アイが出産をして家族が二人増えて約半月。アイも赤ちゃんの扱いに慣れてきて今は社長の家ではなく元々いた家で生活をしている
「よしよし愛久愛海、そろそろご飯の時間でちゅよ~」
「んー!んー!」
アイの双子の男の方、名前が呼びにくいのでアクアと省略するが何故か絶対に母乳を飲まず哺乳瓶からしか飲まない。いつもアイが母乳を上げようとすると必死に抵抗する
(なんてぜいたくな奴だ。将来このことを知って飲んでおけばよかったと後悔するような奴にならないと良いが)
ちなみに俺は母乳はおろかアイに哺乳瓶で飲ませてもらうこともできない。まあもう立派な大人の犬だからね。時々貰う骨とか煎餅感覚で嚙み砕いてるからね
「はんぎゃーっ!」
「あらら、こっちもご飯かな~?」
もう一人の双子でアクアの妹である瑠美衣(以下ルビー)はアクアとは逆にアイの母乳を飲む、何らかの事情でアイがいない場合は哺乳瓶から飲むがそれも極稀、基本的にアイが帰ってくるまで我慢して限界になったら渋々哺乳瓶から飲む。その後はアイが帰ってくるまで基本不機嫌だ、俺が遊び相手になっていないと怒りだす。世の赤ん坊は皆こんな感じなのだろうか。
(・・・うわぁ)
丁度ルビーが母乳を飲んでいる顔が見えたのだが赤ん坊がしない、というかしてはいけない顔をして満足そうに母乳を飲んでいた。相手は只の赤ん坊であそこにはお腹を満たすという欲しかないはずなのに何かそれ以外の欲をもって母乳を飲んでいる気がした
(そういえば・・・アイのネーミングセンスってやっぱアレだったのか)
犬にトパーズはまだ分かるが自分の子供に愛久愛海と瑠美衣だ。ネーミングセンスが独特
(宝石が好きなのかな?)
特にそういう物に興味があるようには感じないのだが。
食事が終わると双子の面倒は俺が見る。まあ面倒を見るって言っても双子(特にルビー)が触ってくるのを受け入れたり何かあれば(オムツ交換・食事など)アイを呼ぶくらいしかできない。まあ犬だしね
そんな生活を数日、ある時俺は信じられない物を目撃した
「赤ん坊が喋った!キッモー!?」
「・・・ワフ?(なんだ?)」
夜寝ていると誰かの声で目が覚めた。ちなみに俺は現在アイと双子たちが布団で川の字で寝ている所を少し離れたアイの頭側の床に丸まって寝ている。アイが布団の中に入れて四人で川の字になって寝ようとするが夏場は暑くて寝苦しいのであまりやらない。後アイとルビーの間に挟まるとルビーが俺を攻撃してきてアクアの方はじとーっと俺を睨み続けるので寝にくい。
(・・・ルビーが居ない?)
布団の方を見てみると双子が居ない。アイはよだれをたらして寝ていた。どこに行ったのかと探してみると双子はリビングに居た。アクアは完全に二足歩行をしてルビーはアイのスマホでSNSをやっていたが
(・・・あれ、人間って一歳にも満たなくても完全に二足歩行出来たりSNS出来たりするほど知能が高いんだっけ?)
とりあえずまだ眠いので二人を布団に戻すことにした
「あ、トパーズ」
「お前が大きな声出すから起きちまったか」
「私のせいなの!?ってちょっと何トパーズ押さないで」
「どうやら布団に戻れってことらしいな」
「ワン(そう、まだ眠いんだからとりあえず寝ろ)