暴虐の魔王、このすば世界に転生する   作:天使のワッカ

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アノス様の黄金律って∞だと思うんですよね、なぜかって?
理滅剣があるからどんなゴミにでも価値をつけそう


アクセルの街

光が収まったときにアノスが見たものはデルゾゲートの城下町であるディルへイドにどこかしら似た街であった

 

ふむ、魔王軍に攻められ、平和が脅かされていると聞いていたが...街往く人々の表情に悲壮感は漂っていない

 

「てっきりアゼシオンのように街がボロボロだったり、人々が悲しんでいる様子だと思っていたが、そうでもないらしい、もしくは魔王軍との戦いがない地域に飛ばされたのか」

 

一先ず、一旦現状確認をしよう、俺はデルゾゲートにて勇者カノンに体を貫かれると同時に大精霊レノ、創造神ミリティアの魔力、俺自身に流れているすべての魔力を使い、神族、精霊族、人間族、魔族の世界を隔てる魔法〈四界牆壁(ベノ・イエヴン)〉にて千年間は開かない壁を創った。

そして問題はその後だ、おれはてっきりこのまま二千年後の世界に転生すると思っていた、だがエリスのいるあの部屋に転送され、転生先に関しての提案をされたという訳だが…

 

やはり、エリスは時の番神や転生直前に遭遇した天父神とは違う存在に見える、どちらかといえばミリティアに近からずも遠からずといった感じか

 

「一先ずは情報収集だな、そこらを歩いている通行人にでも聞くか...少しいいだろうか?」

 

アノスは歩いていたローブを被っている神官のような老人にこの街の名前と魔王軍に関しての情報を聞こうと話しかける。

万が一、自分が魔族だとばれないように予め〈根源擬装(ナーズ)〉と〈秘匿魔力(ナジラ)〉を自身にかけておく

 

「はい、なんでしょう?」

 

「この街に関しての情報と魔王軍に関しての情報が欲しい、何分この街から遠い土地から来たものでな」

 

「おお、そうでしたか、私でよければお話しましょう」

 

「助かる、ではまずこの街に関して教えてくれ」

 

「はい、この街の名はアクセル、主に駆け出し冒険者の街として有名な場所です、あなた様も他所から来たということでお通りになられたかと思いますがこの国ベルゼルク王国は魔王軍との戦いの最前線となっておりまする」

 

「だからあのように高い壁を築いているのだな」

 

「そうですね、この前の魔王軍幹部が攻めてきた時の事故で一部崩壊しましたがそれでも頑丈なのには変わらないかと」

 

四界牆壁(ベノ・イエヴン)〉に比べれば紙のようなものではないかとアノスは思ったが話がそれてしまうため言葉には出さなかった。

 

「アクセルが駆け出し冒険者の街だと言っていたが、冒険者というのは誰でもなれるものなのか?」

 

「えー、特に必要な試験とかはなかったはずです、自分が冒険者カードを取得したのは何分昔のことでして...」

 

「なるほどな、魔王軍に関しての情報は何かあるか」

 

「この前にアクセルに攻め込んできた魔王軍幹部が撃破されたことぐらいしか明確な情報がありませんな、王都に行けばもっと詳しいことを知っている方がいるかもしれませぬ」

 

「分かった、時間を取らせてしまいすまなかった、何かお礼がしたいのだが」

 

「はっはっは、これくらいのことはなんてことありませぬ、これも女神エリス様の巡りぐり合わせ、当然のことをしたまでです」

 

「女神エリスと言ったか?」

 

「ええ、貴方もエリス様の教えを受ければ尚のこと聡明になることでしょう」

 

魔族が神に祈るといった文化はない、アゼシオンの一部の人間が神に祈る文化があった気がするが

 

「生憎、俺が信じているのは俺自身だからな、エリス教に入りたいという意思が生まれれば世話になるかもしれぬ」

 

「そうでしたか、自分は巡礼の最中なので再び相まみえたらと思います、それではあなたにも女神エリスの祝福があらんことを」

 

そう言ってプリーストと思われる老人は去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、この地域の情報は得ることが出来たがまずはこの世界のお金が必要だな」

 

商店街と思われる通りからは「サンマ一匹200エリスだよー」「エビ一匹400エリス早い者勝ちだよー」と活気に満ち溢れた声が飛び交っていた

 

「先ほどまで雪が降っていたにも拘らず元気のいいところだ、まあそうでなかったら魔族と拮抗することなどできないか」

 

アノスは自分の世界の人間とこの世界の人間を比較したものの元気な点は変わりないと結論づけた

 

「さてと、一先ず俺自身の魔力で作った指輪でどのくらいの価値がつくのかやってみるか」

大戦時に戯れで部下に魔力を込めた指輪を創ったことがあるがその場にいた俺の部下全員が指輪を欲しがり中には金がなかったやつも大枚を払っていて半ばオークション会場となっていたことを思い出す

 

「俺の作った指輪なんぞ宝石商に見てみれば子供のガラクタと大差ないだろうに、魔力が枯渇したら使う予備魔力源として作ったのに"この指輪をつければ死ぬことは無い"だの"これは魔王様が私のために作ってくれたものだから家宝にしなくては!"だの噂に尾ひれどころか竜がついてたな」

と言ってるうちに魔力関係のポーションが売っている露店についた

 

「すまない、魔法具の買取は行っているだろうか?」

 

「いらっしゃいませ!魔法具の買取でしたら行っていますよ!どちらの品を査定いたしましょうか?」

 

「この指輪を頼む」

 

「分かりました......これは......とてつもない魔力量!?お客様、これはいったい!?」

 

「俺が作った」

 

「お客様のセルフメイド品!?こんな魔力量、ネタ魔法と言われる爆裂魔法を5回売ってもまだまだおつりがくるレベルですよ!?」

 

ふむ、爆裂魔法とやらは知らんがこの指輪の魔力量は〈獄炎殲滅砲(ジオ・グレイズ)〉を10回打てるように作ってある、俺の部下はひとりで〈獄炎殲滅砲(ジオ・グレイズ)〉を一人で打てる奴がほとんどだから魔法具として良いと思っていたのだが

 

「お客様...この商品は当店では扱いかねます...この魔力の純度、最低でも1千万エリスは下りません、どうか、どうかお引き取りください!」

店員が俺の凄さに恐れおののいたからか周りの商店にいた人々が注目し始めた

 

「いや待て俺は当面の生活で必要な最低金額が欲しくてだな」

 

「これほど素晴らしいマタナイトを創れる人がただものなわけありません!どうかお引き取りください、お願いします、何でもしますから」

 

と懇願されてしまったので渋々立ち去った。

 

「これからどうするべきか...」

あの商店で駄目ならほかの商店と行ってみたみたがどいつもこいつも驚き狂乱するだけ、魔剣などを創ってもいいがそれでも武器商人からお引き取り下さいと頭を下げられるのが落ちだろう魔法で操ってお金をいただくことも考えたがアノスの自身の良心が痛むので却下した、するとそこに

 

「見ない顔だがどうした、そんな顔して、魔王にでもやられたか」

とモヒカン頭に肩パッドのいかにも「ヒャッハー!」と言ってる姿がなぜか目に浮かぶ、そんな男が立っていた

 

「いやなに、ほんの少しのお金が欲しいだけなのになぜか相手が泣きわめいている」

 

「ハっハッハ!とんだ傑作だな、他所から来たのかい?何でまたこんな町へ?」

 

「魔王とやらが騒ぎすぎているようでな、ちょっとばかし痛い目を見せてやろうとな」

 

「ハハハ!!こんな命知らずがまだこの世界にもいるとは!お前、名前はなんという?」

 

「アノス・ヴォルディゴードだ」

 

「アノス・ヴォルディゴードか、アノス!お前は今日、地獄の入り口に立つようだ、そこで俺からのいい情報だこの先にウィズ魔法具店っていう店があるそこのウィズ姉さんだったらお前の魔法具の真の価値が分かるはずだ、金を得た後は町中央にある冒険者ギルドに来るといい、そこでライセンスを取得してお前は晴れて勇者だ、俺は先に行って待ってるぜ」

そういうと男はギルドがあると思われる方向へ歩いて行った

 

「...情報はありがたいが本来なら自分の名前も教えるべきだろうが........まぁ仕方ない、ウィズ魔法具店といったか...望みは限りなく薄いが向かおう」

 

 

 

 

 

 

「いらっしゃいませ!ウィズ魔法具店へようこそ」

 

件の魔法具店にくると発育のよさそうな娘が出てきた

 

「魔法具というよりマタナイトと言った方がいいのか、マタナイトの買取をお願いしたい」

 

「分かりました、これですね、フムフム…これは、凄く純度の良いマタナイトしかもよく見たら爆裂魔法も9回ぐらい撃てそうなほど!3千万エリスで「待ってくれないか」...なんでしょう?」

よしやっと話せる

 

「俺は必要最低限度のエリスしかいらない、盗むことも考えたがそれは俺の理念に反するからだ、3万エリスで売ろう」

 

「そ、そんな...それじゃあお客さんが存するだけじゃないですか!」

 

「そもそもお前、3千万エリスなんてすぐすぐ出せないだろ、しかも経営状況が赤字になるんじゃないか?」

 

「そ、それは」

図星である

 

「俺はそこまで多くのエリスなんぞ必要ない、ギルドの登録手数料とやらの金額が欲しいだけだ」

 

「え、冒険者じゃないんですか?そんなに素晴らしい魔力と能力を持っているのに!?」

 

ほう、こいつは俺の力がどれほどなのかある程度分かるらしい根源魔法で偽装しているにもかかわらず見通すとは

 

「俺の力が分かるのか」

 

「ええ、ごまかしているのか気配を消しているのか分かりませんが少しだけ貴方の力が分かります」

 

「なるほどな、だが俺は冒険者ではない……こちらからも質問いいか?」

 

「はい...」

 

「なぜ人間が〈腐死(イグルム)〉のようなものを使っている」

 

「い、いぐるむ?」

 

「ゾンビやグールといった方がいいかなんにせよお前たち人間はゾンビのような存在になるのはご法度のようなはずだ」

 

「!?」

 

俺の世界の魔法はこっちでは違うそうだがどっちにせよ人間という生き物は汚いものにはとことん忌避する、ゾンビやグールゴーストなどがいい例だ、それは目の前にいる元人間も同じはずだ

 

「……あなたにはわかるんですね」

 

「ああ、魔族だからな」

本当はウィズの根源を覗いたら人間とは違う波長を感じたためであるが

 

「あなたも……そうなんですね分りました、ですが、今成仏するのは困ります!見逃してほしいとは言いません!ですが約束があるんです大切な友人の…」

 

ウィズは悲しむように顔をしかめた、何なら泣きそうなほどまでも…何か勘違いしてるみたいだが

 

「俺はおまえをギルド等に差し出す気は更々ないぞ」

 

「ふぇ?」

 

「俺はなぜおまえがゾンビと同類になったのか気になっただけだ」

 

「えっ…えええええええ!」

 

「全くこの街の人間は勘違いをしないと生きていけないのか?」

 

「ちがいます!あなたが私を倒そうと思っているのかと」

 

「そうか、後自己紹介が遅れたな俺の名はアノス・ヴォルディゴードだ、よろしく頼む」

 

「ウィズと申します...あの、アノスさんは魔族って先ほど聞きましたが…」

 

「ああ、俺はこの世界に転生してきた、魔王軍とやらを倒すために」

 

「そうなのですか、転生者といえば王都に集う強い能力を持っている集団であると認識していたのですが」

 

「俺はつい先ほど転生したばかりでな、先ほども聞き込みをしたが何分魔王軍に関しての情報が少なすぎる、そのため指輪(マタナイト)の金代わりに情報が欲しいという訳だ」

 

「なるほど、そういうことでしたか、そういうことであれば私がお話ししましょう、値段に見合うかはわかりませんが」

 

そしてウィズは自分の知っている魔王軍の情報、そしてなぜ自分がリッチーになっているのかを話し始めた

 

 

 

 

 

 

 

 




時系列としてはアノスは転生直後つまり、プロローグで刺された後、このすば時空では2巻の冬将軍にカズマが殺された直後、つまり、アノスがエリスの部屋を出た後にカズマがエリスの部屋に送られたってことです














荒くれ者をだしたのは自分が好きなキャラだからです
もっとアニメでセリフ増やしてくれ
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