Project Moon RPG気ままに実況プレイ   作:とろねぎ

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黄金の枝って天ぷらにしたら美味しそう

 

 

「あぁん!?やーかーら!チェシャやって!死損事務所の!」

 

「い、いえ、ですから全く同名の事務所は登録出来ませんって。」

 

「あぁ!?んじゃなんや、『死損事務所MarkⅤ』とかで登録すりゃええんか!?」

 

「MarkⅡすらないのに!?」

 

「なんや文句あるんかかっこええやろがいMarkⅤ!!」

 

...

 

「...何してんの...?」

 

向こうから聞こえる揉め事に、ハナ協会に備え付けられているやたらと座り心地の良いソファの上で頭を抱える。

 

また一からのスタートのために動いている私たち。

 

「ですから、その件の事務所は...」

 

過去のしがらみも、いくらか消え去って軽くなったはずなのに...

 

「......おかあさん...」

 

胸の真ん中に、ぽっかりと空いた穴がどうしてか鉛のように重たかった。

 

ずっと埋まっていたはずの場所が、ぽっかりとくり抜かれてしまったような。

 

「...えっ!?取り消しとかなっとらんの!?ホンマか!」

 

「...うるさい!他に人いるんだから静かにして!」

 

「すまーん!!」

 

 

 

 


 

 

 

 

 

なんか事務所が残ってる扱いになっていたRPG、はーじまーるよー!

 

ほんとに何で?(真顔)

 

維持費だとかは払われてたみたいですけどこれまたどうして。

 

それでですね、ハナで確認を取ったあとはまあ...引き続き事務所の掃除ですね。

 

掃除と言っても、汚れを落とすぐらいでしたが。なんせ家具やらなんやらはなんにも無くなってるのでね!HA↑HA↓(空元気)

 

ちなみに今チェーちゃんは、生活に必要な家具を買いに行っているところです。

 

ホモちゃんに掃除させて。

 

ホモちゃんに!掃除!させてッ!!

 

「...怒っとる?」

 

あ゙ぁ゙!?おかえり!!

 

「お、おう。ただいま。とりまキッチン用品と寝具。あと食いもん。ほれ。」

 

わーい!ご飯だァァァァ!!?

 

...チェーちゃん。これ、クソマズ携帯食料じゃない...?

 

「安心しい。美味いやつや。」

 

味に関してはチェーちゃん信用出来ないんだよなぁ...(頬張り)

 

あ...ちゃんと美味しい...

 

「せやろ。」

 

カロリー○イトみたいな見た目してるくせにケーキみたいな甘さしてやがる。

 

糖分に脳が...脳が喜んでやがるッ...!

 

それで、キッチン用品と寝具は?あとなにそのスーツケース。

 

「ん?これベッド。」

 

...

 

「?」

 

......そう。

 

私はチェーちゃんが硬いスーツケースを枕にする人でも気にしませんよ。

 

「無駄に優しいやんけ。余計に傷つくからやめや?これがズバり!携帯可能・収納可能な折り畳みベッドや!」

 

おぉ...スーツケース開けたらベッドになった!

 

ベッドの上に包丁やらまな板やらが置いてあるのはあえて触れないでおきますね。

 

あとチェーちゃん。

 

「んお?」

 

このベッド...サイズいくつ?

 

「え?ダブルやけど?」

 

『ダブルやけど?』じゃねぇんだわ。

 

「まあまあ。生き残ったモン同士、これからは毎日熱〜い夜を過ごそうや〜!」

 

セクハラです。

 

何されるかわかったものじゃないのでホモちゃんはマスコットフォームで寝ますね。

 

のびーっと変身して...っと。

 

「......枕にしてええか?」

 

えぇ?ま、まあ、それくらいだったら...

 

「やったー!」

 

「い、いきなり抱き上げないで!?」

 

「いやぁ、今のナオちゃん見てると、ナオちゃんが保護者はんを狂ったように触っとったのを思い出すわぁ。」

 

あっ

 

「......」

 

おいおいおい。アイツ(地雷踏んで)死んだわ。

 

「どした?」

 

「なんでもない。もう、あんまり変なことすると...噛むよ...?」

 

あぁ...!

 

ホモちゃんが気持ちしなびてる...!

 

「じゃあ寝よか。おやすみー」

 

「うん...おやすみ......」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ナ......起き......オ...起きて......ナ...オ......』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「起きい。ナオちゃん?おーい。起きいやって。」

 

「んん...おかあ...さん...?」

 

「残念ながらオカンや無いなぁ。」

 

ヤンニョム...あとコンマ1145141919秒だけ...

 

.........

 

はいスッキリ!それで、なんですチェーちゃん?まだだいぶ暗いですけど...

 

「なんや、ナオちゃんにお客さん。外で待っとるで行ってき。」

 

えぇ?客ぅ?

 

誰なんだよ全く...んあ?なんかドアノブたっかいとこに...あ、今マスコットフォームだった。

 

はいはー...うおっまぶしっ!?

 

「こんばんわ。」

 

...

 

「......」

 

......?

 

まずそっちから名乗るのがスジってもんじゃない?

 

「ファウストです。こんばんわ、『深緑の幻爪』...いえ、ナオさん。」

 

...

 

......マジかよお前。じゃあ後ろで逆光みたいになってるのはメフィストフェレス?

 

「...」

 

あー...いや、なんでもない...です。

 

「驚くことも予測されていない訳ではありません。なにせ、あなたの目の前にいるのはあなたが一生に一度、出会うか出会わないかの天才なのですから。」

 

...その天才サマが何しにこんな...廃墟みたいな事務所、それも真夜中に?

 

「応対を求めることに昼夜の関連性があるとは思えませんが、強いて言えば...『誇示』でしょうか。」

 

うん!

 

話通じねぇわコイツ!

 

長くなるようだったら短く纏めて。5行ぐらいなら許容範囲だから。

 

「『要件』を纏めろと言われても、纏める側、纏めてもらった側、両方にはその『要件』に対する相違性があってはなりません。仮に相違性を排除出来たとしても、纏めた『要件』を提示される側としてもそれ相応の事象に対する理解が必要となることをご理解いただけますか?」

 

そういうとこやぞお前ホンマ。

 

早口言葉みたいに難しいこと並べ立ておって...

 

とりあえず、依頼?それ以外?それだけハッキリさせようか。

 

「契約です。細分化してお答えするのなら、ファウストとの契約ではなく、私の所属するリンバス・カンパニーとの契約ですね。こちらが契約書になります。」

 

あぁはいはい...ってホモちゃん子供ぞ?子供がこんな真夜中に叩き起されてまともに書類読み取れるとでも?

 

「いいえ。ですので、また後日、決断を下した際に再び訪れます。」

 

え?いやいや、勝手に話を終わらせるんじゃないよ!

 

「一つ。」

 

あん?

 

「失って間も無い愛しい声も姿も、いずれ捉える事が出来るようになりますよ。」

 

は、それってどういう...

 

「私はこれで。おやすみなさい。」

 

「...っ!おい!待て!!」

 

...行っちゃったね?

 

「愛しい声、姿...まさか...」

 

「おっ、おかえり〜なんやった?」

 

なんか、ちょい大きめの企業との契約を持ち掛けられただけですよ。

 

「いやいや、だけて。それでどうするん?」

 

待って下さいね...書類を貰って、契約事項とかもまだ目を通してないんですよ。

 

ちょっと待っててくださいね。大まかに目を通しますから。

 

 

 

 

 

 

はい終わりました!

 

「んふあ?思ったよりも早かったなぁ。」

 

...寝てたでしょ。

 

「んいや、んなこたあれへん。」

 

よだれ垂れてますよ。

 

「じゅび。...気の所為やろ。で、なんてこと書いてあったん?」

 

まあ要するに...本当に要するにですよ?

 

キツネぇさん取り戻したいならワイらに協力してもらうンゴ!ってことですね。

 

「...え?保護者はんどっか行ったん?」

 

...

 

「......」

 

「あぁうん、わかった。ウチはもう詮索せぇへん。」

 

それで、契約を結ぶに当たっては囚人...要は力を制御された状態で管理人に従ってもらう...と。

 

どうやら、ホモちゃんが姿を変えられることもわかっているみたいで、基本は最も戦闘力の低い形態、まあマスコットフォームでしょうかね。

 

そして、普通の...『深緑の幻爪』として動く時はファウスト・案内人・管理人いずれかの許可がいるというね...ここら辺は案内人みたいに戦闘とかには協力したらダメなんでしょうか。

 

深緑として協力は出来ないとか、そんな感じでしょうね。きっと

 

うっわぁ...めんどくせぇ〜ッ!

 

「...でも、最後のとこ...」

 

え?...あぁそうですね。

 

目標物である黄金の枝。その力。ただ一言『あなたの望むものを』と書き述べられたその項目。

 

...正直言って、ホモちゃんの力を抑制して囚人に加える必要があるんですかね?

 

まあ...面白そうだけど...!(ホモちゃんの人格・E.G.Oを妄想しながら)

 

「...なあナオちゃん。保護者はんに会いたいか?」

 

「それは...!......もちろん会いたいよ。」

 

「そうか。なら行ってこやええ。」

 

え?いやいや、チェーちゃん?あなた一人でどうしようってんですか。

 

「ウチのこと舐め過ぎやな?L社支部・コントロール部門チーフのチェーちゃんやぞ?」

 

元、ですけどね?

 

「っかー!手厳しい!あ、でもそうや。キッついわぁ〜ってなったら、助けてくれんか?」

 

最後の最後でカッコついてないなオイ。

 

...まあ、それならお言葉に甘えることにします。

 

そういえば、各巣を回るみたいな話もあるので、そこでロボトミーの生き残り居たら送りますね。

 

「そんな荷物みたいな?でもまあ...助かるわ!にへっ」

 

可愛い(可愛い)

 

あ、それと、もしかしたらホモちゃんの名前知ってる人がいるかもしれないので、偽名とか使おうかなって思ってるんですよ。書類には偽名OKってあるし。

 

「そうなん?なら...うーん.........そうだ。」

 

偽名のアドバイスを求めたNO。しかし不幸にも白塗りのEGOを纏った人間に追突してしまう。

 

怯えるNOにL社元チーフ、CESYが言い渡した偽名とは......

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

あとがき

 

ホモちゃんのE.G.Oやら紹介する時、追加でチェーちゃんが囚人だった場合の人格も書いていいですか...?

 

妄想はしてたので、供養を...と思い。

 

あとアンケートは3分の2ユーリちゃん生存ルートです

3分の1ユーリちゃん死亡ルートです

 

あと良秀語の翻訳って出る度に全部した方がいいですかね...?

くどくないかな...

あっ見てユーリちゃん!美味しそうなリンゴだよ!

  • 食べても良いよ!
  • 蛆虫湧いてるからやめた方がいいよ(真顔)
  • あんなところに野生のホプキンスが!

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