久しぶりの日常回。やっぱり日常回を挟まないと物語の日にちが経つのに違和感感じるんだよね。
いよいよ8,000文字超えた。
①【日曜日】
「…やっぱり何か違和感を感じる。」
時刻は昼前の11時頃。俺、五河士道はベットに倒れながら天井を見上げて1人呟いていた。
今日は日曜日。これと言って特にいつもの日曜日と変わりがないが、
「何なんだろう…この心に穴が開いたよう感覚は…」
思考する。しかし、昨日までの数日間を思い出しても、何も違和感に当てはまる事は何一つ無かった。
でも何か、何かを忘れている気がする。
ヴーヴー
携帯が鳴り響く。士道は倒れながらケータイを覗く。着信した相手は夢界だった。相手を見た途端、日頃の行いのせいか無視しても良いんじゃないかと一瞬思ったが、こう言った友人を持てるのも昔と比べれば幾分マシだなっと思ったので夢界からのメッセージ内容を見る。そこに記されていた内容は--
『おっす!調子はどうだ?椎崎ちゃん達から聞いた話だと、昨日シャドウとの戦いで苦戦したみたいだな。まぁ、お前は強いし十香ちゃん達が一緒だったから大丈夫だとは思うけどよ、しっかり体を休めろよ。』
…フッ。何やかんやで親友として…いや相棒として頼りになる所があるじゃないか。
持つべきは友人だな。っと思っていた所、下にまだ続きがあったので見てみると--
『明日から期末テストだけど、十香ちゃん大丈夫か?初めてのテストだし、赤点取らないか心配だよな。後には修学旅行も控えてるしよ。因みにお前の方はどうなんだ?勉強は出来る方なのか?』
…
……
………
「き…期末テスト忘れてた!!!」
あぁ。やっぱり持つべきは友人だ。
こうして、士道はベットから立ち上がり、夢界達に連絡する。
「お前も案外、結構抜けている所があるよな(笑)」
ケラケラと笑いながら、夢界は俺を見ていた。
「…俺にだって抜けている所の一つや二つあるさ。」
士道は恥ずかしそうに答える。
そんな士道を見て指摘する者がいる。
「いや、士道は抜けている所か、間抜けな所や変な所が沢山あるわよ。」
琴里がそう答える。
う…流石です琴里さん。お願いですので人前では言わないで下さい。
「ラ・ピュセルの限定、バナナミルクシュークリーム10個で手を打ってあげる。」
ニコッとしながらそう琴里は答える。
「10個は多すぎだ。と言うかそれ美味しそうだな。みんなで食べるために後で買いに行くか。」
ここで明らかになる士道くんの情報その一、実は甘いモノが好きである。
「まぁ、それはそうと十香ちゃんと士道のテストの点数はどうなんだ?」
ギクッ
士道は体を震わせ、目を泳がせながらテストの平均を告げる。
「…この前の定期テストでは、平均50点…」
「何その中途半端な点数。そこは敢えて点数低い方が弄り甲斐があるわ。」
「そうよねー。何事も中途半端なのよ、士道は。」
「くっ…」
何も言い返せない士道くん。
「…因みに十香のこの前のテストの点数ね。」
そう言って琴里が十香のテストの点数を見せる。その内容は--
「あちゃー。平均20点かー…まぁ低いだろうなぁとは思っちゃったけど、想定通りとは…」
夢界が頭を抱えながら呟く。
「だから今、十香には令音を付けさせて勉強させているわ。」
「さっすが、五河司令〜。行動が早いねぇ〜。」
夢界は感心しながらそう告げる。
「だから十香の方は令音が付いているから問題ないわ…問題なのはここにいる、我らが怪盗さんよ。」
琴里が士道を指差して言う。士道はバツが悪そうな顔をしていた。
「…うぅ…はい。」
士道は勉強用具を用意する。
「因みにだけどアンタはどうなのよ?」
琴里が思い出したようにそう告げる。
「ん?ほい。」
テーブルの上にテスト用紙をポイと放り投げる。
「全部90点以上じゃねぇか!」
「偉そうに言える訳ね。」
「まぁね…因みにノー勉。」
見栄なのか、それとも本当なのか…どっちにしろ実力は持っている為、士道は夢界に教えてもらいながら、日曜日を終える。
「そういえば、何で十香ちゃんには令音ちゃんを当てて、俺は士道の面倒を見させたの?令音ちゃん教師だから、もう1人くらい増えても問題なくね?」
「…別に何だって良いでしょ。アンタが暇そうにしていたからよ。どうせ、フラクシナスでの仕事だって碌にやらないんだし。これくらいの命令は文句言わずにこなしなさい。」
「…ふーん。」
夢界はつまんない顔をする。
「素直じゃねーな…」
夢界は何となく察していた。
「何よ?」
「何でもありませんよ!五河司令。」
ピシッと敬礼する夢界。
そして、テストの結果は…何と士道は少し上がって平均55点台で、十香は平均70点台だった。
「!?」
「わお(笑)」
士道は目ん玉を飛び出し、夢界は笑っていた。
「〜〜♪」
テストという難関を乗り越えた十香は点数の良さを理解していないが、士道に頭を撫でてもらった事に気分が良く、更に夕飯は十香の好きなメニューであったため、十香は「勉強するというのも悪くないのだな!」と苦でもない顔をしており、士道は己の未熟さを噛み締めるのであった。
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②【令音とアイス】
「ふぅ…テストの点数が落ちてなくてよかった…」
士道は1人で歩いていた。特に目的はない。ただリフレッシュ・気分転換で外に出かけていた。
「…でもこの違和感は一体何だろう。とても大切な…事を忘れている気がするんだよなぁ。」
溜め息を吐きながら快晴の空を見上げる。蝉の声が鳴り響く、季節は完全に夏。
気温が上がり、歩いているだけでサウナにいるような気分である。こんな中、気分転換で目的もなくただ歩いているやつは士道くらいだろう。
「…あっつ。」
汗を拭いでいると背後から--
「夏バテには気をつけてね?」
「!」
聞き覚えが無いが、何処からか
「…」
暑さで頭が逝かれたか?
嗚呼きっとそうだ。メガネが妙に重く感じるし、視界が歪み始めた気がする。倒れる前に家に帰ろう。
士道は下を向きながら両手をポケットに突っ込んで歩く。これが普段の士道の歩き姿である。どうでもいい事だが、基本士道は鞄を肩にかけて、両手をポケットに入れながら歩いている。とても紳士とは思えないスタイルだ。誰からも指摘されていない為もう直せない癖になっているが、もし…彼に幼馴染がいたらきっと--
「…両手を入れながら歩くのは危ないよ。シン。」
と注意してくれるだろう。
「へ?」
ポヨン。
間抜けな声をあげて反応すると、何か柔らかいモノに顔が包まれる。
心が癒される感覚、そして鼻から脳へと刺激する心地よい香り。何だろう?まるでおっぱいに埋もれているような感じだった。
と言うのも士道は今、女性の豊かな胸に顔を突っ込んでいた。
「うわぁ!?ご、ごめんなさい!」
士道は慌てて離れる。
「…ん、大丈夫だよ。」
相手は--
「れ、令音さん!?」
頬を赤くし、素っ頓狂な声をあげる士道。目の前にいる人物は、フラクシナス解析官にして、士道達の副担任である村雨令音だった。
「…うむ、1人でどうしたのかね?シン。」
この暑い中、いつもと変わらない表情でいる令音であった。
「え、あいや…何か落ち着かなくて、1人でただただ歩いていました。」
正直に答える。
「…そうかね。だが、この暑さの中だ。体調管理もしっかりしたまえ。」
令音は忠告する。
「アハハ…それにしてもよく分かりましたね。俺がここにいるって。」
士道はそう告げる。当然だ、周りに人気が少ない場所に士道は1人歩いていた。それも特にインカムなどを起動していないのに士道の位置を把握しているかのように令音は現れたのだ。
「…フラクシナスでシンの健康状態に妙な数値が出ていてね。何かあったんじゃないかと思い来たのさ。」
令音はそう告げる。
「え?どう言うことです?」
「…何、少し前に
な、何と…まぁ仕方ないよな。一週間前に俺は十香を庇いシャドウの攻撃を受けてしまった事により体調を崩してしまった。お陰で十香の霊力が9割近く逆流してしまい封印が解かれる所を何とかフラクシナスの人力によって解決したのである。
「改めてごめんなさい。迷惑かけないように少しの事でも気をつけます。」
士道は頭を掻きながら謝罪する。
「…分かっているようだね。よしよし。」
令音さんは少し背伸びをして俺の頭を撫でる。
「…」
令音さんは何度でも俺の頭を撫でてくれる。それが凄く嬉しい。
けど、どうして俺だけにしてくれるんだろう?十香達にはやっている所を見た事はない気がする…いや、四糸乃にはやっている所を見た事があるかな。
「ママー見てー。おっきなお兄さんが頭を撫でられるー。」
「こーら。あんまり見ないの。」
…恥ずかしい。他人に見られてしまった。
「…ん?どうかしたのかね?」
令音は首を傾げる。
「い、いえ…そ、それより令音さん。この暑さですから、冷たいモノでも食べませんか?ほら、そこのアイスの自販機がありますので。」
士道はアイスの自販機を指をさす。
「…ん、あぁ構わないよ。」
士道と令音はアイスの自販機にてそれぞれのアイスを買う。士道は苺アイス、令音は桃のアイスをそれぞれ買った。
「あぁ〜、外の日陰でアイスを食べるの美味しいですね。」
「…あぁ美味しいね。」
黙々とアイスを食する。確かに外で食べるアイスは涼しい部屋で食べる時よりも美味しく感じるかもしれない。けれど、今回は違う意味で美味しさが増す。それは--
「…ん…はむ。」
アイスを食べている最中の令音の仕草である。魅惑溢れる大人の女性が、汗を掻きながら食べている仕草はとても美しい--そして、とてもエロい。
ごくり
無償にも令音に食べらている桃のアイスに嫉妬してしまった。そうアイスにだ。
「…?どうしたかのかな?」
「はっ!い、いえ。」
目を逸らす士道。すると、令音は何か勘違いをして大胆な行動を取る。
「…食べるかい?」
「え、え?」
ま、まじですか?
「…?桃アイスが気になっているんじゃないのかな?」
「へ?あー、いやー、そのー…」
言えない…食べている令音を見ていたなんて言えない。
「じゃ、じゃあ、交換してみませんか?」
夏の日差しに脳を焼かれているのか士道は大胆な事を言ってしまう。
「…ん、あぁ良いよ。」
令音は士道に桃のアイスを渡し、苺のアイスを令音は受け取り--食す。
「…はむ…ん…これも美味しいね。」
ドクンッ!ドクンッ!
心臓が強く反応する。今、士道達が行っているのは間接キスをしているようなモノであるからだ。
「--っ。」
令音は大人だからか、特に気にする事なく士道の食べだ苺のアイスを食べている。そして、士道の手には令音の食べた桃のアイスがある。
そして、士道は桃のアイスを口に運ぶ。
「--。」
士道は目を大きく見開く。
士道はこの日、新たな扉を開いたのであった。
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③【喫茶店長ぺぺさん】
期末テストが終わり、ドタバタした日常生活に戻る。
…の前に士道はある喫茶店に足を運んでいた。
「…久々だな。」
士道は店の中へと入っていく。
「いらっしゃーい。あんら、士道ちゃんじゃな〜い。おっひさ〜♪」
…士道に声かける店主は、この喫茶店の店長。中島亜浪(なかじまあろう)。
長身痩躯に色素の薄い肌と銀髪、彫りの深い顔立ちの男性。これだけの情報なら絶対と言って良いほどモテる筈なのだが…先程の発言から分かる通り、彼はオネエなのである。
「…ひ、久しぶりです。
因みに、この人のあだ名は『ぺぺ』。ぺぺさんは自分の名前が嫌いなためかあだ名で呼ぶようにさせている。
因みにあだ名の経緯はペペロンチーノが好きとの事でこのあだ名になっているらしいが、正直胡散臭い。
士道の情報その二、オカマが苦手。
まぁ誰もが苦手であるだろうが、士道は中性的な見た目のせいか過去にオカマに囲まれて怖い思いした事があるため、オカマに対して苦手意識が強いが…この人は例外のようだ。
「んもー、久しぶりだからって固くなりすぎよー。リラックスして頂戴。」
「ははは…」
それでも苦手寄りである。
「いつもので良い?」
「お願いします。」
「美味い。ぺぺさんオカマ…いやオネエだけど、このパフェが美味いから足を運んじゃうんだよなー。」
「まぁ!酷い!んふふ、でも正直なのは良い事よ。」
特に気にもしない対応するぺぺさん。
「それにしても本っ当に久しぶりね〜。学校で前みたいに虐められていない?」
ぺぺさんとの出会いは俺が小学6年生の頃だ。偶然か、あの火災があった年に出会った。始まりはいつも通り虐められていた所からだ、暴行を受け、傷を負った状態で家に帰る頃だ。
『あらキミ大丈夫?』
長身で、この頃から今と変わらないオネエの容姿であった事から印象は怖かったが…何故かこの人からは悪い感じがしなかったのである。そこからこの人と話をするようになって今に至る。
「いやー、流石に高校生ではないです。ただ…ちょっと生活が大きく変わったんで。」
士道はそう答える。
「…ふ〜ん。」
ぺぺさんは何か勘付いた顔をする。
「んふふ…女の子かしら?」
「…あはは、分かっちゃいます?それ。」
「それも--
「!」
…この人、本当に鋭いな。
会った頃からこの人は、俺の事をズバズバと言い当てていた。
出会った頃は--『キミ、誰かに見捨てられた事がある?』とか
火災が起きる前は--『ふふふ、誰か助けたみたいね。女の子?』とか
中学の頃は--『テストの点数なんかで責任感を抱かないの。』とか
誰にも告げていない事を当てている。
…あれ?前にも似たような事が病院であった気がするが…まぁいいか。
「んふふふ、良いわね〜。青春って感じ。懐かしいわ〜。」
「ぺぺさん歳いくつなの?」
「あら、そんな事を聞いちゃ駄目よ〜。紳士は無闇に聞かないの。」
相変わらず、この話もはぐらかすなぁ…まぁ良いけどさ。
士道がパフェを食べ終えると、ぺぺさんは紅茶を差し出す。
「はい、紅茶。グレープティーよ。」
「ありがとう。」
うん、美味い。
「それで〜、その女の子とは…いえ、
「…まさか、それも当てるとは…盗聴器つけられてね?」
士道はキョロキョロと服やらを見る。
「そんなのするわけないじゃな〜い。でも…1人2人ではないわね〜。士道ちゃんたら人たらしなんだからぁ〜。」
「ひ、人たらし?」
「…更に言うなら、今後も増えていくって感じかしら?」
「…」
士道は目線を泳がせる。
「…士道ちゃん?」
ぺぺさんが真剣な表情で士道を見る。
「何があって、何が目的かは知らないけど…無理はしちゃ駄目よ。」
「無理?」
士道の反応を見て、ぺぺさんは顎に手をやりながら少し士道を見る。
「ぺぺさん?」
「…いえ、それをどうこう言ったってしょうがないって感じよねぇ。」
「?」
「…いいえ、けどね士道ちゃん。その違和感は大事に忘れないであげて頂戴。」
「…違和感を感じている事までも当たるか…本当に凄いな、凄すぎて警戒心出したくなるけど…ぺぺさんだからなぁ。」
ここまでの付き合いだともう気にしなくなる。気になるけど…
「ふふふ、諦めなさい。」
読心術まで長けているんだよなぁ…
「…それにしても事情とか聞かないの?」
「聞いたら、答えてくれるの?」
ぺぺさんは分かっているようだ。
「はぁ…ぺぺさんには敵わないな。」
俺、敵わない人多いなぁ。
「士道ちゃん。」
ぺぺさんは士道を見ながら言う。
「何?」
「何かあればいつでも相談に乗るわよ。」
「…ありがとう。」
「アナタってば、何でもかんでも抱え込んで、1人で抱えきれず崩壊しちゃうタイプだから。」
「そうか。」
ぺぺさんは手を軽く叩いて優しい顔をする。
「今度は、女の子達を連れていらっしゃい。サービスしちゃうわ。」
ぺぺさんはウィンクしてそう言う。
「あぁ。」
士道は紅茶を飲みながら、今度はたわい無い話をする。
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④【正義の探偵】
「ふぅ…こんなものかな。」
士道は修学旅行に向けて準備をしていた。行き先は沖縄。実に楽しみである。
「あ、ここぺぺさんの喫茶店か。寄っていこうかな。」
士道はぺぺさんの喫茶店へ入る。
「いらっしゃ--あら、士道ちゃんじゃな〜い!座って!座って!」
士道はいつも通り椅子に座ると、壁沿いに帽子を被った男性がいた。
ん?変わったお客さんだな。
「士道ちゃん、そう見ないの。」
ぺぺさんが紅茶を出しながらそう告げる。
「そうだな。」
そう言って紅茶を飲む士道。気分を変えて、ふとテレビの方を見る。
『--続いてのニュースです。先日、〇〇氏が逮捕されました。〇〇氏は△△事件の詳細が記述されていた証拠をもみ消そうとしていた所、あの探偵王子。明智吾郎くんが現場を抑えて逮捕しました。』
『いやー、彼は凄いですねー。今年の彼が解決した事件はこれで10件目ですよー。』
『SNSでは、現代に蘇ったホームズなんて呼ばれてるみたいですよ。』
『凄いですよねー。彼が解決した事件は、警察でも手を焼いていた事件が多くて、彼には頭が上がらないとか!』
『正に--正義の探偵シャーロック・ホームズと言ったところでしょうか!』
ニュースのアナウンサー達が根強く語っていた。
「現代に蘇ったホームズね…」
紅茶を飲みながら呟く士道。
「あら?何か思う所でもあるの?」
「…いや。」
…言えない、自分は『ルパン』と名乗ったとか恥ずかしくて言えない。言ってしまった事を…正直後悔している。
「全く、困っちゃうよね。」
士道とぺぺさんとの会話の中、壁沿いにいた帽子を被った人…声からして男性がコチラの会話に入り込む。
「あ、ごめん。驚かせちゃったね。」
…思っていたよりも若々しい声だな。
「いや、それは構いませんが…」
士道はそう答える。すると、帽子を被った男性は士道の荷物を見て語る。
「学生だよね?もしかして、修学旅行かい?」
「ええ、まぁ。」
士道が答えると、男性はクスクスと笑いながら答える。
「敬語はいいよ。僕も学生なんだ。」
「そうなのか。」
士道は結構フランクに話せるなと思うと、男性にある事を尋ねる。
「どうして、その格好を?」
すると男性は答えづらそうに告げる。
「顔を晒すと目立っちゃうんだ。」
「あー…なるほど。」
士道はこれ以上聞くと失礼だなっと思い、話しを止める。
「事情は聞かないんだね?」
「聞かれたくなさそうだから。」
そう答えるとぺぺさんは「ふふふ。」と笑いながらこの場を離れる。
「それにしてもいい所だね、ここ。雰囲気も良いし、コーヒーの味も良い。店長には驚いたけど、僕を見ても特に気にしないでいてくれるしね。」
「ぺぺさんはかなりの切れ者だから。」
「確かにそれは言えてる。…ところでキミはここの常連客だよね?店長と仲が良いし。」
「まぁ…ぺぺさんとは5年以上の付き合いになるかな。」
思い出すだけでそれだけの付き合いになるのか。
「それは中々…ふぅん。」
「?」
男性は顎に手をやり、士道を観察するように見る。
「…キミ中々面白そうだね。」
「え?」
「…よく分からないけど、妙に親近感が湧くんだ。」
…親近感か…言われてみれば、妙に気になるような気がしたんだ。
士道とこの男性は互いに何かを感じ取っていた。
「あら?結構良い雰囲気じゃない?」
ぺぺさんがやって来る。
「彼に興味を湧きましてね。」
「あら、それは中々お目が高いわね〜。」
ぺぺさんが同意するように頷いていた。
…俺、そんなに大したことない人物だけどなぁ。
士道がそう思うと、男性は腕時計を見て席を立つ。
「おっと、楽しんでいたらもうこの時間か。」
男性はお金を置いて、士道の元へと歩いていく。
「キミとはまた語り合いたいな。ここには結構来るんだろう?」
「まぁ。」
「なら。」
士道がそう答えると男性は帽子を外し、素顔を晒す。
「あら?」
ぺぺさんは頬に手を当てて、意外な人物を見たという顔をする。当然だ、だってこの顔の人物は、さっきテレビにて紹介されていた
「僕は
男性--明智は手を差しだす。
「五河士道。よろしく。」
士道は明智の握手に応じる。
この奇妙な出会いが、ある運命を決定付けた。
①そこそこ勉強が出来る十香ちゃんを生み出してみたけど…まぁ良いよね!
②今回の令音さんのお話はアイス。令音さんが汗を掻きながらアイスを食べている仕草を想像したら…
③今回からのちょっとしたゲスト、ぺぺさん。誰を参考にしているか分かりますよね?多分。本編では大きく関わりはしないけど、ちょくちょく出す予定。簡潔に話しているのはこの話でそこまで尺を取らないようにする為。オネエキャラ一人欲しかったんですよ。面白いから。因みにオリキャラだよ。
④そして、はい出したかった人物の1人を出せました。明智くんです。キャラの性格これで良いよね?さぁ…明智くんが出てきました。ここからどう士道と関わっていくのでしょう?