GWでの投稿はこれで最後になりそう。
時を遡り、学校地下シェルターにて。
そこには来禅高校の生徒や教師たちが避難していた。
無論、その中には十香。
そして、士道に任された夢界がいた。
そして、夢界は十香に色々説明をしていた。
「なるほど外はそれだけ危険なのか…」
「そうそう。だから、空間震警報が鳴ったらここへ避難するって訳。」
「危険なんてものではありません!
空間震何ですから!」
担任であるタマちゃんも夢界と一緒に説明していた。
その様子を仲良し亜衣麻衣美衣が見ていた。
「夜刀神さん、空間震のこと知らなかったんだ。」
「実は、超お嬢様じゃない?
可愛いし、全然知らないこと多いし。」
「マジ引くわー。」
相変わらずの3人である。
「タマちゃん先生、そんな危険な中、シドーは何処にいったのだ?」
「わ、わかりません。
夢界くんの話では、村雨先生の手伝いをしていたと聞いてますが。」
タマちゃんは夢界に顔を向ける。
「あぁ。まぁ村雨先生と一緒だから、きっと大丈夫でしょ。
多分今頃は、違うシェルターに入っていると思いますよ。」
「そ、そうですよね。」
夢界の言葉にタマちゃんも少し落ち着くが…
「で、でも…もしかして村雨先生が五河くんの事を…(ブツブツ)」
令音と士道のことでブツブツし始めた。
その様子を見て夢界は。
それはそれで面白そうな事に出来そうだが…
と考えていた。だが、今はそこではない。
「シドー…」
十香が落ち込む。
その様子を見て亜衣麻衣美衣3人は。
「夜刀神さん、なんか健気。」
「うん。これから十香ちゃんって呼ぼう。」
「マジ引くわー。五河最低。」
「(うわー。最後の子、スンゲー事言ったな。
マジ引くわーしか言わない印象強かったからつい反応しちゃったよ。)」
夢界は若干冷や汗をかいた。
そして、夢界は周りを見る。
そして、運が良いことに扉の所に誰にもいないことを把握する。
「(これはチャンスだ。)」
夢界は扉を背にして携帯を取り出し、電子ドアノブにつなげる。
そして、音をたてずに扉を解除する。
そして、十香に向けて、口に人差し指を立て喋らないように合図をしながら手招く。
十香はそれを首をかしげながら、静かに夢界に近づく。
「な、何なのだ。貴様。」
そして、夢界は寄ってきた十香に誰にも聞こえないよう小声で言う。
「(このドアを開けた。
士道の事が気になるなら行くと良い。
場所は…女の子の感を使って行くと良い。
多分会えるさ。」
そう言って、ウィンクしながら静か音をたてずにドアを開ける。
ーーーーー
《アッハハハハ! どーう士道くん?
かっこいい? かっこいい?》
よしのんはジャングルジムの頂上にいて、女の子はゆらゆらとしていた。
よしのんが代わりに元気に喋る。
正直危ない。
「気をつけろ。」
士道はヒヤヒヤしながら見ていた。
《もー。かっこいいか聞いているのに~。
っっおお?おあ!》
そう言いながら、女の子が落ちていく。
結構な高さから落ちてくる。
「!?」
俺は咄嗟に反応し、彼女を抱えるが、勢いで体を崩す。
それにより俺は女の子に押し倒される形で床に倒れる。
「っんん」
目を閉じた状態で体を起こそうとした瞬間に柔らかい感触を覚える。
俺は目を開けると。
女の子と俺の唇が少し当たっていた。
そして女の子は体を起こす。
そして咄嗟に俺は女の子に謝罪する。
「す、すまない。今のは…」
『おお、やるわね士道。
偶然にもキスするなんー。』
その後にインカムから妙なアラームが聞こえた。
まるで緊急事態のアラームのような。
ま、まさか。
今ので更に不機嫌になって…
《イタタタ、ごめんね士道くーん。
不注意だったよー。》
そう言いながら、女の子は服をパンパンと埃を取る仕草をしていた。
んん?
特に不機嫌には見えないが…
ドクン!!
!? 背後から妙な気配を感じる。
これは…シャドウ!?
……いやこれは殺気。
『士道、緊急事態よ!』
琴里の声に我に返り後ろを見る。
そこにいたのは、全身から赤いオーラを出していかにも怒っている十香の姿だった。
な、なぜ十香がここにいる!?
夢界に頼んで地下シェルターにーー
「シドー…今何をしていた?」
ドス黒い声で言う。
明らかに怒っているのがわかる。
「あれだけ心配させておいて、他の女とイチャこらしておるとは…
何事か!!」
十香はそう言いながら、床を蹴る。
ダンッッッッッ!!!!!!
建物が揺れ、床にひびが入る。
『あちゃーまずいわね。
十香の精神状態が不安定になってる。
力が逆流しちゃっているわね。』
「!? どうすればーー」
考えていたら十香はこちらへ歩いてきた。
そして、女の子に指を向けーー
「シドー! 令音の手伝いをしているとは聞いたが、この娘と会うことがそうなのか!?」
「あ、いや、それは。」
急な展開で言い訳が出来ん。
このままだと令音さんにも被害が…
《お姉さんは。ええっと…》
よしのんが十香に名前を聞く。
「私は十香だ。」
名前を聞いてよしのんは悪い雰囲気を出す。
《十香ちゃん。悪いけど、士道くんはキミよりよしのんの方に興味があるみたい!》
「「!?」」
よ、よしのんがとんでもないことを言った。
それを聞いて、俺と十香は驚く。
《話を聞く限り、士道くんは十香ちゃんよりよしのんを選んでここへ来たわけじゃない?
これってもう決定的じゃない?》
よしのんの煽る言い方により十香は涙目を浮かべる。
にしてもよしのん、かなり腹黒くないか!?
「お、おいちょっと待てーー」
「シドーは黙っていろ。」
俺は十香に口を押さえられる。
か、かなりの馬鹿力で…
「むぐっ!」
《いやーごめんね-。
これもよしのんが魅力的過ぎるのがいけないんだよー。
別に十香ちゃんは悪くないんだよ-。》
よしのんは更に続ける。
《たーだー。十香ちゃんよりよしのんの方に来てしまった、士道くんも攻めることが出来ないっていうかー。》
「うがー!!」
十香が子どものように暴れる。
「うるさーい! 駄目だ!
そんなのは許されないのだー!
駄目だ駄目だ駄目だ-!!」
更に駄々こねる子どもになってしまった十香。
《んもー、駄目だよ十香ちゃーん。
ほら士道くんからも言ってよー!
ーー“いらない子”だって。》
瞬間、十香がよしのんに手をかける。
「私は“いらない子”ではない!
シドーは私に『ここにいてもいい。ここにいるんだ。』と言ってくれたのだ!」
十香はあの時の事を覚えていた。
《んじゃー、士道くんに聞こうよー。
士道くんならどっちが大事かわかるよねー?》
「2人とも大事だ。」
「《え?》」
十香、よしのんの声がはもる。
俺はまず十香の所へ駆け寄る。
「十香。すまない。
何も言わずに言い訳して離れて。
俺は、この子がASTに狙われているからここへ来たんだ。
十香の時と一緒だ。
悲しい顔なんかして欲しくないから、ここにいる。」
十香に言いながら頭を撫でる。
そして今度はよしのんを見る。
「よしのん。
お前は、少し言い過ぎだ。
確かに十香に何も言わずに来た時点で俺が悪い。
だけど、ちょっといいすぎだ。
そこは謝らないといけない。」
俺は女の子にも頭を撫でながら言う。
いくらなんでも言い過ぎている。
間違いはちゃんと言わないとな。
しかし、イヤな空気を感じ取るな。
まるでこの感じは…
俺は、ふと周りを見る。
そしたらーー
シャドウが出現していた。
!?
そうか、さっきの十香の不機嫌なオーラを感じ取り、シャドウが出現したのか。
こいつらは以前十香の時も現れていた。
あの時のことを考えれば、シャドウは精霊の強力な力に反応しているのかもしれない。
だとしたら。
俺は、女の子を見る。
すると女の子は涙目になっていた。
『士道、逃げなさい! 緊急事態よ!』
インカムから琴里の大声が聞こえた。
おそらく2人の好感度が悪い方向にむかっているのとシャドウの出現のことだろう。
「そんなのは、わかっている!
だが、このままーー」
『シャドウもそうだけど!
その子がーー"天使"を発動させたわ!』
天使?
俺は女の子を見る。
すると彼女を中心に床が凍り始めた。
周りに出現したシャドウに怯えてしまった事により、心が不安定になり身を守るために天使を起動する。
「ーー『氷結傀儡(ザドキエル)』!!」
床から大きな怪物が突き破って現れる。
その姿は大きな雪兎のようなフォルムをしていた。
グルルルルォォォォォォォォォォッッ!!!!
その怪物は雄叫びをあげを凄まじい吹雪を起こす。
その吹雪は瞬時に周りを凍らせ、シャドウも凍らせた。
な、なんて威力のある冷気だ!
一瞬でシャドウを凍らせた!?
その後、凍ったシャドウに怪物は氷柱のようなものでシャドウに攻撃する。
シャドウは砕け散った。
そして、その氷柱は士道たちの方にも飛んで来た。
「十香!」
俺は十香を抱え氷柱の飛んでくる方から離れる。
シャドウをも砕く力のある氷柱だ。
あんなものが当たってしまったら…
その氷柱は更に周りにも攻撃する。
沢山の遊具を壊しながら窓も割る。
ガラスや氷柱の破片が飛び散る。
俺は十香に当たらない用に体を張って守る。
チクチクと背中に破片が刺さる。
「グッッ…」
そして、怪物は女の子を乗せ、外に向かって突き進む。
バッシャンッッ!!
勢いよく建物から出る怪物と女の子。
そして、そんな彼女たちを待ち伏せしていたASTが一斉に攻撃を仕掛ける。
ダダダダダダダダダッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!
ドドドドドドドドドッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!
ASTが銃器とマシンガンで銃弾の雨を少女たち、否ハーミットに浴びせる。
いくつかは怪物に当たる。
「きゃぁぁ…」
女の子に当たらなくても衝撃が彼女を襲う。
そして、更に銃弾が来る中、怪物の赤い目が光る。
氷の爆風を生み出し。
ハーミットは姿を消した。
その爆風に我が身を考えず突撃するものがいた、鳶一折紙である。
彼女は突き進むもハーミットの姿はなく、地上に着陸する。
「…消失(ロスト)を確認。」
彼女は全隊に報告し、隊長の日下部から撤退命令を受ける中。
「?」
近くに気になるものが落ちていた。
それは、ハーミット。
女の子が手につけていたパペットだった。
ーーーーー
フラクシナス
「AST。現場を離脱します。」
クルーの1人、箕輪が言う。
「総員! 士道と十香をすぐ回収して!」
琴里が全員に指示をする。
その指示に従いクルーたちは早急に作業に移る。
「それにしても、十香は何であんな所にいたのかしら?
それにキスしたはずなのに霊力を封印できていないのも気になるわ。」
霊力。それは精霊たちの力の事である。
「…ああ。私もそれが気になっていた。
十香は間違いなく学校の地下シェルターに避難していたはずだ。なのに現場にいた。」
令音は士道と共に学校で十香を地下シェルターに…夢界藍という生徒に任せて避難していくのを確認している。
「…まさか、あの夢界という生徒か?」
「令音?どういうこと?」
「…いや、これはまだ確信がないな。
ただ、霊力を封印出来ていない理由はわかった。」
令音は映像を映す。
そこにはハーミットが士道を押し倒した体制で唇が少し当たっている所だった。
「…よく見て欲しいのだが、少しだけ当たっているだけだ。
おそらくこれが原因だろう。」
解析官らしく分析する。
「そういうことね。
士道にもう少し度胸があれば、封印出来たじゃない!」
令音の分析に琴里は苛つく。
「…まぁ、もしあのまま霊力を封印していたら、それはそれでシンが責任感に押しつぶされていたかもしれない…問題は十香があの場にいたことだ。」
令音が着目しているのは十香があの場にいたこと。
十香は間違いなく学校の地下シェルターにいたはずだ。
しかし、あの場に現れた。
十香は霊力を封印されて、普通の女子高生でいたのだ。
霊力が逆流していたのはあの場で目撃してしまったからだ。
そこから考えるに、何者かが彼女を地下シェルターから出した者がいる。そして、その人物は夢界という生徒の可能性。
令音は彼に対して、何か違和感を感じていたのだ。
それが一体何なのか…
「2人を回収しました!」
クルーの1人、中津川が言う。
「…!? 司令!
士道くんが負傷しています!」
クルーの1人、椎崎が驚きながら報告する。
「何ですって!?」
「…!?」
琴里は大好きなお兄ちゃんが負傷していると報告を受け動揺する。
そして、令音もまた士道を心配する。
「いっつ…」
俺と十香はフラクシナスに回収された。
俺はうつ伏せ状態で倒れる。
背中に色々刺さっているみたいだ。
「シドー…」
十香が心配した目で俺を見ていた。
よく見ると涙が零れそうになっていた。
「…駄目だよ十香。女の子が涙を流しては…
と言っても泣かせているのは俺か…」
俺は十香を撫でながら涙をぬぐう。
ウィーン
「士道無事!?」
「…シン!」
琴里と令音さんが医務室へ入る。
「琴里…令音さん。」
「とりあえず無事みたいね、アホ兄。」
「アホ兄はないだろ、アホ兄は…」
傷つくぞ妹よ。
「…とりあえず、治療に移ろう。
シンはそのままでいてくれ。
琴里、先に十香と室外に出てくれ。
私がシンを見よう。」
「わかったわ。頼むわよ令音。
ほら十香行きましょ。
このままじゃ邪魔になるわ。」
琴里はそう言って十香と一緒にこの部屋から出る。
「…さて、では服を脱いでくれるかな?
シン。」
俺は、指示された通り服を脱いで倒れる。
あれから時間が経って意識が戻る。
どうやら倒れたと同時に意識まで失っていたようだ。
「…ん。起きたようだね。」
声のする方に顔を向ける。
令音さんだ。
「すみません。少し寝てしまったみたいです。」
俺は体を起こす。
「…いや。構わないよ。」
令音さんはいつもの真顔から少し微笑みながら優しく言う。
「可愛い。」
あ、やっべ。心の声が漏れてしまった。
「…ふむ。どうもシンは無意識に女性を口説く癖があるようだね。」
「あ、いえ、いや、そのぉ…」
やっばい。顔が熱くなってきた。
どうしよう。
言い訳が思いつかねぇ。
「…そういえば、最初にあった時も『綺麗だ。』とも言っていたね。」
そ、そういえばそうだった。
どうも令音さん相手では、弱くなるなぁ…俺。
「…どうやらシンは私相手だと、いつもの紳士的一面から、本来の性格になるみたいだね。」
「アハハハ。何ででしょう…疲れているのかな。」
士道は少し暗くなる。
「…ふむ。」
令音さんは腕を組んでなにやら考える。
その後、俺を抱きしめる。
「んん!? 令音さん!?」
やばい。
俺今、令音さんに抱きしめられている。
すげー良いにおいするし。
胸も柔らかい。
…あれ、キャラが保てない。
「…シン。キミは頑張っているよ。
よしよし、いい子いい子。」
あぁ、良いなこれ。
疲れがなくなっていく…
「……Zzz。」
「…おや。寝てしまったようだね。」
令音は寝ている士道を優しく撫でる。
その姿はまるでーー子を思う母親のようだった。
ーーーーー
「シドー…」
十香は士道の名を呼びながら椅子の上にうずくまる。
「どうしたの? 十香。」
隣に座るのは琴里だった。
「琴里…私はシドーにどう接すればいいのだ?」
「ん?」
「私は…シドーが他の誰に会おうが…
誰とキスしようが私に咎められる筈がない。
けど…あの娘とシドーがあのような…
キスをしていて…許せなかったのだ。」
「あー…
(まぁ、初めて居場所が出来たのに目を離していてたら、士道が他の女の子の方に行っているんだもの…しかも、キスしてるところだったし。
そう思うわよね。
…わかるわ。)」
琴里もまた、お兄ちゃん大好きっ子なため、気持ちはわかる。
「だが…あの時。
シドーは大事だと言ってくれた…謝ってくれたのだ。
だからこれは私の我儘だと気づいたのだ…
だから、私のことなんか“嫌い”に…」
「(この子、それで悩んでいたのね。)」
琴里は十香の肩を持って自分の方へ向けさせる。
「十香。いい?
士道は絶対にあなたの事嫌いになんてならないわ。
妹の私が言うんだもの。
安心しなさい。」
「ホントか…琴里?
シドーは嫌いにならないか?」
「ええ、大丈夫よ。
何だったら明日いつも通りに接して聞いてみなさい。」
「琴里…」
「それから、あのキスは事故よ。
だからまぁ、あまり気にしないで。」
そう言われて十香に少し元気が戻る。
「(全く、世話のかかる女たらしのお兄ちゃんだこと!)」
文章が正しいか…ちょっと不安になる。
あ、因みに医務室で令音さんが直せたのは顕現装置を使ったからです。
令音さんの考察のところ修正。
そろそろペルソナ能力再度お披露目かな。
今の所ペルソナ要素皆無なんだよなぁ…
デアラが舞台では、ほぼ日常なんだよなぁ。
弱音はここまで。
早くペルソナやオリジナルの設定で士道くんを活躍できる様頑張ります。