南雲はスマホを取り出して画面を見せてくる。

それは初めて見た企業のホームページが写っていて、その綺麗なホームページから此方側の企業とは思わなかった、

 

「この組織は表向きは建築請負企業だけど、裏は僕達と同じの殺しの仕事を受け持っているんだ。ソレだけなら別に良いんだけど、売上の10%を殺連に納めるという規定を無視してんだよねぇ〜。だから僕が派遣されたんだけど、面倒くさいし丁度良いやと思って君にやらせることにするよ」

南雲はヘラヘラと笑いながら、大正チョコを噛み砕く。

 

(カスかな?こいつ)

「拒否権は…」

「ないよ、殺連に逆らいたいなら良いけど」

「…わかりました」

逸ノ治は溢れ出る殺意を抑えて、南雲からの命令を素直に聞くことにした。

聞かなければ今この場にいるオーダー、群衆が殺しにくるという考えを持ちながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

「相手は34人、武器は火器を使ったり罠とかあるかもね。勿論相手は全員プロ級だよ。まぁ僕ほどじゃないけど〜」

(うっせボケ、いらん情報流すな)

南雲は赤いバイクのケツの部分に座っており、笑顔で公園にある遊具のように体を前後ろへと交互に動かす。

逸ノ治は全身黒タイツと胸と腕、足にプロテクトカバーをつけてバイクのヘルメットを被っている。

武器はアサルトライフルのTAR-21 (タボール)を持ち、右肩から左腰に降りているショルダーにマガジンを収める。

 

「因みに皆殺しでお願いしま〜す」

「…り」

逸ノ治は了解の略称を言い、目の前にそびえ立っている建てられてから時間が経ったと思われる須玖YARARERU株式会社のビルを正面から乗り込んでいった。

アサルトを両手で携えながら自動ドアの近くに寄るとガラス張りの壁は左右に移動し、中へ入れるようになった。

 

「お客様、本日はどのような…」

女の受け付けが営業スマイルで接客するための言葉を完全に発し終わる前に銃を構え逸ノ治は容赦無く、女の頭に向けて銃を放った。

 

「なんのお…!!」

女が欠けた頭を持って後ろに倒れる時に近くにあった階段から屈強白シャツを着た男が駆け下りて現れてきたため、逸ノ治はすぐにレティクルに目を付けたまま、頭の向きを変えて男の額に捉えて再び引き金を引く。

倒れて階段から落ちる男を跨ぎ、逸ノ治は次の階層へ向かった。

 

 

 

「大変だぁ!! やべぇ奴が襲ってきやがった!!」

「クソっ!! 殺連か!? 納め金を出してないのがもうバレ…」

 

バラララララララララララ!!!

 

逸ノ治はドアを蹴り開け、視認した動く的を狙って撃ちまくる。

引き金を引いても弾が出なくなった時に空になったマガジンを下に落とし、胸に携えた新しいマガジンに取り替える。

その時間は1秒にも満たない早業、ボルトを引き再度撃とうとした時に業務用机が眼前に迫った。

 

逸ノ治はスライディングの要領で前に滑りながらしゃがんで躱し、銃を前に構え直すと銃口が何故か上を向いた。

ハンドガードを掴んで上へ持ち上げている逸ノ治よりも巨大な男が手を握り拳にして逸ノ治の腹にぶちかました。

 

ドガガガガン!!!

 

背後にあった机や花瓶を壊し、壁にヒビを入れて逸ノ治は後ろにふっ飛ばされた。

 

「クソガキが、てめぇはFコースのミンチ決定だ」

腕が巨木のような男がライフルのハンドガードを握りつぶし、ゴミを横へ投げ飛ばす。

逸ノ治は壁に手を付けながら立ち上がり、体をフラフラとさせながら

 

姿を消した。

 

「は?消え…」

言い切る前に男の頭は体と分離され、血を吹き出しながら体は前のめりに倒れるが頭はまだ思考を続けていた。

だがそれも風前の灯、すぐにその思考は消え男の目の明かりが消え失せる。

 

逸ノ治の手には明らかに尋常ではないほどの血が滴っており、血の湖が足元に広がっている。

黒に染まっている男のその光景は正に死神、恐怖の権化。

 

「…、一君なんかビミョーじゃない?」

南雲はスマホを横向きにしながら、逸ノ治の動向を見ている。

思っていたのと違っていたようなそんな感情が彼を染色する。

 

「今のは確かに良い手刀だったけど、オーダーほどじゃないんだよなぁ」

手を顎に当てながら、チュップチャップスを舐める。

 

 

 

 

「おい!!速くとめ…」

ズビュゥ!!

「は、速すぎて弾が…」

ヴァズン!!!

「良いから撃ち…」

ズバンッ!!!

「打て打て打…」

スパッ…

 

逸ノ治は撃たれている銃弾の嵐の中を掻い潜り、敵の頭を斬りつけ絶命させ、心臓を握りつぶしたり貫いたりする。

しかもそれは武器など一切使っていない素手、ヘルメットがタイツが黒だったのが赤くなり、元からそういう色だったのではないかと錯覚するほどだ。

 

邪魔者を全て蹴散らすと眼の前に大きめの扉が出現し、そのドアノブに両手で掴んで捻って奥へ押す。

ギィと少し錆びついた音が聞こえるがその瞬間に発砲音が聞こえた。

逸ノ治はヘルメットで弾を滑らせるように少ししゃがんで動き、前傾姿勢になったため地面を蹴り、撃ってきた剥げている男の首を掴み地面に押し付ける。

 

「あ…あが、ま…まて!!」

男は足が地面から離れて苦しそうに逸ノ治の抑えている腕を掴み返す。

 

「な、何が欲しい!!」

男は正に模範となるべき、雑魚の言動を言ったため逸ノ城は少し口角を上げた。

すると逸ノ治は手を離し、男を地面へ落下させる。

そしてすぐ側にあったタンスを何を思ったのか開きだし、中に入っている服を漁り始める。

 

(クククッ、所詮こいつも銭ゲバだ。その隙に)

男は落とした銃を拾い、逸ノ治に撃とうとしたがその瞬間、男の腕はずり落ちた。

 

「ギャアアアァァァァァ!!!」

男は血を流している手の断面を抑えながら叫び散らかす。

(な、何をした? いつの間にしたんだ!?)

男は目に涙を浮かべながら思考の渦潮へと落ちるがそのから救い出すように逸ノ治は喋った。

 

「欲しいものはある程度の自由と安泰した暮らし、後はこういうちょっと豪華な服だな」

逸ノ治はヘルメットを脱ぎ、タイツやプロテクトカバーも全て捨てタンスから漁った高価そうな黒スーツに着替えた。

そして、入ってきたドアへと足を運び帰ろうとする。

 

「あとはお前の命、かな」

そう言って、逸ノ治はピンッという音を出して黒いボールを男へと投げる。

そのボールは地面を転がり、赤く光って爆発した。

爆発した時、逸ノ治は襟を直しネクタイをちゃんと首元までしっかりと締めながら歩を止めずに出口へ向かう。

 

 

 

 

 

「おつかれ〜、どうだった?」

南雲はスマホから目を離し、逸ノ治に向ける。

 

「まぁ、普通程度でしたよ」

逸ノ治は頭を掻きながらバイクへと近づき跨ぐ。

鍵を捻ってエンジンとガスが動き出し、重い音が響いた。

そしてハンドルを捻り、タイヤは回りだす。

殺害現場を置いて、二人は道路をいつもの日常のように走っていく。

 

 

 

 

 

 

「佐藤田先生、一君の事知りませんか?色々と」

南雲が京都限定の菓子、京都ブロックサンダーを頬張りながら目の前にいる人に喋りかける。

南雲が珍しく敬語で話す相手は老人、だがただの老人ではない。

引退した老兵だが合気道の達人、彼女が合気道の強さを証明したおかげで暗殺科の必修科目となったほどだ。

 

「逸ノ治君ねぇ〜、彼は強いし良い子よ、ちゃんと頭も良いし人間関係も整っている凄い子よ」

佐藤田もブロックサンダーを食べながら、向かい側にいる南雲言う。

 

「でも、そんなに強くなかったですよ。オーダー三人と殺りあった時には面白いと思ったんだけどなぁ〜」

南雲は菓子で出てきたゴミをぐしゃぐしゃにして近くにあったゴミ箱に向けて投げる。

 

「確かにあの子の通常状態は普通の上くらい、南雲君位だったら軟弱だと思っちゃうのはわかるわ」

「でもね、あの子が本気を出したらいくら南雲君でも厳しいんじゃないかしら」

佐藤田は微笑みながら、優しい声で言う。

それに南雲は不満に思ったのか少し顔を顰めた。

 

「あのね先生、僕は先生に滅多打ちにやられましたけど流石に一君にやられる訳ないじゃないですか」

南雲は反論するが、佐藤田はまた菓子を持って切り口に指先を合わせて引き取る。

中に入っていた菓子を摘んで、丁寧に食べ進めながらまた口を開けた。

 

「あの子は優しい子でね、本当に滅多に怒らない。いつも授業だったら自分よりも相手の心配したり、怪我を負わせないように優しく扱ったりする子なのよ」

「だけど本気で怒ったあの子は鬼のようだったわ」

佐藤田は表情を微笑んだ状態のまま維持し話を続ける。その笑顔には明るさなどない、黒い雰囲気が醸し出す。

 

「2年ほど前だったかしら、彼の飼っていた猫が殺されたの。ただ殺されただけじゃなくて腹を裂かれて、明らかに遊んで殺したような殺り口だったわ」

「彼は激怒した。そして彼がした行動は関係者皆殺し。相手は極道の家業を継いでいたらしく、手下400人のマフィア、ヤクザ、極道、殺し屋が彼に懸賞金を掛けてまで逆に殺そうとした」

「でも、怒りに染まった彼は400人を殺し、主犯格の人物に猫が殺られた手口と同じ方法で殺したらしいわ」

「殺された後は懸賞金は無くなって、晴れてまた学生生活を送れるようになったのよ」

佐藤田は一通り喋りきったら、近くにあったお茶を飲んで口の中をリフレッシュする。

 

「彼は感情によって強さや戦闘スタイルが変わる。怒っている時は攻撃的に。冷静な時は効率的に。悲しんでいる時や楽しんでいる時も勿論、トリッキーなスタイルになったりアクティブなスタイルにもなったりする」

「彼の感情を彼自身がもう少し扱えるようになったらもっと安定感は増すのにねぇ〜」

佐藤田の話を聞いて、南雲は考え込んだ。

 

(400人殺し、17歳、やっぱり僕の直感は正しかった。一君、君は僕と同じになれるかもしれないよ)

南雲は笑った。

新たな玩具としてか、希望に満ちている素晴らしい後輩として笑ったのか、彼にしかわからない。

 

 

 

 

「ウッ!! なんか寒気が…」

その時に逸ノ治の背中にはゾワッと異質な何かが忍び込んできた。




最新刊の神々廻さんがカッコいい、好き❤

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