<オリ章作成中につき現在更新停止中>Project Moon RPG気ままに実況プレイ   作:とろねぎ

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お ま た せ 待った?(思い上がり)

IFルートのことを忘れてなどおりませんとも!話の流れを作るのに苦戦してただけで...



if√:『黒緑乱舞』

一人の子供が雨の中を傘もささずに立ち尽くしていた。

 

見事な装飾をされた和服を身につけ右目と左目で色が違うこと、片腕がないこと以外は、なんら変わりのない何処にでもいる子供だった。

 

子供は下を向き、ぶつぶつとなにかを言っていた。

 

「ごめんなさい...ごめんなさい...ごめんなさい...ごめんなさい...」

 

子供は誰に向けるでもなくひたすら血と汚物で汚れた裏路地の地面に謝罪の言葉を吐き出していた。

 

子供の頬を無数の水滴が流れ、顎をつたい、地面へと落ち弾ける。

 

ただ、そんなことは子供にとっては気にもならない事のようだね。

 

しばらくそうしていると『彼女』が宙から現れる。

 

『...気ニ病ムコトハ...無イワ...』

 

「...」

 

『コレシカ方法ハ...無カッタノ。』

 

「...」

 

彼女は子供を元気づけるような、励ますような言葉をかけ続けるが子供は一向に反応しない。彼女の次の言葉を聞くまでは。

 

『ソレヨリモ、アナタガ無事デ...良カッタワ。』

 

「それよりも...?」

 

『...』

 

「それよりもってなに!?仕方がないってなに!?」

 

『聞イテ...!違ウノ...ソウジャナイノ...!』

 

「何が違うの!私が無力だっただけじゃないの!幻想体の対応でいっぱいいっぱいだったから私を無理やり連れてったんでしょ!?」

 

『私ハタダ...生キテホシクテ...!』

 

「誰もそんなの頼んでないよ。」

 

『...ウゥ...』

 

少しの口論の後、彼女は顔を悲痛に歪め、子供の服に溶け込んでいった。

 

「...ごめん...」

 

子供は再び、一人になった。

 

 

 


 

長い時が流れた。子供は個人営業のフィクサーとして活動していた。

 

フィクサーであるためにどんな依頼でも報酬さえ釣り合っていれば受理したし、どのような事情があろうとも依頼は完遂した。

 

迷子の捜索、用人の警護、暗殺に抗争、特異点の調査までをも。

 

子供は金が必要だった訳でもない。誰かを助けたいという志というのも持っていなかった。

 

「手持ち無沙汰だったから」それだけに尽きる。

 

最初の頃は子供ということもあって厄介な大人が絡んでも来た。

 

もちろん、そんな人達はもれなくただの肉塊になったけど。

 

最近では、不意に発生した怪物の討伐依頼が多く寄せられるようになってきた。

 

かのピアニストと同じ、『ねじれ』の討伐依頼である。子供は初めて見た時こそ多少驚きはしたが、怪物の類は見慣れている子供にとって、すぐさまねじれへの興味を失くした。

 

数人が行方不明になった程度のものから複数の大中小様々な企業が一度に消えたものまでをも仕留めた。仕留め続けた。

 

普通の以来と違う点と言えば、子供はねじれに対してはなにかの激しい感情を持って対処していたことだけだったね。

 

原理不明の怪物。そんなものを屠り、討伐依頼を失敗したことの無い子供の存在は瞬く間に広まった。

 

子供の元には、より一層の依頼が舞い込むことになった。そして、その全てを少しずつ片付けていった。

 

依頼の半分ほどが終わった時、子供はハナ協会から『色』を付与された。

 

それでも、子供の興味を引くことは決してなかった。

 

人々は子供の扱う武器から、子供をこう呼んだ

 

『深緑の弾爪』と

 

 


 

 

「いや〜ありがとうございます!これであの訳の分からない鳩胸どもに頭を悩ませる必要が無くなりました!さすがは『深緑の弾爪』!」

 

「...そう。」

 

子供の住む家屋にて、一人の男と子供が話をしていた。興奮しながら話す男に対して子供は冷たくあしらう。

 

「あぁ、遅くなりましたがこちらが報酬です。お納めください。」

 

男が子供にスーツケースを差し出すと子供は中を開き、一瞬だけ確かめたあと

 

「うん、ちゃんとあるね。」

 

とだけ言ってすぐそこにあるソファに寝転び、目を閉じる。

 

「...えっ?」

 

「......」

 

「あ、あのー?」

 

「...なに?まだなにかあった?」

 

「い、いえ。そうではありませんが...」

 

「なら良いでしょ。あなたは悩みが解決した、私は報酬を受け取った。それだけなんだから。」

 

「は、はいっ。」

 

男が急ぎ足で出て行ったあと、子供の体から炎が上がり、形作られていく。

 

『...最近ハ、休メテルノ?』

 

「久しぶりの会話がそんなこと?」

 

『...ダッテ、最近ノアナタ...ズット戦ッテルジャナイ...』

 

「平気。」

 

『...ナオ』

 

「...なに。」

 

『心配ナノヨ。私ヲ憎ンデクレテイイ、恨ンデイイ、ソレデモ...ナオニハ生キテ欲シイノ。』

 

「そう。」

 

『今ノアナタハ、死ンデナイダケ...』

 

「...うるさい。」

 

『...コレダケハ覚エテオイテ。ナオ、愛シテルワ...』

 

炎は再び子供の中に戻って行った。

 

「私もだよ...」

 

「ひねくれた娘でごめんね...ん?」

 

子供はテーブルの上に置いてある一枚の紙に気がつく。さっきの男の忘れ物だろうか。

 

そうして観察していると表面に『招待状』と書いてあることに気がついた。

 

「図書館?...試練に打ち勝てば本を手に入れ、負ければ本になる?」

 

子供は相も変わらずぼんやりと見つめているだけだったが、ある部分は子供の注意を引くのに十分のようだった。

 

「ユジンの本、ねじれの本、ロボトミーコーポレーションの本...?」

 

「...部長、今迎えに行きます。」

 

子供は昔の恩人を忘れてはいなかったようだね。

 

 


 

 

「『深緑の弾爪』ぅ?」

 

「知らないの?」

 

光が満ちた場所で二人の男女が何かを話していた。

 

「緑...緑...黄緑なら知ってるんだけどなぁ...」

 

「深緑はいなかったの?」

 

「そうだな。話を聞いたこともなかったし...俺のミスじゃなければ、俺がここに来てから出来た色なんだろうな。」

 

「そう。じゃあ接待、頑張ってね。」

 

「うんうん!俺に任しとけ...って何言ってるんだ!?」

 

「あぁ、あの子供の身につけている装備なんだけど。」

 

「うん?あぁ、確かに金が掛かってそ「あれロボトミーのALEPHクラスEGOだから。気を付けて。」

 

「...今、おかしなことが聞こえた気がするんだけど...」

 

「はぁ、もう一度言ってあげましょうか?」

 

「いえ!十分です!」

 

 

 

 

「ここが図書館...」

 

パチンッ

 

一回、指を鳴らすような音が聞こえた。それと同時に目の前に二人が現れる。

 

「ようこそおいでくださいました。ゲストの方。私は館長を務めるアンジェラと申し「そっか死ね。」

 

アンジェラ、その名前を聞いた途端に子供は人が変わったようにアンジェラへと斬りかかる。

 

ガキンッ!

 

「うわっ!いきなりかよ!」

 

だが、それをローランが防ぎ押し返す。

 

「ありがとう。ローラン。」

 

「いえいえ〜」

 

「なんで防ぐの?ソイツ、機械なのに。」

 

「...」

 

「なんで?怖いの?みんなの最期とは比べるのも烏滸がましいだろうよ?ねぇ、なんで?なんでなんでなんで...!」

 

堰を切ったように溢れ出す、子供の恨みつらみ。

 

「...どうかあなたの本が見つかりますように。」

 

パチンッ

 

再び指を鳴らす音と共に二人は姿を消した。

 

「...」

 

『落チ着イテ。』

 

「うん...」

 

子供は目の前にある階段を登っていく。少し登ると開けた場所に出た。

 

そこでは先程子供の攻撃を受け止めた男、ローランとその仲間と思われる人物たちが待機していた。

 

「あぁ、意外と速かったな?」

 

「...周りの奴らは?」

 

「司書補。なんでもロボトミーの職員だったらしい。」

 

「なんで?」

 

「は?」

 

「なんでみんなじゃないの?なんでお前らなの?」

 

「あのー?」

 

「訳が分からない...どうして?生き埋めになった人も殺された人も居るのに!」

 

「そんなこと言ってもどうしようもないだろ...」

 

「謝れよ!謝れッ!」

 

「...子供だな。」

 

「死んで詫びろ!クズどもが!」

 

子供が叫ぶと同時に炎が広がる。

 

炎はローランを避けるように司書補のみに襲いかかった。

 

司書補たちは生きているかのように動く炎に苦戦し、一人また一人と次々に燃やされていく。

 

やがて炎は収まり、その場にはローランと子供のみになった。

 

辺り一帯から焦げた肉の匂いがする。

 

「やろっか。」

 

「はぁ...」

 

ローランが深くため息を吐いたのを合図に二人は切りあう。

 

筋力こそ同等か子供に軍配が上がるほどだったが、やがて片腕なことや圧倒的な技術の差から子供が押され始める。

 

爪を弾かれ、体を仰け反らせた子供にローランが容赦なくデュランダルで袈裟斬りにする。

 

斬られた勢いのまま爪を拳銃に変えながら後ろに下がる子供にランスで追撃するローラン。

 

しかし、子供はそれを見た一瞬で再度爪に戻し、ランスを鷲掴みにしてローランを引き寄せるとそのまま蹴り飛ばした。

 

ローランが飛んで行く衝撃で辺りの積んである本が崩れ、土煙が舞う。

 

子供は少しずつにじり寄っていく。

 

刹那、音が消失した。

 

それでも子供は土煙の中を素早く動く黒い物体を見つけ、背後を取れるように近づいていき、それと同時に煙が晴れると...

 

「は?」

 

そこには子供の身の丈の二倍はあろうほどの大剣が一本。ごとん、と落ちているだけだった。

 

子供は背筋が凍るような感覚を覚え振り返ると、そこに居たのは刀を構えたローランだった。

 

子供がなにかをするよりも早く、ローランは刀を抜き、子供を切り刻んだ。

 

その後、突然子供は糸が切れたかのように座り込む。

 

 


 

暗い空間、目の前にはかつてロボトミーにいた際の恩人があの時と同じような笑みを浮かべて立っていた。

 

『なぁ、なんでナオちゃんは生き残っとるんや?』

 

「え...」

 

『なんでお前は死んどらんのや。なぁ。』

 

「違うの...」

 

『お前はウチらを置いて逃げた。なんも違わんだろうが!』

 

「あれは...お狐様が勝手に...!」

 

『結果はなんもかわらん。』

 

目の焦点が上手く合わない。視界がぼやける。

 

一瞬のブラックアウトの後には先輩・後輩たちの屍で埋め尽くされたロボトミーの廊下だった。

 

血で水没し、臓物は溢れ、傷口には蛆がたかっている。

 

全てが顔を酷く歪めており、本来は目があるはずの部位には目玉をくり抜かれたかのようにただ深い闇が拡がっているだけだった。

 

そして一斉にぐりん、と顔を子供へ向けると

 

『『『オ マ エ ガ シ ネ バ ヨ カ ッ タ』』』

 

呪詛を吐き出した。

 

 

 

暗闇の中、子供は座り込んでいる。膝と膝の間に顔を埋め、何も見ないようにしている。

 

ただ、暗闇の中で子供を照らすものがあった。

 

顔を上げた子供が目にしたものは、一つの花冠だった。

 

手に取ると、えも言えぬ暖かさを感じる。

 

『シッカリシナサイ...!』

 

『『『シニタクナカッタ』』』

『『『イキタカッタ』』』

『『『オマエガニクイ』』』

 

「あぁ、そうだった。」

 

『『『オマエモコイ』』』

『『『コロシテヤル』』』

『『『シネシネシネシネシネ』』』

 

 

 

 

「うるさい。」

 

暗闇は眩い光の後、花畑に変わる。

 

『んあ!おーいこっちー!』

 

そこでも先輩はいた。

 

『もう!遅い!』

 

「ごめんごめん。」

 

『なんやその軽いノリ!失礼やろ?』

 

「先輩に失礼とかあったの?」

 

『うっわ!言うようになったなぁ?』

 

「あはははっ!」

 

『...なぁ。』

 

「はい。」

 

『ウチら...ちゃんと先輩出来とったか?』

 

「もちろん。明るくて頼りになる最高の先輩たちでしたよ。一人口悪い人居たけど...」

 

『なはは!そりゃしゃーないわ。ま、みんなに伝えとくわ。...早死だけはやめろよ?そんなんしたら、ウチら無駄死にやんけ!』

 

「...!...今までありがとう、先輩。」

 

『あーもー!呼び方がちゃう!初めて会った時、なんて呼べ言うたんや!』

 

「もう...ありがとう、チェーちゃん。行ってきます。」

 

『おう!行ってらっしゃい!』

 

 


 

 

目が虚ろな子供を不審に思いつつもローランは投げ捨てた大剣を拾い、ゆっくりと構え、そして振り下ろした。

 

しかし振り下ろされた大剣が子供を押し潰すことは叶わなかった。

 

大剣が子供に触れると、触れたそばから子供の体は炎となって霧散していく。そうして、霧散した炎はまた少し離れた場所に集まり子供を形成していく。

 

そして、少女の無かったはずの片腕は花冠をつけた獣の腕になっていた。そこだけではなく、残っていた手足も獣のそれに変わっていた。

 

「マジかぁ...」

 

「あは、改めて初めましてローラン。よろしくね。」

 

「あー...随分と雰囲気が変わったな?」

 

「やっと分かったんだ。どうして私だけあそこから逃げられたのか。...みんなが助けてくれてたんだ。」

 

「そんなことにも気付かずに引き篭って、目を背けて、八つ当たりまでしてさ。恥ずかしいね?」

 

「せっかくの拾われた命、無駄にするのはよくない。私は...生きたい!生きて、みんなが生きた証を刻んでいく!」

 

「てか頭に報復する!」

 

「...そうか。」

 

一通り少女の話を聞いたローランは再び戦闘態勢をとる。

 

しかし、予想外の人物がこの場にやってきた。

 

「頭に...そうか、悪い事は云わぬ、辞めておいた方が吉であろうよ。」

 

「ビナー?なんでここに。」

 

「アンジェラに云われたのだ。お前の力と成れ、とな。本来なれば各々が定められた区域のみでの活動で在るが、其様のような事を遵守しておくべき場では在らぬとの事。」

 

「...あなた、調律者?長い!一行で!」

 

「...急いては事を仕損じる。少女よ、道行く先々で起きうるあらゆる事象に対して想い馳せることを識った方が良い。さすれば予期せぬ出来事は自ずと失われていくことだろうから。」

 

「...ビナー?」

 

「嗚呼済まないな。」

 

ビナーは少女に向けて妖精を放つ。目の前の敵を切り刻もうと猛る妖精は白い毛皮に当たると小さく弾けた。

 

『邪魔ハ...サセナイ!』

 

「おいおい...!」

 

「ほう...ローラン。少女の相手をして御覧なさい。」

 

「...わかった。そいつは頼んだ。」

 

ローランは少女との戦闘を再開する。

 

『アノ子ニ手出シハサセナイ...』

 

「だろうな。」

 

彼女とビナーが睨み合う。一触即発の空気が流れる。

 

先に動いたのはビナーだった。

 

ビナーは少し彼女との間合いを詰めると...

 

手頃な高さの積み本の上に腰かけた。

 

『...?ナ、ナニヲ?』

 

「視た処、お前はあの少女とローランの闘いに掌を出させない事が目的なのだろう?なれば私が動かずとも善い。」

 

『...』

 

「其処に佇っているのは苦しいだろう。楽にお成り。そして噺でもしよう。」

 

二人は二人の戦闘を眺めながら会話を始める。今度は少女とローランが完全に拮抗している。

 

『気付イテタノ?』

 

「嗚呼。一つだけ問おう、少女が此処へ還元された時、お前はどうする。」

 

『サァ...考エタコトモナカッタワネ。』

 

「応えは無いか。好い、じっくり考えるがいいさ。」

 

『...ヤッパリアンタ達、嫌イ。』

 

「は、矢張りとはな。...あの少女とは如何様な関係性なのかね。」

 

『親子。ソレダケヨ』

 

「親子...」

 

『私ノ大事ナ一人娘。文句デモアルノカシラ?』

 

「異論など無いさ。唯、本当の親子という訳でも有るまい。」

 

『...エェソウヨ。親友カラ預カッタノ。』

 

「成るほど成るほど...」

 

『モウアノ子ッタラ年々アイツニ、ソックリニナッテキタノヨ!ヤンチャデ好奇心旺盛、ソレナノニ人一倍繊細。本当ニ...愛シイ我ガ子よ。』

 

「左様か、子鳥が羽撃こうとする様は親鳥の心をも揺さぶるのであろうな。...御覧、終のようだ。」

 

『ズット...見テイタワヨ...!』

 

目の前には、胸をローランのデュランダルに突き刺され、胸に大きな穴が開けられた少女が倒れていた。

 

ローランはデュランダルを引き抜きしまうが、体中から大量の血を流し両足はひしゃげ、まともに立てないようで大剣を杖のようにして体の支えにしていた。

 

『...!』

 

「往かなくて良いのか?連れ添って逃走を図らなくとも良いのか?」

 

『アノ子ガ...決メタコト...アノ子ハ、生キルコトガデキタノヨ...ソレヲ邪魔デキルハズガ無イデショウッ...!』

 

ビナーと彼女はそれぞれローランと少女に近づいていく。

 

「酷い有様だな。」

 

「はぁ...はぁ...化け物とお話してた調律者サマ程じゃありませんよお!」

 

「存外に活力が在るでは無いか。感心だな。」

 

「くっそ...アンジェラになんか要求するか。それぐらいじゃないとやってられねぇよ...」

 

「其れが善いだろう。」

 

 

 

『ナオ!』

 

「お狐...様...?ごめんねぇ...前が、見えない、の。」

 

『グッ...!』

 

「ねぇ...私...カッコよかった...?」

 

『グ...ウッ...!エェ、トッテモ...!』

 

彼女から少女へ水が垂れ落ちる。

 

「...ない、てるの?えへ、初めて...だね...ごぼっ!」

 

『モウイイノ!イイノヨ...!』

 

「さい...ごに、一つだけ、わが、まま言っても...いい?」

 

『エェ...ッ』

 

「...だき、しめて...わた、しが寂しく...ない...よう...」

 

『ナオガ満足スルマデ...抱キ締メテアゲル...!』

 

彼女が少女をすくい上げると自身の胸元に少女をうずめる。そうすると少女は安心しきった、穏やかな表情をして

 

「あった、かい...ありがとう...おかさ、さん...」

 

彼女の腕の隙間から少女が光となって消えていった。

 

『...ドウイタシマシテ...』

 

しばらくなにもいない自身の手のひらを見つめていた彼女は緩慢な動きで空間を開き、そこへ飛び込もうとする。しかし、それを引き止める者が居た。

 

「御待ち成さい。」

 

『...』

 

「再開の日は、存外近いかも識れんな。」

 

『...ソウ...ナノネ...』

 

そう言って今度こそ彼女は空間に飛び込み、消えた。

 

 


 

 

光が満ちている場所で二人の男女が話していた。

 

「どうだった?」

 

「どうだった?って言われても...なぁ、アンジェラ。」

 

「なに?」

 

「EGOって、個人での性能差はやっぱりあるのか?それも大きく。」

 

「どうして?」

 

「いや、今回の奴は前接待したリウ協会の...シャオ?アイツのEGOよりも厄介だったんだよな...」

 

「確かに差はあるけど...そこまでかしら。」

 

「いやいや!殺したと思ったら生き返るのが少しの差なのか!?」

 

「...それはギフトの方ね。」

 

「なんか聞いたことあるな...確か、幻想体から貰えるやつだったよな。」

 

「えぇ、物によっては特殊な効果を発揮するものもあるの。」

 

「それが生き返りだったと?はぁ...やってられないな。もう...」

 

「...そうだ。今度、ロボトミーのEGOを装備した赤い霧を再現して接待してみない?」

 

「絶対に嫌だ!!」

 


 

以下、原作風の設定

 

『深緑の弾爪』

体力102 斬(普通) 貫(普通) 打(耐性)

混乱抵抗値40 斬(普通) 貫(普通) 打(耐性)

 

・パッシブスキル

『八つ当たり』...接待開始時、指定司書を除く全ての司書補が死亡する。

『生きていく恐怖』...戦闘開始時、その幕で最初に使うダイスが必ず最低値になる。

『???』...体力が1以下にならず、1の時次のフェーズへ移行。

 

・バトルページ

『消えろ』...コスト0 斬(5〜7) 斬(7〜8) 的中時出血2を付与。使用時光1回復

『近寄るな』...コスト2遠距離 使用時パワー2を得る 貫(7〜8) 貫(5〜8) 貫(9〜9)

『死ね』...コスト4遠距離 貫(12〜16) 的中時相手のダイスを破壊

 

 

『E.G.O:約束と絆の花冠』

体力300 斬(抵抗) 貫(耐性) 打(抵抗)

混乱抵抗値150 斬(普通) 貫(普通) 打(普通)

 

・パッシブスキル

『揺らぎ』...毎幕ごとに手元とデッキにある全てのページを消し、使用するページを手元に追加する。毎幕ごとに光を全て回復する。

『あの人に勝ちたい!』...接待開始時、全ての指定司書の中から任意の1名を追加する。感情レベルに応じて追加した指定司書の階層の幻想体ページを選ぶことが出来る。その後『愛シ人』を1体召喚する。

『湧き出る怒り』...一幕の間で『愛シ人』が体力に15以上のダメージを受けた際、次幕の間パワー5、保護5を得る。

『死を燃やす炎』...体力が0になった場合、一度だけ体力を最大値の40%回復し、全ての敵に火傷10を付与する。

 

・バトルページ

『斬り裂く』...コスト2 斬(8〜10) 斬(6〜7) 防(6〜8) 斬(8〜9) 反(6〜8)使用時、次幕の間パワー1、保護2を得る。

『八つ裂き』...コスト3 斬(10〜16) 的中時次幕の間虚弱3、武装解除1を付与

『これはどうだろ』...コスト2遠距離 貫(6〜8) 貫(8〜8) 貫(4〜9)

『やっぱこれだね』...コスト3遠距離 貫(7〜14) 的中時次幕の間、麻痺3、束縛3を付与。マッチ敗北時このページをデッキから除外する。回(4〜6)

『握り潰す』...コスト4 防(10〜10)マッチ勝利時麻痺2を付与 打(8〜12)的中時次幕と次幕までの間パワー3、クイック1を得る。 回(6〜8)

『炎ニ舞ウハ愛シキ記憶』...コスト6 個別広域 使用時、『愛シ人』の体力が80%以下かつ21%以上の場合、この幕の間パワー10を得る 打(6〜9) 的中時、的中した回数分ランダムな敵2体までに火傷15、次幕終了まで虚弱1を付与。使用後『愛シ人』の体力が20%以下の場合、次幕終了まで虚弱3、武装解除3、束縛3、脆弱5を得る。

 

 

『愛シ人』

体力300 斬(免疫) 貫(免疫) 打(免疫)

混乱抵抗値50 斬(普通) 貫(普通) 打(普通)

 

・パッシブスキル

『揺らぎ』...毎幕ごとに手元とデッキにある全てのページを消し、使用するページを手元に追加する。毎幕ごとに 光を全て回復する。

『湧き出る怒り』...『E.G.O:約束と絆の花冠』が一方攻撃を受けた際、次幕の間相手は『E.G.O:約束と絆の花冠』のダイスを選択できず、自身にパワー20、クイック5を得て混乱抵抗値を全て回復する。

『障害除去』...『E.G.O:約束と絆の花冠』に一方攻撃をした敵に攻撃回数分「妄念の対象」を1付与する。「妄念の対象」が4以上の敵に特殊バトルページを使用。

『役目』...体力が1以下にならない。一方攻撃時、ダイス斬(1〜1)を二つ追加する。

『果たした役目』...『E.G.O:約束と絆の花冠』が死亡時、死亡する。

 

・バトルページ

『オ前ノ相手ハ私ダ』...コスト0 一方攻撃時ダイス威力+10 斬(1〜1)的中時次幕の間虚弱2、武装解除2、麻痺2を付与。5回マッチが引き分けた場合、即座にマッチを終了する。

『調子ニ乗ルナヨ...!』...コスト0 斬(1〜1)マッチ不可 使用時、対象の『妄念の対象』が4以上の場合、死亡する。

 

 

コアページ『E.G.O:約束と絆の花冠』

体力76 斬(耐性) 貫(普通) 打(耐性)

混乱抵抗値42 斬(抵抗) 貫(普通) 打(耐性)

 

・パッシブスキル

『速度3』...速度ダイス スロット+1。 感情レベルが3以上のとき追加で速度ダイススロット+1(重複不可)

『湧き出る怒り』...自身以外の味方が一幕の間に体力に合計25以上のダメージを受けた場合、永続的にパワー1、クイック1を得る(最大5まで)

『障害除去』...幕の開始時、自身がパワー4を得ていると光を3回復し、ページを1枚ドローする。

『死を燃やす炎』...体力が0になった場合、一度だけ体力を最大値の40%回復、混乱抵抗値を全て回復し全ての敵に火傷10を付与する。

 

・バトルページ

『斬り裂く』...コスト2 斬(5〜10)的中時次幕の間自身を除いて最も速度の速い味方にパワー1を付与。 防(6〜8) 斬(8〜9) 反(6〜8)使用時、次幕の間パワー1、保護1を得る。

『八つ裂き』...コスト3 斬(10〜16) 的中時次幕の間虚弱2、武装解除1を付与

『これはどうだろ』...コスト1遠距離 貫(6〜8) 貫(8〜8) 貫(4〜10)マッチ勝利時このページをデッキに追加し手札に加える。マッチ敗北時このページをデッキから除外する。

『やっぱこれだね』...コスト3遠距離 貫(7〜14) 的中時次幕の間、麻痺3、束縛3を付与。マッチ敗北時このページをデッキから除外する。回(4〜6)

『握り潰す』...コスト3 防(8〜8)マッチ勝利時麻痺2を付与 打(8〜12)的中時次幕と次幕までの間パワー2、クイック1を得る。 回(5〜7)

『炎ニ舞ウハ愛シキ記憶』...コスト6 個別広域 使用時、自身以外の味方の体力が70%以下の場合、この幕の間その数までパワー2を得る 打(6〜9) 的中時、的中した回数分ランダムな敵2体までに火傷5、この幕の間虚弱1を付与。使用後自身以外の味方の体力が40%以下の場合、その数まで次幕終了まで虚弱3、武装解除2、束縛2、脆弱3を得る。

 

 

 


後書き

 

今回の分岐なのですが、調律者来訪した際の爪+2、幻想体全放出されてた場合ですね。

そこまでされるって...えぇ...(ドン引き)

 

ホモちゃんは自責の念で割と簡単に曇ります。曇って、キツネぇさんに愛憎入り交じった感情持って、「死にたくは無いし」って感じで生きてる。

 

ロボトミー、ねじれ、幻想体、頭が地雷。小さいけど踏んだら威力がヤバいタイプの地雷。

 

図書館では吹っ切れて自分自身の完全なE.G.Oを発現させた。それでも経験の差は覆せなかったよ...(即落ち二コマ)

 

ホモちゃんとキツネぇさんは今生の別れだと思ってるけど、ゲストは後で解放することを知ってる側からしたらなんとも言えない。

目覚めた後、また会えて、めちゃくちゃに照れながら一緒に泣いて欲しい(突然の願望)

 

戦闘のギミックとしては、発現してから好きな指定司書をローランくんサイドに追加できます。多分みんな肉体言語の階か哲学の階を選ぶんだろうけど...

 

ちなみにビ様を選んだら劣化してないページを使います。

やっぱお前原作だと手抜きしてたんじゃねぇかオルルァン!?

 

そうだ、ギミックだ。ギミックは「二人でタイマンする」感じです。ホモちゃんにデバフ付けたいなって時はローランくんがキツネぇさんとマッチしてもう片方がホモちゃん、みたいな。

 

まぁ一回くらいならば一方攻撃してもキツネぇさんが一瞬ブチギレるだけで済むので、一方でデバフ掛けるのもダメな訳では無い。

それでも斬(11〜11)の三回攻撃(+‪αでクソ重デバフ)が来るから無視はしないはず...しないよね?(肉体言語の階指定司書を見ながら)

やめろよ?あのデバフ付いた状態でホモちゃんに殴り勝つなよ?お前に言ってんだからな赤いの!

 

コアペは『味方がボコられる度にムキムキになっていく』というのがコンセプト。

素の状態だと息切れしやすいけど、味方をボコらせてパワーと光回復を発動させるとある程度は継戦能力があがる。でもあまりボコらせすぎると広域をうった後クソ重デバフがかかる...的な。

 

だからお手軽に強いコアペではない...と思う!

 

 

もっと曇ってるホモちゃんがホシィ...ホシィ...

 

女の子が歳不相応な悩みを抱えて曇るのしゅき...雲れば曇るほどその後の救われが輝く...

 

欲を言えばもっとはっきり曇らせ描写したかったです!ですがその力がありませんでしたァ!

 

以上!!

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