デート・ア・ペルソナ   作:黒ソニア

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さぁ、いよいよ狂三編。

彼女は、デート・ア・ライブでトップの人気を誇るキャラ。

今作ではその狂三にあるキャラの要素を加えてみました。

では、どうぞ。

あ、毎度図々しいですが、お気に入り登録・評価お願いします。
感想とかもお願いします。
高評価であれば、やる気なども上がるんで、頑張ります。





【第3章】狂三編『狂気の瞳』
第一話:狂気の瞳


 

 

 

夕日

 

美しい黄昏の空。

 

橙色の太陽が、1日の終わりを告げるように沈み行く。

 

 

 

 

 

誰もいない来禅高校の屋上に、影の水たまりが出現する。

 

その影から、黒と赤のドレスを着た黒髪の女が姿を現す。

 

その女の容姿は美しい。

まるでーー狂気に取り込まれているような美貌。

 

その女は、2枚の写真を見る。

 

1枚目に映っていたのは、何処でもいそうな青髪の丸メガネをかけた学生だった。

2枚目は、黒いタキシード風のロングコートを着た怪盗のような姿をした白黒のマスクを付けた男だった。

 

女はその写真を見てーー笑う。

 

見つけた。見つかった。

己の願望を叶える破滅(きぼう)が。

 

その2枚の写真の人物は、同一人物。

その名は、五河士道。

 

女は喜びのあまり踊る。その優雅に踊る女は、精霊。

 

 

 

 

 

最悪の精霊と呼ばれる、“ナイトメア”であった。

 

 

 

 

 

 ーーーーー

 

 

 

 

 

士道は夢を見る。

四糸乃の霊力を封印し、十香と同じような感覚に陥る。

 

「ーー兄様?」

 

兄様?

え? 琴里?

 

士道は、困惑する。

五河士道は五河琴里の兄妹であるため、妹の琴里は士道を“お兄ちゃん”と呼んでいる。

今年の4月から“士道”と呼び捨てで呼ぶようになるが…

 

「ーー兄様、起きやがれです。」

 

お、起きやがれ?

何?

新しい言葉?

実は独特の言語を使ってたの琴里?

 

んな訳あるか!?

 

…何故かそんな言葉聞こえる。

でも…確かに。

 

「いつまでも、寝ぼけてねーで、朝ご飯で作りやがってください。」

 

今度はハッキリと聞こえたぞ!?

だ、誰の声?

でもーー

 

どこかで聞いたことのある声。

懐かしい声。

微笑ましくなる。

 

「早く起きてやがってください。

ーーも起きてますよ。」

 

士道と同じ青髪の少女の顔が浮かぶ。

まるで、士道を女の子にしてみた姿だった。

 

!?

い、今一瞬だけ顔が浮かんだぞ!?

だ、だれ?

あれ!

確か…

 

ーー。

 

士道は、自分に似る少女の名前を言う。

しかし、士道はなんと言ったか理解出来なかった。

 

ガチャッ

 

ドアが開く音が聞こえる。

 

「ーー。ーーーー。」

 

誰かが入ってくる。

だけど、誰なのかわからない。

 

まただ、あの時と同じーー

 

 

 

 

 

 ーーーーー

 

 

 

 

 

「うう…」

 

俺の意識が戻る。

頭が痛い。

クラクラする。

体を起こす…足に枷がついていた。

ここはあそこか。

 

「お目覚めですかな?

ようこそベルベットルームへ。」

 

声のする方に意識を向け、歩む。

そこにいたのは、イゴールとラヴェンツァだった。

なんか会うのが久々の様に感じる。

 

「ご機嫌よう。

現代に蘇りし大怪盗アルセーヌ・ルパン様。」

 

ラヴェンツァがほくそ笑む。

 

し、知ってたのか。

 

「勿論、我々はあなたを見守り、導く者。

あなたの活躍はしかと見させてもらいました。」

 

俺は、恥ずかしくて顔を隠す。

 

「さて…今回は、以前あなたに頼まれていた武器を渡しにまいりました。」

 

!?

ああ、そういえばそうだった。

結構時間かかったね。

 

ラヴェンツァが3枚のカードを渡す。

 

「え…カード?」

 

「そのカードに武器へ替えるように施しました。

後は、あなたが力を形にするのです。」

 

へ、へぇ。

形にする…

 

「さらに2人の精霊の力をその身に封印した。

そのにより、あなた自身に再び変化が起きているみたいです。」

 

ラヴェンツァが抱えてた本を宙に広げながら言う。

 

再び?

 

「…知りたければ、我々でなく…彼らに。」

 

ラヴェンツァが目を閉じて言う。

琴里達の事か。

 

「そして、あなたにまた、新たな試練が訪れます。」

 

新たな精霊か。

 

「…気をつけて。」

 

ラヴェンツァの顔が見たことのない強面の真剣な顔を言う。

まるで、死を覚悟しろと言わんばかりに。

 

「次の試練はあなたにとって、今までにない強敵でしょう。」

 

…そんなにか。

 

「…以前の戦いでシャドウ達にも大きな影響があったみたいです。

より注意を彼らにもそう伝えてください。」

 

琴里たちにも注意を伝えるようにか…それは、相当な事だな。

 

「今は、これくらいしか出来ませんが、あなたの無事を祈らせて。」

 

「ありがとう。」

 

素直に嬉しかった。

初めて会った時より、優しく感じる。

 

「私からも健闘を祈ります。」

 

「あ、そういえば。」

 

俺は聞きたかった事を思い出す。

 

「「?」」

 

「ここに来る前に謎の夢を見たんだけど、何なんだあれ?

十香の時もあった。」

 

クレーターの真ん中にいた子、兄様と呼ぶ子。

一体なんなんだ?

 

「何ですかそれは?」

 

「え? 知らない?

じゃぁ…あれは一体ーー」

 

考える中、夢は覚める。

 

 

 

 

 

 ーーーーー

 

 

 

 

 

AST側

 

今、折紙を含めた数十名の隊員が、ある1人の少女と対峙する。

彼女らは、演習により数十分前から戦闘を行っていた。

一般的に考えれば、1人で数十名の隊員を相手に戦うには圧倒的に不利だというのが普通である。

しかし、事実は異なる。

 

「うぅ…」

 

「う…ぁ…」

 

折紙以外の隊員が地面に伏せる。

全員がボロボロだった。

無論その折紙もまた倒れる寸前だった。

 

「…!」

 

折紙は最後の賭けにでる。

後ろの装置で上から攻撃し地面から発生する煙を利用して背後からの奇襲にでる。

 

「(そこ!)」

 

折紙が攻撃する。

だが…

 

「甘ぇです。」

 

少女は冷静に落ち着いて折紙の攻撃に対処する。

折紙のブレードを弾き飛ばして、折紙の首元にブレードを向ける。

 

「チェックです。」

 

少女の一言により、隊長の日下部が溜め息を吐きながら指示を送る。

 

「1人の少女に部隊全滅とはね…。

戦闘終了!

片付け次第、会議室へ集合!」

 

 

 

 

 

「ふぅ。戦闘終了。」

 

汗を拭く少女。

正体はDEM社から派遣されたエージェントであり。

近日、天宮駐屯地の補充要員として配属された隊員である。

顕現装置(リアライザ)の扱いは世界で5指に入るといわれる少女。

 

その名はーー『崇宮真那』。

 

 

 

 

 

 ーーーーー

 

 

 

 

 

演習終了後。

隊員達は会議室に集まる。

 

「崇宮真那、三尉であります。

以後お見知りおきを。」

 

真那が隊員達に挨拶をする。

 

「はい、良く出来ました。」

 

そう言って日下部は真那と折紙の頭にバインダーで叩く。

 

「痛。」

 

「ッ。」

 

「あんたらねぇ!

模擬戦だからって貴重な装備を潰してくれてんの。」

 

日下部は怒っていた。

 

「ハァ…とりあえず、この前のハーミット戦での映像データを流すわ。

空いている席に座って頂戴。」

 

「了解。」

 

真那はそう言い、近くの折紙の隣に座る。

日下部は、先ほど指示した通りにハーミットの戦いの映像を隊員達に見えるように流す。

真那はそんな隊長を見て、小声で文句を言う。

 

「全く、ここの隊長はみみっちいにも程があります。

そんなんだから、精霊に良いようにされやがるんですよ。」

 

「同感。」

 

折紙は真那の文句に反応する。

 

「おぉ、気が合いますね。」

 

彼女たちは映像を見ながら会話をする。

 

「あなたは精霊を殺したと聞いている。

詳しく聞かせて欲しい。」

 

「…あれを他の精霊と同列に扱わねぇ方がいいですよ。

ーーまぁ近いうちにその目で見る機会が巡って来やがると思いますよ。

そのため私が--」

 

真那は言いかける。

それは…

 

『聞け! 俺は…俺の名は“ルパン”!

『アルセーヌ・ルパン』だ!!』

 

『俺は、空間震を阻止し、お前たちが命を狙う少女達を救う者!

心を奪う者!

現代に蘇りし…大怪盗!ルパンだ!』

 

真那は目を見開いてその映像を見ていた。

 

「ーーえ?」

 

折紙は真那のその様子を見て疑問を抱いた。

周りでは。

 

「やっぱり、ルパンはないわ。」

 

「えぇ、でもなかなか顔は悪くないんじゃない?

素顔見えないけど。」

 

「でも、精霊と思わしき人物を庇うしねぇ。」

 

あの現場に現れた黒い人物。ルパンを名乗る者に隊員達はそれぞれの感想を言い合った。

だが、真那にはそんなことはどうでも良かった。

彼女には、見えていた。

白黒のマスクをしていてもその素顔が。

声を強めの口調にしていても優しい青年の声。

何よりもーー

 

今の自分に残っている大切なモノ。

ペンダントに写っている。

幼い頃の自分とーー行方不明になっている兄の面影があったのだ。

 

それに瞬時に気づいて、胸の内が熱くなる。

 

「兄様?」

 

「!?」

 

 

 

 

 

 ーーーーー

 

 

 

 

 

「今日の訓練もキツかったわね-。」

 

「これから、更にレベルを上げるとか、いつか死んでしまうわ…」

 

隊員達が会議後に行われた訓練でボロボロだった。

真那や折紙は他の隊員達と比べ疲れておらずにいた。

折紙は真那を見つけ、誰もいない部屋に連れ込む。

 

「さっきのは本当?

士道にこんな妹がいるとは聞いていない。」

 

折紙は思いをよせる人物である五河士道について調べていた。

その一部に五河琴里という赤髪が特徴の妹が1人であると。

2人目の妹は一切記載されていなかった。

 

「ーー!?

兄様のことをご存じですか!?

どういった関係で!?」

 

真那は疑いもせずに折紙に問う。

真那の問いに折紙は思い切った行動をとる。

 

「士道は私の恋人。(※違います。)」

 

真那は一瞬、思考が止まりかけた。

 

「ーーえ? …こ、恋人!?

く、詳しく聞かせていただかねえですか!?」

 

探していた兄がいつの間にか恋人がいたこと、そしてその相手が今目の間に現れたのである。

非常に動揺する。

無理もない。

 

「構わない。士道と私はーー」

 

折紙は真那に嘘と真実を混ぜた事により強力な洗脳をされた。

 

 

 

 

 

 ーーーーー

 

 

 

 

 

ゾクッッ

 

士道は急に寒気を感じた。

季節は夏に向けて暑くなっていく一行なのにだ。

 

「え…何?」

 

士道は目覚める。

何かの予感にビビるも、机の上にメガネと共に3枚のカードがあることに気づく。

 

 

 

 

 

ムムッッ

 

十香もまた何かを感じ取った。

大切な存在の士道についてないかを察知した。

 

「シドーに何か? …いやこれは…まさか!?」

 

十香もまた無意識であるものの士道に向ける感情はーー

なので他の者達のその感情に敏感になりつつあった。

 

 

 

 

 

ン?

 

琴里もまた、猛烈にイヤな予感を感じた。

それは、兄に何か降りかかってきそうな…

そして自分も降りかかってきそうな…予感に

 

「何?」

 

 

 

 

 

…。

 

四糸乃も違和感を感じる。

彼女のヒーローが何者かによって、奪われるのではないかと。

 

「…うぅ…い…イヤな予感。」

 

《おおう…久々に喋る予感なうえ、士道くんの身に何か起こるのかな?》

 

 

 

 

 

ピキーン!

 

「…ん? これは…。」

 

令音もまた士道のことで何かを感じ取る。

彼に誰よりも強くーーを抱く彼女にとって、士道に何かが起きることは今の彼女には耐えがたいことである。

 

「…シン。」

 

令音はより士道に近づいておこうと決意する。

 

 

 

 

 

 ーーーーー

 

 

 

 

 

5月下旬。

 

四糸乃の一件から、早3週間が経っていた。

あの頃は雨が頻繁に降っていたが、今では逆に日差しが強くなっていきとても5月とは思えない天気だった。

現に今週から、士道達学生は夏服で学校に登校する。

 

夏服。それは多くの男子学生が喜ぶであろうシーズンウェア。

 

その理由は…女子の夏服である。

女子の夏服は冬服と比べ羽織っているモノが1枚減ることにより女の子の体のラインがより協調されるのである。

さらに!ここから真夏に向けて更に日差しが強くなる。それはつまり汗が止まらなくなる…女子の服が汗により透けて現象が起このだ!

男子達はその光景を見て元気になる生物である。

 

普段紳士に振る舞っている士道も内心では、この衣替えのシーズンを楽しみにしていた1人である。

 

「さて、学校へ行くか…

行ってきます。」

 

士道が玄関を出ようとする。

 

「待ちなさい、士道。」

 

士道を呼び止める琴里。

彼女も中学の夏服であった。

 

「どうした琴里?」

 

琴里は腕を組んで士道に言う。

 

「四糸乃の件から、数週間。

あれから空間震は起きていないけど、用心して起きなさい。」

 

忠告であった。

 

「ああ。わかった。」

 

「ん。よろしい。

…行ってらっしゃい! お兄ちゃん。」

 

琴里は忠告を聞いた士道を見て、妹モードになり見送る。

士道は家を出る。

するとそこには

 

「お…おはよう…ございます。

士道さん。」

 

《おっはー、士道くーん。》

 

涼しげなワンピースに白の日よけ帽子を被り、手によしのんと言う名のパペットを付けた少女。

四糸乃が待っていた。

 

「あぁ、おはよう。

四糸乃によしのん。

今日も元気で何よりだ。」

 

俺は荷物を下に置いて、四糸乃とよしのんの頭を撫でる。

 

「…は、はい。」

 

四糸乃は頬を赤くしていた。

日差しが強くなった影響ではない。

 

「見送りに来てくれたのか。

ありがとう。」

 

《むっふっふー、よしのん達にとっての大事な士道くんだもの-。

当然じゃなーい。》

 

よしのんがいつも通りに話しかけてきてくれた。

嬉しい限りだ。

 

「ーーおお! シドー! 四糸乃!」

 

マンションから出てきた十香がこちらに気づいて元気よく挨拶する。

 

「お…おはよう…ございます…十香さん。」

 

《十香ちゃん、おっはよん!》

 

四糸乃とよしのんが十香にも挨拶する。

十香とよしのんは共に隣のマンションに住んでいる。

少し前までは、互いにどう接して行けば良いのかでギクシャクしていたが、今では気軽に挨拶できるまでになっていた。

喜ばしいことである。

 

「おはよう、十香。

今日も元気で良いことだ。

それから、今日の弁当。」

 

俺は、十香に挨拶し弁当を渡す。

 

「うむ! 士道の弁当!

もう昼餉が楽しみだぞ!」

 

十香が目を輝かせて言う。

こっちも嬉しい気持ちになる。

 

「さて、行くか。

四糸乃、よしのん行ってくる。」

 

「うむ。ではな四糸乃、よしのん。」

 

俺と十香は四糸乃とよしのんに手を振って歩む。

四糸乃とよしのんも手を振って返してくれた。

 

 

 

 

 

「シドー! 今日の弁当の内容はなんだ?」

 

歩きながら十香がさっき渡した弁当について聞いてきた。

 

「ん? あぁ。

今日は、シュウマイ、ブロッコーー」

 

士道が答える中、違和感を覚える。

 

何だ、この違和感は、十香の夏服に違和感がーー

 

士道がその違和感に気づく。

 

「と、十香?」

 

「ん? どうしたのだ? シドー? 」

 

十香は可愛く反応する。

今凄く可愛かったが、それよりもーー

 

「十香…あの、ホック…ブラジャーは…?」

 

「ん? なんだ? ブラジャーとは?」

 

!? な、何だと!?

お、おい、それは大事件だぞ。

俺は、インカムを付けて、フラクシナスへ連絡する。

 

「…あの皆さん。大至急ーー」

 

俺は、インカムを通して事情を伝える。

そしたら、事態の内容に令音さんが駆けつけて来てくれた。

 

「…シン、連絡をしてくれて感謝する。

十香にその話をしていなかった。

我々の責任だ。」

 

まぁ、何となくその辺は理解しているモノだと勘違いしてしまうよな…これは仕方ないと令音さんに伝えようとするとーー

 

「ーーところでシン。

キミは何故十香がブラジャーをしていないと気づいたのかね?」

 

令音さんがいつもよりも真剣な眼差しで聞いてくる。

しまった。言い訳を考えていなかった。

 

「…いやぁ…そのぉ…。」

 

「…」

 

俺はメガネを曇らせている間に令音さんは徐々に顔を近づける。

近いって令音さん。

良い匂いで思考がさらに働なくなる。

 

「…シン。」

 

「はい。白状します。令音さん。」

 

俺はピシッと姿勢を正して正直に語った。

 

 

 

 

 

 ーーーーー

 

 

 

 

 

キーンコーンカーンコーン

チャイムが鳴り響く。

 

「ハァ…何とか間に合った。」

 

「おーう。

士道今日は遅かったなぁ…どうした?」

 

息を荒くしている俺と顔を赤くして胸辺りを抑えている十香を見て夢界が聞く。

 

「…色々あってな。」

 

俺は事情が事情なため言えなかった。

 

「ーーああそっか。

なるほどそういうことか。

士道--」

 

夢界が俺の肩をガチッと持つ。

 

「ーー卒業したか。」

 

夢界の言葉で周りがざわつく。

 

「い、五河くん、とうとう夜刀神さんに手を…」

 

「五河は後で殺す。」

 

クラスの多くの男女がヒソヒソと俺を見てイヤな雰囲気を出す。

 

「…(ゴゴゴゴゴ!!!!)」

 

折紙は黙りながら背後から魔王のような化身をだす。

ナニソレ。

 

「おい!

お前の勝手な勘違いでとんでもない被害に遭いそうなんですけど!」

 

俺がギロリと夢界を睨みながら胸ぐらを掴む。

 

「ん?

なんだ違うのか。」

 

夢界がつまんなそうに言う。

ホント、いい加減にしろよなお前。

夢界の一言でさっきよりかはクラスの雰囲気が晴れる。

それでも、まだ男子達の殺気が飛んできている…不幸だ。

俺と十香は席に座る。

 

「はーい。

みなさーん、おはようございま…

な、なんですか!?」

 

タマちゃんが明るく挨拶しながら入ってくるが、男子達の士道への殺気を見て驚愕する。

 

「み、みなさーん。

よく分かりませんが…

今日は何と、転校生を紹介します!」

 

タマちゃんの言葉で一瞬にしてクラスの雰囲気がガラリと変わる。

助かった。

ありがとうタマちゃん。

 

「では、入ってくださーい。」

 

そう言って入ってきたのはーー女の子だった。

 

この暑くなった時期に冬服の格好で黒のタイツが目立っていた。

 

綺麗な黒髪

 

前髪によって片目が隠れており

 

どこか妖しい魅惑を感じさせるような雰囲気を纏わせるような美少女だった。

 

彼女の美貌に惹かれクラスの男子達は大喜び。

 

そして、彼女は黒板に名前を記入する。

 

「『時崎狂三』と申しますわ。」

 

彼女はお嬢様のような口調をして挨拶をする。

クラスの男子達がそれだけで顔を赤くする。

しかし、次に彼女はおかしな言葉を口にする。

 

 

 

 

 

「わたくし、“精霊”ですのよ。」

 

 

 

 

 

彼女の突然の爆弾発言により、俺は思考が停止する。

まるで、俺に向けて言われた様に感じたからだ。

 

「ーー。」

 

今、目が合った気がした。

その瞬間、俺に奇妙な感覚が襲う。

これは一体ーー

 

 

 







夢界「今更だけど…この作品のペルソナ要素何とかならなかったのか?」

士道「今更だろ。1話からブレブレだっし。」

夢界「タイトルも実は正式には決めれてないらしいしなぁ…」

ホントすみません。


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