<オリ章作成中につき現在更新停止中>Project Moon RPG気ままに実況プレイ   作:とろねぎ

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時計と雷鳴

 

 

 

 

 

矯正局にいる狐ちゃんたちをすっ飛ばしてぽっと出のメスガキ2両が実装されたので初投稿です

この石は渡さんぞメスガキどもめ...!

 

明日、精通分野:危険運転の狼と我らが光のママ系フェネックが実装されるので初投稿です

この石全部あげちゃうぞ貴女たち...!

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

「に、逃げろ!」

 

『...!』

 

目の前には、手当たり次第に殺していくねじれたヒースクリフ。

 

「試験管の中の人たち、研究員、デッドラビッツ...どれも見境なく食い殺していますね。」

 

『あの前に立てば、私たちでもきっと...』

 

「はい、攻撃されるでしょう。」

 

『...でも、やらないと。囚人たちに深く傷が着くかもしれない。だからって、こんな風に彼を失う訳には行かないから。』

 

「...うむ。ヒースクリフ君なればきっと、そなたの声を聞き入れじ。」

 

「そうですね。今こそ『頭をかち割ってでも止める』べき瞬間でしょうし。」

 

「『流れ』っていうなら、ヒースが戻るのもまた『流れ』なんだよね?」

 

『...ありがとう。』

 

紫の雲が覆う空に、雷が落ちた。

 

『戦闘準備。』

 

はっきりと聞こえる時計の音を皮切りに、ヒースクリフへ立ちはだかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドンキホーテ、ホンル、ロージャ、イシュメール、シンクレア。

 

それと、私。

 

ヒースクリフといくつかの接点があった囚人たちが前線に立ち、振り下ろされる爪や鞭のように飛び交う鎖を掻い潜っていた。

 

『ドンキホーテとシンクレアはまず鎖を破壊して!』

 

「お任せあれ!」

「は、はい!」

 

青い電流を放出している双剣を携えたドンキホーテと、羽飾りの帽子と青い衣装を纏ったシンクレアが飛び出す。

 

『ホンルとロージャは、ヒースクリフの注意を引いて!』

 

「ふふ、わかりました〜。」

「ヒース!こっちだよ!」

 

先に飛び出した二人を庇うようにヒースクリフへ接近するホンルとロージャ。

ホンルは...K社の職員の人格で、ロージャはディエーチ協会の人格。

 

『イシュメールとアリスは四人の援護!』

 

「大雑把な指示ですね...まあ、文句はありませんけど。」

「ヒースに誰も殺させなければいいんだね?」

 

威勢よく返事したはいいものの...イシュメール怖いなぁ...だってそれ、トナカイでしょ?

トナカイっていきなり見境なく殺してきたりするから怖いんだよね。

 

そういえばウサギのヒースが、何回かトナカイのイシュメールに殺されてたな。

 

...なんで今思い出した?

 

大層な思い出を振り返ると同時に、いつもの感覚...私に別の意思が接続されるような感覚がやってきた。

 

辺りに霧が立ち込め、私へ纏わりつき、白と灰が混ざった一対の明るい灰翼が現れる。

 

まあ...君だよね。

 

『ひさしぶり!』

 

うん久しぶり。

また力借りるよ。

 

ドンキホーテへ蛇のように迫る鎖の鞭へ、霧の槍を当てて弾き飛ばす。

 

「ぬおっ!?か、かたじけない!」

 

ホンルとロージャで注意を引くにも限度はあるし、それを避けてあの火力役二人に向いた攻撃を防ぐ。

それが今の私の役割。

 

「う、うわぁ!?ごめんなさい!あともう少しなのに...!」

 

ドンキとシンクレアは鎖へ攻撃を加えていたが、後一歩というところでヒースクリフが暴れ、引き剥がされていた。

 

「謝らないでシンクル!こういう時のイシュなんだから!」

 

ロージャが自信ありげにイシュメールを呼ぶ。

 

そして、それと同時に熱と光を放つ電気の鞭が、正確にヒースクリフの鎖を砕いた。

 

「...はあ...文句はありませんが、あんまり()()...使わせないでくださいよ...!」

 

頭を抑えながらも一仕事終えたイシュメール。

 

鎖を破壊されバランスを崩したのか、ヒースクリフは口から紫色の血か涙かどちらかの液体を流し、寒気をこらえる子供のように震えていた。

 

そしてやがて、ぬかるんだ泥道へ体を倒した。

 

『...アリス、私と一緒に来て欲しい。』

 

「分かった。」

 

後ろで指揮を執っていたダンテが私を呼び、ヒースクリフへ近付く。

 

『...!』

 

『ヒースクリフ。』

 

ダンテの呼び掛けに対し、ヒースクリフは何か恐れるかのように首を縮ませ、身を捩る。

 

『私じゃダメなのかもしれない。アリス、私の言葉を伝えて欲しい。』

 

「うん。」

 

せっかく連れてきたのだから、色々試さないとね。

 

「ヒースクリフ...私たちが、あなたの過去の全てへ共感してあげられることは、無いのかもしれない。」

 

ヒースクリフはやはり、怯えたように私たちから遠ざかろうとする。

 

「でもね、こうやって暴れることがあなたの傷を癒す事にはならないって事だけは確かだよ。」

 

『!!』

 

傷を掘り返してしまったのか、それとも逆鱗に触れてしまったのか。

 

一つ大きな遠吠えを空へ響かせたヒースクリフは、雷鳴と共に立ち上がっていた。

 

そしてぶつけられる殺意。

 

雷によって視界が明滅し、目の前に迫る()()を認識した瞬間...

 

「...ぁ...」

 

私の体へ、引き裂かれるような痛みが加わった。

 

咄嗟に飛び退き、ダメージを抑えることは出来たけど...それでも、私の視界にははっきり、宙を舞う私の前脚が見えていた。

 

「アリスさん!」

 

「だ...まって...ダンテ守れ...ボンボン...!」

 

珍しく焦った顔をするホンルに命の優先度を思い出させ、私も霧を吐き飛ばしてダンテを守る。

 

『アリスごめん...!私のせいで...』

 

「そういうのいいから...!自分の仕事してよ管理人...!」

 

『...うん。あとこれ...どうしたらいいか分からなかったから、取ってきた。』

 

ダンテから渡されたのは、私の前脚。

 

「...いいね、最高。」

 

前脚を咥えたところで、ロージャに首筋を掴まれた。

 

「イシュ〜!」

 

おいふぉら(おいコラ)ふぁにふるふもひ(なにするつもり)...」

 

「え、う、嘘ですよね!?」

 

「こっちの方が手っ取り早いでしょ!」

 

あろうことかロージャは、私をイシュメール目掛けて投げやがった。

 

ボールを投げるようにって言うよりは、大事なものを投げ渡すように、回転のかからない投げ方だったけど...なんかさぁ...

 

「アリスさん大丈夫ですか?誰かと交代した方が...」

 

「...いや、いい。私からすれば前脚の一本や二本や三本や四本安いものだから。」

 

「魚にでもなるつもりですか?」

 

「いいから下ろして。私はすぐ良くなるから。」

 

おずおずとイシュメールに下ろされた後、もう一度霧を吹き出した。

 

それからその霧を傷口へまとわりつかせ、断面と取れた脚の断面を合わせ、縫合糸のようにくっ付ける。

 

応急処置だけど、後で時計を回してもらえばいい話だから。

 

ヒースクリフの武器になっていた鎖は壊れたけど、それはつまり、ヒースクリフを縛っていた枷が消えたということだった。

 

ヒースクリフの動きはより苛烈さを増し、ただそれと同時に苦しそうに呻いていた。

 

『オレは、何も変われなかった。今もゴミでいっぱいのボロ袋だ。』

 

声が聞こえる。

 

穏やかな、ただ事実を再確認しているだけのような声が墓場に響く。

 

でもヒースが喋っている訳じゃなく、文字通りこの場に響いているだけだった。

 

『だから人間の言葉を話す必要も無い。哭き叫ぶだけだ。』

 

『浅はかで、卑しいこの本性は変えられない。』

 

全てを諦めたような声と、諦めきれない私たち。

 

シンクレアとドンキホーテが火力を叩き込み、ホンルとロージャが二人を守る。

防ぎ漏らしを私とイシュメールでカバーして、ヒースクリフを追い詰めていく。

 

もう一度、話を聞いて貰えるように。

 

『粉々に、しねぇと...この袋に入っているテメェたちと、オレを...』

 

ヒースクリフが再び、足をもつれさせた。

 

『地獄の果てまで...引き摺って......行くさ...』

 

口から垂れる紫色の液体は常に撒き散らされ、もはや水溜まりのようになっているそこへ、ヒースクリフは倒れ込んだ。

 

『...ヒースクリフの悲しみを汲み取らないと。次は...ロー...』

 

再びダンテが歩み寄ろうと、今度はロージャへ声をかけようとした。

 

「私が行く。」

 

「おチビちゃん?それは...」

 

「やられっぱなしは気に食わないから。」

 

「そう...分かった。無理しちゃダメだよ?」

 

分かってるよと返して、再びダンテの隣で歩く。

 

『...』

 

今度は私たちが近付いても、怯えた様子は無く...ただ、威嚇するように小さく唸っていた。

 

『その憎しみに呑まれちゃいけないんだ。ヒースクリフ。』

 

ダンテ?そういう事じゃないよね?

 

『...今の君と、君のそばにいる人たちは、過去とは違う。』

 

ダンテも間違えたと思ったのか一つ考えて、再び語り掛ける。

 

『チャンスも、やれることも、それを手伝う人もいるんだ。時計なら回してあげるから。君が...本来の道を見つける、その時まで。』

 

ヒースクリフに伝わったのかな。

 

ぐるるると唸る声が、肯定の意味合いを含めていればいいんだけど。

 

「...ヒース、私からも一つだけ聞いて欲しい。キャサリンさんについて考えていたことなんだけど。」

 

『!!』

 

お前がその名前を出すなと言うように、再び牙を剥き出した。

 

「あ、不味いかも...!」

 

嫌な予感がしたらしいロージャはいつでも動ける状態へ。

 

「どこでヒースは愛されていないって思ったの?挙動?それとも誰かと話していたの?」

 

聞きたくないとばかりにヒースは口を開き、上体を起こす。

 

そして真っ直ぐ、私を飲み込もうと大口を開けやってくる。

 

近く、動きも早いシンクレアまで私を助けようと動くけど

 

「少なくとも日記帳のキャサリンさんは、あなたを愛していたように思えるんだけど。」

 

『...』

 

鋭い無数の牙が私を引き裂く寸前で、止まった。

 

「誤解したままのお別れは、一生後悔するよ。」

 

『......』

 

今度のヒースクリフは、一言も...唸り声の一つも発さなかった。

 

私から離れ、口を閉じ...力無くふらつき、そのまま倒れた。

 

聞いてくれたのなら、嬉しいな。

 

『今なら...』

 

大人しくなったヒースクリフを見たダンテは、時計を回す。

 

ねじれを戻す力は無くても、囚人に呼びかけることならできるはずだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『気が付いた?ヒースクリフ。』

 

時計の音が止んだのは、雨と雷鳴が止まったのと同時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

あとがき

 

これにはヒスアリもしくはアリヒス派もにっこり

 

そんな派閥存在しねぇだろ何言ってんだ

 

 

 

 

 

(無言で現れる旧L社の抽出画面)

  • #一生混乱してろ電気羊
  • 立ってまた座るな
  • あなや〜!朋を撃てば敵が死ぬなり〜!!
  • 神引きを願え...いと、切に...
  • 真冬の夜の悪夢(迫真)
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