デート・ア・ペルソナ   作:黒ソニア

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アニメが終わって、デアラシック…それ以上に令音さんシックがヤベェ…
デアラの更新使用と脳内再生する度に───

「澪…令音さん…令音さぁぁぁんんっっ!!」

…になってて作者(黒ソニア)の頭がイカれました…
スランプ気味になってしまいつつも、少しずつでも話を進める為に頑張ります。
…俺が…俺が令音さんをっっ!!





第五話:鞠亜

 

 

 

フラクシナス

 

士道が『仮想電脳世界(バーチャル・シュミレーテッド・ワールド)』にて『試練』を受けている間の出来事である。

 

「…駄目、『灼爛殲鬼(カマエル)』じゃ治せない。」

 

「…俺のも駄目だ。やはり、回復系じゃ意味ないかもな。」

 

回復能力を持つ2人が肩を落としてそう言う。

 

「システムの復帰の目処はどうなの?

士道の…おにーちゃんはどうなの…?」

 

琴里がフラクシナスにて士道の身を案じる。

 

「………」

 

珍しく夢界は琴里の問いに答えられずに、フラクシナスのシステムの復旧を進めていた。

 

「…すみません、司令。

我々も死力を尽くしているのですが…

申し訳ありません…。」

 

クルーの誰かがそう答える。

よく見れば、クルーの皆が真剣な顔で『プロジェクト』に閉じ込められている士道の安否や復旧に勤しんでいた。

 

「……そうね、ごめんなさい。

皆んな、どうかお願い…私のおにーちゃんを…」

 

琴里が司令モードから妹モードにへと変わってしまっていた。

そんな中───

 

「…っ!! 『プロジェクト』の侵入に成功した!」

 

令音がそう声を上げる。

それにより、皆が令音の方へと視線を向ける。

 

「映像に出す。」

 

直様令音は『プロジェクト』内にいる士道の様子をモニターに映そうとする。

 

「シドー! シドーは無事なのか!?」

 

「士道さん!!」

 

寝込んでいる士道に懸命に無事を祈っていた精霊達が反応する。

 

「士道くん!!」

 

「兄様!!」

 

士道と同じ力を持つペルソナ使いも反応する。

 

「シン…無事でいてくれ…っ!」

 

令音も表情に出さないで…いや、とても深刻な表情で士道を思い、行動に移していた。

 

そして…モニターに映し出されていた光景は───

 

『追い詰めたわよ!

今日こそやっつけやるわ!』

 

「…え、私?」

 

そこには琴里が誰かに睨みついていた。

まぁ、それについてはぶっちゃけた話別に可笑しくない話だ。

…問題なのは───

 

『メイクアップ!』

 

ガラケーを取り出した琴里の姿が変化して───

 

『魔法少女ことりん!』

 

なんと、魔法少女に変身した。

 

「何よこれ!!」

 

思わず琴里は叫ぶ。

 

「何って、琴里ちゃんの『試練』の…『魔法少女ことりん』?」

 

「可笑しいでしょ!?」

 

流石の展開に夢界も意見を言い、琴里が指摘するが…

 

「うおぉぉぉぉぉ!!!

ことりん! 魔法幼女ことりん!!!」

 

「しれぇぇぇぇぇなんと素晴らしい姿なのですかぁぁぁ!!!」

 

ロリコンの2人は大変に喜んでいた。

 

「あぁ…頭が痛い…

変態が増えた挙げ句、何で私の変な物語が進んでるの?

中津川! 夢界!

この『プロジェクト』ってアナタ達がメインにやってたわね!

一体、どういう事よ!」

 

「いやー、それがその…

司令が魔法少女になってるのはあくまでも副司令の要望ががあって導入したのであって…

何より、士道くんの訓練システムにおける一つであって、他にもあった筈なのですが…」

 

「けど、今行われてるのはまさかのそれじゃない!

後、神無月───って何…それ。」

 

琴里が神無月に文句を言おうとした矢先に、神無月は琴里にモニターにて何やら詠唱を唱えて爆炎魔法(笑)を放っている琴里と同じ服装とステッキを贈呈する。

 

「是非、司令もコレを───」

 

「着るか!」

 

「ぼほぉ!」

 

琴里はお怒りの五河家流ー炎の回転蹴り(ファイヤートルネード)を喰らわせ、神無月は頬を蹴られ、倒れ、痙攣し…幸福そうにしていた。

 

「全く…」

 

「…いいなぁ、神無月さん。

琴里ちゃんからのご褒美、イイなぁ…」

 

「…お前もそっち側に目覚めたのか?」

 

「一応言っておくが、俺は幼女(ロリ)限定だ。」

 

「それそれでタチが悪いわ…」

 

「ハァ…変態が増えてコッチは苦労が絶えないわ…

それより、夢界!

この訓練はどうなってるの!?」

 

「あー…今更のお浚いになっちゃうけど…

この『プロジェクト』は元々、士道を女慣れさせる為に考案されたモノ。

それはオーケーだよな?」

 

「ええ。」

 

「んで、士道は特に…『お姉さんタイプ』の女性に弱い訳だから、それの耐性を付けるために、8割の割合で皆んなを『お姉さん化』させようぜ、ってなったんだよ。」

 

「え! 皆さんがおねーさんになってるんですか!?

キャアァァァァァ!!

見たいですぅ! 琴里さんのおねーさん姿ハリハリィ!」

 

夢界が説明する中、美九が暴走する。

 

「美九、悪いけど黙ってて頂戴。」

 

「ははは…それで、今士道が受けているのは『試練』とされる多く用意したモノの一つの筈だが…

うん、タイトルはコレだな。

『第一試練:琴里おねーちゃんをデレさせよ!』

…ん? 第一試練? 中津川さーん?」

 

夢界はタイトルに違和感を抱いて、協力して作った中津川に問いかける。

 

「…可笑しいですね。『第一試練』とは何でしょう?」

 

「だな…まぁ、それよりも今は続きを───」

 

『アッハハハハ!!』

 

琴里が悪の魔王少女にへと変貌をしてしまった。

 

「アレ? 俺こんな展開知らないけど…?」

 

「あ…確かこの流れは…」

 

『ブヒー!』

 

魔法陣から首輪にリードを付け、鼻息を荒くしている豚の着ぐるみを着た神無月の姿が現れた。

 

「あぁ…この流れは…」

 

「あ、コレは私が頼んでおいたやつですね。」

 

神無月が綺麗な顔で言い、中津川は「何で要望を呑んだんだ…」と反省していた。

 

「反省しなさい…!」

 

「ぎゃふん!」

 

本日二度目のお仕置き(ご褒美)を受けて恍惚とした笑みを浮かべて倒れる神無月であった。

 

そして、次の展開は困っている士道に助っ人が現れた。

 

「何だ、あのエロいコスチュームは!」

 

「分かってますね!」

 

「ふふ…お約束は守るのは紳士としての務めです。」

 

「キャァァァ!!」

 

変態達は士道以上に興奮していた。

 

「何よ…って、令音!?」

 

なんと、エロいライダースーツを着ていたのは令音だった。

 

「素晴らしいですぅぅ!!

令音さん! 今すぐこの格好に!」

 

何処から出したのか、用意したのか…エロいライダースーツを贈呈する美九。

 

「…丁重に断ろう。」

 

「ノォォォォォ!?!?」

 

「当然でしょ…」

 

令音は断り、美九は悲観し、琴里は冷静にツッコミを入れる。

 

「…まぁ、それは受け取っておこうか。」

 

「へ!?」

 

「ちょっ、令音! どうしたのよ!?」

 

「…人前なのは嫌だが、シンだけなら構わないからね。」

 

少し照れながら言う令音の爆弾発言に、皆が驚愕する。

 

「んな!? れ、令音!」

 

「な、納得。そういう手があったのですか…!」

 

十香は顔を赤くし、夕弦は顔を赤くするも興味津々な反応をしていた。

 

「…ふふ、後で覚悟しておきなさい士道。」

 

「…お仕置きが必要だね。」

 

と、お怒りモードの琴里に士織だった。

 

そうしている間にも話は進む。

琴里は成長が止まった故に犯行を及ぼし、悪の組織『ことことりん』を設立したと。

 

「俺もいっちょ降るか。」

 

「勿論、私も。」

 

そう言うロリコン2人には制裁を施し進む。

 

そして…士道は無理矢理渡されたマイクを片手に───

 

『変身、しどりん!』

 

恥ずかしそうに叫んで…女装した士道に姿を変えた。

因みに、その姿は『士織ちゃん』ではなく全く新しいタイプだ!

…モニターに映る士道に思いを馳せる乙女達は───

 

「今すぐ、あの令音が撮影している写真とこのデータを入手しなさい令音!」

 

「分かっている…!」

 

目的が変わって、士道の女装のデータを速やかに取る様に命じる琴里(ブラコン)

そして、それに言われなくても行動に出ていた令音。

 

「うっわ…可哀想。」

 

「これには同情…」

 

男性陣達は南無南無としており…

 

「士道くんの女装…キタァァァァ!!」

 

「だーりんの新女装!!」

 

大変に喜んでいる女性陣筆頭の士織と美九であった。

 

そして、最後に───

 

『………も……萌え萌え…きゅんっ♡』

 

士道の放ったトドメにより───

 

『うぅぅ…ああぁぁぁぁっ!!!』

 

〔うぅぅ…ああぁぁぁぁっ!!!〕

 

モニター先の〈魔王少女ことりん〉と同じダメージ(?)を受けた乙女達!

 

『攻略完了!』

 

クリアの告知がアナウンスされた。

 

「何…? 攻略完了?

このアナウンスは一人のルートを課題を全てクリアして告知される筈…」

 

夢界は静かに目を細めていた。

 

『…これでクリアなんだ。』

 

『おめでとうございます。』

 

士道の項垂れた声と士道の前に現れた少女らしき声。

 

『…実に良いものが撮れたよ。ありがとう。』

 

親指を立てるモニター先の令音。

 

〔ありがとう。〕

 

と、乙女達も親指を立てる。

 

『…ナニコレ。』

 

その士道の一言で士道は光に包まれ、モニターは切れてしまった。

 

「そりゃそうだな。」

 

翔太が同情する様に頷き、夢界や男性クルー3人も頷いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、『試練』を受けている途中で『プロジェクト』に侵入していく。

 

次の『試練』は───

 

「次は…『第二試練:保険の十香せんせー!』だな。」

 

「む?」

 

「ほほう…十香が保健の教師か。

さてさて、どういった『試練』なのか見ものよな!」

 

十香が首を傾げ、耶倶矢が上の目線で語る。

そして、モニターに映し出された公開は───

 

「おお、これは十香であるが…なんか大人っぽくない!?」

 

「肯定。凄く大人っぽいです。」

 

「キャアァァァ! 大人の十香さぁぁぁん!!」

 

映る十香が実に大人っぽくて新鮮なものだった。

だが…

 

『いやいや…いやいや!

そのサイズは何!?

そういうのは漫画だけにして下さいよ!!』

 

ベットに倒れる士道に巨大な注射器を持っていた。

 

「なんか…士道のお尻に刺そうとしてない?」

 

「士道の…ある意味貞操の危機だな、コレ。」

 

「いやいや、呑気に感想を述べてるだけ!?

何とか出来ない訳!?」

 

「…残念だが、琴里ちゃんの時同様指図の一切の全てが遮断されている。」

 

士道の危機により、琴里が救助の指示をするも、こちら側からは一切の干渉が出来ない。

 

「うぅ…シドーが…シドーが、私に…!?」

 

十香も士道と同じく注射が嫌いだから恐怖を抱いていた。

そして、士道は恐怖によって逃げようとするも───

 

『うぅ…包帯が…絡まってしまった…」

 

『…』

 

十香が謎のハプニングで包帯に絡まれて身動き取れない十香を見て士道の雰囲気に変化が起き始めていた。

 

「だーりんだけずるいですぅ!

私も、あんな誘いをしている十香さんを───」

 

「待ってくれ、様子が変だ。」

 

夢界が言うと次の瞬間───

 

『十香がいけないんだぞ…?

俺を…頭がぐわんぐわんする中でそんな淫らな姿になれば…流石の俺も…』

 

「まさかの急展開!」

 

「士道くんの野獣モード!?

駄目だよ! それをされて良いのは僕だけの特権!」

 

「何言ってんのよ、この女狐…!」

 

士織が羨ましそうにし、琴里がそれに対して静かにキレる。

 

『フフ…フフフッ…フッフフフフハハ…ッ!』

 

エロい手つきで十香を捉え───

 

『さぁ…始めようか。』

 

…もうこれはえってぃ(熱い)な展開に!

 

「わわわわわわ…!!」

 

十香はモニター先の自分が満更でもない顔を見ると、士道にメッチャメチャにされるのではと…期待とドキドキにかられていた。

 

他の皆んなもどうなるのか見ていると───

 

士道の手が伸びた瞬間…『攻略完了!』のクリア告知が流されて退場となった。

 

「なんだぁ…お約束の流れかよ。」

 

…と、夢界は溜め息を吐いた。

士道に思いを馳せる乙女達は安堵の吐息を吐く。

 

「…因みに、こいうのが後『4』つあるんだけど…大丈夫そう?」

 

『!?』

 

夢界の言葉に乙女達は安心し切ってた中で、不安な展開がまだある事に油断ならないと緊張感が走った。

 

「さて…次に受けるのは───」

 

夢界がそう呟くと、モニターに表示されたのは───

 

『第三試練:未亡人四糸乃』

 

「何、未亡人!?

未亡人になったの、四糸乃ちゃん!?」

 

「…ふぇ!?」

 

「誰だぁぁぁぁ相手はぁぁぁぁ!!!

俺だよな!? 俺だよなぁ!?」

 

「落ち着けよ…それは無いだろうから。」

 

フラクシナス内では復旧作業を行われつつも、士道の様子が気になり、手がつかなかったりして大変だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……んん、ん?

俺、眠ってしまっていたのか…」

 

士道はベットから立ち上がる。

 

(…『試練』はクリアしたよな?

けど…フラクシナスからの連絡も…何一つない。

マイクのライトの部分も全て光っているし…

残る問題は───)

 

士道の脳裏に2人の人物が思い浮かんだ。

 

(鞠亜と鞠奈だな。

鞠奈が意味ありげな事を言っていたけど…コッチに接触して来る気配どころか何も音沙汰がない。

となれば───)

 

鞠亜だろう。

 

「…けど、鞠亜に何をしろと?

聞いても、分からないって一点張りだろうし…

───あ。」

 

士道が考えていると…

 

「…そう言えば、鞠亜は『愛』について知りたがってたな。

俺はそれに…『大切』について述べた…」

 

そう考えると、一つの答えに辿り着く。

 

「そうだ。俺は…俺達のいつものやり方をすればいいじゃないか。」

 

士道はそう思い、気合いを入れて準備する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「士道、どうかしましたか?」

 

鞠亜に何とかコンタクトをとった士道。

 

「うん。鞠亜…今、手が空いているか?」

 

「はい。問題ありませんよ。」

 

「…それなら良かった。

けど…何処か疲れていないか?

何かしていたのか?」

 

「いえ。士道が『試練』を終えて休んでいる中、独自でフラクシナスに連絡を取れないかコンタクトを取ろうと、システムに干渉しているのですが…中々掴めませんね。

こうしている今も模索しているのですが…」

 

「それは凄く助かる…!

あー…それだと、今声かけるのは失敗だったか。」

 

「いいえ、そんな事はありません。

士道の対応が最優先でありますから。」

 

「そうか…じゃあ、鞠亜。

───俺と、デートをしないか?」

 

「デート…?」

 

ここまで少し長くなってはしまったが…士道が現実に戻る───戦争(デート)が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「鞠亜…早速だが、行きたい所はあるか?」

 

士道は取り敢えず、鞠亜を連れて商店街にへと足を運んでいた。

 

「ふむふむ…士道はデータ通り、女性にデートの優先権を譲る。

紳士としての振る舞いは見事ですね。」

 

「? 当然だろ?」

 

「…成程、士道は極度の天然性があると。

そのせいで様々な事態に追い込まれる事があるが、重要な手掛かりが掴める…と。」

 

「えっ…と、鞠亜?」

 

「加えて、『試練』で行われていた通り、魔性の手を尽くして女の子を手籠にすると所があると…士道は実に興味深いですね。」

 

「魔性の手なんて───

…いや、もう良いや。

何を言っても無駄だろうし…」

 

士道は『仮想電脳世界(この世界)』で『試練』を受けてから、鞠亜の認知について問い出したい気持ちと、その中で間違いを訂正しようとしても無駄だろうと判断した。

 

「すみません。話が擦れてしまいましたね。

そうですね…」

 

鞠亜は考える様にして…

 

「…では、ここは───」

 

そう言って、士道を連れて誘導した場所は───洋服店だった。

 

「服か。」

 

「はい。一般的なデートにおいてこの場に来るのは定番だとデータにあります。」

 

「そうか。確かに…皆んなと出かける時にも洋服店に来るな。」

 

「そう言う事です。」

 

2人は中に入って鞠亜は歩きながら洋服を見ていた。

 

(相変わらず、電脳世界でもここまで忠実に再現されてるのって凄い事だよな。)

 

士道が服を触ったりしながら考えていると───

 

「士道、アナタにお願いがあります。」

 

「ん? なんだ?」

 

「…私に似合いそうな服装を…士道に選んで欲しいのです。」

 

「…俺の選んだので良いのか?」

 

「はい。」

 

士道は鞠亜に言われて考える。

よく見れば鞠亜は出会った頃のままの格好、AIだから可笑しくない話だが…それでは少し寂しかろう。

士道は女性の服エリアへ赴き、鞠亜の服装は修道服の様な物だったので…士道は敢えて可愛らしい女の子ものの服を選んだ。

 

「これは…どうだ?」

 

「…っ、直ぐに着替えてきます。」

 

鞠亜は士道の選んだ服を見て、何処か嬉しそうな新鮮な反応をして着替える。

 

「……ど、どうでしょうか?」

 

「うん、似合っているよ鞠亜。」

 

「! ありがとう、ございます…っ!」

 

鞠亜はこれまでに無い程喜んだ反応を示した。

それは───まるで、何処にでもいる人間(女の子)の反応をしていた。

 

「フフッ。」

 

士道は思わず頬が緩む。

 

「…ここは都合の良い事に電脳世界だ。

そのままの格好で行かないか?」

 

「はい、そうさせて貰います。

では、今度は士道がエスコートしてくれませんか?」

 

鞠亜は士道に対して仲睦まじいクラスメイト(?)の様な男が好むポーズで問いかけた。

 

「あ…あぁ、勿論。」

 

士道は鞠亜の言動にドギマギしつつ、鞠亜をエスコートし始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ふぅ、疲れたな。」

 

「はい。食事にゲームとデータでどういったのかを知ってはいましたが…実際に食べ物を食べるっていうのは興味深いですね。

…実際はここの食べ物もデータなのですが。」

 

「はは…そう言われてしまうと、俺は何も言えないな…」

 

「それと…士道があれ程負けず嫌いだと思いませんでした。」

 

士道とゲーム対戦をした鞠亜は楽しそうに言う。

そう、士道と鞠亜の勝負は全てコテンパンにされた士道の完全敗北だった。

最初は特に気にした事が無かったのだが、段々負けが重なってくると、士道の方から勝負を仕掛けるという…本人でも驚く事態だった。

 

(…前の真那との特訓でもそうだったが。

俺って…負けず嫌いだったのか?)

 

「士道、今我々が向かっている場所なのですが…」

 

「ん? うん、まぁ、鞠亜なら当然分かるよな。

でも…実際に見るというのはやっぱり違うよ。」

 

士道は珍しく自信のある様な表情をしていた。

…因みに、ゲームで熱中になっていた事に関しては疲れた様子だったが、歩いてある場所に向かっている事には疲れた様子は見られなかった。

 

「さ、着いた。」

 

「…!」

 

鞠亜は士道と共に天宮市を見渡せる展望台に向かっていたのだ。

 

「…綺麗です。確か、士道はこの天宮市を見渡せるこの場所が好きでしたね。」

 

「うん、そうだけど…何で知っているんだ?」

 

「…なん、ででしょう。」

 

「…まぁ、俺の周りの皆んなってエスパーみたいな感じだしな。

特に…令音さんなんて、俺の心を読んだり、何処にいるのかも知っているだよ?」

 

ハハハと笑う士道。

 

「……士道、油断大敵ですよ。

女性のデートでは他の女性の事を話題には出さない方が良いと言われているでしょう?」

 

鞠亜は半眼で士道を睨みつくように言う。

 

「…ごめん。それは分かってはいるよ…」

 

士道は女の子である鞠亜にそう言われてショックを受けていた。

 

「…ですが、士道。

改めてお礼を、私をデートに誘っていただいてありがとうございます。」

 

「…別に礼を言われるまでもないよ。」

 

「いえ。私にとってはとても嬉しい事だったのです。

…実の所、士道に誘われる前はAI()にデートを誘うなのどと、あれ程の女性を口説いておいて、懲りないのかと思ったり、思わなかったりしましたが。」

 

「酷いな。」

 

「でも。この優しさが…この胸のポカポカとする物が…士道にとっての『大切』だったのですね。

そして…この『大切』だと言うのが…紛れもない…」

 

鞠亜は『試練』で振り回されながらも懸命に頑張る士道を見てある事に気がつき始めていた。

 

「皆んなの嬉しそうにするしているのが、形となっていた『ハート』から…『心』の部分が溢れる様な幸福感。

これが…士道の『大切』、士道達の『大切』

これが───『愛』。」

 

『愛』…鞠亜が知りたかった事。

彼女が士道に問いかけた時、士道も鞠亜本人もさほど重視していなかったのが今ではハッキリと理解でき、とてもとても───

 

パァァァァ!!

 

鞠亜の『ハート』…胸の『心』から白い光が強く輝き始めた。

それは『試練』で皆んなを攻略した事を示す───『攻略完了』の告知っだった。

 

「これって───」

 

当然予想だにしてなかった出来事に士道は驚く。

そして…鞠亜の光に反応するようにしていた物があったが───

 

 

 

 

 

「待っていたよ、この瞬間を!」

 

 

 

 

 

鞠亜の『心』を…突如として現れたその人物。

 

「鞠亜!」

 

その人物は『心』を目に見えぬ程の速さで奪い取った。

鞠亜はまるで…機能が停止したかの様に、瞳の光が黒くなって倒れた。

 

「鞠亜! 鞠亜!! しっかりしてくれ!!」

 

倒れた鞠亜を直ぐに優しく抱えて名前を叫ぶ士道。

しかし…鞠亜は全く反応を示さなかった。

 

「…何を…一体、鞠亜に何をしたんだ…()()!!」

 

士道は鞠亜から『心』を奪った人物…鞠奈を睨む。

 

「何をしたって…やったのはキミでしょ?」

 

鞠奈は士道を小馬鹿にする様に嘲笑う。

 

「…鞠亜のそれを返せ。」

 

「返すわけでしょ?

私はこれが目的だったのだから。

そんなのも分からないの?

実は大のお馬鹿さんなんじゃ無いの?」

 

「…あぁ、その通りだよ。

それがなんだ、お前は一体…何者なんだ?

鞠亜のそれを…奪って何が目的だ!!」

 

「…目的、ね。敢えて言うなら、()()()()()()

ま、それはあくまでもアクシデントが起きたから何だけどね。」

 

「…取り戻す? アクシデント?」

 

士道は当然理解が出来ない為に問いただす。

 

「…ま、コレを取り戻せたから特別に教えてあげるよ。

私はお父様…キミ達の敵である()()()()()()()()()()()()()()()()()。」

 

「は!?」

 

士道は鞠奈からの衝撃な発言を受けて瞼を大きく見開く。

 

「ま、厳密に言えばお父様に作り出されたAIだけどね。」

 

「…」

 

「だけど、ただのAIじゃないよ。

だから、改めて自己紹介としようか。」

 

鞠奈がそう言うと、鞠亜に似た修道服…鞠亜の色違いだった黒い格好から、()()()()()()()()へと変貌する。

 

「それは…()()!?」

 

そう、それは精霊の纏う霊装だった。

 

「私は()()()()の鞠奈。

精霊名は〈ウイルス〉。

キミ達の艦フラクシナスに侵入し、データを奪い。

()()()()()のが、私の使命だよ。」

 

鞠奈が冷たい不適な笑を浮かべると───

 

刹那…今まで雲一つもない晴天だった青空が危険な真っ赤な空にへと変貌する。

 

事態は深刻な状況へと誘われる。

 

 

 







…アニメ(デート・ア・ライブⅤ)最終回後の出来事。


黒ソニア
「ぐぁぁぁぁぁ!!
…可笑しい。俺の知っている筈の終わりは───」





突如、黒ソニアの脳内に溢れ出した()()()()()記憶。

ウェストコットを殴り飛ばした、士道。
誰もが勝ったと確信した中、ウェストコットは自滅覚悟の『魔王』を発動させる。
その危機に澪が士道を庇い、身を挺してウェストコットと相打ちになろうとした瞬間───

「そうはさせるかぁぁぁぁ!!
全霊力を集約、澪の霊力も合わせて放つ…俺の『奥義』!
───『究極・瞬閃轟爆破』ぁぁぁぁぁ!!!」

「何!? 馬鹿な!!
ぐあぁぁぁぁぁ!!!」

ウェストコットは士道の『奥義』を受け、『魔王』も滅され、体も死ぬ寸前レベルの重症を受けた。

「澪は真士に変わって俺が絶対に守る!
死なない悩みも、何とかしてしてみせる!
皆んなの力を合わせれば…出来ないことはない!!」

『士道(シドー)(だーりん)(士道さん)(兄様)!!!!!』

こうして…なんやかんやあって、士道は皆んなを幸せに───





ポンッ!と黒ソニアの肩を叩く。

現実
「でも、そうはならなかった。
ならなかったんだよ、作者(黒ソニア)。」

黒ソニア
「…うぅ。」

現実
「だから───この話はここでお終いなんだ。」


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