(・・・おーおー、今日も授乳を拒んでる拒んでる)
いつも通りアイの授乳を拒むアクア、前ならば何か哺乳瓶との差があるのかと考えたが転生している事を知った今では違う、あいつ前世のプライドで何とか耐えてるな
「ワフゥ(そんなプライドさっさと捨てれば良い夢見られるのに)」
ちなみに俺がアクアの立場の場合絶対拒まない。ルビーとの争奪戦になっても構わないと思うくらいに
(あいつ本当に将来後悔しないよな?たぶん成長してもこの記憶覚えてるだろうし、引きずってこじれた恋愛しないと良いけど)
「おぎゃー!おぎゃー!」
「はいはい、またおっぱい?ルビーはおっぱい好きだね~」
「・・・ッフ」
(うわぁ、いまアクアの方見て嫌な笑い方した)
あっちはあっちで欲望に忠実で怖い。このままエスカレートすると親子じゃなかったら捕まるようなことをしそうだ
「仕事の時間だ」
「は~い」
社長に返事をするとアイは双子のおでこにキスをして玄関の方へ走っていく
(・・・俺は?)
「ワンワン!(ちょっと!俺を忘れてますよ!キスしてとは言わないけど何か無いの!?寂しいじゃん!)」
「トパーズも行ってくるね」
そういってアイは俺をぎゅっと抱きしめて頭をなでなですると俺を降ろして「行ってきます」と笑顔で仕事に向かって行った
「ワンワーン(行ってらっしゃーい)」
アイの至近距離で見れた俺はルンルンと双子とミヤコさんがいる部屋に戻っていく。部屋では双子が何か言い合いをしていた
「娘の私がママのおっぱいを吸うのは自然の摂理なんですけど?与えられた当然の権利なんですけど??」
(何の話してんの?)
「・・・一応聞いておくけどお前前世でも女?」
「うん」
「ワン(俺男だった)」
「ならギリ許せるけど・・・」
「オタクの嫉妬キモーイ。まあ、いい年した男が授乳とか倫理的にヤバいもんね、良かった~合法的におっぱい味わえる女に生まれて」
「ワン(そういう発言する奴は女でも倫理的にヤバいと思います)」
「ママも可愛そう、まさか自分の子供が自分のオタとかマジキモいもん。私が一生守ろう」
(・・・まあ、この家族母親以外が転生者しかいない上全員母親のオタクだもんな)
「ワフゥ(ルビーは女の特権フル活用の推しからの授乳。アクアは授乳は拒む者の風呂上りやお休み中の無防備なアイをじっと見ていることがあるし俺はそんなアクアの隣でじっと見てるし何だったら犬の特権フル活用しようとしてるし・・・)
(結論:星野家は星野アイ以外キモイ)
言ってて少し悲しいな
(おっと、考え事してる間にルビーのオムツ交換か。アクアも移動してるし俺も別の部屋に行っとくか)
オムツ交換が終わった頃だろうか、ミヤコさんが騒いでいるのが聞こえてきた
(・・・あー不満が爆発したか。まあそりゃそうだ、いきなり双子の乳児の世話させられてるんだし)
「は?ママに尽くせるのは幸福以外の何物でもないでしょ」
「ワフ(ナチュラルにその思考が出るの怖くない?)」
「・・・そうだ、週刊誌とかにこのネタ売ったら大金持ちに」
(おっと、待ってミヤコさん)
「うわやっば!どうする?殺す?」
「無理だ、体格差がありすぎる。可能性があるとすれば・・・」
「ワン(俺を見るな)」
「頼んだトパーズ。お前のその鋭い歯なら首を噛めばイケる!」
「私達とママの為に犠牲になって!」
「ワフウ!?(この双子恐ろしいな!?俺に殺人犬になれってか!)」
そんな事を言っている間にもミヤコさんは母子手帳を取り出している
「あ、写真撮ろうとしてる!」
「ワン(ええい取り合えずそれは駄目!)」
「あ、トパーズ!それオモチャじゃないのよ!?」
俺はミヤコさんから母子手帳を奪うと部屋から逃げる。
これからどうしようかと焦るがミヤコさんが全然追ってこない
(何でだ?)
恐る恐る部屋に戻ってみると
「嫌っ!超具体的!私どうすれば・・・」
「簡単な事、母と我々の秘密を守る事じゃ」
(・・・何やってんだあの人たち)
後から知ったのだが、双子演技でミヤコさんを騙してアイの秘密を暴露させないようにしたらしい
「あの時私凄かったんだよ!トパーズにも見せたかったな」
ルビーはミヤコさんに自分はアマテラスの化身といって信じ込ませたらしい。アクアもルビーには才能があると言っていたが
「フッ(推しの母乳に異常なほど執着する姿を見た後だとなぁ)」
あのだらしない笑みが頭に張り付いて迫真の演技をしているルビーなど想像が出来なかった
ルビー寄りの思考を持ったトパーズ
「ワンワン(犬の俺が飼い主であるアイの顔や手を舐めるのは自然の摂理なんですけど。アイの洋服や下着の山の中で寝るのも当然の権利なんですけど?)」
本当にこんな思考パターンだったら星野家で一番キモイと思う