お仕事とFGOの夏イベント…基、奏章Ⅲに夢中になってしまった。
幕間4:戦争の狼煙
フラクシナス
「悪いね琴里ちゃん、急に呼び出しちゃってさ。
神無月さんも。」
そこはフラクシナスの中…であるのだが、普段あまり使われていない人気の無い場所で夢界はそう告げる。
「別に良いけど、どういった事情なのよ?
…あまり、良い話じゃなさそうなのは察するけど。」
琴里は側にいる神無月からチュッパチャップスを一つ手にする。
「しかし夢界くん、私で宜しいのですか?
こういうのも何ですが、精霊については村雨解析官の方が適任だと思うのですが…」
「……精霊、ですって?」
琴里は険しい顔つきになる。
「……あぁ。鞠亜、悪いけど、この話はこの場にいる者だけの秘密としておいてくれないか?」
『……了解しました。』
「……鞠亜までいるのね。
それに関しては何ら可笑しくは無いけど…」
鞠亜は本人の希望を呑み、士道のサポートAIとして普段は行動をしている。
だが、彼女は元々はフラクシナスから生まれた…つまりはフラクシナスの半身とも言えるために、定期的にフラクシナスにてサポートもしている。
「さて…そうだな、先ず神無月さんの質問から答えようかな。
確かに、精霊についてはどちらかといえば令音ちゃんが適任だろうけど…
令音ちゃんには士道の方に行ってもらってる。」
「それって、これからする話は士道には
「御名答。それも、鞠亜に頼んで確実に情報が漏れない様にするレベルの…な。」
「…それは相当ですね。
一体何なのでしょう、その情報というのは。」
「……コイツを見てくれ。」
夢界は端末を起動させる。
「……これって、以前の時に起きたDEMが発した妨害電波よね?
それが精霊と何が関与しているのよ?」
「俺はこの前の一件で、あの時と同様に同じ妨害電波が使われてる事を知って、時間を掛けてとことん調べた。
その結果…この妨害電波には
「…霊力?」
「……まだピンとこないみたいだな。
問題なのはその霊力はフラクシナスのデータに無いモノ…
「「!?」」
琴里と神無月は驚愕の顔をする。
「……それはつまり夢界くん。
まさか、既にDEMは
という事なのでしょうか…?」
「あぁ、そう思う。
それも間違い無く…利用されている側でだな。」
「…何て、事なの…?
そんなの…由々しき事態じゃない…!?」
琴里は更に険しい顔になる。
『…成程。夢界、アナタが士道に聞かれたくないと判断した訳が分かりました。
そして、態々令音を士道の元に行かせたのですね?』
「理解が早くて助かるよ。」
『……確かに。この判断は正しい。
士道がもし、この話を耳に入れた場合───』
「一目散にDEMに殴り込みしに行くでしょうね。
例え、どんな所へだろうと…誰が立ち塞がろうともね。」
琴里の脳裏に…不気味な笑みをするマリスと士道を苦しませているエレンという女の後ろ姿が浮かぶ。
『それから夢界。アナタの言い方によれば、私と鞠奈の一件と十香が攫われた時の一件での妨害電波は同じで、精霊が利用されていると言いました…
それはつまり、人工精霊である私は───』
「その精霊から生み出された…という事だな。
何かを作り出す事に長けた『天使』なのかは分からないが…
もし、それとは無縁の能力だとしたらその方法は…」
夢界がそう語ると…この場にいる者達全員の顔が険しくなる。
「……考えたくないものね。」
「だな。口にはしないものの、十中八九そうだろう。
全く…人を道具の様に扱うその神経が全く理解できないものだな。」
「そうですね。いくら私といえども、この事実では全くボケにボケられません。」
「だろうな。」
『ハッキリと申し上げますと、もう二度と士道達の教育に悪い行動は取らないで貰いましょうか。
例えば、加虐を求める行動を慎む様に───』
「それは無理ですね、鞠亜。
私は常に、司令のお仕置き(ご褒美)と士道くんの冷ややかな目線(ご褒美)を貰いたいですから…!!」
…どんな時でも、神無月という男とは残念である。
「……この話は何があっても、士道や十香達に士織達にも知られない様にしましょう。
私と夢界、鞠亜、神無月…令音には伝えておきましょう。
椎崎達は……伏せておきましょうか。
その方が良いわ。」
『そうですね……それがいい判断だと思います。
流石は琴里、出来る女は違いますね。』
「当然でしょ。」
「そうだな。令音ちゃんには……俺の方から言っておくよ。
いくら親友だからって、こんなブラックな話をしてたら気分を損ねるでしょ。」
「…そうね、ありがとう。」
「あ、待ってください司令。」
琴里がこの話について締めようとする中───
「私のお仕置きは…ご褒美は止まないでください!!
しれぇぇぇぇぇえええええ!!!」
「えぇい! 鬱陶しいわぁぁあああ!!」
「あぁぁぁぁあああああ!!」
しつこく琴里の足にしがみつく神無月に琴里の霊力の籠った渾身の蹴りが神無月を蹴り飛ばす。
神無月はそのまま壁に叩きつけられ、壁に埋め込まれ…とても幸せそうなオーラを出しながら気絶した。
「…たくっ、さっきまでの緊張感が一気に無くなったじゃない。」
『…とはいえ、気が紛れたのではないでしょうか。』
「だな。」
琴里は深い溜め息を吐き、鞠亜はこの状況を宥める様に語り、夢界も苦笑いで笑う。
「……これでいいのさ。
暗い雰囲気よりも、明るい雰囲気の方が良い。」
◇◇◇
「…」
誰もいない部屋にて、令音は1人で作業をしていた。
「……ふむ、もうこの時間か。」
部屋の時計を見て思わずそう呟く。
彼女自身は優秀な為に仕事の出来は良く、他のクルー達から頼られ事が多く、令音は他のクルーが手に負えない仕事を肩代わりにしていた。
「…ん、少し疲れたみたいだ───っ。」
背筋を伸ばそうとした矢先に部屋が真っ黒に染まる。
机や椅子などが無い…精神世界と呼べる場所に令音は誘われた。
───大変みたいだね。
ノイズの掛かった声が令音の耳に入る。
「……あぁ、予想外な事態が重なって大変だよ。」
───まさか…彼が死んでしまうとは、ね。
見守る事に関してはキミに任せていたけど…
大丈夫? 予定を変更する?
「…いいや、その必要は無いよ。
彼は…シンは私が見守る。
キミは問題無く計画のままに動いてくれ。」
───そう……でも、本当にキミに任せても良いのかな、令音。
「……?」
───いくら
いや、それはキミも辛い事だった筈だよね。
うん……それで前よりも思いれが強くなっているんだね。
それなら……仕方ないかな。
「…!?」
───なら、私はこのまま計画通りに
そう、彼を取り戻す為に私は…私達は『罪』を犯せられる。
そう言って、声と共に気配が消えて令音のいる部屋は元に戻る。
「……『罪』。あぁ…そうだね。
私達のやっている事は紛れも無い『罪』。
決して許される事のない…『過ち』───」
コンコンッ!
令音が目を細めて呟いていると、扉を軽く叩く音によりビクッと体を震わせる。
「……どうぞ?」
「あ、失礼します。」
「……シン?」
そう、令音に訪ねて来たのは何とお風呂上がりの士道だった。
「どうしたんだい?」
「いえ、やっぱり令音さんだと思いまして。」
「……やっぱり?」
「───何か話?をしている様な声が聞こえまして。」
「!?」
令音に少しの動揺が生じる。
(まさか…聞かれてしまったのか…!?)
令音は思わず、声が出ず…警戒心が強まった雰囲気を出してしまう。
「あぁ、いえ大丈夫です!
話自体は何一つ聞こえていないので!」
「……本当かい?」
「それは勿論!」
「……そうか、ならいいんだ。」
令音は深い溜め息を吐いた。
「大丈夫ですか?」
「……あぁ、大丈夫さ。
少し……昔の学友からの連絡が入ってね。」
「あぁ、そうなんですね。」
士道は納得し、令音は咄嗟の言い訳が出てきて安堵する。
───今までなら、落ち着いてもっと的確な弁明が出来ていた筈なのに…
何故か、近頃の自分は
「…令音さん。」
「ん……どうしたんだい?
……あぁ、特訓明けで疲れているんだね。
こんな時間までやっているからだ。
精霊達の為に懸命になる事はとても大事だが…こんな遅くまでやるのは体に毒だよ。
何度も言っている事だが、キミは頑張りすぎているんだ。
少しは休み事も視野に入れると───」
「いえ、休むべきは令音さんです。」
「え?」
士道は令音の顔へと近づける。
「……うん、目元の隈が前よりも大きくなっている気がする。
今日の学校でもフラフラが激しくなっている様に感じたんですよね。」
「…」
「それに…今日は特訓はしていないですし、訓練も受けてませんよ。
ご飯食べた後で皆んなとランニングをしていたんです。」
「……あぁ、そうか。そうだったね。」
「部屋に戻る前に令音さんが、雑務をしてるって琴里から聞いて少し心配で様子を見に来たんです。
来て良かった。俺達の為に頑張り過ぎですよ。」
「…それは当然の事だよ。
何せ、人類の存亡が掛かっている事だからね。
それに私には薬があるから、問題ないよ。」
そう言うと、令音は胸元のポケットから…見た事のあるものを取り出した。
「それ、ラムネです令音さん。」
「ん……これを飲むと甘いんだ。」
「そりゃラムネですからね。」
士道は二度のツッコミをすると、小さく溜め息を吐くと───
「令音さん、ちょっとコッチに来てもらっていいです?」
「ん?」
令音は士道が座った横長の椅子に一緒に座る。
そして…令音は士道に優しく体を横にされて膝枕を受ける。
「……シン?」
「男の俺なんかのじゃ寝ずらいとは思いますけど、偶には俺にもさせて下さい。」
「…!」
令音は士道の膝枕に髪を撫でられ、一瞬目を見開くも…直ぐに眠気が強く襲われた。
「どうですか? 少しは休まれてますか?」
「……あぁ、とても居心地が良いよ。
油断してまうと寝てしまいそうだ。」
「なら少しは寝ましょう。
大丈夫です、明日は休みですので。
遅くなっても問題無いですよ。」
「……しかし…だね……琴里に悪いよ。」
「頑張ってる令音さんの為なんです。
琴里も分かってくれますよ。
それどころか、文句言ってきたら兄貴らしくガツンと言い返しますよ。
ま、そんな事は無いですけど。」
琴里が士道を理解していると同時に士道も琴里を理解している。
だから、問題は無いのだ。
「……そうか、なら…うん、お言葉に…甘え…よう、かな。」
毛布まで羽織られてもう既に瞼が半分まで閉じていた。
「……眠るなんて、久しぶり…だな。
最後に眠ったのは…いつ頃だろうか。」
「えっ、覚えてない位寝ていないんですか?」
「……うん。前に…言ったろう?
私が最後に…寝た…のは、さんじゅ……」
令音は言いかけた所で…実に、
(……ん。)
令音はゆっくりと意識が戻りかけていた。
(……ああ、そうだ。私は寝られない。
寝てはならない。
寝てしまえば、
走っている。
狭い空間の中を走っている。
自分は手を引っ張られている。
この感覚は逃げているかの様に走っている。
(……嫌だ。見たくない。
大切な人が目の前で
令音は瞳を力強く閉じると…
───ほら、目を開けてご覧。
(え?)
思わず素っ頓狂な声を上げてしまい、目を開くとその先に広がっていたのは───
(……綺麗。)
目の前に広がる光景は爽やかな晴天に、気持ちのいい風が吹いていた。
───はは、その顔が見たかった。
その優しい声の主は驚く令音を見て、とても嬉しそうにする───
(……シン?)
───はい。俺ですよ、令音さん。
優しそうに笑う、メガネをかけた
「……んんっ。」
ゆっくりと眠たい瞼を少しずつ上げる。
「…Zzz」
「ふふ、いつもとは逆なのだが…
これはこれで、良いね。」
コクンコクンと寝息を立てている士道の寝顔を見て、ふと笑みが溢れる。
「……こんな時間が、長く…続い……て…」
令音は再度、居心地のいい眠りに誘われた。
◇◇◇
イギリス:DEMインダストリー本社
「やぁ、ウェストコット。今日も上機嫌だね。」
「マリスか。あぁ、私は頗る機嫌が良い。」
「…フム。それは以前の話に関係があるのだろうね。」
「勿論だとも。我々を裏切り、姿を晦ませた彼が漸く舞台に上がったみたいだからね。
最も、まだ表舞台では無いのは少し残念だが…
まぁ、エリオットの性格を考えれば、それも今だけだ。
我々が本腰を上げて精霊を確保する為に動けば、彼も動くだろう。」
「……そのエリオットという人物はどうなのだね?
あぁ勿論、以前に聞いた事は除いて、経歴…
そう……人間性、というのを聞きたくてね。」
「人間性…か、そうだね。
エリオットはエレンと同じ『
戦闘においては精霊を倒し、御しれるレベル。
何しろ…あのエレンよりも強い実力を持っている。」
「……ほう。あの執行部長殿よりもとは…
彼女の実力は私でも理解している。
正直…信じられないというのが素直な感想だよ。」
「だろうね。」
「……しかし、それ程の彼を評価しておきながら、キミは余裕そうだね。
キミは勿論の事、戦闘においては何もない筈…
もしかして…意外とキミは何か絶対的な秘策か何かを有しているのかな?」
「ははは…キミは実に察しが良いね、マリス。
キミとの会話は実に楽しいよ。
───実の所、エリオットが出張ってきた時の対策はあるよ。」
ウェストコットは笑う。
「……最も、今現状の段階では無いのだがね。」
「おやおや。それではもし、そのエリオットという男が予想外にも先陣切って我々の前に立ちはだかった場合、どうするのだね?」
「その辺は問題無いよ。
エリオットは
今の彼がどういう状況なのかは知りもしないが…
少なくても自由に身動きが取れない状況なのは間違い無いだろう。
恐らく……
「……あぁ、そう言う事か。」
マリスはウェストコットの語った事の意味を理解して頷いた。
「それに、もし予想が外れて動き出した場合…エレンは言うまでもなく動くだろうが、私にはキミ達がいる。」
ウェストコットはマリスを見て笑う。
「成程……これは責任重大だな。
まぁ、心配には及ばないよ、ウェストコット。
既に、ラタトスク…彼等が破壊した私の傑作達は間違い無く痛手だが、お陰で残った『TYPE-Ⅲ』にはこれまでのデータを元にアップデートを施した。
更に…そのデータを元に次の『TYPEシリーズ』の設計も出来ている。
加えて…多少だが、精霊達から奪い取った霊力を元に『ダイナのCRユニット』も完成出来た。
これで彼等に貴重な
「おぉ、それは素晴らしい。」
マリスが語った事に喜ぶウェストコット。
「……所で、話は変わってしまうのだが。
以前キミが口にした『始まりの精霊』について教えて欲しいのだが…」
「ん? あぁ…そう言えば、詳細は語っていなかったね。
あの後、エレンが壁に勢いよく叩いた所で、物凄く痛そうにしていたからね。」
「あの時は色んな意味で困惑したよ。」
「ははは、それは違いないね。」
ウェストコットは面白愉快に笑った。
「我々は……力を欲した。
世界を変革する程の力を…それを手にする為に、
「…ふむ。」
「そして、儀式は成功した。
それにより、降臨したのが…『精霊』。」
「…精霊?」
「それが『始まりの精霊』…名は〈
神にも等しい力を有する事から、その名を与えた。」
「神…」
「その力は〈プリンセス〉達とは比べものにならない。
大雑把に言えば、彼女達が起こす空間震が町一つを滅ぼすレベルとすれば、彼女は国一つ分だ。」
「……それは実に分かりやすい話だな。
だとすれば、何故彼女は
「───30年前に突如として、彼女が脱走してしまってね。
当時、彼女の居場所を突き止めたのはいいものの、予想外の出来事が重なりに重なって…
結果、エリオットは我々を裏切り。
〈デウス〉は
「…」
マリスはウェストコットの語りを聞き、顎に手をやり屡々考えていると───
「そうか…そういう事か…!!」
「その様子では大体の事を察した様だね。」
「あぁ、先ずキミ達が儀式を行った地に30年前…
『ユーラシア大空災』こそが、〈
そして…その〈デウス〉が脱走した先が、日本で起きた『南関東大空災』…!!
そういう事だね?」
「素晴らしいよ、マリス。」
ウェストコットはパチパチと手を鳴らす。
「……しかし、まだ疑問は残る。
それと彼…エレオットという者が、キミ達を裏切る理由には繋がらない。」
「あぁ、その訳については…本人に聞いてみたいと分からない、かな?」
「?」
「ただ、〈デウス〉が行方を晦ませた理由に関しては答えが出ている。
───五河士道だ。」
「そこで…彼が出てくるのか。」
「マリス…何故、以前まで世界中のあらゆる場所にて空間震が起きていたのに、近年において日本の…それも、
「……それについては度々思ってはいたが…
───まさか、偶然ではないのか?」
「ふふ……あぁ、その通りだとも。」
「……では、『始まりの精霊』とこれまでの精霊達は…!!」
「そう───精霊とは〈デウス〉1人を示す。
じゃあ…〈プリンセス〉達は精霊では無いのか。
いいや、彼女達も間違いなく精霊。
それも、
「成程…と言う事はだ、ウェストコット。
これまで精霊の捕縛は〈デウス〉を表舞台に引きずり出す為でもあった訳だね?
精霊の反転も、その為の手段の一つだったと…!!」
「……うーん、マリス。
キミはとても優秀で話しやすいのだが…
事を一気に一括りに纏めてしまうのは悪い所だね。」
「……む?」
マリスは突如として冷静になる。
「確かに一番の目的は〈デウス〉だ。
あの女を手にする為に、〈プリンセス〉の反転を行ったのは事実だが。
何もあの女を引きずり出す為の手段としてでは無い。
まぁ、この詳細はその時にまた教えよう。」
「……ふむ。少し、取り乱してしまったかな。
お陰で良い雰囲気が台無しとなってしまった。」
マリスはウェストコットの機嫌が少し損ねたのか、これ以上深くは語ってくれないと察したのか、残念な顔をする。
「ははは、そう全てを把握する必要はないよ。
今全てを語った所で何も進展しないからね。
何、いずれ全てを語るさ。」
「そうか……では、これからの方針としてはどうなんだい?
我々の最大の目的である〈デウス〉にとって、五河士道は大きな存在と言うのならば…
彼を捕えるかい?
それなら、早速ダイナに捕える様に指示するが?」
「いいや。それは愚策だ。
下手に彼に手を出せば、何処からあの女が手を出してくるのか分からない。
確実にあの女を手に入れる為に、彼自身は今の所このままでいい。」
「そうか。」
「エレンもそうだけど、そう慌てない事だよマリス。
大丈夫さ、我々はこれまで通り精霊を捕縛する為に行動すればいいさ。」
ウェストコットは端末を起動させ…五河士道の写真を表示する。
「我々は〈デウス〉を手にする為に本腰を入れて精霊を取りに行く。
───始めようじゃないか、五河士道。
キミと私の、精霊を賭けた戦争を…!!」
・さて、次回からは3期シーズン編に突入します。
ここからはちょいちょい垣間見れる士道の■とか、敵の戦力とかを原作を基準に色々とやっていきますので、お楽しみにして下さい。
では…次回から3期分がスタートです…!!
破滅の運命を背負う者に待ち受けるこれからの道行…
鏡の魔女は彼を苦しめる為に意思を奪う。
復讐を志す者は彼を断ち切り茨の道へ歩む。
堕ちた天使は災いと交わり深淵の悪意に誘われる。
裁決の愛は彼を見極める為に生まれる。
狂える彼はやがて破壊の王に成り果てる。
「許さない…絶対にアンタの大切な物を奪ってやるわ!」
姿を隠す魔女の難題に立ち向かう。
表裏で暗躍する敵軍。
天宮市に襲いかかる脅威に彼等は。
第十一章 七罪編
失踪する鏡:ウィッチ
───大丈夫だ、俺がいる