デート・ア・ペルソナ   作:黒ソニア

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※2章三話作成にあたり、1章六話を少し改善。
内容は、最後の学校が直ったのを翌日から数日後に改善。
理由はあまりにも早すぎるよなって思ったからです。





第三話:友人

 

 

 

俺は3人で食事終わった後、俺は食器を洗う。

時間もかかりそうだし、琴里を先に入れさせるか。

 

「琴里、先に風呂に入ってくれ。」

 

俺はそう伝えると、琴里は風呂場は行こうとする。

するとふと何かを思いついたのか風呂へ行こうとするのをやめる。

 

「士道先に入って良いわよ。」

 

…何か企んでそうだな。

でも、帰ってきてからシャワー浴びれてなかったしそれを踏まえてのことなのか。

 

「うん? そうか…じゃぁ。」

 

考えすぎだろう。

 

俺は、食器を洗った後風呂場へ向かう。

 

キラーンッ

 

琴里の目が光る。

 

 

 

 

 

ふー。

 

「今日は精神的疲れた。」

 

早いうちにペルソナについての説明要求が求められるのはわかっていた。

聞こうと思えば早いうちに聞けたはずだ、寧ろ考える時間をくれた方だろう。

なのにろくに説明できなかった。

…俺は口下手だからうまく事が進まない。

困ったものだ…

にしてもーー

 

「精霊が数種…この先十香以外の子にもアプローチをかけて行くのか

…気が重いな。」

 

これから俺が…俺たちが行う事は、お互い平穏に生きていくためにとはいえ、新しい精霊が現界する度に、ナンパするようなものだろう…

本当にそれはそれで正しい行動なのか…

十香達はそれで良いのだろうか…納得してくれるのだろうか…

色んな事を考えていく内に風呂場の扉が開く。

 

ガラガラ

 

俺はふと目がそっちへ行く。

そこにいたのは、また全裸の十香だった。

 

「っ!? 十香!?」

 

「シ、シドー!?」

 

俺は瞬時に後ろへ向ける。

…俺は理解する。

これは琴里の罠だ。

アイツ、女性に慣れてもらうとはいえ、こんな事をするのか…

そんな事を考えていたら…

 

チャポン

 

後ろに肌が当たる。

俺は反応してしまう。それはそうだ。

十香はそのまま入ってきてるのだ…

 

「!? と、十香?」

 

恐る恐る声をかける。

俺たちは互いに背中合わせの状態になる。

 

…

 

少し沈黙の間ができる。

互いに何を言えば良いのかわからない。

そんな事を考えていたら。

 

「シドー…」

 

十香の方から話しかけてきた。

 

「な、なんだ?」

 

「シドーは…どうして一人で戦おうとしているのだ?」

 

!?

 

「私には…シドー達の言っていた事の殆どが聞こえていなかったのだが…

あの場にいてシドーがこれまで、一人で何かと戦っているのが伝わったのだ…だからどうしてと聞いている。」

 

…考える。どうしてか…

 

「…」

 

「どうして…か。」

 

自分でも正直分かりきってはいない。

強いて言うならーー

 

「俺は頑張らないといけない…からかなぁ。」

 

「うん? …頑張らないといけない?」

 

「俺はな…十香と似ていて、琴里達に助けられたからだよ。」

 

「琴里達にか?」

 

「ああ。俺は養子でな…本当の親の名も顔も知らないんだ…」

 

「…!?」

 

十香は驚く。

養子の事はよくわからないが、士道の実の親の名と顔を知らないと今言ったのだ。

 

「俺は物心ついてた頃に、一人になっちゃって…そんな中、琴里と今の父さんと母さんに拾われたんだ…色々落ち込んでいる中、幼い俺は琴里に救われたんだ。」

 

士道は思い出す。幼い頃を…

 

「最初は周りの子供達から散々な目にもあったし、琴里にも警戒されてたけど…孤独な中、アイツから俺に寄ってくれたからなぁ…感謝しているんだ。」

 

近所の子供から、「アイツ捨て子だー。」や「男なのに女見てぇな顔。」など散々な目に遭ってた。

そんな日々の中で琴里だけが、士道の気持ちを一番に理解していた。

 

「だから、拾ってくれた父さんや母さん。

そして頼ってくれる琴里のために俺は…

しっかりしないといけないんだ。

迷惑なんて絶対にかけたくない。

しっかりしないといけないんだ。

…琴里に嫌われたくないしな。」

 

士道は続ける。

 

「それに…十香と出会った時にさ、あの悲しい目や顔を見てすぐなんとかしてあげたいって思ったんだ。

昔の自分を見ているようでほっとけないんだ。

だからーー」

 

士道は無意識に振り返ってしまう。

 

その瞬間互いに硬直する。

そして、士道は咄嗟に振り返ってしまった事にしまった!のような顔をして十香を見てしまう。

彼女の美しい体を。

そして十香は士道の話を聞いてて、色々思う中振り向かれて瞬時に顔を真っ赤にする。

 

「バッ、馬鹿者! 見るな!」

 

バシャ! ブクブクブク!!

 

士道は顔をお湯の中に押し付けられ息できない状況になる。

 

「〜〜〜〜〜〜!!!!!!」

 

バシャ! バシャ! バシャ! バシャ!

 

く、苦しい…死ぬ…

 

意識が飛びかけてきた士道であった。

 

 

 

 

 

士道と十香を一緒の風呂に入れた本人、琴里はその状況を見る。

 

「はいだめー。」

 

ダメ出しをする。

しかしその後、複雑そうな顔をする。

 

「(士道ってば、そんな事を思ってたのね。

前々から妙に違和感はあったけど…)」

 

琴里は思う。

大好きなお兄ちゃんが、2年前から急に態度や雰囲気を変わって妙な気持ちでいた。

彼女もまた、士道に言えてないことがある。

だから、思った事を口に出さないようにもしていたし、考えないようにはしていた方だ。

 

「(…お兄ちゃんのバーカ。

私がお兄ちゃんを嫌いになるなんか、絶対有り得ないんだから…)」

 

好物のチュッパチャプスを舐めながらそう思う。

そして、風呂の方を見る。

現在進行形、その兄は風呂で苦戦している。

 

「でも、これはこれで先が思いやられるわ…」

 

精霊達の為、司令官としての立場としては頭を抱える。

 

 

 

 

 

「はぁ…はぁ…し、死ぬかと思った…」

 

士道は何とかあの危機を脱した。

 

「とはいえ、十香が家に住む以上。

なんか考えないとなぁ…先が思いやられる。」

 

士道は呼吸整えながら、メガネを外して思う。

 

しっかりしろ俺。

 

 

 

 

 

 -----

 

 

 

 

 

翌日。

 

今やっている授業は調理学習。

テーマはクッキー。

男女混合ではなく、各個人で作業をする授業だった。

俺は甘い物が好きなため、たまにお菓子作りもしていた事もあり、クッキーも他の誰よりも早く作って試食していた。

 

「シドー! クッキィというのを作ったぞ!」

 

今日も十香は元気いっぱいだった。

そして、容器を持って士道の机へ勢いよく来る。

 

「ああ、十香。」

 

彼女の満面な笑みと勢いで士道は笑顔で接する。

そして、十香は容器を開け士道に見せる。

 

「見てくれ、シドー!」

 

士道は容器の中を見る。

そこ入っていたクッキーは形が変わったもの、焦げ過ぎたものなどだった。

 

「ああ、初めてにしては良いと思う。」

 

士道は十香をそう褒める。

 

「おお! そうか、そうか!」

 

十香は喜んでいた。

そんな様子を見て士道は微笑む。

 

「では、食べてみてくれ! シドー!」

 

満面な笑みで容器を差し出す十香。

士道は容器に手に入れ、そのまま口は運ぼうとした瞬間、周りの雰囲気に気づく。

 

…!?

 

尋常では無い殺気だった。

士道と十香のやりとりを見て、周りの男子が士道に向けて「今すぐお前を殺す!」と言わんばかりの殺気だった。

 

その殺気を感じ取って、俺はメガネを曇らせ、イヤな汗を出しながらその場でフリーズする。

 

急に手が止まり食べない士道を見て十香が不機嫌になる。

 

「…シドー、私の作ったのはイヤだったか?」

 

涙目を浮かべる十香。

 

そして、今度は周りの女子の目が怖くなる。

士道は周囲を見て覚悟を決める。

 

「…いや、そんなことはないよ。十香。」

 

殺気を向ける男子たちを無視し再度食べようとする瞬間。

 

バンッ!

 

勢いよく扉が開く。

そこにいたのは鳶一折紙だった。

 

「待った。」

 

「鳶一?」

 

急に大きな音を立てて、クラスに入ってきた折紙を見て士道は手を止める。

 

「彼女のそれを食す必要はない。食べるならこれを。」

 

そう言って、折紙は彼女の作ったクッキーの容器を出す。

その容器に入っていたクッキーはとても綺麗に出来上がっていたクッキーだった。

十香の作ったクッキーと比べると実においしそうな出来だった。

 

「あ、あの。」

 

「ええい! 邪魔をするな!

シドーは私のを食べるんだ。」

 

士道が十香のクッキーを食べるのを再度止まったせいで機嫌が悪くなる十香。

十香がプンスカと怒る中、折紙は十香へ向けて言う。

 

「あなたのを食べる必要は無い。」

 

「な、なにぃ!?」

 

十香の機嫌が更に悪くなる。

 

「…大体。なぜあなたがここにいる?」

 

折紙もまた不機嫌になる。

十香が転校してきた日、彼女の顔を見て驚いた。

当然である。数日前に精霊であった彼女に殺されかけたのである。

しかも、その彼女がこの学校に生徒として現れたのである。

折紙はその日、AST本部に直ぐさま報告した。

その結果、彼女は精霊では「ない」という結果になった。

彼女、夜刀神十香についての履歴書があったのである。

その報告を聞き折紙は納得いかなかったが、一般人である証明がある以上その結果を受け入れるしかなかった。

 

「ぬ?」

 

十香は折紙の言葉を理解できなかったため、言葉が詰まる。

 

二人の悪い雰囲気を見て、士道はどう行動しようか迷う。

そんな時--

 

 

 

 

 

 

「両方食べればいいじゃん? 色男君?」

 

 

 

 

 

 

士道の後ろにいつの間にか男子生徒がいた。

彼の声に士道は自然に後ろへ向く。

今までに聞いたことのない声だった。

その少年は黒髪で少し白と紫のメッシュが入ったのが特徴の美男子だった。

彼の出現に女子たちがざわつく。

 

「え? だれ?」

 

士道は美男子に問いかける。

今まで、士道に声かけてくる男子は、殿町か学校行事の事で話しかけてくるやつ以外いなかったため驚く。

 

それも今までこのような目立つ男子はクラスにいなかった筈。

 

「おいおい、今まで話しかけた事無いからって、その反応はちょっとないんじゃない?」

 

軽い口調でその美男子は語りかける。

 

「まぁいいや。今日初めて声かけたんだし。

俺、『夢界藍』って言うんだ。

よろしくなぁ~。」

 

気軽な声で士道に挨拶する。

 

「あ、ああ。よろしく、夢界。」

 

士道は若干緊張しながら挨拶を返す。

 

やっぱりこんな奴いなかったよな…

でも、みんな知ってそうな雰囲気だし、女子たちも「夢界くんよ!」「かっこいい。」なんてキャーキャー言っているし…

俺が周りについて全然見ていなかったって事だよな。

…これではまずいな。

自分の未熟さを改善しないと。

 

「おおう! んー。それにしても女性二人。

それも最近転校してきた、可愛い美少女の十香ちゃんにクラスで隠れた人気がある折紙ちゃんからクッキーを焼いてくれたんだぜ。

迷わず両方食べろよー。

全く贅沢もんだぜ、お前。」

 

軽い感じで士道にフォローする。

 

「…!」

 

確かに、何を考える必要があるんだ。

こんな当たり前の事に気づかないなんて…駄目だな俺は。

 

「うん。二人ともいただくよ。」

 

そう言って士道は二人のを食べる。

士道の行動に十香と折紙は士道の方を向ける。

 

「うん。二人とも美味しいよ。」

 

士道は最初に十香の顔を見る。

 

「十香は今日初めて食べたのに上手に作れてて上手いよ。」

 

「おお! ホントかシドー!」

 

その言葉に十香は笑顔を浮かべる。

続けて折紙を見る。

 

「鳶一は作った事あるんじゃないかな。

だから美味しい。」

 

「あなたのため、当然。」

 

そう言うも折紙も表情には出さなかったが、静かに拳をグッとしていた。

 

「お、言うねー色男君~。」

 

夢界の言葉に周りがざわつく。

 

殿町を含めた男子たちは士道に対して羨ましそうにして嫉妬の目線を送り、何か呪文見たいのを唱え始めた。

女子たちは士道を見てヒソヒソし始めた。亜衣麻衣美衣たちは「五河くん、見かけによらずたらし?」「みたい?」「マジ引くわー。」と言っていた。

 

「鳶一折紙! 貴様、シドーに何かしたな!?」

 

「それはこちらの台詞。

あなたこそ士道に何かした。」

 

十香と鳶一はまた、言い争いをしていた。

 

何とかしなければ…しかし。

 

「ひゅー! 言うね色男!」

 

夢界は楽しそうに笑っていた。

 

 

 

 

 

 ーーーーー

 

 

 

 

 

 

昼休憩。

 

俺は十香たち(前回と同じく折紙も無言で席をくっつけて)と昼ご飯を食べた後、トイレに行ってくる告げ、屋上へと行く。

するとそこには。

 

「よぉ! 昼もお暑そうだったなぁ~色男君?

出てって良かったのか?」

 

昼ご飯の事も知っていたのか…しかし。

 

幸いにも屋上には俺ら二人だけだった。

ちょうどいい。

 

「なぁ夢界。」

 

「ん?」

 

「お前、今までクラスにいたか?」

 

俺は本音を直接言う。

 

「へ?」

 

夢界はキョトンとした表情を向ける。

そして、顔を両手で隠し。

 

「酷い! クラスメイトの事をそんな風に言うだなんて!」

 

…わざと臭いが、俺も対して回りに興味なかったし。

 

「…なら、色男なんてふざけた言い方やめてくれ。

クラスで更に浮く。」

 

「あ、そうなん? 悪い悪い。」

 

先ほどのわざと泣きをやめ真顔で謝る。

 

「しかし、なぜ急に…

十香が転校して来た時からフォローして欲しかったもんだ。」

 

「いやー、そりゃー無理だわ。

あんな雰囲気でお前のフォローなんてしたら俺も被害にあっちゃうし。

あんな可愛い子に懐かれるんだ。

当然の報いだろ?」

 

「…」

 

何も言えなくなる。

 

「まぁ、でも。

五河、お前にも実は興味があったんだよ。」

 

俺はその言葉に反応する。

 

「なんかシンパシー感じてたし。

面白そーだと思ったから今日声かけたんだ。

フォローもしたしいいだろ?」

 

「俺に興味?」

 

俺に興味を抱く奴なんて、この学校にいたのか?

十香はともかく、殿町なんて変な所あるし、折紙はよくわからないが俺に他の連中とは違う行動を示すし…

 

「まさか…ホモ? 気持ち悪。」

 

俺は震える。

 

「嫌々、普通にあり得ないし。

そもそもホモ疑惑あるのお前と殿町だぞ。」

 

夢界の言葉で俺はショックを受ける。

 

「は…? う、嘘だろ?」

 

「いや、まじまじ。」

 

俺はこんな現実を受け入れられない。

 

「まぁ、今はホモよりも十香ちゃんや折紙ちゃんなどで、二股など鬼畜など色々言われているけど。」

 

「…」

 

俺は頭を抱える。あのクラスの雰囲気だ…

しかも鬼畜ってなんだよ。

 

「俺は…ただ、十香とは少し先に出会っていただけだし、鳶一は…よくわからないけど…」

 

俺は嘘をつかず十香の招待を言わずに言った。

 

「ふぅ~ん、まぁいいや。

なぁ、五河。」

 

「な…なんだよ。」

 

夢界は真面目な顔で俺に言う。

 

「ーーお前、なんか色々無茶してね?」

 

急に夢界が言う。

 

「それになーんか、違和感感じるんだよな~。」

 

「い、違和感?」

 

「十香ちゃんが学校来るまではだんまりしていて孤立してたのに、十香ちゃんたちがお前にアプローチ仕掛けるようになってから、なーんか素が出始めた感じするし。

まるで今まで人とあまり関わりがないような。」

 

そう言われて俺は我に返る。

まぁ…4月に入ってから色々あったし…

 

「まぁお前、友達少なそうだしなぁ。」

 

そう言って夢界がこちらへ駆け寄る。

失礼な奴だな。

そう思っていたら、肩を組んで来た。

 

「まぁ今日から俺たちは“親友”ってことで!

何かあったら、この藍さんが相談に乗ってやるからよぉ!」

 

「はぁ!?」

 

俺は驚く。急に親友なんて言ってくるんだ。

 

「別にいいだろ?

お前、今後なんか大変そうな予感するし。

面白そうだし、俺も混ぜてくれよぉ~!」

 

「ちょっ!?」

 

「意外と話せば、趣味合うかも知れないぞ~。

例えば好みの女の子の話とか!」

 

「はい?」

 

「当ててやるよー。

実はお前、年上の女性が好みだろ?

それもお姉さん体質の!」

 

「んな!?」

 

い、一発で俺の好み当てるか!?

 

「それも一番に気になっているは、村雨先生だろ~。」

 

ニヤニヤと俺を見る。

 

!? 嘘、だろ!?

令音さんの事も見抜いていやがる!

こ、こいつ!

 

しかも、分かる分かるとか言い出した。

 

「いいよなぁ村雨先生。

一見眠そうにしてて覇気が無いけど、スタイル良いし。

大人の色気があって!」

 

ま、まさか!

こいつも!?

 

「へっへっへ~。五河くんわっかりやすいなぁ~。

もう顔に出てる。」

 

「…!?」

 

う、嘘だろ!?

ポーカーフェイスが崩れてたのか…まずいな。

 

「まぁ、俺の好みとは違うから大丈夫だって。

それも十香ちゃんも大丈夫だって~。」

 

「お、お前、なんでそこまでーー」

 

俺が言いかけた瞬間。

 

 

 

 

 

ウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ

 

 

 

 

 

 

空間震警報が鳴る。

 

 

 







久しぶりの投稿。


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