映画面白かった
よかった点
フレデリカさん美人
フレデリカさんのポニテ最高
フレデリカさんの思い詰めた顔、愉悦
今自分は公安局ビルの最も息苦しい場所にいる。それがどこかといえばもちろん局長室である
やはり人間は自分より立場が上の人間には苦手意識を持つもので、この静かで高級感のある一室に佇む目の前の女性、禾生壌宗
なんとも言えない圧を放ちながら、なぜか正面を向くのではなく少し左へ向いているのはなぜなのか?それが局長のベストポジションなんですかね?でもちょっとかっこいいな、今度真似してみるか
「いきなり呼び出して悪かったね」
「いえ、構いません。それで、要件とは?」
そう、今日も早くから出勤して仕事を片付けていたらいきなり局長から呼び出しがきたのである。何かやらかしてしまったのかと少しドキドキしながらここにきた
「要件というのはね、今2係の人材が足りていないため君が2係に転属することとなった」
「2係ですか?」
「ああ、先日とある事件があってね。爆弾魔を捕える寸前で新人監視官が亡くなってしまって、監視官一人では捜査に支障が出ると青柳監視官から連絡があり、白羽の矢が立ったのが君というワケだ」
「なるほど、いつ転属になるんですか?」
とても残念である、ようやく1係に馴染めてきたと思ったのに
「今すぐだ」
「?」
?
「聞こえなかったか?今すぐだと言った」
この人、、、
「というわけで本日をもって1係から2係に転属になりました。皆さん、よろしくお願いします」
というわけで2係に転属しました
「よろしくね涼太君、私は2係の監視官の青柳璃彩。短い間になるだろうけどよろしくね」
おお、こっちの監視官の青柳さんは、できるお姉さんって感じである。泣きぼくろがとてもセクシーだ
というか短い間?どういうことだ?
「すいません短い間ってどういうことですか?」
「あれ?局長から聞いてない?監視官が不足してるからこっちに転属してもらったけど新しい監視官が来たら1係に戻ることになってるわ」
なんじゃそら、俺一言も聞いてないぞ。局長、やっぱ報連相できないんじゃ、、、
「そうなんですね。わかりました、皆さん、短い間ですがよろしくお願いします」
「皆んな、涼太君まだわかんないことたくさんあるから色々教えてあげてね!」
青柳さんがそういうと執行官の人達は親切に色々教えてくれた。特に須郷さんはすごく優しかった。なんでも元国防軍出身らしい。なるほど、そりゃぁゴツくなりますわな
とりあえず2係はとてもいい場所でよかった。初期の1係と比べると雲泥の差である。とりあえず頑張っていこう
1係オフィス
「はぁ、、」
「どうした嬢ちゃん?」
「征陸さん、、すいませんため息なんて」
思わずため息をつく常守は尋ねてきた征陸に謝る
「そんなに坊ちゃんがいなくなったのが寂しいか?」
からかうようなトーンで聞いてくる征陸
「寂しいのもありますけど、、なんというか涼太君、うまくやれてるかなって心配で」
本気で心配そうな常盛を見て征陸は疑問に思う
「心配?どうしてだ?俺からしてみたら気持ちのいい好青年で誰とでも仲良くなれるようなやつだと思うが」
「確かに涼太君はすぐに誰とでも仲良くなっちゃいますけど、なんというか彼、少し変わってるというかおかしいところがあるので」
常盛自身も理解できていない河原崎涼太の違和感。普通のようで普通ではない、ただそれがなんなのか説明できない
「坊ちゃんがおかしいね、俺にはわからん。おい、縢。なんかそんなこと感じたことあるか?」
「何スかそれ?うーん、涼太とはよく料理とかゲーム一緒にやるけど、特に変に感じたことはないっスね」
それを聞いた常盛は驚く
「え?涼太君と縢君ってそんな仲良かったの?」
「まぁ、それなりに。それに涼太ってうちの執行官全員と仲良いし、この前一緒に料理作った時はつまみ作ってとっつぁんところで酒飲むって言ってたし」
「ああ、あの美味かったやつお前のとこで作ってたのか。そう言えばその時六合塚にギター教えてもらってるって言ってたな。六合塚は何か感じたことあるか?」
六合塚は作業中の手を止めてこちらを向く
「河原崎監視官ですか?感じたことは特にないですね。強いて言えば飲み込みが早いくらいでしょうか?」
「嬢ちゃん、やっぱり心配しすぎだ」
そう言われてこの話題は終わってしまったが、それでも納得しきれない常盛はまた無意識にため息をつく
ふぅ、今日も疲れた。やっぱり2係になっても忙しいのは変わらないというのは公安局の闇だろう。2係になって数ヶ月やはり皆んないい人だった
「お疲れ様涼太君、ねぇ今日このあと予定ある?」
勤務時間を過ぎて家に帰ろうとしたら青柳さんに呼び止められた。というかこういう確認の仕方はやめて欲しい。予定が空いてると言って誘われたことが嫌なことだと断りづらい
シビュラシステムさん?こういうの取り締まった方がいいですよ
「いえ、予定はないです」
「よかった。涼太君って飲めるよね?よかったらこれから飲まない?明日休みでしょ?」
なんと飲みのお誘い。これは嬉しいお誘いである。酒は大好きだ
「いいですね、でもお酒を出してる店なんてあんまりないですけど。どこかにお店があるんですか?」
そう、この世界、と言うより日本はシビュラシステムによって統治され体に害があり依存性があると言うものに敏感になってしまっている。飲食店はあるもののあまり居酒屋はないのである
「お店じゃなくて涼太君の家で飲みましょう、一人暮らししてるんでしょ?それにこの前良いお酒もらったの」
「わかりました」
そして自宅に青柳さんを招き入れる
「へぇ、なんというか、モノがたくさんあるけど綺麗ね」
「ありがとうございます、少し片付けサボるとすぐ散らかっちゃうですよね。適当に座って待っててください」
そう言い冷蔵庫に作り置きのつまみを取りに行く
「ねぇ、そこの棚にすごい量のお酒入ってるけど」
「ああ、自分の趣味です。自分で買ったり征陸さん、、1係の執行官の人にもらったりして。よかったらそっちのも飲みますか?」
そう、この世界に来てからあまり酒を見なかったが監視官になって酒を買えたりもらえたりするようになったのである
「いいの?なら飲んでみようかな」
「そこの棚から好きなのもってって飲んでて良いですよ、グラスは隣の適当に使ってください。あとこれ、きゅうりと醤油と胡麻油、塩昆布を混ぜたやつです」
「うわ!絶対に酒に合うやつ!」
「適当につまみ作るんで待っててください」
キッチンに向かって何を作るか考える。俺一人なら別に地味で簡単なモノで良いが今日は頑張ってオシャレなつまみでも作るか
「涼太君って料理とかするんだ、私も手伝うわ」
そう言ってキッチンについてきた青柳さんがワインの入ったグラスを二つ持ってきた
「ありがとうございます。なら作りながらつまみますか」
つまみを作りながら飲み、つまむ、これがやめられない
「良いわね、行儀が悪いけど」
思いのほかスイッチが入ってしまって無駄に凝ったものを作りすぎてしまった。まあ、食べきれなければ残して明日食えば良い
「それにしてもすごいオシャレね」
「いつもはもっと適当に作ってますけどね。この前、縢さんにオシャレなおつまみの作り方教えてもらったので今日は頑張ってみました」
カルパッチョにアヒージョ、アクアパッツァその他多数
「それじゃあ改めて、乾杯!」
さっきも作りながら乾杯したんだが、、なんでもいいか
「うん、さっきもつまんだけど美味しい!」
青柳さんお酒飲んで多分テンション上がってるな、声がデカい。作ったものを美味しいと言ってくれるのはやっぱり嬉しい
「ありがとうございます。そう言えばなんで今日飲みの誘いをしてくれたんですか?」
「なんでって、それは新しい監視官が見つかったから明後日から1係に戻るって局長が。最後くらいはお酒でもどうかなって」
?
「今なんて?」
おかしいな、俺の知らない情報が出てきたぞ
「?最後くらいはお酒飲みながら話してみたいなって」
「そこじゃなくて」
「1係に戻るって話?」
どういうことだ?全く知らないぞ
「ええ、青柳さんは局長にきいたんですか?」
「ええ、局長から聞いたわ」
局長、、、、、
それから適当に話して青柳さんは帰って行った
作った料理はたくさん残ってしまっているが頑張って明日食べよう
「、、、、、ん、、て」
なんかきこえた?
「、、、ちゃん、きて」
やっぱりなんか聞こえる
「お兄ちゃん!起きて!」
最初は声をかけるだけだったが最終的に被っていた布団を奪われる
「、、、、加賀美か」
「またお酒飲んだでしょ!すっごい匂いするもん!」
なんともご立腹のようである。妹が勝手に家に入ってくることはたまにある。もう少し寝たかったが寝かしてくれそうもないので、大人しく体を起こすと妹の幼馴染の美佳ちゃんがいた
「あ、お邪魔してます」
「ああ、ごめんねこんな格好で」
「いえ、こちらこそすいません。勝手にお邪魔して」
よく妹と遊んでいた幼馴染の美佳ちゃんがいるってことは
「保葦歌ちゃんは?」
「わかんない、いきなり連絡取れなくなっちゃって。皆んな心配ないって言ってるけど」
「そっか」
「お兄ちゃんはこんな時間まで寝てて良いの?お仕事は?」
「今日は休みだよ」
「そっか。お兄ちゃん、たまにはお家に帰ってきてってお母さん達が言ってたよ、連絡もよこさないで心配だって。あと毎月通帳にお金を振り込むの怖いからやめてって」
「なるほど、それを言いに来たのか」
「まぁ、それもあるけど。お兄ちゃんのご飯食べに来たの」
なんともたくましい妹である
「ちょうどよかった、昨日作りすぎたのが冷蔵庫に入ってるから温めて二人で食ってくれ」
「お兄ちゃんは?」
「食欲ない、あと両親に連絡入れてくる」
両親に連絡か、気が滅入る
「美佳、食べよ」
「うん。お兄さん、いただきます」
そういう美佳ちゃんに手を振りながら携帯を持ちベランダに出る
「うわ!何これ!めっちゃ量あるしすごく美味しそうなんだけど」
冷蔵庫を開けて興奮している加賀美の横から私も覗く。そこにあったのはどれも美味しそうな料理
「でも変だな、お兄ちゃんこんなに残すことないし、残り物って結構地味なものしかないのに」
「まぁいいや。あ、これはすぐに食べられるね、これ食べながら他の温めよ」
無邪気に料理を楽しもうとする加賀美
「加賀美のお兄さんってすごいよね、こんなに美味しそうな料理作れるだけじゃなくていろんなことできるし」
「そうだよねぇ、私もこれくらいいろいろできたら面白いだろうなぁ」
「そうかな?」
「どういうこと?」
「なんというか、、加賀美のお兄さん、たまにすごく退屈そうな目をするんだよね」
昔から加賀美のお兄さんはたまに何か違う物を見ている気がする
「そうかな?」
「俺もそんな目をしてるつもりはないんだけどな」
体が跳ねる、後ろから聞こえてきた声があまりにも冷たかった
「あ、ごめん。そんなに驚くとは思わなかった」
「い、いえ、すいません。変なこと言って」
「別に気にしてないよ、それより美味しい?」
「はい、美味しいです」
尋ねられて答えたが、正直味を感じることはできないほど私は恐怖していた