なんとかキャラ設定を纏めてみた。
情報量多いな…
初めて6000文字超えた。
第一話:迷界な道
その日、雨が降っていた。
俺は傘を持っていなかったため近くの神社まで避難した。
「おかしいな。」
天気予報では、今日は晴れだったはずだ。
なのにいつの間にか雨が降り始めたのだ。
ザアアァァァァ……
雨が止まない。
雨事態は嫌いではない。
どちらかと言うと好きな方だ。
だがそれは家にいる時の話である。
学校に行っている間は雨は勘弁して欲しい。
俺は大体学校の帰りに買い物をすることが多いため、学校のある日の雨は正直嫌いになってしまう。
そんなことを考えていると…
パシャッッ!
水たまりを踏む音が聞こえた。
俺はその音に反応してその場に顔を向ける。
そこには、女の子がいた。
緑色のレインコートで大きなウサギの耳のようなフードが特徴な格好だった。
手の部分にはウサギの人形を握っているように見えた。
しかも服の下部にはピンクのリボンが結ばれた尻尾のような物もついていた。
最近の合羽はかなりデザインが凝っているな。
そんなことを考えていたら…
ドシャッッ!!
勢いよく転んでしまった。
俺は咄嗟に女の子に駆け寄る。
「大丈夫?」
女の子を起こす。
瞬間、その子の顔が目に入る。
フワフワの青髪が特徴で水色の瞳をしていた女の子だった。
女の子は気がつくと、素早い動きで背後の木まで逃げてしまった。
俺の顔そんなに怖かったか…
ショックを受ける中、女の子が怯えた声で話しかける。
「……こ、来ないで、ください…」
女の子はとても怯えていた。
声も震えて、瞳も涙が零れる寸前だった。
「ご、ごめん。」
謝る中、女の子は続けて言う。
「……痛く、しないでください…」
今度は体が震えていた。
困ったな。
ふと俺の足下を見ると先ほどの手にしていたウサギの人形を手に取る。
手に取ると人形ではなくパペットだった。
女の子は、それに気がついたのか駆け寄ろうとするも、俺が怖いのか足が止まる。
「…」
俺は泥で汚れたパペットをポケットのハンカチで拭き取り、女の子にパペットが渡せる位置まで近づき、パペットを渡す。
「はい、これ。大切なんだろ?」
俺は微笑みながら渡す。
そして、パペットを受け取り、左手に通す。
《…いやぁー、酷い目にあったよ。
ありがとねーお兄さん。
助かったよー!》
ウサギのパペットが喋り出した。
「ん? あ、ああ。」
一瞬ビックリしたが、驚きすぎると女の子が怯えるといけないため感情を抑えて反応する。
にしてもなんだこれは?
《いやーにしても身体まで綺麗にしてくれるなんてー。
優しいお兄さんだねー。》
パペットが体の汚れがないようなアピールをする。
《今日お兄さんがしてくれた事、忘れないよーん。》
「あ、ああ。」
《うぅん。じゃ、待ったねぇー。》
女の子はぺこりと頭を下げて去って行く。
《バイバーイ!》
パペットが手を振っていたように見えた。
俺は、奇妙な出会いをした。
ーーーーー
十香が学校へ来て数日が経とうとする。
時間の流れは意外にも速いものだ。
「十香、学校には慣れたか?」
十香は満面な笑みを浮かべる。
「うむ。学校は楽しいなシドー!」
元気よく返事をしてくれた。
この笑顔を見られただけでも俺は心が満たされていた。
うん。やっぱり女の子は笑っているのがいい。
十香が学校を楽しんでいると俺も学校が…
…
汗が止まらない。異様な空気を感じる。
まるでシャドウがいるような空間だ。
しかし、これはシャドウによる影響ではない。
士道はクラス全体を見る。
男どもの怒りによる殺気が尋常ではなかった。
あの殿町ですら、士道に殺気を飛ばしてくる。
お前、そんな殺気出せたんだな。
なぜこうなっているのか。
それは、十香が学校へやってきた日のこと。
まず、十香は士道の隣の席がいいとタマちゃんに言う。
タマちゃんが困惑する中、十香ほどの可憐な女の子だ。
彼女の隣の席になりたい男子はたくさんいる。
そんな女の子が真っ先に士道の隣がいいと宣言したのだ。
多くの男性が士道に嫉妬の目線を向ける。
嫉妬の目線だけならまだしも、今すぐにでもお前を殺すと言わんばかりのオーラが一人一人から向けられる。
誰か助けて。
流石に士道も怖かった。
十香の気持ちを考慮してタマちゃんが、十香の席を士道の隣にすると了承する。
十香はウキウキとこっちへやってきた。
「シドー! 今日も色々教えてくれ!」
クラスは騒ぐ。
「五河くん…獣」とか引いてくる、または「…マジ引くわー」と呟く女子や、「うわ、あいつ」とか「既に手を出しているのか?」とそっち方面で見てくる男子、などなど。
あの日から、周りからの言われよう。
いつ背後から襲撃がくるかもわからない状況である。
昼休憩の時刻。
「シドー、今日のご飯はなんだ?」
瞳をキラキラと輝かせて机を寄せる十香。
「今日も気合い入れて作ったぞ。」
そう言って十香に弁当を渡す。
その瞬間、反対側からも机が寄せられる。
鳶一折紙だった。
「と、鳶一?」
「む? なんだ貴様、邪魔だぞ。」
「それはこちらのセリフ。」
二人が無言で睨み合う。
その状況を見てクラスがまた騒つく。
「3人仲良く食べよう。」
俺がそう言って二人は渋々席に座り食事をする。
そして鳶一が俺と十香の弁当を見て目が鋭くなる。
「これはどういう事?」
鳶一が効いてくる。
「あ、ああ。これはーー」
「む、何を見ている。やらんぞ。」
十香が鳶一に言う。
「「…」」
二人が再び睨み合う。
その雰囲気を見てか、羨ましいと思う者、「二股?」とヒソヒロ話す女子達。
この二人を何とかして、仲良く食事ができないだろうか…
声に出せずに思う。
しかし左右を確認する。
よく見たらバチバチしてるのが見える。
前途多難だ…
メガネを曇らせ、今後どうするのか考える士道。
そんな中、現実逃避しているのか、殿町が士道に声かける。
「なぁ五河。彼女にコーディネートを頼まれたんだが。
ナースか巫女かメイドか、俺には決めれないから、お前が決めてくれないか?」
そう言ってケータイにてマイリトルシドーの画面を見せる。
「今聞くことか?
…メイドでも何でも良いから。好きにしてくれ…」
俺は困惑してる中、殿町がどうでも良い事を聞いてくるから、若干キレながら言う。
「メイドか!」
そう言って殿町は去る。
本当にいい加減にしてくれ。
そんな状況を静かに見ている少年がいた。
その少年は何処にでもいるような学生である。
強いて言うなら黒髪で少し白と紫のメッシュが入ったくらいの特徴である。
だが、彼の目つきは少し異様だった。
十香の存在を知っているかのような目で彼女を見ていた。
更には副担任の令音に対しても同じ目線をしていたのである。
だがその二人、十香はともかく令音であっても気づかれないほどの。
彼が注目しているのは精霊ではなく士道であった。
「…ふふ。」
少年は小さく笑う。
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ザアアァァァァ……
帰りも雨が降っていた。
ここ最近は天気予報が当たらない。
買い物がある時に雨は困る。
「今日こそ降らないと言ってたのに…」
突然の雨で口調が悪くなる。
こう何度も天気予報が外れても困るな…
そんな事を思っていたら、あの神社を通る。
あの日の事を思い出す。
「そういえば、あの子…」
一人で呟くと更に雨が降ってきた。
士道は走って家に帰る。
にょき
木の陰からあのパペットが士道を見ていた。
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「ただいま。」
俺は家に着く。
買い物袋を置いたままにする。
服はびしょ濡れだったから早く着替えたい。
俺はそのまま脱衣所まで歩く。
「悪いが琴里、先にシャワーを浴びるぞ。」
濡れていたため、シャワーを浴びよう。
琴里に聞こえるよう、大きめの声で言いながら服などを脱ぎ、風呂へ入ろうとする。
するとそこにいたのは
シャワーを浴びている最中の十香の姿だった。
長い綺麗な夜色の髪
水晶のような紫の瞳
目を奪われるほどの、美しい白い美肌
豊かに育ったであろう大きめの胸
くびれた腰にスレンダーでモチっとした足
多くの女性が喉から手が出るほど、求める理想な体である。
令音さんに負けない体をした十香の裸だった。
その姿に俺は目を奪われ釘付けになる。
な、なんて、美しい。
分かってはいたが、十香もいい体つきをしている。
言葉にはしなかったが、内心はとても正直だった。
士道もまたそこいらの年頃の男の子と変わらない。
しかし普段の生活スタイルからして言葉や行動に移さない。
要は、ムッツリスケベである。
「〜〜〜〜〜〜っっっっ!!!!」
十香もまた突然現れた士道にビックリし、少し硬直した後すぐに真っ赤になる。
「はっ!? す、すまん十香!」
「出て行け馬鹿者ーーー!!!」
我の返った瞬間に十香から蹴り飛ばされる。
「ガハッ!」
俺は倒れる。
そして十香は勢い強く扉を閉める。
頭を抱える中。
俺はメガネをかけ、パンツを履いてリビングへ向かう。
そこにはソファに座ってる琴里がいた。
「琴里! 十香が家にいるなんて、聞いてないぞ!」
俺は息を切らしながら琴里に言う。
琴里はこの展開をわかっていたからのように小悪魔のような顔を浮かべながら語る。
「おー、お兄ちゃんお帰り。」
今お帰りの返事をする。
いつもの白いリボンをつけている。
「ああ、ただいま。 …って。」
俺は咄嗟にただいまの返事をするが、我に帰る。
「これは一体どういうことなんだ!? 琴里!?」
流石の俺もいつもとは違う口調になる。
「えー? お兄ちゃん?
いつもの紳士なお兄ちゃんはどこに行ったのー?」
白々しい言い方をする。
「んんっ! …十香がいるなんて聞いてないぞ。
来ているなら連絡の一つもして欲しい。」
俺は気持ちを切り替えて琴里に問う。
「うーん? 言ってなかったなー?」
また琴里がはぐらかす。
「…」
俺は無言で琴里を見る。
「なんとー。十香はウチに住む事になったのだー。」
「急だな。」
俺がそう言うと後ろの方から声が。
「…理由があってね、シン。」
キッチンで令音さんがコーヒーに砂糖をかけていた。
…!!!
令音さんもまたシャワーを浴びていたのか、髪が濡れていた。
ドクン! ドクン!
…ヤバいかなり心臓が…今凄いドキドキしている。
彼女の濡れた髪の状態。
加えてフラクシナスでの軍服とは違う格好からか可愛らしい格好になっていてかなりドキドキしてる。
しかも熊のぬいぐるみを入れてる場所。
俺がボーっとしている中、令音さんは可愛らしく、「ん?」って顔をして首を傾げていた。
あ、可愛い。
ますますドキドキして顔が赤くなる。
まずい。
まずいぞこれは!
ドキドキしすぎて顔が見れない。
しかもこの格好で下半身--
ハッ!?
刹那、俺は今の格好に気づいて瞬間移動並の速さで部屋まで走る。
瞬時にズボンとシャツを着る。
そしてリビングまで戻る。
「先ほどの格好、大変失礼いたしました。
お許しください。レディ。」
俺はメガネを光らせ紳士に応える。
士道の行動にきょとんとした顔になる令音だが、士道に微笑みながら答える。
「…問題ないよ。シン。
いい体つきをしていたね。」
令音さんは微笑みながら優しく答える。
しかも体つきを褒められた。
今日の雨がどうでも良くなった。
俺は玄関に置かれている買い物袋を取りに行き調理台へ向かう。
ふと砂糖入れを見る。
あれ?
砂糖かなり減ってる。
しまった、買い忘れていたか…
そう思って振り返ると、令音さんのカップには砂糖が溢れていた。
「…!?」
俺の驚きに令音さんは静かに答える。
「すまない。砂糖を使いすぎたかな?」
令音さんはかなりのレベルを超えている甘党だと知った。
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俺と令音さんに琴里は椅子に座る。
どうやら真面目な話があるそうだ。
因みにいつの間にか琴里は黒リボンに変わっていた。
俺から意見をする。
「令音さんは何故ウチに?」
経緯は分からんが、十香はウチに住むみたいだから居たのに理解したが、令音さんはわからない。
彼女もウチに住むのかな?
だとしたらとても嬉しいが。
毎日ドキドキした日々を過ごすだろうな。
にしても海外にいる父さんと母さんに聞かれたらどう答えようか…
そんな事を考えていると令音さんはさっきの質問に答える。
「…十香のアフターケアさ。」
どうやら違ったようだ。
…残念だ。
「十香のアフターケア?」
しかしそれはそれで気になる。
「…うん、そうだシン。
十香は君との口づけにより精霊としての力を封印された。
今、十香とキミの間には見えない経路のようなパスが繋がっているんだ。」
俺と十香に間に見えないパス?
令音さんは続けて語る。
「…この経路には問題があってね。
彼女の精神状態が不安定になるとキミの中にある彼女の力が逆流してしまうんだ。」
令音さんは今の説明をわかりやすくするために、俺のカップを令音さんのカップに注ぐ。
なるほど。
「…十香はキミと一緒にいる時、精神数値が安定する。
彼女達専用の住居が完成するまでの間、ここに住むのが1番なんだ。」
「そうですか。十香がウチにいるのはわかりました。」
俺は素直に答える。
だが…さっきの言葉に疑問のワードがあった。
「令音さん。今、彼女達っていいましたよね?」
俺の疑問に令音さんは頷いて答える。
「…流石だね、シン。よく気がついた。」
その問いに琴里が答える。
「精霊は十香以外にもいるわ。」
…やはりか。
「…そう、特殊災害指定生命体。
通称、『精霊』。
精霊は十香以外にも数種確認されている。」
!? …数種か。
「何よ。どうしたのよ士道、さっきまでちゃんとわかってたのに。」
「もう一人とかではなくて、数人って事か。」
その問いに令音さんは答える。
「…その通りだ、シン。
キミにはこれから引き続き、精霊との対話をお願いしたい。
そのためにももっと女性との会話や扱いに慣れてもらう。」
…
俺は嫌な顔はしなかったが、悲しい顔になる。
「…シン?」
令音さんが俺の頬に触る。
「…俺は、正直不安です。」
正直に答える。
「不安?」
琴里も俺の様子を見てか心配な顔で伺う。
「俺にしかできない事からできる限りやります。
しかし、それはまるでチャラい男に見えませんか?
十香はそんな俺を信用してくれるでしょうか…
令音さんや琴里もそんな俺は正直嫌でしょう。」
俺の素直な気持ちを言う。
俺の気持ちに令音さんは答える。
「…シン、キミはそんな事を思ってたんだね…
大丈夫だ。
私は君をそんな変な目では見ない。
君は紳士で素敵な男性だ。
私は魅力的だと思うよ。」
令音さんの言葉に俺は彼女を見る。
俺が魅力的…本当にそう…思っているのだろうか…
俺の気持ちに反応してか、令音さんは俺を優しく抱きしめる。
「…よしよし。シン。」
「…士道がそんな野蛮な奴じゃないって私や令音もわかるわ。
それは世界で私が何より保証する。
それに…私がお兄ちゃんを嫌いになんてなるわけないじゃない。」
琴里は顔を赤くしてフンッて横に向く。
琴里…
「それになんで俺にこんな、精霊の力を封印する力があるんだ?
それも…キスで。」
そこが疑問だった。
琴里は答える。
「…分からないのよ。
ただラタトスクの観測機で調べた結果。
世界に一人だけ…士道だけそれが可能なの。
原因はわからないけど。」
真剣な表情で琴里は答える。
どうやら本当にわからないみたいだ。
「そうか。」
俺たちの会話を聞いてか、十香が部屋に入る。
「シドー、私はシドーの事を信じているぞ…
だからここにいさせてくれ…」
十香が少し悲しい顔して言う。
「あぁ…もちろん。ここにいてもいい。
ここにいるんだ。」
俺は少し前の事を思い出す。
彼女に居場所を与える。
俺が十香の居場所になるって誓ったんだ。
士道が暗い顔から優しく微笑む。
雰囲気が良くなったのを感じて琴里が真剣な眼差しで士道に問う。
「さぁて、士道。
次は私達の番。
ーーあの時の状況はフラクシナスで見たわ。
あの異様な生命体は何?
そして、士道のあの力は何?」
琴里が士道に問う。
その意見に令音も真剣な眼差しで士道を見る。
十香は分かっていなかったが…
俺はどう説明しようか迷う。
十香が転校してきた、その日の夜。
俺はベルベットルームに呼ばれていた。
今回から場面切り替えに余白を3行空けてわかりやすくしてみました。
因みに前々から気づいていた人もいますけど…
自分はデートアライブの中で令音さんが1番好きなんです。
つまりどーゆう事かお分かりかな?