俺はこの世界で浮いている   作:サトシ16852

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段々と書くのが面倒になって行って最後会話しかなくなってる笑


2日連続で事件が起きるなんてクソみたいな世界ですね

翌日

 

暇すぎて早めに出社してしまった。と思ったら常守さんも早めに出社した模様

「おはよう。涼太くん」

 

「おはよう。大丈夫?目の下のクマがすごいよ」

 

「わかる?実は全然寝れなくてさぁ、涼太くんは?」

 

それはそうだろう、初日からあんなことが起きたら誰でも寝れない。犯人がアボンした現場を見た時には吐きそうだった

 

「俺も嫌な夢を見て、目が覚めてから全然寝れなかった。そういえば、なんでこんなに早く?」

 

聞くと常守さんは気まずそうな顔をして斜め下を見る。本当にそんなわかりやすい反応するのか、流石はアニメの世界

 

「ちょっと狡噛さんの容体を確かめようと、、、」

 

「なるほどね、暇だから俺もついてくよ」

 

二人で総合分析室に向かう

 

そこにいる唐之杜さんという人が狡噛さんの容体がわかるらしい

 

「ここだ、総合分析室」

 

扉の前に立つと勝手にドアが開き六合塚さんが出てくる。常守さんは何故か間抜けな笑みを浮かべている これは俺もそうするべきか?いや、流石に普通に挨拶すべきだろう

 

「おはよう御座います」

 

「おはよう御座います」

 

挨拶は返してくれたがすぐにどこかに行ってしまった 気を取り直して分析室の中に入る。するとストッキングを履いている最中の金髪の女性が見えた 何故ストッキングを今履いていたのか、元々履いていたなら何故脱いだのか、そしてそこに六合塚さんがいた理由は?と色々考えたがそんなことはどうでも良いことである

 

「すいません、分析官の唐之杜志恩さんはこちらに「はいはい、どちら様?」

 

タバコをふかしながら食い気味に返事をする唐之杜さん。とてもセクシーな胸元が開いた服に白衣というけしからん服装である

 

「昨日付けで刑事課に配属になりました、常守朱です」

 

「同じく、河原崎です」

 

敬礼をしながら自己紹介をすると彼女は『あっ!』っという反応をした

 

「貴方達が慎也くんを撃った新任監視官ね!」

 

こちらを知っているようである。まあ、新任監視官が執行官を撃ったとあれば嫌にでも耳に入るだろう

 

「へぇ、思ったよりずっと可愛い子!顔に似合わず随分思い切った事するものね、何があったの?慎也くんにお尻でも触られた?」

 

なんというかとても距離のつめかたがグイグイくる感じである。あんな感じで詰められるとこっちも返答に困ってしまうので自分は苦手なタイプである

 

「いえ、その、、、狡噛さんの容体、ここに来ればわかるって聞いて、、」

 

「ああ、それね」

 

どうやら常守さんもこのタイプは苦手そうである

 

唐之杜さんはコンピュータをいじり出し何かデータでも表示させようとしているんだろうか?何をしているのかよくわからない

 

「全く、いくら医師免許持ってるからって分析室にまで健康管理まで任せるお役所ってどう思う?そりゃあ私も潜在犯ですけど、だからっていくらでも便利にこき使って良いて法はないでしょう。ねぇ涼太くん」

 

呼ばれてしまった。名指しである。正直会話する気は進まないが無視するわけにもいかない

 

「そうですね、でもそれだけ唐之杜分析官が優秀で頼れる存在だという証明ではないですか?」

 

「あら、嬉しい事言ってくれるじゃない。二人とも公安局の出世コースでしょ?早く偉くなって組織改革してちょうだいよ、まずは刑事課備え付けのプールとバーラウンジを拵えるところから、お願い」

 

マシンガントークである。普通の人がこんなつらつら喋り出したら内容が頭に入ってこないことが多いが何故か彼女の言葉は頭に残っていた

 

「いや、その、、ですね、、狡噛さんの容体を、、」

 

「ああ、そうね」

 

辿々しいが自分の目的を遂行するために要求を押し通す常守さん。強い

 

大きなモニターに映し出された映像は病院の患者がよく来ている青白い服を着せられてベッドで寝かされている狡噛さんであった

 

「まあ、脊髄にいい感じに直撃かましてくれっちゃったからね、まだ本調子ってわけにはいかないけど一日寝てれば大丈夫でしょ。顔だけでも見に行きたいってなら面会できるけどどうする?」

 

「、、、いえ、、結構です、、」

 

やはり撃ってしまった罪悪感のせいかあまり声に元気がなく何か思い詰めた表情をする常守さん

 

「涼太くんは?」

 

「自分もいいです、今寝てるみたいですし」

 

「そう」

 

別に狡噛さんとそこまで交流あるわけじゃないからな

 

「「失礼しました」」

 

とりあえず狡噛さんの確認はしたから分析室から常守さんと後にする

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

刑事課一係オフィス

 

このオフィスには常守さんと執行官の二人、六合塚さんと縢さんがいる

 

分析室をあとにした俺と常守さんはこのオフィスで昨日の事件の報告書をまとめている。執行官の二人はとても自由であった。六合塚さんはなにか音楽を聴きながら楽譜を読んでいて縢さんはPSPのようなゲーム機で遊んでいる。二人は勤務中ではないからどうでもいい

 

しかし、とても気になることが一つある。このオフィス、何か未来的なのだが壁の上部にある謎のでかいファンがメチャクチャ気になる

 

なんだあのファン?でかすぎんだろ。こんな進んだ時代ならもっとスマートな換気システムにしろよ。あのファンが気になりすぎて報告書が手につかない

 

そんなしょうもないことを考えていると常守さんが何か困っている様子でこちらに歩いてきた

 

「ねえ、タブレットの予備ってどこにあるか知ってる?」

 

どうやら端末が故障したようである。ここの事をよくわかんないのは俺も同じですよ常守さん、それはあそこの二人に聞いてくれ

 

「ごめん、知らないや。縢さん知ってますか?」

 

「備品の予備は狡噛執行官が使用中で〜す」

 

タイミングが悪かったようである

 

「でも、、狡噛さんは」

 

おろおろしながら声を絞り出す常守さん

 

「パラライザーで撃たれて治療で〜す」

 

なるほど、縢さんはなかなか意地悪な性格らしい。そんなことを思っていると隣にいた六合塚さんに縢さんが楽譜で殴られていた

 

「これ、使って」

 

逆に六合塚さんは優しくて面倒見がいい性格をしているように感じる

 

「わり〜わり〜、遅くなって。あら?お嬢ちゃんとお坊ちゃんじゃねぇか、昨日の今日で大変だねぇ」

 

遅れてオフィスに来たのは明らかにデカって感じの征陸さん

 

「ま、今日が平和なこと願って頑張ってくれ」

 

そんなことを征陸さんが言った瞬間にいきなり警報が鳴り響いた

 

『エリアストレス上昇警報、足立区クライスモール内部にて期待値超過のサイコパスを検知。監視官は執行官を連れて直ちに現場に向かってください』

 

言ってるそばからである。この世界の治安悪すぎて嫌になってくるんだが?シビュラシステムはもうちょい頑張って管理してくれ。こんなん続いたらそりゃ人員不足になるわな

 

「おいおい、言ってるそばからこれかよ」

 

「狡噛の代わり、私がでますよ」

 

それはありがたい。新人の常守さんと俺がいて執行官が一人だと征陸さん大変そうだし

 

こうして俺たちは現場のショッピングモールに向かった

 

 

 

 

 

 

 

「モールの出入り口は警報直後からドローンが監視している。今の所反応がない、つまりここのエリアストレスを高めてる張本人はまだこのモール内にいる」

 

おお、当たり前のことを言ってるだけなのに征陸さんがいうととてもカッコいい。あれだ、犯人はこの中にいる!てきな

 

「ドミネーターを使うんですか?」

 

暗い声と顔で征陸さんに尋ねる常守さん。ドミネーターが怖くなってしまったのだろうか?

 

「用心のために運ばせはするが、抜くほどのことにはならんだろう。そんじゃ、二組に別れて探すとするかね」

 

常守さんは征陸さんと、俺は六合塚さんと一緒捜索することになった

 

手首のデバイスに電源を入れると全身がホロ映像に包まれて公安局のマスコットキャラに変身する

 

一応許可なしでの全身ホロは処罰の対象らしいが、これを使えば悪いことし放題である。

 

 

マスコットキャラになりきりモールを歩く。このモールに来ている人間は家族連れやカップル、友人と楽しんでいるようだ

 

するとこちらを見て手を振りながら笑顔で近づいてくる少女がいた

 

「ねえ、コミッサ太郎とコミッサ花子はデートしてるの?」

 

純粋そうな笑顔を向けながらなかなかませた事を聞いてくる少女。いや、この世界はこのくらいの少女でも恋愛に興味を持つことが普通なのか?ちなみに俺が変装しているキャラクターがコミッサ太郎て六合塚さんがコミッサ花子である

 

「違うよ、僕たちは君たちの平和を守るためにここで悪い奴がいないか見回りをしているんだよ。君はあそこに居るお母さんと一緒にきたのかな?」

 

「うん!あとお父さんもいるけど今トイレに行ってる。待ってるのはつまらないからお母さんとここで遊んでたの」

 

なんとも眩しい笑顔である。しかしこんなに子供が活発だとお父さんとお母さんは大変そうである。手がかかる子ほど可愛いというが実際のところどうなんだろうか?

 

「そうなんだ。あ、お母さんが呼んでいるよ」

 

「本当だ、それじゃあコミッサ太郎とコミッサ花子も頑張ってね!」

 

走って母親の元に帰っていく少女、途中で転んでしまい泣いているところを母親と帰ってきた父親に慰められアイス屋さんに入っていく

 

「河原崎監視官は子供が好きなんですか?」

 

ビックリした、さっきまで一言も喋らずに後ろから少女を睨め付けていたのにいきなり話しかけるのはやめてほしい

 

「どうなんでしょう?嫌いでもないし好きでもないと思いますけど」

 

「その割にはとても楽しそうな声で会話してましたよ」

 

「そうですか?それなら好きなのかもしれませんね」

 

自分ではあまり変わってないと思っていだが人から見ると違うらしい

 

『対象を中央広場で発見、合流出来るか?』

 

征陸さんからの通信である。今自分たちは中央広場の近くにいるためすぐに合流できる

 

『了解、近いのですぐに合流します』

 

 

そうして中央広場で常守さんたちと合流

 

「あそこにいるのが対象の人物ですか?」

 

そこには広場のオブジェの裏で一人の男が何かを睨みつけていた。あんなの一目見ただけでわかってしまう変質者である

 

何故ここに居る人たちは皆あの男をスルーしていくのか不思議である。アニメの世界だからか?それともシビュラによって周りの人間は危険人物ではないと保証されてしまっている社会だからか?

 

「とりあえず、接触してみて抵抗するようなら拘束しましょう。征陸さんと六合塚さんが接触して俺と常守さんは退路を塞いで囲みましょうか」

 

「よし、それで行こう」

 

案が決まり早速征陸さんと六合塚さんが対象に接触、すると二人を振り解いてこちらに猛ダッシュしてくる対象の男性

 

目が血走っており、何をするかわかったものじゃないと思ったが、右手の握り拳を振り上げながら走ってくるのを見れば何をしようとしてるのかよくわかった

 

男性は近づくと同時に俺に向かって右手の拳を振り下ろす。男性の右手手首を左手で掴みながら右手で胸元を掴み、背中を向けて背負い投げをきめる。我ながら流れるような動作であった

 

とりあえず色相チェック、ドミネーターを使うほどではないが相当色相がまずいことになっている

 

「緊急セラピーを要するものと判断します、ご同行願います」

 

「そんな、俺はまだ、何も」

 

『まだ』ってなんかする気やんけ。捕らえた男性と征陸さん、六合塚さんを護送車に乗せて見送る

 

 

「常守さん、お疲れ様」

 

「涼太くん、お疲れ。さっきはすごかったね、まさかあんなに強かったなんて。すぐに対象を捉えちゃうんだもん」

 

「ありがとう」

 

なんとも浮かない顔だね常守さん。何か嫌なことでもあったのかい?

 

「本当にすごいよ、私なんて何もできなくて、、、ねえ涼太くん、私にも何か出来ることないかな?」

 

そんな深刻そうな顔をして返し辛い質問はやめてほしい。俺はなんでも知ってる賢者でもなんでもない、ただ知っている事を知っているだけのちっぽけな人間である

 

「さあ?常守さんが、何ができるかなんて俺にはわからないよ」

 

それから少し会話したら元気になりました。よかったね

 

 

 

それから公安局に戻ってお腹が空いたから食堂で常守さんと食事中に縢さんが合流、何故公安局に就職したかという話題になり常守さんが理由を話したら縢さんが怒って離席

 

なんとも言えない雰囲気である。せっかくの美味しい食事が台無しである

 

そんな事を考えていると常守さんが俺が何故公安局に就職したのか聞いてきた。その時の彼女の顔が真剣で俺は初めてこの世界で本当の事を話した

 

もちろん転生云々は濁したが、このアニメという作り物の世界で人が人とは思えない。それゆえにこの世界の家族と距離を置きたかった。こちらが距離を置いても無償の愛を注ぐ人間に恐怖し逃げ出すように一人暮らしをして忙しい公安局に就職した

 

こんなつまらない話を常守さんは親身になって聞いてくれた。だからだろうか?少し気が楽になった気がする

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日の事件で私は何も出来なかった、征陸さんが対象を見つけて六合塚さんと二人で先行、逃亡した対象を涼太くんが確保

 

もし対象が私の方に走ってきていたら多分逃げられていた。何も出来ずに道を開けてこのモールに居た人たちを危険に晒していたかもしれない

 

監視官である私の仕事は執行官を連れて現場で監視する事だって征陸さんは言ってたけどそれってつまり何もするなってことなんじゃ

 

そんな事を考えていると護送車を送り届けた涼太くんが戻ってきた

 

そんな彼を見ていると劣等感を感じてしまう

 

「常守さん、お疲れ様」

 

「涼太くん、お疲れ。さっきはすごかったね、まさかあんなに強かったなんて。すぐに対象を捉えちゃうんだもん」

 

「ありがとう」

 

彼は謙遜もしないもしないし驕りもしない。同期なのに私より冷静で優秀

 

「本当にすごいよ、私なんて何もできなくて、、、ねえ涼太くん、私にも何か出来ることないかな?」

 

もう口が止まらなくなっていた。こんな事聞かれても彼と私はそこまで知り合った仲ではない、けれど藁にも縋る思いで問いかけた。彼なら、涼太くんなら何か

 

「さあ?常守さんが、何ができるかなんて俺にはわからないよ」

 

返ってきた言葉に言葉を失ってしまう

 

一体何を期待しているんたろう、まだ会って二日目の彼に。そしてまた誰かに頼ってしまう自分への嫌悪感

 

「常守さんは何も出来ない自分が嫌なの?」

 

確信をついた一言。重くのしかかるその言葉に胸の奥が苦しくなる

 

「そう、、なんだと、思う」

 

「俺は常守さんの何が出来て何ができないかななんてわからないけど、できない事をできるようにしなきゃ始まらないよ」

 

そう言われた時、自分の中で色々な事が思い当たった

 

これまで自分ができなくて落ち込んだ時、本気でできなかった事をできるように取り組んだか?嫌になって投げ出していなかったか?何か言い訳をして努力すらしていなかったのでは?

 

私はこの言葉に救われた気がする

 

「なんてね、この前やってたゲームの主人公が言ってたセリフだけと」

 

「え?何それ!今のなかったらすごく良かったのに!」

 

 

その時、微笑んでこちらを見ている彼はとても眩しく感じた

 

 

「あ、そうだ常守さん、お腹すいたから公安局の食堂で一緒に夕飯食べない?あそこの食堂美味しいらしいよ」

 

「朱」

 

首を傾げる彼

 

「常守さんじゃなくて朱でいいよ。同期なんだしなんかさん付けって他人行儀すぎる気がする」

 

「あー、うん、わかった。で、夕飯どうする?」

 

「もちろん、一緒に食べよう」

 

 

 

 

それから公安局の食堂で私はカレーうどん、涼太くんはカツカレーの大盛りを食べていた

 

いつも落ち着いている彼は食事の時だけは少年のような顔をして美味しそうにカレーをほうばっている

 

そんな時に縢くんが同席して、なぜ公安局に就職したかという話題になった

 

私はどの職業でもA判定が出ていてどれに選ぶか迷ったが、自分だけがA判定を取れた公安局になら自分にだけできることがあるんじゃないかとと思ったからと話した

 

すると縢くんは少し攻撃的な口調になってそんなことで悩んでる奴がいるとは思いもしなかったと良い離席して行ってしまった

 

なんでこんな事になってしまったのかわからない

 

「涼太くん、私ってそんなにおかしいかな?」

 

「別におかしくはないと思うよ。縢さんが怒っていた理由は多分、朱が数多ある選択肢の中でこの職場に曖昧な気持ちできた事に怒ってたんじゃないかな?」

 

「曖昧な気持ちって、、私も色々考えたんだけどな」

 

「別に朱は適当にここを選んだわけじゃないってのも理解できる。けど縢さんはそうとは思わなかった。朱悩めるってことはこの世界でとても幸せなことなんだよ」

 

「幸せ?悩むことが?」

 

「そうさ、悩みは辛いことかもしれないが自分で選択できることの証明なんだよ」

 

「うーん、涼太くんが言ってる事わからない。それもゲームのセリフ?というか涼太が公安局にした理由は?」

 

この問いをした時に少し暗い雰囲気を感じた

 

「つまんない話だよ、それでも聞きたい?」

 

とても悲しそうな孤独を孕んだ顔していた

 

「聞きたい、涼太くんのこと」

 

私が救われたように彼を救いたい

 

「うーん、なんて言えばいいのかな?朱はさ、人が人と感じないって思ったことある?」

 

そう思っていたが彼が見ているものは自分とは違いすぎる気がした

 

 

 

 

 

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