令音「…前回のあらすじだ。
謎の転校生、時崎狂三。
彼女に良いように翻弄されるシン。
動くASTに…
謎の少女真那に遭遇する。」
士道「あ…あの。
令音さん。」
令音「…何だいシン。」
士道「べ、別に翻弄されていませんよ。」
令音「…これを見てみると良い。」
令音は士道が狂三に遊ばれている描写を見せる。
士道「い、いやこれは…そのぉ…」
令音「…シン。
時崎狂三には気をつけることだ…分かったね?
(ゴゴゴゴッッッッ!!!!!)」
士道「は…はい。」
「ここが兄様のお家でいやがりますか!」
五河家のリビングで少しはしゃぐ士道に似る少女真那。
「あぁ。そうだよ。」
彼女の言葉に反応する士道。
あの後、互いに言葉が出なくなるが…
困惑する十香を見て士道が真那に「え…えっと、ここではなんだし…家に上がるか?」と言って真那と呼んだ少女に聞き、そのまま家に上がったのだ。
「しかし、シドー、琴里以外にも妹いたのか?」
十香が興味深そうに聞いてくる。
それに対して士道は。
「いやぁ…その…なんて言うか…」
士道はなんて言えばいいのか言葉が出ないでいた。
けれど、勇気を出して真那に問う。
「真那…で合っているよな?」
「はい! そうでいやがりますよ!」
彼女独特の言い方に士道は納得する。
「ーー真那だ。その変な口調は真那だ。」
「変な口調とは何ですか!
…って周りにも言われていやがりました。
アハハ。」
真那は一瞬反論するも、事実なだけに反省する。
「む? シドー何故そんなにびっくりしているのだ?
以前から知っているのだろう?」
《そうだよー、士道くーん。
知っていなきゃ名前なんて出ないはずだよ-。》
「は…はい。私も…そう思います。」
家で俺たちの帰りを待ってくれていた四糸乃達が言う。
いやぁ…
「…実は変な話…しょ、初対面だったりするんだ…アハハ。」
「「《初対面?》」」
十香・四糸乃・よしのんがハモる。
「そうですねぇ…実は真那もそう感じるので変な感じがしやがります…アハハ。」
真那も士道と同じ反応をする。
「? しかし同じような反応と見た目ではないか。」
《そうだよー。2人とも変なこと言うねー。》
十香、四糸乃、よしのんが更に首を傾げる。
だよなぁ変なのは俺らだよな。
「当然でいやがります!
兄妹ですから!」
真那はこの流れでややこしくなる言い方をする。
「しかし兄様…真那は感心しないことがあります。」
「ん?」
真那は十香と四糸乃を交互に指して言う。
「決まっていやがります!
鳶一…ではなく義姉(ねえさま)がいながら他の女性とも関係を持つなどと…。」
そう言って真那は頬を赤める。
その姿を見て俺は自分を見ているように感じた。
しかしそれよりもだ。
「鳶一って…まさか折紙の事か?
別にそういった関係ではないぞ。」
「え!? そうでいやがりますか?
しかし義姉様は恋人と言ってやがりましたが…」
「「《え?》」」
十香・四糸乃・よしのんがまた反応する。
今度は信じられない様な顔をしてだ。
「シドー! どうゆうことだ!?」
「し…士道さん…」
《士道くーん。どうゆうことかなぁ?》
「いや、付き合っていない。
これは、折紙が嘘を言っただけだ…
しかし何故俺を恋人と…」
士道は折紙が何を考えているのかますます分からなくなっていた。
「そ、そうでいやがりますか。」
「てか、なぜ折紙の事を知っているんだ?」
「え!? あ…いや…そのぉ…」
真那が言いずらそうにしていた…まずになこの状況。
どう纏める。
そんなことを考えていたらリビングのドアが開く。
「ただいま。お兄ちゃん♡」
琴里が笑顔で帰ってきた。
けど笑顔とは無縁のオーラを放ちながら…
「で…何で士道はこの子を真那と知ってたの?
しかも兄様って呼ばれて何も反論しないし。」
琴里はフラクシナスでの態度になる。
けど聞いてくる内容はシンプルに聞いて貰えて助かったかもしれない。
「あぁ…実は今朝夢で知ったんだ…真那の事を。」
今朝の夢の事だ。
「はぁ夢? そんなんで妹だと信じるの?」
琴里が厳しい言い方になる。
まぁだよなぁ。
「…勿論そんなことでは確信がない。
けど、俺はーー真那と初対面な筈なのに…知っているんだ。まるで今の琴里の様に家族として…」
俺は自分で把握している事を正直に言う。
これしか言いようがない。
「…それであなたは?
なぜ士道を兄だと思うの?」
俺を気遣って、今度は真那に問う琴里。
「えーっと…その前にさっきお兄ちゃんと言っていやがりましたが…あなたは?」
「五河琴里。
五河士道の妹よ。」
琴里は腕を組んで名乗る。
「嘘? …って事は…姉様!?」
「ち…違うわ!」
「ですよねー。
あなたとは完全初対面でいやがりますから。」
「士道はずっと前から五河家へ養子に来たの私は義理の妹よ。」
「なるほど。そうゆうご関係で。」
真那は納得する表情を浮かべるが、そこから切り返しが出来ないでいた。
[…]
…再度沈黙が生まれる。
ここは俺が何とかしていくべきだな。
「あー。真那?」
「はい兄様?」
俺は聞きたいこと真那に問う。
「お前、昔の記憶…もっと言うと親の顔覚えているか?」
すると真那は首を横に降る。
「…いえ、覚えていません。
実は覚えているのはここ2、3年の事だけなんです。」
「はぁ? じゃぁ何故士道の事は兄だと知っているのよ?」
「これです。」
そう言って胸にかけていた銀色のペンダントを取り出す。
「ペンダント…これって。」
真那はペンダントを開く。
「はい。写っている写真は私と兄様です。
私は以前のことは全く分からないでいますが…
この写真の事は確信持って言えます。
事実であると。私たちが兄妹だと。」
真那の言葉とペンダントの写真を見て俺は…
この写っているのが俺と真那だと感じた。
「ぼんやりとしか記憶にねえのですが…
兄様がどこかへ行ってしまったのは覚えていたんです。
寂しかったし心配でした。
だから…私はずっとこれを手がかりに兄様を探していました。」
真那は立ち上がって俺の方に歩む。
「けど…ようやく出会いました…
会いたかったです! 兄様ぁぁぁ!!!」
真那が俺に勢いよく抱きつく。
俺は一瞬戸惑うも彼女が寂しかったと感じた。
だから俺はーー
「ーーあぁ。そっか。
そうだったのか。悪かったな真那。」
俺は抱きしめながら真那の頭を撫でた。
なんか…懐かしいなこれ。
そんなことを感じ取っていたらーー
「離れなさいよ!」
「グハッッ!!」
勢いよく俺は倒れる。
こ、琴里よ何故強く蹴るのだ…
琴里を見ると少し涙を浮かべながら強く言い放つ。
「士道は私の家族なの!
今更連れて行こうだなんて絶対許さないわよ!」
こ、琴里…
すると、真那は微笑んで首を振る。
「いえ、連れて行こうとはしません。
真那は兄様が元気に生活しているならそれだけでいいのです。
それもこんな可愛らしい妹さんがいるなら尚更。」
真那に言われて琴里は少し申し訳なさそうな顔をする。
「な、何よ。分かっているじゃない。」
良い雰囲気になっているが次の真那の事がで空気が壊れる。
「まぁ実妹には敵いませんが。」
ピシッッ!!
「は? それは違うんじゃない?」
琴里は眉間をしわを寄せて言う。
かなりキレているのが分かる。
「いえいえ、義妹では実妹には勝てません。」
真那が胸を張って言い切る。
おいおいさっきまでの良い雰囲気を何故自ら壊すんだ!
「へぇ…面白いこと言うじゃない。
私なんて士道って呼び捨てに出来るくらいなかがいいんだから…
所詮ポット出の妹では10年以上も一緒に住んでいる義妹(いもうと)には勝てないのよ。!」
ピキッッ!!
「いやいや、義妹なんて所詮は他人です。
その点実妹は血を分けているわけでいやがりますしね。
たかが10年以上しか住んでいない義妹では妹レベルが低すぎるんでいやがりますよ!」
ビリビリビリビリビリビリッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!
2人の間にもの凄い電気の戦いが始まっていた。
こうゆうのって分かるもんだね。
そんなことを思っていたら琴里が少々ムキになって真那に抗議する。
「はっ! 実妹実妹が何よ!
実妹じゃ結婚だって出来ないじゃない!」
「「え…?」」
琴里の爆弾発言により俺と真那は固まる。
このリビングにいた十香たちはあっちこっちと言い争っていてついて行けない状況であった。
琴里はふと冷静になって頭を振りながら言う。
「とにかく! 妹は私なの!」
若干琴里は涙目になりながらも顔を赤くしていた。
そんな琴里はジッと真那を睨む。
そんな琴里を見て真那も負けないとジッと見る。
どっちも俺からすれば可愛い妹だから争わないで欲しいなぁ…
そんなことを思っていたら2人の視線が俺に移る。
「「士道(兄様)はどっちが大事(でいやがりますか)!?」」
「え? そんなもん両方共大事だ。何言ってんだよ。」
「「え?」 」
2人がキョトンとするなか、まず琴里を撫でる。
「いいか琴里。
お前が急に現れた真那に言われてムキになるのは分かる。
けど少し言い過ぎだ。そこは反省すべきだな…
けど、それだけ俺のことを大事に思ってくれているんだって伝わったよ。
ありがとう。」
琴里は頬を赤める。
「そして真那。
ずっと俺の事を思ってくれててありがとう。
けど真那も実妹には敵わないだの言ったがそんな優劣はない…
でも、それだけ心配して探してくれて凄く嬉しかった。」
俺は真那にも頭を撫でる。
真那も頬を赤くしていた。
俺は2人を見て告げる。
「2人共俺の妹だ。義妹だろうが実妹だろうが等しく俺の妹だ。
優劣付けたがるほど俺を大事に思ってくれているのが伝わったよ。
ありがとう。」
俺は不器用なりに笑ってみた。
「ーーー」
2人は声が出ないでいた。
ーーーーー
フラクシナス。
『2人共俺の妹だ。
義妹だろうが実妹だろうが等しく俺の妹だ。
優劣付けたがるほど俺を大事に思ってくれているのが伝わったよ。
ありがとう。』
「…流石だシン。
2人の不機嫌がなくなった。
ただ喧嘩を止めるのではなく。
本心での説得。見事の一言しかないね。」
令音が解析官らしく評価する。
周りのクルーも頷く。
「だな。ただ正直に言う辺りがあいつらしさがあって効果的だな。」
夢界も士道を褒める。
「…ところで夢界藍。解析の方はどうかな?」
夢界がフラクシナスにいるのはただ士道のサポートをするためではなく、真那について遠隔からも出来る範囲で調べ上げるためである。
「…ああ。ちゃんと進んでいるよ。
分かっていることは真那ちゃんが一切の嘘がないこと。
士道の実妹出有ることが証明された。」
スクリーンに追加でデータが表示される。
「見ての通りの解析から間違いなく実の兄妹であることが証明された。
だが…それ以上にやばいことが分かった。」
「…それ以上に?」
夢界が深刻な表情で事実を映す。
「…!? これは!?」
令音は珍しく声にも驚きをあげる。
だがそれについて一切のツッコミがなくそれ以上に驚愕の事実が表示される。
「あぁ…こいつは…ひどすぎるな。」
夢界は目を細める。
真那の体の異常がクルー達全員を深刻な表情にさせる。
ーーーーー
俺の本心を素直に伝えた。
色々考えたが…結局は何も思いつかず本心を言えなかった。
「フンッ! 士道が仕方なく言っているんだから感謝しなさい。」
「そっちこそ。兄様のおかげでいやがりますから感謝してもらいてーです。」
まぁまだ完全には仲良くには行かないよなぁ…あ。
俺は重大な事を聞いていなかった。
「なぁ真那。お前今どこに住んでいるんだ?」
「え?」
「まだ確実な証拠はないけど…間違いなく俺とお前は兄妹だ。
なら、世話になっている所に挨拶するべきだと思うんだ。」
俺がそう言うと真那は言いにくそうな顔をしていた。
「いやぁ…そのぉ…あ、よく見たらもうこんな時間です!
急いで戻らないと行けねえのでこれで失礼します!
兄様! またお邪魔します!」
真那はそう言って部屋を出て外へダッシュして出て行った。
「あぁ…真那。」
俺は呆然としていた。
「何なの一体…」
琴里が腕を組み直して溜め息をつく。
「…にしても変な話よね?
住居を聞いたら急に出て行く何て…何かあるわ。」
真剣な表情になって琴里は言う。
俺もその意見に同意だった。
「あぁ…不自然すぎる。
まるで知られたくない様な感じで…待てよ。」
俺はあることに気づいた。
「…折紙の事を知っていたよな?」
折紙とはどこで知ったんだ?
学校関係なら琴里が入ってくる前にすっと言えたはず。
あの時も言いずらそうにしていた…つまり。
「まさか…AST!?」
俺の意見に琴里も頷く。
「流石私のお兄ちゃんね。
ええ。私もそう思うわ。」
…だとすれば何故…
「何故…真那はASTにいるんだ?」
謎が謎を呼ぶ。
次の日
俺と十香はいつも通り学校へ行きホームルームの時間になる。
しかしチャイムが鳴っても狂三はいなかった。
「ん? 狂三はまだ来ていないのか。」
「…そうだな。」
十香は若干不機嫌そうに士道の言葉に反応する。
それは自分がいるのに他の女の子が気になるのかッと言っている様な顔だった。
その顔を見て士道は困惑して答える。
「あ…いやな、また明日って言ってたじゃないか。
だから体調が悪いのかなと心配しただけだ。」
そう言われて十香は一応納得した風に答えた。
しかし、どこかまだ納得していないようにも見えた…
「時崎狂三はもう学校には来ない。」
隣の折紙が俺の疑問に答える。
しかしそれは一体…
「どうゆうことだ?」
そう言っている間に担任のタマちゃんが出席確認をする。
「時崎さんは…遅刻でしょうか。
昨日、欠席する場合は連絡をーー」
狂三がいない中クラス(男子)がどよめく中。
「ーーおはようございます。」
ドアから狂三が挨拶をしながら入ってくる。
彼女の出現と同時にクラス(男子)が喜ぶ。
「もう時崎さん! 遅刻の時も連絡するようにと--」
「申し訳ございません。
岡峰先生…実は今朝少し体調が優れず遅れてしまいましたの。」
狂三は口元を軽く抑えて弱々しい様に語る。
その仕草はまるで可憐な美少女である。
「そ、そうだったんですか!? だ、大丈夫ですか!?」
タマちゃんは狂三の反応を見て慌てて狂三を心配する。
タマちゃんはホントに良い先生だな。
そのやり取りを見ている中、俺はある違和感に気づく。
折紙が驚愕な表情をしていた。
まるであり得ないモノを見ているような表情をしていた。
俺はさっきの折紙の言葉を思い出す。
“時崎狂三はもう学校には来ない。”
その言葉がどうゆう事なのか、考えていたらポケットのケータイが鳴っていた。
どうやら琴里からのメールだった。
内容はーー
“昼休みになったら物理準備室へ来て。
見せたいモノがあるの。”
…一体何が何なんだ。
何が起きているんだ。
士道が表情を曇らせているのを十香は心配して見ていた。
昼休み
俺は十香と昼ご飯を食べて早々に席を立つ。
「十香すまない。
ちょっと席を外す。」
俺がそう言うと十香は心配な顔をしていた。
「シドー?」
「大丈夫。直ぐ戻るようにする。
後で説明するよ。」
そう言って俺は物理準備室へ向かう。
「…」
十香は心配になって士道の後を追おうとするも夢界が止める。
「十香ちゃん。士道の事が心配だろうけど、とりあえず今は待とうよ。」
夢界はニコってしながら言う。
「ムウ…しかし…」
「大丈夫だって。俺からもちゃんと説明しろって言うからさぁ。」
夢界はそう言う。
十香は渋々席に座って士道を待つ。
その姿を見て夢界はーー
「(にしても士道のやつもなーんも説明しないのは悪いところだな…
それに琴里ちゃん達も説明不足があるところを見ると…
今後が心配だなぁ…)」
真剣な表情で今後を考えていた。
ーーーーー
俺は物理準備室へ入る。
そこには令音さんと琴里がいた。
「…やぁ来たね。シン。」
「遅いわよ、士道。」
優しく出迎えてくれた令音さんとキツく当たる琴里。
「そう言わないでくれ、琴里。
これでも早めに来たんだ。」
俺は言い訳を言う。
「まぁ良いわ。これを見て頂戴。」
琴里が令音さんに指示をする。
令音さんは頷き、画面を切替えようとする。
そこに表示されていたのはーー
“恋してマイリトルシドー2 ~愛とは何か~ ”
俺は画面に表示されていたのを見てメガネがズレ、顔が引きつった表情になる。
「ブッ。え…? まさかの続編?」
「…あぁ…間違えたこっちだ。」
令音さんは説明をせず淡々と画面を切替える。
あの令音さん?
さっきの画像についてご説明して欲しいのですが…
「…シン。先ほどの画像とは何かね?」
いやだって…ていうか、今、俺の心を読んだ!?
「何惚けているのよ士道。これに集中して。」
画面に映ったのは、ある住宅街の裏路地にて2人の女の子。
1人は青髪ポニーテイルの真那と精霊と思わしき人物の狂三だった。
「これは…真那に…狂三? いつ頃の?」
「昨日の夕方頃よ。
ここで士道を説教をしている間に起きているのを夢界が察知して解析したみたい。」
まじか。あいつ凄すぎないか?
「彼に対して思うところがあるけれど実力はあるみたいね。
悔しいけど認めざるを得ないわ。」
琴里は悔しそうにしていた。
令音さんも普段通りだが、どうも気に入らない様子だった。
「でも、今はこの映像の行動を見て頂戴。」
琴里は目を細めて言う。
そこに映し出されていたのはーー
今日の説得回で分かったことは俺に説得する関する記述センスがゼロに近いって再認識した。
まじでどうにかならないかなぁ…
にしても偶々デアラのヒロインの3サイズリストのが載ってて見たけど…
十香と狂三のサイズもう3センチ以上はあるんじゃない?
って思った。