<オリ章作成中につき現在更新停止中>Project Moon RPG気ままに実況プレイ 作:とろねぎ
けっこうふでがのりました
とてもむずかしかったです
でもとてもたのしかったです
またやりたいとおもいました
『本当にできるの?』
「やるよ。あの三体にプラスで同時にドンキホーテを相手するのと、私がちょっと時間を稼いでから殺されるのと、どっちがマシ?」
正直、あの状態のドンキに勝てるとは思ってないし、皆が管理人血鬼三体を倒すまで耐えれたら御の字だと思う。
「賢い判断を期待してるよ、管理人。」
既に戦闘を始めている黒雲会人格の六人と血鬼四人。
迷わず私は、柱に磔にされたドンキホーテに向かって駆け出した。
『......皆、アリスを援護して。』
ダンテの判断は、戦闘中にも関わらずほとんどの囚人から不満や頭の故障を心配されることになったけど、それが正しいよ。
ボロクソに言ってたのも主にヒースだし、気にする必要も無いと思う。
不満を少なからず持ちながらも、しっかりダンテの指示には従う辺り信頼はしてるんだろうね。
「品の無い獣が走り回って良いと思ってますのぉ!?」
理髪師はその鋏で私の体を真っ二つにしようとするけど、ホンルとロージャに防がれる。
「僕たちから目を離すなんて、余程余裕があるみたいですね?」
「それに、殺そうと向かってくる人間の血の方が美味しいって言ったの、誰だったっけ?」
まだあの時の傷が癒えきっていないのか、所々ぎこちない動きの理髪師。
二人で抑えられる程度には弱っているらしい。
シーチュンに拷問されていた神父や、ついさっき撃退したドゥルシネーアも同じらしく、二人なら問題無く抑えられている。
...ドンキホーテさえいなければだけど。
神父はグレゴールと良秀が、ドゥルシネーアとドンキホーテはイシュメールとヒースが相手しているけど苦しそう。
「サンチョ!そこのマナー知らずのお客様をどうにかしなさいなぁ!」
「...ドゥルシネーア、抑えておけ。すぐ戻る。」
無事につれたみたい。
一見、あそこの第一眷属を殺しに向かっているように見えるだろうけど、私たちの目標が枝な以上下手なことは出来ない。
私もなにかする訳じゃないし向こうもそれも分かってるだろうけど、もしかしたらがあるからね。
まあ...無視されるなら手足の一つでも吹っ飛ばすつもりだったけど。
「止まれ。」
あの三体からある程度引き離したところで、私のすぐ直前に赤い矢が刺さる。
「次は当てる。」
「...私たちを殺すつもりのくせに、随分とお優しいんだね?」
「これは余興だ。ただの殺戮は父上も楽しめないだろうから。お前たちの策に乗り、その上でその幼稚な希望ごと潰す。」
「そう?私は、またあなたと冒険ができるって分かってるけど。」
「何も知らない者ほど一方的な理解を示す。既に吾はあの者では無い。」
今のドンキホーテは、敵意こそ真っ直ぐぶつけてくるけど、その中に混ざった殺意は酷く薄い。
血を取り込んでいなかったから力を出し切れないのか、それとも...
「まあいいや。とりあえず、一回殴らせろ。」
「吾を家族から引き離しての要件がそれか。」
ドンキホーテは感情を移さない赤い瞳のまま、「浅はかだな」って付け加えた。
別に、浅はかだろうがなんだろうが、結果さえ良ければいいんじゃないのかな。
さて...どうしよう。
距離的には分断できたけど、実際問題、ドンキホーテが私の頭をちぎり飛ばしてから戻るのに何秒かかるか。
あの子の霧じゃ邪魔はできるけど隔てることは出来ないし、うーん...氷...でも、あっさり砕かれそうだな...
もっと丈夫で、出来ればたくさんの、壁になるような...
...あっ。
あるじゃん、そこら中に。
ふと意識した場所にあるのは、乾きと飢えに苦しむ一つの
まさかここまで上手く、侵蝕した血鬼経由に取れるとは思ってなかったけど。
...なんで私、あたかも知っていたように...いや、この際細かいことはいいや。
あとは私がこれを使えさえすれば...だけど。
「足掻く準備は整ったか。」
「おかげさまで。」
向こうの戦闘で流れた血液を手の平に溜めながら問いかけるドンキホーテに、私は内心ドキドキで平静を装って答える。
「そうか...弾けろ。」
何気ない会話のように殺意を滲ませた直後、手の平の血液の塊が少量弾けて、押し寄せてくる。
私が小さくて、攻撃を当てにくいからって、なんだその品の無い質量攻撃は。
まあ...一番嫌なことだけど。
体の小ささってメリットもあるけど基本デメリットしかない。
現にドンキホーテのあの雑な攻撃も、集めた血液の半分を使ったかも怪しいぐらいだし。
私の脆さだとあれでも致命傷になるから、本当にままならないよね。
初撃は大きく回避。
反撃に移る余裕なんてなくて、それを今のドンキホーテが見逃すはずもなく。
「遅い。」
鋭い血液の剣に、自前の爪と牙で対抗し、何とか押し返す。
「脆弱だな。そのような者たちと、どうして歩みを合わせられようか。」
「はー...げほっ、なに?今更自己紹介?もう十分だけど。」
「彼我の差をものともしない言いようは場合によっては尊敬に値するが、今は蛮勇でしかないな。」
「蛮勇とか私が13番目ぐらいに好きな言葉だよ、最高だね。」
「...」
変わらず減らず口を叩く私に少しの苛立ちを見せたドンキホーテは、さっきよりも速く鋭く飛び込んでくる。
また避けようとした矢先、その方向に固められた血があって物の見事に突っかかる羽目になった。
「は!?なにそれそんなこどッ!」
そこから蹴り上げられて一回転した視界に映ったのは、貫手で迫るドンキホーテ。
すぐにそれは燃えるような痛みと、返り血で赤く染まるドンキホーテに変わった。
「...余興にもならん。」
...なんかいつもより痛いんだけど。
死に慣れすぎたせいで、そんな呑気な感想を心の中で吐き出して、意識が途切れた。
粋がってはみたものの、賭けには変わりない。
でもこれは、必要な賭けだ。
...って、なんとなく感じてたから。
例えば...私を殺して、他の血鬼の元へ戻ろうとする時とかね?
繋がる。
私に、私以外の自我が。
不快感をねじ伏せるほどの強烈な渇きを更にねじ伏せて、集中。
やっぱりこいつだったみたいで、見えないのに、手に取るようにわかる。
軽く...十本とちょっとの腕を動かすような感覚の後、ドンキホーテの前へ、太い茨が壁のように立ちはだかった。
「...これは...」
「ドンキホーテ、それはだめだよ。」
「!」
今度は細かい茨が撒き散らされた血の中から現れ、ドンキホーテにまとわりつき、やがて球のようにして包み込んだ。
「ちゃんと殺したか確認しないと。詰めが甘いから、こうやって...出し抜かれるんだ。まあ、私が言えたことじゃないけど。」
吐き気と飢えに同時に殴られながら、平静を保って一方的に会話をしていると、茨の球は四方に弾け飛んだ。
「結構早かったね。もうちょっとゆっくり休んでてくれたら嬉しかったんだけど...わお、あぶないあぶない。」
八つ当たりのように飛んできた赤い矢を茨三本がかりで安全に受け止め、逆に取り込む。
「確かに心臓を潰したはずだが。」
「間違えたんじゃない?私が小さい分、心臓も小さいだろうからね。」
「...小細工を。」
「そう、私は弱いから色々やらないと。お前のやりたいことを徹底的に邪魔して、ここに留める。ダンテたちが、お前のイかれた家族を殺すまで。」
どうせ見えないんだし、戻ることも考えたけど、これ以上の契約違反の代償のことを考えるとちょっと肝が冷える。
それに...
「さて...第二ラウンド、始めようか。今度はあっさり殺せるといいね。」
この薔薇は、私をゆっくりと蝕んでいく。
彼らが感じていた飢えを、これを通じて感じている。
辺りに散らばっている血がここまでご馳走に見えたのは今日が初めてかもしれない。
でも、これはご馳走じゃなくて...
「死んで平伏しろ。」
「断る。分かりきったことを大仰に聞くんだな。」
武器だ。
乱射される夥しい数の矢を茨で受け止め、溶かす。
向こうが血液で武器を作るように、この茨も血液の塊だ。
「4式、抉り...!?」
手の平に集めた血液が突然茨へ変形し襲いかかるのには、さすがに驚愕の感情を引き出せたらしい。
ドンキホーテに血を使わせず、私が先に使い尽くす。
これが一番やれると思ったからやってるだけ。
「同じ土台に立った時、私の方がお前よりも強いんだよ。これ以上恥ずかしい思いする前に戻ってきなよ。」
「...吾の戻る場所はここだ。ここには父母様がいらっしゃり、家族がいる。吾はもう二度と、家族から目を背けることはない。」
「ドンキホーテ、あなたはどうしたいわけ?」
「...頑なに吾をその名前で呼ぶな。吾はあの者ではないと、何度言えば理解するのだ。吾はあの方の子であり、二つ目の眷属...」
「私はドンキホーテに聞いてるの。サンチョ、あなたには聞いてない。夢から目を背けた可哀想な血鬼に用はないの。」
「......その口を閉じろ。」
「じゃあ閉ざさせてみせろよ、第二眷属。」
売り言葉に買い言葉。
正直、この血鬼になったドンキホーテがここまで私の言葉に反応して言葉を返してくるとは思っていなかった。
てっきり...バッサリ切り捨てられて、私もバッサリ切り捨てるものだと思ってたから。
「馬鹿げた夢を語っていた『ドンキホーテ』はもういない。ここにいるのはただ...馬に乗り風を切って走っていたと、回転木馬の上で虚しい夢を見ていた者に過ぎない。」
「でもあのドンキホーテは、確かに『ドンキホーテ』だったよ。フィクサー人気ランキングとか歴代フィクサーの逸話とか、全員が耳を塞いでもずっと口を動かしていた時のあの目、私は結構好きだったな。」
発言内容の添削もろくにせずに捲し立てると、さすがに苛立ちを露わにして攻撃が苛烈さを増した。
相手よりも多く血を集めて、叩き込む。
「がふっ!」
らしくも無い疲労からか、牽制程度に飛んできた矢を撃ち漏らして下顎が吹き飛んだ。
痛み自体には慣れているからか、それともアドレナリンが出まくっているからか、あんまり痛くは無い。
血がこぼれたら片っ端から茨に変えて、傷口に巻き付けての簡易的な止血。
「...いっへぇ、な。」
いくら再生能力のある力だとしても、すぐに治すのはさすがに無理みたい。
血を取り込んで治そうにも、茨で壁を作ったのがダメだったかもしれない。
だって、向こうの血を取ろうとしたら阻まれるんだもの...
だから必然的にドンキホーテからの血で賄うことになるんだけど、向こうもそれをわかっているから、被弾を抑えるように徹底している。
ドンキホーテを抑えられるならそれでいい。
私の目的は勝つことじゃないから...茨をいくつか溶かして、傷の再生に回す。
下顎で血液が沸騰するような感じがして少ししてから、吹き飛ばされた部位が戻ってきた。
「...この野郎...うるさいからって顎ぶっ飛ばしやがって。何されても黙らないからね。あなたが戻ってくるまでやめないから。」
「ならば、次はその頭蓋を吹き飛ばすまで。」
肉薄しナイフのように短い剣を突き立てようとする腕を絡め取り、締め付ける。
「...もうやめよう。また、リンバス・カンパニーに戻ってきなよ。夢が本当に終わったとしても、その夢をまた見たらいけないなんて誰にも決められてないんだから。」
「吾は...もう二度と、あのようにはなれない。それがいつか覚める空虚なものだと知ったから。この渇きと家族の苦しみを忘れることは出来ないから。」
「じきにこのラ・マンチャランドも終わる。あの管理していた血鬼三人はダンテたちが殺すだろうね。そうして残ったのはあの第一眷属とあなただけ。」
「それでも吾は、父上のために尽力する他無い。人間共を誘い込み、殺し、溢れ出した血で晩餐を開く。」
「あなたは...それが正しいと思っているの?」
「正誤で片付けるべき話ではない。吾々はどうあっても赤い目の病人だった。これが...吾にとっての、正しさだ。」
「嘘つくなよドンキホーテ。戦うのを躊躇っているくせに。お前とあそこの、二人の『ドンキホーテ』は違う人でも、確かに同じ『ドンキホーテ』なんでしょ。血鬼だからって言い訳せず、人間に歩み寄った...」
私の言葉を遮るように、手の平から圧縮された血液が弾丸のように放たれ、私の頬に一本の傷跡を残した。
「......これ以上お前と交わす言葉は無い。」
傷付くことも気にせずに茨を引きちぎった。
私から離れる直前、一瞬だけ肩が震えたのを私は見逃さなかった。
でも、それは何かの見間違いだったと主張するように自身の体から血を集めて、一つの槍を生み出す。
「躊躇っているように見えるのであれば、それは未練に過ぎない。私の夢は...もう、終わった。」
深紅のそれを構えて、飛び上がる。
「そして、お前たちの夢も...ここで、終わりだ。」
そして真っ直ぐ、落ちてくる。
有頂天の夢が終わり、後は下に落ちていくだけだと頑なに主張するみたいに。
体内の血液も使って、文字通り全ての茨で受け止める。
ただ、受け止めきれる訳もなく茨は分解され少しずつ血液に戻っていく。
むしろドンキホーテの槍はその血液を吸収し、鈍く暗い赤色へ変貌していく。
「しんどっ...!ドンキ、ホーテ...!私、柄にも無いこと言うけど...!お前と居るの、結構楽しかったからな!?」
「...」
ドンキホーテは、これ以上聞きたくないとでも言うように顔を伏せ、力を加える。
「そりゃ、巻き込まれてお前ふざけんなぶっ殺すぞって思ったこともあるけど!それでも...!」
私の言葉は最後まで届くことは無く、深紅の槍によって貫かれた。
「ぁ......くそ...」
頭ではわかっていても、つい口から悪態をこぼしながら私は二回目の死を迎えた。
力を維持できず、元の白い体で息絶えていく私を、赤く冷たい、ほんの少し熱を帯びた目が見下ろしていた。
声ももう出なかったけど、声が出たならきっと私は笑っていたと思う。
「...私は...また、冒険をしても...いいのだろうか...」
だって、確かな期待を持った声が聞こえたんだから。
あとがき
ミルカラの詳細は(情報量の暴力なので今回は)ないです
あ^〜アリサンてぇてぇ〜^
もう少しでホモちゃんに
だがその先には
三者面談(面談する側の方が多い)するのか頑張れLCB
どうなるLCB(次章考えながら)
次から更新頻度下がります