デート・ア・ペルソナ   作:黒ソニア

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武器のナイフが解放され、この作品の士道くんの剣技のフェイバリット炸裂!技名はかっこいいからこの名称。全然バイシクルの要素ないですけど…

それにしても考えれば考えるだけ、初期の狂三のレベルが高く感じる。
士道くんのレベルが上がって、狂三戦行けるぞっ!
と思いきや狂三のレベルは更に高く、再度圧倒されるというね…

ザフキエルが強すぎるわ。

7000文字超えました。





第八話:時の精霊

 

 

 

フラクシナス

 

船内では、モニターを通して士道と狂三の様子を見ていた。

 

「士道くん、1人で大丈夫でしょうか?」

 

クルーの1人、椎崎が心配していた。

 

「今は事態も事態です。

我々もいざとなれば顕現装置(リアライザ)で士道くんを援護しましょう。」

 

昨日の狂三の件で、モニタリングしている顕現装置から攻撃出来るようにプログラムしていた。

 

「…今はシンを信じるしかない。」

 

令音は士道を信じて見守る。

それが彼女本来の役目。

そして、モニターに狂三の精神観測に異常が見られる。

その原因は…

 

『お前の過去に何があった?』

 

士道の一言によって狂三の何かに触れてしまったのだろう。

観測結果と狂三の表情、行動が変わる。

 

「時崎狂三の精神状態不安定!

危険です!」

 

クルーの1人、中津川が叫ぶ。

船内のクルー達は驚く。

士道の一言によって狂三がかつて無いほどの不機嫌状態に陥る。

 

「…」

 

クルー達が慌てる中、1人沈黙でいた人物がいた。

解析官、村雨令音。

彼女は静かにツギハギのクマのぬいぐるみに触れる。

 

 

 

 

 

 -----

 

 

 

 

 

学校の屋上にて2人の戦いが始まる。

士道は覚悟を決め、狂三を救うために飛び出すも…

 

「ぐっ…!」

 

士道は力に及ばず吹き飛ばされる。

怪我はないものの、こうも力の差がある事に士道は顔を曇らせる。

 

人間と精霊、いかにペルソナと呼ばれる不思議な力を持つ士道でも、精神が不安定となった加減のない本気の狂三に圧倒される。

 

「今思えば、精霊と戦うなんて初めてだな…

けど、こうも力の差があるのか…っ!」

 

「きひ、きひひひひ!

士道さーん? さっきまでの威勢はどうなさいましたの!!」

 

容赦なく狂三は特攻をかける。

 

「アルセーヌ!」

 

俺はアルセーヌを顕現させ対抗する。

 

「出ましたわね。さぁ、さぁその力見せてくださいまし!」

 

狂三がそう言うと、短銃と歩兵銃を使い攻撃するしてくる。

俺は咄嗟にガードする体制を取る。

狂三の弾丸は一発が強く辛うじて堪えるのがやっとだった。

 

「くぅっ…!」

 

俺の表情は苦しくなる。

こっちから仕掛けたものの瞬時に推されるとは!

 

「あらあら。どうなさいましたの?

士道さん? 守るので精一杯ですの?

…その程度でわたくしの事を分かった気にならないでくださいまし!」

 

狂三は強く叫んで攻撃をする。

 

「…耐えるだけでは駄目だ…なら。」

 

アルセーヌを戻し、士道は素早く動く。

狂三の銃発も何とか回避していく。

 

「あら。逃げ足は早いのですわね。」

 

「そこだ! アルセーヌ!」

 

俺は隙を狙いながら、再びアルセーヌで取り押さえるよう顕現させる。

 

「あまいですわ!」

 

狂三も回避する。

 

「「…」」

 

共に同じ様な行動をし、睨み合う。

 

「狂三。」

 

士道は問いかける。

 

「昨日のデートは楽しかった。」

 

「!」

 

士道の突然の告白に、狂三は硬直する。

 

「…急になんですの?」

 

ハッと正気に戻った、狂三は警戒心を向ける。

 

「突然、お前の心に土足で踏み入ろうとした事は謝る。

…だが、狂三が自分で自身の心を殺しているのがわかって…

言わないといけない。

そう思った。」

 

そう、だから士道は告げた。

彼女をそうさせる何か…それは狂三の“過去”に何かあったと。

 

「…」

 

狂三は黙る。士道の目を見てふと考えてしまう。

彼とのデートの時…ある“モノ”を感じ取っていた。

それは居心地が良く、楽しいと、長くいたいと思ってしまっていた。

人間で言うところのーー

 

…だが狂三の信念は揺るがない。

 

それに堕ちては“駄目だ”っと。

 

楽しい、長くいたいと思っても、“目的”を忘れてはならない。

 

以前起きた、ハーミットの一件。

吹雪の竜巻に、狂三(精霊)であっても対処できない現象に、単身突っ込む彼を…

彼の“そこ知らぬ力(ペルソナ)”と“精霊の力をその身に宿す力”を目の当たりにした時から、彼を手に入れる(食べる)と!

 

狂三は腕を挙げて、手を開く。

するとーー

 

 

 

 ウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ

 

 

 

士道の耳に聞き覚えのある音が聞こえる。

それは空間震が起きるアナウンスである。

 

「こ、これは!?」

 

士道は驚愕する。

 

『…空間震警報!?』

 

インカムから神無月の驚く声が耳に入る。

 

『…彼女は突発的自然現象を自らの意思で起こせるのか!」

 

令音さんの驚く声も聞こえる。

 

当然だ。

しかも、タイミング的に考えてーー

 

「この警報がどうゆう意味かご存知ですわよね?

士道さん?」

 

彼女は狂気の顔つきになって言う。

そして今度は…

 

「この場所で空間震が起きればどうなるのか…

この学校はどうなるのでしょう?

…皆さんはどうなるのでしょう?」

 

悲劇のように演じる。

 

「さぁ、どうなさいますの?

士道さん?」

 

「…っ。」

 

士道は額に汗を流して考える。

 

どうする?

 

どうすればいい?

 

おそらくブラック・ロアーでもあそこまで届かない。

 

苦悩する士道の姿を見て、インカムから声が聞こえる。

 

『…シン!』

 

彼女の心配する声が聞こえる。

 

何とかしなくちゃ…何とかしなくちゃ。

 

クソッ!

 

どうすればっっ!

 

より汗が流れる。

苦悩する中、見覚えのあるのが視界に入る。

 

 

 

【諦めてはダメ】

 

 

 

士道に寄りながら飛んだくる青い蝶を見る。

その姿を表したのは、以前十香の時に聞こえた時である。

そして、その声は聞き覚えのある声だった。

 

 

 

【あなたには、破滅の運命に抗うのでしょう?】

 

 

 

「あぁそうだ。」

 

士道は呟く。

 

「…? 士道さん。何1人で呟いていますの?」

 

狂三には青い蝶が見えていない。

当然、士道を見守る船内の者達にも。

ーーに等しい彼女にも。

 

 

 

【あなたに託したモノを、形にする時です】

 

 

 

フワァァ…

 

懐にしまってあるカードが光り始めた。

 

 

 

【さぁ、あなたの理想の姿を思い浮かべて】

 

 

 

俺の理想の姿。

 

 

 

俺は…昔、テレビで見たことのある怪盗の姿を連想する。

 

 

 

立ちはだかる障害を切り裂くモノ。

 

 

 

1枚のカードは形を変える。

そして、士道に異変が起きる。

 

ピィィィーーンン!!!

 

士道が光り輝き始め、次第に輝きが収まると士道に変化が起きていた。

 

 

 

手には黒い大型ナイフを携えていた。

 

 

 

士道は武器(ナイフ)を手にし、空間震が起きようとしている穴に向けてナイフを突く体制にする。

 

シュウィィィン!!

 

黒い炎を纏いナイフに纏わせ、炎をエネルギーのように変える。

そして、力強く放つ!

 

 

 

「くらえ! 黒無の剣(バイシクル・ソード)!!!」

 

 

 

士道は渾身の一撃を、剣型のビームを放つ。

 

狂三の【時喰みの城】を貫き、空間震発現する穴へ。

 

デュゥゥゥーーンンッッ!!!

 

ねじれていた空間へ着弾し。

 

バァァーーンンッッ!!

 

空間震は相殺され。

 

パリンッッ!!

 

【時喰みの城】が鏡のように割れるように消え去った。

 

その現象を見た者達は唖然とする。

 

 

 

 

 

 -----

 

 

 

 

 

フラクシナス

 

「く、空間震の消滅を確認。

更に時崎狂三の結界崩壊も崩壊します!」

 

クルーの1人、箕輪が驚きながらも伝達する。

 

「い、今の士道くんの放ったのは何ですか?

霊力反応はありませんでしたよ!?」

 

クルーの1人、椎崎も驚きながらも士道が行ったのを解析する。

 

「士道くん。いつから武器なんて持っていたんです?」

 

「それに、空間震を消し飛ばしたぞ!?」

 

「もしかして、士道くん実は精霊だった!?」

 

船内のクルー達がそれぞれの意見を言い合う。

ガヤガヤと言い合う中、副司令官の神無月が手をパンッ!と叩いてクルー達を沈める。

 

「落ち着きましょう、皆さん。

村雨解析官コレは一体?」

 

神無月が令音の方を見る。

令音は落ち着きながら解析をしながら口にする。

 

「…シンが何処からあの武器を手にしたかは分からない。

少なくても彼は精霊では無い。

シンから精霊反応が出てないのがその証明だ。

…そして、おそらく空間震を消失させたのは、アレがまだ空間震として成り立つ前の段階のためにシンの力で相殺できたのだろう。」

 

令音の意見に全員が納得する。

そして、クルー達はモニターに注目する。

 

「…そして、シンのあの力はーー彼が成長した証と言う所かな。」

 

 

 

 

 -----

 

 

 

 

 

「ハァ…っ。どうだ?狂三?」

 

空間震として成り立つ前に相殺して士道はドヤっとする。

その様子を見て狂三は驚愕な表情をしていた。

人間が、空間震を消し去るなんて…と。

 

「士道さん? あなた一体何者なんですの?」

 

狂三は疑問に思う。

 

「さっきも言っただろ、俺は大怪盗ルパン…っ!

…って大袈裟に言ったものの、普段は何処にでもいる高校生さ。

ちょっと不思議な力を持っているけどな。」

 

カッコつけていても、根は何処にでもいる思春期な男子高校生。

空間震を起こさないために力を大きく振るったためか、つい素が出る。

 

「…どうして、わたくしのためにそこまでするのですの?」

 

狂三は怯えた声をあげる。

 

「お前を救って、十香達と…俺達と一緒に誰も殺さず、命を狙われず、楽しい生活を送ってもらうためだ!」

 

「良い加減にしてくださいまし!

ありがた迷惑ですのよ!?」

 

狂三な激昂する。

 

「わたくしは多くの人間を殺してきた精霊ですのよ!?

わたくしは殺すのも、殺されるのも大好きですのよ!

既に、あなたもご存知でしょう!?

わたくしの手は汚れていますの!

そんなわたくしが…」

 

「それでも、俺はお前に手を差し伸べ続ける。

何度振り払っても、何度過ちを犯してでも、お前に手を差し伸べ続けてやる。」

 

真っ直ぐな目を向けながら手を差し伸べ、士道は言う。

 

「わたくし…は…」

 

狂三は士道の手を恐れながらも取ろうとする。

 

 

 

だがーー

 

 

 

 

 

「きひひ。

駄ァ目ですわよ。

そんな口説きに惑わされては。」

 

 

 

 

 

グチャッ!

 

士道の手を取ろうとした、狂三の胸を貫く者がいた。

 

「士道…さん…ぁ…」

 

その人物はーー

 

「狂三…? 何で?」

 

士道は驚愕な顔になってその名を言う。

そう。

狂三の胸を貫いたのは他の誰でも無いーー“狂三”本人だったのである。

胸を貫かれた狂三は倒れる。

そして、以前士道を拘束した手が狂三の死体を影の中へ誘う。

 

「“この頃のわたくし”は、随分と若すぎましたわね。」

 

そう言うと狂三は裾を上げて、優雅に振る舞うと、油断している士道の手足を拘束する。

 

「ぐっ!?」

 

士道は振り解こうとするも、以前よりも多くの手足が士道を縛る。

 

「もう、お戯れはここまででよろしいでしょう?」

 

「狂三? 一体コレは何なんだ?

…どうなっている!?」

 

当然の疑問だ。少なくても2人の狂三がいた。

そして、今まで対面していた狂三を、背後に現れた狂三が殺したのだ。

あまりの展開に士道の頭はついていかない。

 

「きひひひひ!

士道さんが口説いていたそのわたくしは、あくまでも“分身体”にすぎませんわ。」

 

「…分身体?」

 

「ええ。さぁ、もうまどろっこしいいのは辞めにしましょう?」

 

狂三はそう告げると士道の顔に手を伸ばそうとする。

 

その刹那。

 

今度は狂三の手が吹っ飛んだ。

 

その理由はーー

 

 

 

 

 

「大事はねぇですか? 兄様。」

 

 

 

 

 

空から真那が駆けつけたのだった。

 

「真那!」

 

「はい。兄様。その格好も中々様になっててかっこいいでいやがりますよ。」

 

真那は士道の方に顔を向け、優しく士道の格好の感想を言って、瞬時に顔を切り替えて宿敵、ナイトメアへ敵意を向ける。

 

「あらあら。流石ですわね。真那さん?」

 

腕を斬られたというのに、痛みを感じないように優雅に語る。

 

「わたくしの霊装をこうも簡単に切り裂くなんて。

ーーでぇもぉ!」

 

狂三は淡々と斬られた感想を言うと、急に興奮し始め、頬を少し赤く染めながら語る。

 

「わたくしだけは、簡単には殺させませんわよ!!」

 

そう言って狂三はある言葉を告げながら、天へと手を上げる。

 

 

 

 

 

「ーー『刻々帝(ザフキエル)』!!」

 

 

 

 

 

天使の名を告げ、狂三の背後に衝撃が走り、赤黒い球体が現れ、大きな時計へと姿を変える。

 

「【四の弾(ダレット)】。」

 

背後の時計がⅣに針が動き、その数字から短銃に何かを補充するかのように注がれる。

そしてその銃先を自身に向けて撃つ。

 

ダンッ!

 

すると、斬られた手がまるで“時間を戻す”ように狂三の手は元に戻る。

 

「大した回復能力です。」

 

「!?」

 

真那はそれが回復能力だと考え、冷静に述べる。

だが、士道は狂三の力を直感的に理解する。

 

「まさか、“時を操る”能力なのか…!?」

 

士道の言葉に真那も理解して驚く。

 

「きひひひひ。お見事ですわ、士道さん。

ーー【一の弾(アレフ)】」

 

ダンッ!

 

狂三は狂気の笑みを浮かべ、自身に再び銃口を向け撃つ。

 

シュッ

 

狂三の姿は消える。

 

すると、真那が突然吹き飛ばされる。

 

「ぐぅぁ…」

 

「真那!?」

 

すると攻撃した方向には狂三がいた。

 

真那は大勢を整え、攻撃しかえそうとするも。

 

シュンッ!

 

また狂三は真那の背後に現れて、蹴り飛ばす。

 

グウィン!

 

真那は負けずと今度こそと、攻撃し返そうとするも。

 

「【七の弾(ザイン)】。」

 

ダンッ!

 

真那に目掛け発砲し、真那に着弾すると…真那はまるで停止したかのように停まる。

 

「今度は“時間を停めた”のか!?」

 

そして狂三は問答無用に無差別に銃撃を行う。

 

バンッ! バンッ!

バンッ! バンッ!

 

「真那ぁ…」

 

士道の声は震えており…

 

「っくぅ…兄…様ぁ…」

 

真那は地に伏しながらも兄を想う。

 

「やめろ! 狂三!」

 

狂三がトドメを刺そうと銃口を向ける。

真那を守るため残る体力を使ってアルセーヌを顕現させようとするとーー

 

「シドー!」

 

「士道!」

 

屋上階段の出入り口から十香、折紙が駆けつけてきた。

 

「十香! その格好はあの時の!

それに、折紙まで!」

 

十香は四糸乃の時の姿に、折紙はASTの格好に。

 

援軍が来た事に狂三はやれやれとした顔になる。

 

「あらあら。皆さんお揃いで。」

 

「今度は逃さんぞ狂三!」

 

「あなたの行動は理解できない。

どういうつもり?」

 

2人は似たような言葉を言っていた。

 

「狂三と交戦していたのだが…先程逃げて追いかけてきたのだ。」

 

「…それはおかしい。

時崎狂三は私と交戦していた。」

 

「何だと?」

 

十香と折紙はまた似たような事を言っていた。

…2人は狂三と戦っていた。

俺もここで戦い…そして、1人の狂三は…

 

士道はここである事に気づく。

時を操る能力、この頃のわたくし、そして分身体、これらから表されることは…

 

「狂三…残念だが、お前がシドーに危害を加えるなら容赦しない。」

 

「一部に同意。」

 

十香、折紙は共に狂三を敵だと判断する。

 

2人の言葉に狂三はクスクスと愉快に笑う。

 

「うふふ。怖いですこと。

こんなにもか弱いわたくしにこんな大人数で襲いかかろうなんて。

ーーでも、本日のわたくしは本気ですのよ。」

 

狂三の目つきが変わる。

 

「気をつけろ!

狂三の力は時を操る能力だ!

複数人いるのも、おそらくーー」

 

「ええ、ええ。その通りですわ。

おいでなさい。

ーー“わたくし達”!」

 

狂三は高らかに叫ぶと、彼女の足元から赤黒い影が広がり、そこから複数人の狂三が現れる。

 

「きひひひひ!」「クスクス。」

「アハハ!」「驚きましたの?」

「さぁ、どうなさいますの?」

 

それも彼女ら一人一人に意思があるようだ。

狂三の分身体達は数で俺たちを包囲し、十香達はなす術なく拘束される。

 

「このぉ…」

 

「くぅ…」

 

「…っ!」

 

十香、真那は苦言を漏らす。

 

「いかがでして?

これはわたくしの過去、わたくしの履歴。

写み、再現体、分身体。

本体である、わたくし程ではありませんけれど、これだけの数で束ねれば一瞬ですわ。」

 

狂三の力に俺たちは、窮地に立たされる。

 

「ご理解できまして? 真那さん?

わたくしを殺しきれない理由が!」

 

これだけの数を相手に、俺の残りの力を振り出しても勝てるか?

クソッ!

 

「きひひ、きひひひひ!

さぁ、士道さん?

終わりにーー」

 

 

 

 

 

狂三が言いかけた途端、屋上全体が嫌な空気に陥る。

 

 

 

 

 

こ、この感覚は、まさか!?

 

[!?]

 

この場にいた全員が驚く。

 

 

 

ドゥクドゥク…

 

 

 

屋上を囲むように下からシャドウが群がり、俺たちを包囲する。

そして、狂三の背後にシャドウの塊らしきモノが出現する。

狂三は危機を察知し、銃口を向ける。

だが、意思を持たないシャドウは怯まず、塊に亀裂が入り、孵化するようにその姿は表す。

 

 

 

 

 

その姿はまさしく“怪物”。

シャドウの一つの個体より遥かにデカく、更に禍々しい何かだった。

 

「…何ですの? コレは?」

 

先程まで余裕でいた狂三の表情が変わる。

嫌な汗をかき、銃を持つ手が少し震えていた。

 

ダンッ! ダンッ!

 

両銃を怪物に向けて攻撃するも、その怪物は全くダメージはなかった。

さらに

 

 

 

 

 

オオオオォォォォッッッッ!!!

 

 

 

 

 

怪物は咆哮を上げ。

狂三へ向けて攻撃を行う。

狂三は回避するも、当たった場所にクレーターができていた。

 

 

あんなのに当たってしまったら、終わりだ。

全員がそう理解する。

 

「わたくし達!」

 

狂三は俺たちを拘束していた分身体を含めて、指示し攻撃をしかけるも、怪物は薙ぎ払うように攻撃し返す。

 

「ぐぅ…」「ガハッ!」

「きひ…」「コレは…」

 

分身体達は無惨にもやられてしまう。

 

「解放はされたはいいが、コレは…」

 

「シドー…コイツは一体?」

 

「…非常に危険。」

 

「…ナイトメアよりも厄介そうなのが…っく。」

 

俺たちは狂三との相手だけでボロボロにされたのに…

どうやってコイツを倒せば良いんだ?

 

オオオオォォォォッッッッ!!!

 

怪物が狂三だけでなく、俺たちにも襲いかかる。

 

 

 

 

 

 -----

 

 

 

 

 

フラクシナス

 

モニターには士道たちが対面している怪物の姿が映っており、クルー達面々は顔を青ざめていた。

 

「な、何ですかアレ…」

 

「時崎狂三を相手しただけでも、士道くんたちボロボロなんですよ!?」

 

「士道くん達だけでも回収したほうが…」

 

「けど、ASTの鳶一折紙や崇宮真那のいる前ですよ!?」

 

「それに、学校の者達はどうするの!?」

 

ガヤガヤと激しい意見が飛び交う。

どれも正しい意見なため、纏まらない。

司令である琴里の不在の中、今フラクシナスでの責任者は副司令官の神無月。

しかし彼も予想外の事態に顔を曇らせる。

 

「…シン。」

 

彼女も不安な顔を浮かべる。

この絶体絶命の中、彼女は何を思うか。

 

 

 







狂三の銃による攻撃力もかなりあるみたいだし、何より狂三ってかなりのキレ者だから強キャラのつもりで書いた方がいいと判断。
後、現状での士道くん自体の実力はあくまでもAST部隊よりも強いだけで、今のレベルでは精霊に勝てない設定です。

今更ですけど、通常シャドウの姿はFGOのモースで、今回姿を現したのはFGOのマクスウェルの悪魔の姿をしてます。

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