アニメではフグ鯨編でティナが小松に貸していたカメラ付きのヘルメットが出ていましたが、アニメでは一切出ていなかったのでそうしました。
時は遡って、ゾンゲとティナが洞窟に入りしばらく時間が経過した頃。
占いの街、グルメフォーチュンで美食四天王ココと合流したトリコと小松はフグ鯨を捕獲するべく洞窟へと向かった。
「小松くん、僕から絶対離れないようにね」
ココは占いのスペシャリストである。
視力に優れ、人の電磁波を見て行う占いの的中率は97パーセント。
そんなココは小松に死相を見ている。
だから、警戒しつつ洞窟を進んでいる。
「うわ!何ですかあれ?」
「サソリゴキブリだな……だが、様子がおかしい」
洞窟を進むと高低差10メートルほどの段差があった。
小松は上から懐中電灯で照らしながら眺めるとサソリゴキブリが何十匹もいた。その光景に驚いたのだが……サソリゴキブリは微動だにしない。
その光景に疑問を持つトリコ達。
「僕が先に降りる。後からついてきてくれ」
その疑問を解決するために動いたのはココ。
サソリゴキブリは猛毒を持っており、何の対策なしにこの場で降りるのは危険だ。
だが、この場においてココ以上の適任はいないだろう。
ココは生まれつき毒に強い体であった。
そしてその体に短期間で500種類もの毒の抗体を取り込んだ事で、体内に様々な毒を生成できるようになった毒人間。
その特殊体質から科学者からモルモットにされる寸前だったり、第一級危険生物として隔離されかけたりと不遇な境遇に置かれた過去を持つ。
ちなみにココが全身黒タイツのような服を着ているのも、全身から毒が噴出しないようにする為であったりする。
ココが先に降りたのはトリコと小松の安全を確保するためだったのだが。
「……動かない。いや、失神している」
ココは微動だにしないサソリゴキブリの様子を見てそう判断する。
……しかし、原因がわからない。
「悪く思わないでくれ……しばらく動けないようにするだけだから」
とりあえず先に進むためにサソリゴキブリに毒を盛る。
もちろん、時間経過で分解される毒だ。
今は失神しているものの、トリコと小松が降りた瞬間に動き始めるのを避けるためにした。
「……少しくせぇな」
「え?…何か臭いますか?」
ココから大丈夫だと言われ下に降りたトリコと小松だったが、異変に気がついたのはトリコだった。
常人の小松には特に感じない程の臭いであったが、常人の1万倍以上の超嗅覚を持つトリコ故だろう。
「……トリコ、確か魔臭もフグ鯨を捕獲に来ているんだったね」
「……ああ……そういや、ティナって女の匂いも残ってるな」
ココは事前にゾンゲの存在を聞いていた。
そこでココはある情報を思い出した。
「臭いを操る特殊技能を持ってると聞いたことがある……ここにいるサソリゴキブリたちは彼が無力化したんだろうね。……トリコが思っているほど悪い人じゃないのかもね。むしろ気が合うんじゃないか?」
「あ?寝言は寝て言えよ」
「気がついてるんじゃないか?無意味な殺生を控えているようだしね」
「どうだか」
トリコも気がついている。
この場にいるサソリゴキブリは1匹たりとも死んでいない事に。
トリコは基本的には食べる目的以外での無意味な殺生を嫌っている。
その点ゾンゲも同じようなポリシーを持っているのかも知れないと。
まだ、警戒は解けないが、あまり噂ほど悪い奴ではないとわかっている。
わかっているのだが……。
(俺にとっちゃ天敵だな)
トリコは超嗅覚を持っている。
中和されているとはいえ、残り香でさえ臭いと感じた。
それを直でかけられたらひとたまりもないと思ったのだ。
そんな一幕があったが、トリコたちは洞窟の奥へと進む。
底が見えないほどの深い段差を見つけ移動したのだが、不幸にもデビル大蛇に遭遇してしまう。
ーーヒシャァァ!
それだけでは終わらず、一瞬の油断で小松が行方不明になってしまう。
そして先に洞窟に来ていた美食屋に囮として捕まってしまった。
「小松くん!?」
「おい!こいつがどうなってもいいのか!」
「んー!んー!」
その不幸はさらに広がる。
ティナは逃げている最中に小松を攫った美食屋に遭遇してしまう。
「ちょっとてんこ盛りピンチなんですけど!」
「うるせぇ女!こいつがどうなってもいいのか!……ほう、よく見るといい女じゃねぇか……お前も来い!」
「うわ……って!奥にてんこ盛りやばい猛獣がいるのよ!」
「嘘をついても無駄だぜ?安心しな。俺の指示に従えば命まではとらねぇよ……洞窟から出た後にちょっと相手をしてもらうがな?」
「うわぁ…」
真実を言っても信用しない悪党の美食屋にナイフを当てられ顔を青くしている小松、下劣な視線で見られドン引きするティナ。
トリコたちのデビル大蛇遭遇からこの何ともいえない修羅場が始まってしまった。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
ふと気になった本作ティナについて
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再現できている。
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全く似てない。