次の日。俺は食材を新鮮なまま保存するためのグルメケースを購入し、早速自分のフルコースを揃えるべく、行動を開始した。
順番としてはすぐに揃えられるものから。
エナジーヘネスィーは少し遠くにあるワインやシャンパンの形をした島が連なる「酒豪諸島」にあるため、後回しにする。
最初はホワイトアップル、アーモンドキャベツからだな。
そう考え、電車に乗り近くの高原に移動した。
ホワイトアップルはその名の通り白いりんご。通常のリンゴより甘くて美味しく、アーモンドキャベツは食感、味がアーモンドに近いキャベツ。
この辺はどこに生えているのかが分かっているため、その情報を頼りに移動し、すぐに採取する。
うん、簡単だわ。
途中猛獣に襲われたが、捕獲レベル1のやつしか襲ってこないので、片手でいなし俺の胃袋に納めさせてもらった。
金色イクラはストライプサーモンというストライプ柄のサーモンの卵なのだが、綺麗な水の場所に生息している。高原にあった綺麗な湖にいたので水中に潜り、気配を断ち捕獲した。
金色イクラはそんなストライプサーモンから何百匹に1匹の確率で取れるらしく……苦労すると思ったのだが……。
1匹目のストライプサーモンで金色イクラを採取できてしまった。
……なんという食運だ。
俺自身でも、驚いているのだが、気にしてもしょうがない。これも生まれ持っての才能ということで結論づけた。
……採取に数日はかかると踏んでいたのに、半日で済むとは。
「う…うん、次だ次」
次に戦うのは蟹ブタだ。
こいつは捕獲レベル8、高原の奥地に行かなければ遭遇できない。
警戒を怠らず、油断しない。
そう自分に言い聞かせ、出発をした。
高原から森林の奥地へ捜索を開始して2日ほどが経過した。
やはり、奥地に行けばそれなりに捕獲レベルの高い猛獣が出てくる。
今最高のレベルだと山岳地帯で空から襲ってきた捕獲レベル4のシャクレノドンだろう。
骨と肉は結構な値段で売れるので、保管用でグルメケースに入れて残りは俺の胃袋へ。
いい土産ができたと思うも、目的の蟹ブタは見つからず。
そのまま、日が一周回り、草原が広がる場所に移動した。
そして、あたりを探すこと1時間ほど。
「……やっと見つけた」
一匹で草を食べ続ける蟹ブタを見つけた。
蟹ブタは肥えた体型に関係なく、チーター並みのスピードで移動できる。
……あまり戦闘面は強くないが、そのスピードから捕獲レベル8となっているのかな。
……だが、逃げられたら面倒だな。よし、気絶させるか。
俺は気配を完全に断ち、油断している蟹ブタに接近する。
息をゆっくりと吸い込み、体内で悪臭を作る。
『体内臭操作』
これは俺が訓練で身につけた技術だ。
ゾンゲというキャラはおならでビックリアップルレベル80(火山噴火するくらい)を叩き出した。
それなら、もしも臭いを操作できれば強いんじゃないかと考え訓練をしてみたら、体内で悪臭を生成できるようになった。
臭いレベルは常人が嗅いだら気絶レベルだ。
ただ、一度使うとしばらく強烈な臭いは出せなくなるので、切り札みたいなものだ。
ちなみに臭いキャラとしてデビューしたいわけじゃないけど、捕獲に使えるので、俺としてはアドバンテージと捉えている。
ちなみに無臭の臭いも作り出せる。
悪臭を中和するのも可能だ!
「フォールブレス!」
技名は激臭の息とまんまの意味だが、気にしない。
俺にネーミングセンスはないしな。
蟹ブタに近づき、呼吸のタイミングを狙い……生成した悪臭を本気で吹き込む。
「ブヒィィィ!」
ーーバタン。
蟹ブタは意識を失った。
「……強烈だな…オーダレスブレス」
すぐに無臭の息を吹きかけ、周囲を中和する。
臭い息はそのままにしてると広がってしまう。
なので、フォールブレスを使ったらすぐに無臭の息、オーダレスブレスを吐いて中和している。
……これは使いどきを考えないと。
まだ、分からないが、誰かと共同で依頼を受けた時とかは使うのを控えないとな。
「よし、これであとはガララワニとヘビガエル」
残り2種類。
その食材は人間界北東部に位置し、危険区域に指定されている熱帯の湿原にあるバロン諸島にいる。
ガララワニはバロン諸島の頂点に君臨している。
色々本腰を入れなきゃな。
アニメでは300年生きたガララワニが出ていたからなるべく別個体のガララワニを狩ろう。
そいつは主人公のトリコの獲物だしな。
最後まで読んだくださりありがとうございました。