<オリ章作成中につき現在更新停止中>Project Moon RPG気ままに実況プレイ 作:とろねぎ
「んぶぇっ!?ちょ、い、イタぁっ!!?」
「...ん...?」
騒がしい、な...
「ちょちょ、待ってください!待って!助けて!待ってくださいお願いしまぎにゃあぁぁあっっ!!」
「...うるさい、なぁ...もう...」
ここは...事務所?
そうだ。ここは私たちの事務所で、私とチェーちゃんの部屋。
ようやく意識がはっきりしてきた。
「くあ...なにしてるのぉ...?朝っぱらからさぁ...?」
大きなあくびをして、目の端に溜まった涙を拭いながら廊下に出る。
「ギブ!ギブギブギブギブ!ギーブー!!!!」
「...隣の部屋か。」
ここは確か...えっと...
「...あ、鍵かかってる。マスターキーとかあるのかな...ん、まあいいや、そぉい。」
右足を軸にしての綺麗な回し蹴り。結局は暴力こそがマスターキーなのよね。
ばきょっ、なんて間の抜けた音と共に扉は砕け、中に侵入する。
「すう...うるっさい!朝から忙しなくドタバ...た...」
「待って!待って!ホントにムリ!おいちゃんもうこれ以上背骨曲がんない!!おねが...ごふっ!」
中に居たのは、■■■■先輩の上にのしかかって、眠りについた間抜け面のまま、何ともまあ綺麗なキャメルクラッチを決めている■■■先輩。
「あ、ぁっ...!な、ナオちゃ...助け...!」
「...ごゆっくり。」
「なあぁぁぁ!!!」
まるで大事な場面で後ろから仲間に刺されたみたいな叫び声と顔だったけど、まあ...■■■先輩の寝相がよく分かんないのはいつも通りだし。、
騒音の元凶も分かったところで気持ちよく目が冴えてくる。まだ少し早いかもしれないけど、もう下に降りようかな。
階段を一段、また一段と下っていく度に、どんどんと寝起きの空きっ腹には悪い匂いが強まってくる。
リビングに降りてまずキッチンを覗く。
そして目に入る、キッチンに立って何かを作っている二人の背中。
「切れたか?」
「こんな感じで良かったか?」
「上出来、んじゃ皿に分けていくからその上に乗せてってくれ。」
手際良くフライパンの中にあった何かをお皿に移して、そろを■■■■先輩が四等分にされた苺を盛り付ける。
今日の朝ごはんはパンケーキ?なんかオシャレ。
相変わらず、やけに手馴れた感じがするなぁ。
「...二人とも、おはよう。」
「...ん?あぁナオか。今日は早いじゃないか。」
「あはは、ちょっと隣の人たちがハッスルしてて...」
「隣っつったら...カフェイン中毒とアルコール中毒か。なんだ、デキてんのかアイツら。」
「お前ってやつは...はあ。」
「口ばっか動かしてねぇで手も動かせよ。あとお前は邪魔だ。向こうで大人しく座ってろ。」
犬でも追い払うみたいに、こっちを見もせず手首を振る。
ムカッとしたけど、まあこの人はこれが平常運転だった。なんやかんやで...というか、分かりにくいだけで優しいっちゃ優しいんだよね。
「...そんなんだからチェーちゃんにツンデレって言われるんだよ...」
「あぁ!?」
「やばっ聞こえてた。ひゅ、ひゅー、ふぴゅーひゅー...」
「口笛出来てないぞー。」
「チッ、余計なことばっか覚えやがって。」
...よし、なんとか誤魔化せた。
軽く一悶着を終えてからは、続々とみんなが起きて来た。
「...甘い匂いがするな?」
「良い匂い...」
「あ、■■くん先輩と■■ちゃん先輩、おはよ。」
「あぁおはよう。今日は早いんだな。」
「あ...おはよう...は、早い、ね。」
二人とも、話し方に違いはあれど言ってることは一緒。さすが双子だなって感じ。
後起きてきてないのは、チェーちゃんと、■■さんと、あとあの二人。
「二人はさ、次誰が起きてくると思う?私チェーちゃん。」
「「■■■■。」」
適当な話題にでもなるかと思って振った疑問にまさかの即答。
「あぁ〜、■■さんもありえるよねぇ。でも■■さんに朝が強いイメージなんて無いんだけど...」
「それだったら全員無いだろ。」
「強いて言うなら...カフェイン中毒の方...かな...?」
「でも■■■■先輩、■■■先輩に技掛けられてたよ?」
「あぁ見た見た。ちゃんと目が合ったのを確認してから閉めたわ。今日は珍しく■■■も大人しかったしな。」
「兄ぃ...さすがに...朝からアレの相手はしたくないよ...」
「要救助者を確認!確保しまぁす!」
「「「.........」」」
なんか聞こえた...聞こえたよね?
「...ねえ、今何か「聞こえたか?」えぇ...?」
そう思うなら目を合わせて?なんで目逸らすの?
「ふぃー、おはよーさん!今日もええ天気やな!今日の天気知らんけど!」
「あ、チェーちゃ......なにしてんの?なんで二人を抱えてるの?」
「んあ?えっと、■■■■は黙らずついでに連れてきて、■■くんはなんとなく。あ、もうそろ飯やろ?やからやな。」
絶対嘘だ。
何も考えてないよこの人。
「タスケテ...」
「...とりあえず■■さん降ろしたら?■■■■は...好きにして。」
「え?ちょっと?」
「タスカッタ...」
「おいちゃん助かってないね?」
色々ないざこざ?があったけど、無事に全員揃っていた。
まあ一人、寝たまま口に食べ物突っ込まれてるけど。
「さてここで皆さんに大っ事〜なお知らせがありまぁす!」
まだ食事の途中だと言うのに突然チェーちゃんが声を張り上げた。
「なんですか。」
「またくだらねぇ事だろ?おい口開けろゴミドリ。」
「思っても言うなって。」
「ふむぐもごもご」
「「これ美味しい...」」
「首がァァァ...!」
「もうちょっと反応してあげない?なんかチェーちゃんがバカみたいじゃん。」
「もー、そんないっぺんに話されても八人までしか聞けないからなぁ?」
じゃあ全員聞こえてるじゃん。
「それで何?そんなに嬉しそうな顔するような事なの?」
「んーっふっふー、そやなぁそやなぁ。最近は依頼に次ぐ依頼で休む暇なかったやろ?」
「そうだな、■■■■なんか昨日帰ってきたの二時とかだったからな。」
そんな過労状態であんな技掛けられてたの...?さすがに可哀想。
「せやろ。やから!今日は!!ん〜...休み!休みや!お前らもう休め!寝ろ!さっさと寝ろ!」
朝言うことじゃないと思うんだけど。
いきなり言われてもそんな、困るよね...?
「...休みか。」
「休み!?本当に!?ヤッター!やっと休めるよお〜...」
「おい双子、お前らの工作に俺も混ぜろ。」
「えぇ〜...?」
「露骨に嫌そうな顔するんじゃないよ...あぁ助かる、ちょうど詰まってたんだよ。」
...案外、楽しそうだね。
食事中だと言うのにやたらと活気が沸いてきた食卓。
懐かしいな。
...懐かしい?
どうしてこの光景に懐かしさを覚えるんだろう。
「ナオちゃんはなにするんや?帰省とか?」
「...私の帰る場所はここでしょ?」
「せやったせやった!でもな?ナオちゃん?」
「もうこれは戻らんねや」
「っ!?」
ベッドの上で跳ね起きた。
ここは事務所?まだ夢の中?
...あ、メフィストフェレス...
「...あれ...?私、いつの間に体...戻してたの...?」
そのせいで汗を含んだ衣服が背中に張り付いて不快だ。
「なんだったんだろう、今の。ちゃんと思い出せないけど、楽しい夢...だった気がする。じゃあ、じゃあなんで...」
涙が、止まらないの?
締め付けられるように胸が苦しむの?
一時の意味も分からない夢なのに、どうして忘れたくないって思うの?
私はあの人たちをなんて呼んでいた?なんて呼ばれていた?
「忘れないように、しないと...」
適当な紙を取り出して、合っているかもわからない、けれど文字数と発音がしっくり来るものを片っ端から書き殴る。
誰に見せる訳でも無く、ただ私が、私だけが分かるようにぐちゃぐちゃの字を。
あとがき
もっと追い詰めてやろうかと思いましたが、甘い夢は甘いまま、勝手に苦味をトッピングして頂きたかったのでこうしました。
なんか言い方オズワルドみたい(KONAMI)
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