東方空狐道   作:くろたま

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気になる視線はスキマから

 

 

紫は焦燥の混じった頭でぎゅるぎゅると思考する。多彩な言い訳が泡のように浮かび上がり、そして泡のように消えていった。どのパターンも、最終的には子狐を渡すことになってしまう。そうして、どの言い訳も紫自身で考えた瞬間に棄却していくのだった。紫の考える言い訳は言い訳らしくどれも合理的で理路整然としたもので、“可哀想”などという紫本来の感情など入り混じる隙はなかった。

理性的で感情的な一見相反した紫の内面、うまく扱えば十分な利点でもあるそれは、この時に限ってはマイナスに働いていた。

 

(いっそ能力を使って記憶を消す? 駄目だわ、自分の境界だってまだ満足にいじくれないのに、他人のだなんて。もしも失敗してこの人達の境界を狂わせようものなら、あのウカノ様でもきっと怒るわよね)

 

あまつさえ能力を使って実力行使という思考さえ浮かぶが、失敗を恐れその一歩を踏み出すこともない。

その間僅か0.3秒、しかしその一瞬の間にも状況は悪化の一途を辿る。

 

「トリさーん、ニワさーん。こんな朝早くに二人だけで森に入るのは止めてくださーい。私も同伴させるようにって、前言ったじゃないですかー」

 

朝日の照らす森の上で、声が聞こえたのは丁度その時。その声は失敗を隠そうとする里人を探しに来たタクリの声だった。

こうなってしまっては能力行使、ついでに考慮していたわけではないがその他の実力行使も不可能。理由は単純明快、現時点の紫ではタクリに勝てないのだ。妖力や強力な能力を合わせての総合力は紫の方が断然上だったが、経験の差か仮に戦闘となればタクリの方がまだずっと強かった。それでも、初代名代の全盛期の方が強かったというのだから恐ろしい。能力の有る無しを加味せず、だが。

 

(どどどどうしよう)

 

あらゆる可能性を塞がれ、紫は思わず子狐を抱いたまま一歩後ずさった。

 

「あれ」

「は?」

「え」

 

その時、間の抜けた声がその場で唱和された。どの声が誰のものかは発したものすら分からず、それぞれが直面した現象に唖然とする。

 

最も困惑していたのは、事の当人でもある足を踏み外した(・・・・・・・)紫だった。

混乱したまま意図せず一歩足を引いた紫だったが、しかし足を引いた先では何故か地面がなくなってしまっていた。その拍子に、紫の上体は完全に崩れてしまう。

無論ここは森の中、決して崖っぷちだとかそういうわけでもなく、どこぞ竹林のように唐突に落とし穴があるわけでもない。しかしそれにも関わらず、紫の足を引いた先には何も無く――いや、というよりそこにあったのはぽっかりと口を開いた真っ暗な穴。しかも、その穴の中には何故かきろきろとあちらこちらを見つめる無数の目が…。

 

「きぃやああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――………」

 

自身の直面した最高にホラーな光景に、紫は飛ぶ事も忘れて悲鳴をあげる。

そうして、紫はそのまま悲鳴をその場に残し、穴の中へと消えていったのだった。紫の姿が完全に消えてしまった後に、それを追うように何事も無かったかのように閉じる不気味な穴。

それを一から十までしかと見ていた里人二人は、最後までぽかんと口を開けたままだった。

 

 

 

 

 

 

 

「地獄は、特に変わりはありません」

 

閻魔の使いの死神は、山道を歩いていた俺を見つけるなり前置きもそこそこにそう言った。

西方から戻ってからこちらも閻魔のところへと式を飛ばしていたが、わざわざ死神をこちらに寄越してきたのは少し予想外だった。

用件は無論ここ最近の地獄の様子である。ひいては地獄にある封印のこともだが。

黄泉、煉獄、色々な名で呼ばれるが、今は地獄と呼ぶのが共通らしい。ならば閻魔のいる空間はさしずめ冥府と言ったところか。

 

「封印…今は大灼熱地獄の辺りだっけか? 本当に何もなかったのか? 今回のことで思い当たる要因といえば、あそこしかない。何もない、なんてことはありえないはずなんだが」

 

「いえ、ここ数億年ほど、小康状態を保っているようです」

 

鎌を持った着物姿の死神は、赤い髪の生えた頭をふって、丁寧な物腰で俺に否と答えた。ちなみにこの死神は、自身が数億年生きて体験をしていた、というわけではなく、閻魔の知っていることをそのまま俺に言っているに過ぎない。

数億年…今日から遡り、恐竜謳歌が始まる時代あたりからだろう。そこまでのブランクがあるなら流石に関係ない、のか。いやまて、確か地獄はしばらく止められてたんだった。それならそれ以前…そう、俺が意識を飛ばす前はどうだったのだろうか。世代を越えるほどのインターバルだが、もしかしたら何か痕跡や兆候か何かがあるかもしれない。

 

「…じゃあ、恐竜真っ盛りの前、月人の連中が地上にいた頃はどうだ。かなり長い間地獄の全機能は凍結されてただろ。その凍結以前なら、何か異変はなかったのか?」

 

「ん…」

 

少し首を傾げ、視線を宙に迷わせる。言うことをためらっているようにも見えるが、この場合は閻魔と念話でもしているのだろう。

しかし、こんなことなら以前行ったときにもう少し詳しく聞いておくべきだった。アマテラスのせいでうやむやになったというのも事実だが、俺もあの時は地獄のことは閻魔に任せる気満々だったのでそれほど気にしていなかった。

 

「二つ、あるそうです」

 

と、ふらつかせていた視線を俺に戻して、死神がそう言った。

 

「二つ?」

 

「はい。私はもちろんのこと生まれていなかったので知らないのですが、凍結される以前のこと、大灼熱地獄が活発になっていた時期があるそうです。封印に異常がある可能性も示唆され、またそれも加味したその他の事情により凍結することになりました」

 

「あー…。大体予想はつくが、原因は?」

 

「おそらく、その時期に地上で起きた爆発の余波かと」

 

「やっぱりか…」

 

地上の生物のほとんどを死滅させたらしい、ついでに俺を完全に殺しかけたあのあほみたいな爆弾。今は月面で暮らしているだろうツクヨミの仕掛けた最後っ屁である。何か能力でも使ったのか、地上のみに作用するように作ったようだが、さすがに破壊の余波は免れなかったらしい。アマテラス曰く、天界の方でも少し騒ぎがあったようだが、それはイザナギが収めたとか。

 

「厄介な爪あとを残してくれたもんだ、阿呆め」

 

「しかし今日(こんにち)までの空白期間を考えれば、こちらは直接の関係はないのではないでしょうか。大灼熱地獄も現在は大きい動きは確認されていませんし」

 

「んー。どちらにしろ、あそこの封印は俺も迂闊にはいじれない。イザナギがいればまだしも、今は上にいるし、まだしばらく下に降りられないだろうしな。そういや、アマテラス通じて伝言か何かはあるんじゃないか? あいつなら地獄に時々来てるだろ」

 

「『万が一の時は任せる』と」

 

「丸投げかよ、あいつらしくないなー。…ま、いいや。俺がアマテラスの誘いに乗らず地上に残ってるのも未練みたいなところがあるしな。そうして残っている以上、最低限の責任は果たすさ。…と、そんな感じで伝えといてくれ」

 

「分かりました」

 

「それじゃ、二つ目は? ツクヨミ関連以外となると、俺もさっぱり分からんな」

 

俺の言葉に頷く死神を見ながら、俺は“地獄であった変わったこと”の気になる二つ目の内容について促した。

 

「異変と言うほど大きなことでもなかったのですが…先の件が起きる少し前に、地獄の方に侵入者があったようです」

 

「…はぁ?」

 

地獄への入り口は、俺やイザナギ、アマテラスのように高次の者だけが通れる特殊な空間の穴か、あるいは昔イザナギが使った地の裂け目しかない。前者は通れる者が限られているため、“侵入者”などと表現することはないだろう。となると、侵入者とやらは裂け目を通って侵入したのだろうが…あそこには空間的な隔たりとはまた違う、普通の者では通れない障害があるはずなのだ。それは入り口を塞ぐために置かれた岩ではなく、また別の――

 

「そいつは、裂け目から侵入したのか」

 

「はい」

 

「ありえないだろ。あそこには確かイザナギが門番を置いてたはずだぞ? 神獣級のそいつを、そこらの侵入者ごときが倒せるものか」

 

イザナミさんを封印し、地上に戻る前にイザナギは穴を岩で塞いだ。しかしその前に、イザナギは岩の向こうに誰をも拒む門番を置いていたのだ。

一本の剣を核に、地獄の濃い禍気で形成された肉体を持つ八又の頭の大蛇。妖怪のプロトタイプともいえるそいつは、イザナギの直接創造対象であるがゆえに、そして地獄の環境もあいまって地上の妖怪より一線を画す力を持っていた。

それこそ俺かイザナギ、マガラゴ、あるいは三貴子あたりでなければ相手ができるようなやつではない。

 

「しかし、事実そこ以外に侵入口はないようでした。当時の地獄には鬼もおらず、後手に回ってしまったようですが…オロチが倒されているのは確認されたようです。ただ、核たる剣と、地獄に入ったはずの侵入者はどこにも見つからなかったそうです」

 

なるほど。八又の大蛇が倒されて、侵入者と、ついでに剣も見つからなかった、と。ふーん、どこかで聞いたようなお話かもしれない。

 

「…いや、失念してたな。“ヤマタノオロチ”を倒したのが誰だったか覚えてれば、侵入者が誰かなんて一目瞭然じゃないか」

 

「は?」

 

「いや、なんでもない。大体分かった」

 

「はぁ…」

 

怪訝な表情をする死神はおいて、俺は視線を少し下げて物思いに耽った。

あれを倒せるのは、俺が知る限りで俺、イザナギ、マガラゴ、三貴子。第三者の可能性は…材料がない以上今はともかく放置。

俺とイザナギは元よりありえない。マガラゴはあの当時は人間との諍いに終始していたので、無理。ツクヨミもほぼ同様で、それにあいつが都市を離れることはほとんどなかった。そしてアマテラスはあっちのルートを使う理由がない。冥府に行きたいのならば、わざわざ地の裂け目を使う必要はないのだ。

ならば、残るは…

 

「ん?」

 

「はい?」

 

うつむかせていた顔を上げた俺に、死神は鎌をかちゃりと鳴らしながら首を傾げた。

 

「いや、ご苦労様。もう帰っていいよ。地獄の方も忙しいんだろ? 手を煩わせて悪かった」

 

以前以上に人間が増えてきたために、地獄の方でも改善改革で慌しい。地獄のスリム化も計画されているようだが、現在の業務を滞らせるわけにはいかないせいで千年単位の時間が必要らしい。そりゃ忙しいわ。

 

「あ、いえ、構いません。地上の動向も、私達側では重要なことですので。…それではウカノ様、これで失礼いたします」

 

「はいよ」

 

死神は深く、丁寧に頭を下げると、きびすを返すとともに足を一歩踏み出した。

そして、その動作ひとつで彼女の姿が俺の目の前から掻き消える。術の気配はなかったので、何か能力を使ったのだろう。

 

「紫やツクヨミみたいな空間系かな」

 

一歩で、一瞬で遠く離れた場所まで移動した死神を意識の端で確認し、つぶやく。

正確には空間操作に限定された能力ではないが、間接的にしか使えない俺より間違いなく長けているだろう。

 

「さて、それで、何か用か?」

 

と、俺は意識を切り替えてある方向に目を向けた。そこには誰もいなかったが、しかし俺の感覚は確かにその方向からの視線を捉えていた。ちくちくと感じる、独特の感覚。

目の擬態も解いてみたがそれでも姿は見えず、手を伸ばしてみたがそれも虚空をきる。

姿を消している、というわけではないらしい。

このまま視線の主が逃げる気ならば、俺は何もできないだろう。俺の能力は大抵のものに対応できるが、どうにも初見の能力相手には弱い。

 

「おぉい、このままじゃ俺が可哀そうなやつになるだろ。用があるんならさっさと顔見せてくれないかな」

 

「――……」

 

「ん? なんだ、紫か」

 

すると、俺が見ていたあたりの空間がぱくりと横に裂け開いた。まるでファスナーのついたバッグを開いたかのような口が、ぽっかりと宙に浮いている。何故か両端はリボンで縛られており、さらにその向こう側には無数の目がきょろきょろと頒布していて、カオスすぎる光景が広がっていた。

俺がそれを見ながら無言でいると、そこから紫がおずおずと顔を出した。その顔には緊張と、何故ばれたのか、という表情が見て取れる。どうも紫の表情は読みやすい。

 

「あんだけじろじろ見てりゃ、空間隔ててようが分かるわ。何だその悪趣味な空間は。中にあまり居たら酔いそうだな」

 

何故か妙に緊張している紫は、俺の問いに素直に答えた。曰く、境界を操る能力で開いた空間で、逃げようとしたときに勝手に開いたとのこと。最初こそ近年稀に見るほどうろたえたもののすぐに持ち直し、むしろ自分に合った空間であることに気づいたらしい。こちら側にいるより、亜空間の中にいる方が心地いいとまで言い出す紫は、確かにリラックスした表情をしていた。この様子では、将来は覗き見が趣味になるかも知れない。

 

「その空間のことは分かった。しかし逃げようとしたって、何なんだ。この近辺には紫が逃げを選ぶような相手はいなかったと思うんだが」

 

しかし俺がそう問うと、紫の表情は再び緊張で強張ったものになった。

紫は少し固まっていたが、やがてそろそろと腕を持ち上げ抱えていたものを俺の方に見せた。

 

「キュ~…」

 

「…何だこいつ」

 

紫の差し出した腕の中にいたのは、目を回した子狐だった。でろーっとだれてどことなく気持ち悪そうにしているのは、あの亜空間に当てられたせいだろうか? その身体は紫に抱えられるほど小さく弱弱しい。それから考えると、巣立ちして間もないころだろうか。俺と体毛の色は違うが、俺の弱かった獣時代を髣髴とさせる。

しかし、この狐を差し出してきた紫の意図が、俺には分からなかった。

 

「この狐がどうかしたのか? あんまりにも可愛すぎて、親狐からさらってきたとかか?」

 

冗談めかして聞いてみると、紫は首を横に振った。

 

「その…実はこの子が罠にかかってて。それで、つい連れてきちゃって」

 

「???」

 

言葉足らずに語る紫に俺は首を傾げた。子狐が罠にかかっていたのを見つけたので罠から解放し、それから連れてきた、と。

しかし、だからどうだというのだろう? それでいったい何から逃げていたというのか。

 

「話が見えない。結局、何から逃げてたんだ」

 

「だから! 人の獲物をとっちゃったから、私は里人やタクリから逃げてきたの! 里から逃げようと思ったけど、や、やっぱり離れがたくて。もうどうしたらいいか分からなくて」

 

子狐一匹を間において、やけに悲壮な表情をしている紫。人間と妖怪の境界でふらついている紫も最近では妖怪側に染められてきていたが、それだけにここまで必死になっているのが、俺には意外だった。ある意味一目ぼれのようなものか、どうしても放ってはおけなかったのだろうが…

それにしても獲物って。

 

「もしかして、紫は知らなかったか」

 

「…何を?」

 

「この里じゃ狐は禁食なんだよ。もしも狐が罠にかかっても、逃がすのが常になってる」

 

「………………………ぇ」

 

 

ピシリと固まった紫を、少し憐れに思う。何せ悲壮な覚悟をして、ずっと一人で空回りしていたのだから。

ここらでは狐は食卓に上がらず、そして里人達には当たり前という認識で浸透しているために誰かと話していてもまず話題に上がるということはない。それゆえに今まで知らずにいたのだろうが…少し考えれば分からないだろうか。ここの神をしているのは俺、というか“狐”なのだ。別に俺が制限したわけではなく、彼らが勝手に禁食したのだが、確かに自分たちが崇める者と同族の肉を進んで食べることはしないだろう。

ましてや食物の豊富なこの地ならば、なおさらだ。わざわざ食べずとも余裕があるのだから。

この習慣が通例化したのも、随分と昔のこと。今では人間が人肉を食べないことと同じほどの意識レベルで定着してる。

 

 

「それじゃあ、私はこの子といていいのかしら」

 

呆然としたり、うろたえたり、安堵したりと忙しなく表情を変えていた紫は、最後に少し不安をにじませながらそう言った。

 

「さぁ? それはそいつ次第だろ」

 

俺は、それに子狐を指差しながら答える。そう、決めるのは俺でもなく、紫のエゴでもなく、当事者である子狐だ。

当初目を回していた子狐はもう持ち直したのか、きょろきょろと俺と紫を交互に見ていたが、おもむろに、

 

「キューキュ、キュッキュキュッキュ。キュー」

 

と鳴いた。

 

「ほうほうなるほど…そうか。キュッキュッキューと。…うん、分かった。――よかったな紫」

 

「いや、私は分からないから。何それ、狐語、とかかしら?」

 

「ははは、馬鹿だなぁ。そんなものあるわけないじゃないか。何を言ってるんだ紫は」

 

「……(イラッ)」

 

妖怪化しているならまだしも、動物は基本言葉を持たない。それほどの頭は持っていないし、意思のやり取りをするならば鳴き声の合図さえあれば、それで十分なのだ。

俺は大体狐限定だが、その鳴き声を読み取ることができた。しかしあくまで合図程度のものなので、読み取れる情報は非常に大雑把で、もしも詳しいことが知りたければ自前の頭で相手の意思を補填しなければならない。

 

「結構、紫に懐いてるらしい。こいつも紫と寝食を共にしたいそうだ。あ、別に(つがい)になって欲しいって意味じゃないから」

 

「え、ホントに?」

 

「ほんとほんと」

「キュー」

 

まるで言葉を理解しているかのような反応を子狐が返し、故意か偶然か俺の返事と重なる。それを紫がおかしそうに笑った。

それから本当に嬉しそうな笑みを浮かべて、子狐を抱きしめるのだった。

 

 

 

一応罠を回収に来た里人にはこのことを言っておいた方がいいということで、紫は意気揚々と亜空間に戻っていった。また子狐が目を回しそうだが、まぁそれもスキンシップ?ということで。

 

ついでに、紫と入れ違いにタクリが慌てた様子でやって来た。

 

聞くところによると、何でも紫以上の妖怪が里付近に来ているらしい。え、マジか、気づかなかった!と思いながら詳しい話を聞いてみると、どうやらその姿はまだ確認していないが、空間に穴を開けて紫をさらっていったらしい…。それを目撃した里人二人の話によると、紫は突然の自体に何もできずに悲鳴をあげながら穴に落ちていったとか。

幸いその里人二人は襲われることなく無事で、そのまま里に戻ったが、連れ去られた紫が心配だ、と焦燥をにじませながら語るタクリ。

 

 

その犯人紫じゃね。

 

 


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