最強の後輩   作:ハナホジン

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お久しぶりです。
ちょくちょくまた書いていこうかなと考えておりますのであしからず。

今回は練習のためだから短めです。





ちょっぴり本土の方に行こうかね

皆さんどうも、逸ノ治一です。

前のバケモン先生の授業で死にかけました、殺し屋の道歩むのやめたいなぁと思いました。

 

(適当に日記を書いてたけど、俺ろくなこと書いてねぇな)

逸ノ城はノートよりかは小さい手帳を閉じて、引き出しの奥底へと押し込む。

 

(暇だな…、夏休み中は授業も無いし友達と遊ぶ約束もない。あ、俺友達居なかったわ)

逸ノ治は座っていた椅子の背もたれに体重をかけて体を後ろへ逸らす。

真っ白な寮の自室の天井が今の予定の無さを表しているようだった。

 

ブルルルッ、ブルルルッ。

 

ふと急にスマホが振動をたてて音を発した。

逸ノ治は体を伸ばしてスマホを手に取り、液晶画面を見つめた。

するとそこにはバイトリーダーの倍斗リー・ダーという文字が写っていた。

親指で画面をタップして耳に近づける。

 

「は〜い、どうしたんすかダーさん」

逸ノ治は気怠そうに画面越しの先輩に喋る。

 

「逸ノ治、お前今暇か? 暇だよな、じゃあ今日のシフト入ってくれ場所は後でメール送るからじゃ」

ブツッ

 

相手は独り言のように文章を一方的に投げつけて電話を切った。

逸ノ治はしばらく放心状態になり、頭に入った情報が整理できた時にはすでにメールで行くべき場所を送られていた。

 

「ほんとにクソ」

逸ノ治は吐きゼリフを言い、ぐちぐち言いながらもバイト服に着替えて言われた仕事場へと向かった。

 

 

 

 

JCCは海上の孤島に位置する完全孤立した育成場所、そこから本土へと行くには空路以外道はない。

逸ノ治は本土行きの飛行機に乗り、6時間掛けてわざわざ日給15000円のバイトをしに行くのだ。

 

(やっぱ非効率過ぎんか?)

片道およそ10000円かけて向かうのは明らかに効率が悪いだろう、彼が優等生でなければ。

JCCでは優等生に対してのサービスが充実している、今回もその例だ。

本来の生徒であれば10000円以上かけなければいけない航空券も彼ならば無料である。

更に殺し屋ライセンスを持っていればファーストクラスでさえ無料になるが彼はまだ仮免中だったため、窮屈なエコノミーの席で過ごしていた。

 

(だけど、まぁ夏休み期間中はあっちで過ごしてみても良いかもなぁ)

そう自己完結させて、逸ノ治は目を瞑って睡眠を取ろうとした。

が隣の席にいる奴が何故かガチャガチャと機械を作っているため、寝れずにイライラだけが溜まっていった。

 

「うっせぇよ!!セバァ!!ガチャガチャ弄んなタコォ!!!」

「えぇ〜、良いじゃないっすか先輩、後輩のカワイイ事だと思ってさ」

小さいテーブルの上で器用に組み立てているのが逸ノ治の1歳下の後輩、勢羽 夏生(せば なつめ)

ボサッとした癖っけがある黒髪、目の下に泣きボクロがあり、テレビに出ているモデルといい勝負するほどの美形とスタイル。

だが性格に難があり、マイペースで傍若無人の世界は自分中心で回っていると思っていそうな性格はあまり好かれてはいない。

しかし、彼の作る武器はどれも一級品であり、市場に出せるほどの商品はまだ作れていないが彼の発明作品の一つ、透明スーツに関して言えば多くの殺し屋が喉から手が出るほどの代物だろう。

彼は天才ではあるが凡人のように努力をする。

毎日朝早くから夜遅くまで作業場にいて、ずっと自らの作品を組み立てている。

そのためか、彼の所属している武器製造科の仲間達は信頼して一目置いている、それは逸ノ治にも当てはまる。

 

(こいつ、機械とか武器製造に関してならメチャ真面目のヤツなのに…、やっぱこっちの道の人達は常識が無いんかな?、無いんだろうな)

「てか、先輩はなんで本土の方に行くんスカ?」

勢羽は視線を目の前の小さい機械から外さずに逸ノ治に聞いてきた。

 

「バイトだよ、バイト。フローターとしてのシフトを入れられたからしょうがなく行ってあげてんの」

逸ノ治は寝ることを諦め、ため息をつきながら硬い背もたれに体重をかける。

 

「あぁ〜、俺もっすね。あっちでいい感じのバイト?があったんで、ちょっとひと稼ぎに行くんス」

勢羽の雑な敬語を聞きながら、逸ノ治は気になり始める。

 

「俺にもそれ紹介してくれね?」

「無理っす、嫌っす、てか邪魔しないでくれませんか?今忙しいんで」

「お前から話振ったんだろ!!」

勢羽は迷惑そうに言うが逸ノ治は叫び散らかす。

 

「てめぇらうるせぇよ」

すると通路から屈強な坊主の白タンクトップを着た、男が逸ノ治と勢羽に小さな声でキレ始める。

 

「もう少しだま」

ヒュッ

男が喋っている最中に逸ノ治はまだ残っていた配膳のプラスチックフォークを相手の喉に突き刺した。

 

「ぶ、グゲェ…」

男は喉に刺さったフォークを掴みながら後ろへよろけて行くが逸ノ治は相手のピチピチタンクトップを掴んで、引き寄せた。

ダンッ!!とテーブルの上に男の頭を乗せて、プラスチック製の切れ味の悪いナイフ下向きに持って、こめかみに突き刺した。

男は喘ぎながら目が虚ろになっていき、そして血を垂れ流しながら物言わぬ骸となった。

 

「今、イライラしてんだよ。邪魔すんなボケ」

逸ノ治は男の頭を通路へと押して、ドサッと重い音を立てて通路に倒れる。

 

「はぁ、常識がある人が少なすぎるよ」

逸ノ治は自分のことを棚に上げ、世間をどうにかしてほしいと切実に願った。

 

 

 

 

 

 

フライトして一悶着あったが人が殺されるなんてJCCに所属していれば日常茶飯事、特にお咎めも無く逸ノ治は空港から出てタクシーを拾った。

勢羽は先に出たようで、ちょっとぐらい別れの挨拶とかあってもいいだろうにと思いながらアスファルトを走る揺れを感じながら、飛行機で取れなかった睡眠を取りはじめたのであった。

 

「てな感じでな、もう大変で大変で後輩も後輩だしさ、嫌になっちゃうよほんと」

フローター、別名事後処理部隊や掃除屋とも呼ばれている。

主な仕事は破損した建物、物の補修、そして汚れた物をキレイにする掃除。

殺し屋の戦いではこのような過激な戦闘が行われる事もある、それを一般市民に知られぬように陰ながらサポートするのがフローターだ。

なお、フローターの大半はバイトの連中で構成されているので異様にガラが悪い者が多い。

 

そこで逸ノ治は地面をコンクリートで補修しながら、バイト仲間と仲良く話し合っている。

今日だけじゃなく、明日も明後日も逸ノ治は本土の方で滞在し、しばらくバイト生活に明け暮れることになるのであった。

 

これが逸ノ治が後悔する分岐の一つということは誰も知らない。

ヒロインいる?

  • 王道ヒロインの晶(あきら)
  • 絶対メンヘラの大佛(おおらぎ)
  • あえての死刑囚ダンプ(ワイは好き)
  • ヒロインとかいらんわ(ガチギレ)
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