ヱヴァンゲリヲン・I have Ironheart 作:cycle(サイクル)
前回のあらすじ\
1/トニー・スターク、世界を救った後にある少年と出会う
2/少年碇シンジにスタークは何故か全てを託すと言って知識の全てを与える
3/世界を良くしたいと目標を持ったシンジはひた走り、碇邸に着くも肉体が限界を迎え気絶した。
(……ここは、そっか…僕は体力が尽きて寝ちゃったんだっけ)
そう記憶を呼び起こしながら僕は状態を起こす……その瞬間。
「やぁ……初めましてでいいかな?」
と言いながら学生服の……成長したであろう僕が目の前にいた。
「……えっと、僕は「君は僕だね?」え?」
「なんで君が今僕の目の前にいるか分からないけど、直感的にわかるんだ……けど驚いたな、ここに他人が来るのは二人目だ。」
僕がそう言うともう一人の僕がもの凄く驚いた表情をする、それを見て僕は思わず笑いすっころげた。
「……そんなに、笑わなくても……」
「ははははwww……ぁ〜。……すまない、あまりに面白い顔だったんで。」
僕はそう言って謝ると指を鳴らす、するといつもの……ではなく少し高そうな椅子を出して腰掛けた。
「まぁ立ってるのも辛いだろうし座ってよ……さーてもう一人の僕、君は何を伝えに来たんだ?」
「……僕は……君にとっての未来で…同時に過去の僕なんだ。」
そんな素っ頓狂な事から話し始めたもう一人の僕。
話が終わったので簡潔にまとめると。
1/NERVとゼーレという組織のせいで世界が滅んだこと
2/そのトリガーになってしまい、そのせいで全部諦めて死んだこと
3/同じ過ちを犯して欲しくないと最後に願って魂だけでここに来たということ。
「……そんな事が起こって……いや、これから起こりうるのか?」
「うん……全てはゼーレのふざけた計画のせいで、それに便乗して父さんが母さんに再開する為に行われたサードインパクト。そのせいで全てがメチャクチャになった……仲間や友達が全員死んだ。」
そこまで言ったところでもう一人の僕が泣き始めてしまった。
「全部僕が努力しなかったから」とそう言いながら年下の僕の前でワーワーと。
けど僕は止めなかった、いや……正確には止められなかった。
(辛いよねそりゃ、14歳が背負うには重すぎる使命だもん。)
「……ずっと後悔してる、僕が決断できていればトウジは足を失わずに済んだんじゃって……もっと頑張れば綾波は死なずに済んだんじゃないかって……もっと前向きだったら……アスカは心を壊さずにいられたんじゃって……」
溢れさせる涙を増しながらもう一人の僕は吐露する、トウジ・綾波・アスカ、おそらくこの三人はこの先僕が出会うであろう人たちだ。
「……だからせめて、君には僕と同じ失敗をして欲しくない。そのために……これを渡しに来たんだ」
そう言いながらもう一人の僕はソフトボール程の大きさの青い球体を差し出した。
「これは?」
「僕の経験したこと全て、これを渡したら僕は消えるつもりだよ」
そう言いながらもう一人の僕はボールを渡そうとする、けど僕は一度それを抑えてから一言だけ聞いた。
「……君は消えるのか?」
「多分ね……けどそれでいいんだ、僕はもうこれ以上何も出来ない……だからいいんだ」
それだけ言うともう一人の僕の姿が半透明にぼやけていく、気がつくと僕の手にボールが渡されていて、会話の間に主導権を与えていたようだ。
「……上手く使うよ、君の知識」
「…ありがとう……あとはお願い……じゃあね」
それだけ言うともう一人の僕は消えてしまった、それと同時に僕の頭に直接書き込まれる数々の記憶。
使徒・人類補完計画・E計画・セカンドインパクトの真実・etc.
兎に角あらゆる経験と記憶が刻まれた僕は本気で思った
(僕が何とかしなきゃ)
そう思った途端に意識が軽くなり……
★★★
「……くっ、……ここは、そうか……碇邸のどこかか」
そう言いながら僕は上半身だけ起こして辺りを見回す。
和室…これ以上ないほど完璧な和室で目覚めた僕は立ち上がろうとする。
しかしその瞬間カランと無機質な音が聞こえたためその方を見ると。
「……僕……栄養失調だったっけ?」
そう言いながら左手で引き寄せた点滴台を支えに立ち上がった僕は移動を始める。
目指すは一点、場所のわからない碇邸の当主の部屋。
「あっお目覚めなられたのですか!?、ダメですよ立ち上がっては!! 横になっていてください!」
……と言いながら部屋に入ってきた若い和装の女性に強引に布団に戻される。
出鼻をくじかれしょんぼりするが直ぐに切りかえて質問を投げかける。
「……あなたは?」
「私ですか?、私は
……そう言いながら僕を布団に戻した彼女は綺麗な三つ指をついた……って
「ちょっと待ってくれ?、ご主人様って? ……まさか……僕が?!」
「はい、既に調べはついてますのであなたの事は知っております。大御所様が来るまで時間はかかりますので、それまでは寝転んでお休みを。」
そう言うと金乃さんは部屋から出て行ってしまった、色々聞きたいことがあったが一旦それらを飲み込むついでに乾きを潤すために置いてあったドリンクを頂いた。
(さぁ〜てと、とりあえずこのまま出来ることは限られてるな……ネタはあるし、出し惜しみなく札の全て切るか。そんでもって色々手助けしてもらおう 。)
なんて色々考えていると襖がゆっくりと開かれる、その奥からはさっきの金乃さんと他に十人前後の和装の女性達……そしていかにもな雰囲気を纏うサングラスをかけた老人が入ってきた。
「……お前さんが、儂の孫か?」
「そう言うそっちは……おじいちゃん……[碇カイ]でいいのかな?」
そう確認も兼ねて聞くと「いかにも」と答えてくれた。
煙管の煙が静寂の空間を漂う中、僕は彼に一つ聞いてみた。
「カイさん……あなたはどこまで知ってますか?」
「……知っているというのは、
「Exactly……それを止められるなら……あなたはどうします?」
僕はあえて試すような口振りで話しを振る、するとカイさんは鼻で笑うと
「四つのガキがどうやって知ったかしらんが……あれは止められん、娘の遺したあの狂った計画は誰にも止められん……父である儂でさえもな」
そう悲しそうに言いながら煙管を吸い紫煙を吐き出す、その煙は流れのままに天井へ漂い消えるとカイさんは続けるように話し始めた。
「それにあの婿オヤジ……あやつはお前を捨てたどころかあの悪魔の計画を加速させおった。……もう止められん、人類補完計画は必ず行われてしまう」
「いや起こさせない、……僕が……僕たちが絶対に」
諦めたようにそういうカイさんに僕は真っ向から否定する、確かに昔の僕がいた世界で発動はしたが……状況次第では止められる。
「けど今の僕じゃ非力すぎる……だからカイじいさん、僕に僅かでも力を貸してほしい」
そういった所で僕は起き……誠意を込めて頭を地面に叩きつけるように土下座した。
「ぬう?!……お主……本気なのか……あの計画を本気で止めるつもりか!?」
「それが出来るのが僕だけだと言うのなら!!」
「……くくっ……くくくふふふ……ふははははは!! いいだろう若造!! お前に儂らの教えを受けさせよう!!」
★★★
そんなことがあってもう八年、あれから僕はありとあらゆる術を身につけた。
戦略・知略・経済や経営、兎に角あらゆることを学ばせてもらった。
「……じいさん、あと二年になっちゃった……時間の流れは早すぎるよ。……じいさん、どうか見守ってくれ。」
そう言いながら僕は石碑に背を向けて歩き出す、その時そばに立っていたショウコさんが車まで案内してくれた。
「ご主人様……本当にご立派になられましたね。」
「おいおい……なにも泣くことは無いだろうショウコ、それより今日の予定は?」
確認作業のため僕はタブレットを手にして報告を待った。
「はっ……本日この後は戦略自衛隊との対談……並びに[新開発兵器]の極秘会議が」
「OK……それじゃあ行こうか」
そう言いながら僕はポケットから出したキーのボタンを押す、すると待っていたと言わんばかりに愛車である白銀のR8がライトを光らせた。
「ここからは……私たちのターンだな」
僕はそう言ってコートを翻す、これから先起こる事に備え……戦いに赴くように。
電波受信系小説なんでいきあたりばったりです
ついでに言っちゃうとどう転んでもいい様に辻褄合わせは考えてない。(ハジヲシレ!!)