デート・ア・ペルソナ   作:黒ソニア

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FGOの夏イベとガチャで投稿が遅れる…

はい2期スタートです。
そして…彼女が動き出す。





【第6章】八舞編『双翼の風』
第一話:不吉な予兆


 

 

 

「…ここは…ベルベットルームか。」

 

目を覚ますと俺は檻の中にいた。

何だか久々に来た気分だな。

 

士道は体を起こしラヴェンツァ達にいる方へ歩く。

 

「お目覚めですね。」

 

ラヴェンツァが変わらぬ挨拶をするが、()()()()()()()()()()()()様な気がするが気のせいだろうか。

 

「…久しぶり。」

 

挨拶は返しておく。

 

「アナタは我々が知らないうちにまた試練を乗り越えた様ですね?」

 

ラヴェンツァがそう告げる。

 

「…? あぁ()()の事か?

それなら、ナイフの力で何とか乗り越えられた。

ありがとう。」

 

士道はそう返答する。

 

「…いえ、我々はあくまでもアナタを導く者。

我々は我々の責務を全うしただけの事…

妹君を救えたのはアナタ自身で乗り越えたのです。

礼を言われる事は何もしておりません。」

 

いつもよりも冷静に言葉を返す。

 

「いや…それでもだ。

ありがとう、助かった。」

 

「…」

 

ラヴェンツァは気を取られた様な顔をする。

 

「…」

 

イゴールはただ黙りながら士道を見ていた。

 

「どうした?」

 

士道は視線に気づいた。

 

「…いえ、失礼致しました。」

 

士道は疑問に思うも、琴里とのデートの事を思い出す。

 

「お前にも助けられた。

俺達は互いを見ている様で見ていない意味が分かったよ。」

 

士道はイゴールにも礼を言う。

 

「そうですか、助けになったのなら何よりです。」

 

イゴールは笑顔で返す…が直ぐに真剣な顔つきになる。

 

「時に…アナタは少し前の出来事について…覚えている事はありますか?」

 

「…少し前?」

 

イゴールの問いに士道は困惑する。

 

何故なら士道も少し前にあった()()()について思う所があったからだ。

しかし、時間が経つにつれその違和感も気にしなくなってしまったのだ。

 

「いや…俺も少し前まで違和感を感じていたけど…

今は特に何とも感じなくなったし…

十香を庇って怪我をしてけど…フラクシナスのみんなのお陰で何とか回復したくらいしか覚えはないかな。」

 

士道は自身が把握している事を素直に告げる。

 

「…そうですか。」

 

イゴールは納得していなかったが、これ以上彼に問いかけても分からないだろうと判断した。

 

「…?」

 

士道はイゴールから何かを感じ取る。

 

「それより…よく妹君を救えましたね。

まさか、シャドウが精霊を取り込むという行動をとるとは思いませんでした。」

 

ラヴェンツァはそう告げる。

 

「…っ!

そうだ、シャドウにあんな能力があったのか!?」

 

士道は思い出し力強く問いかける。

 

「…いえ、分かりません…が、現にそれを成した。

という事はシャドウの目的は精霊を取り込み、それを利用して良からぬ事態を引き起こそうとしているかもしれません。」

 

…!?

 

シャドウの目的が精霊を取り込む事だと?

 

「これまでシャドウは不定期に現れ、人を襲っていましたが…

目的は恐らく強力なエネルギーであると我々は判断します。」

 

「強力なエネルギー…」

 

「左様。」

 

イゴールが士道の言葉に肯定する。

 

「今まではより強い負のエネルギーを持った人間を襲い、エネルギーを取り入れ、周りへと被害をもたらす事で更に負のエネルギーを生み出そうとしていたのでしょう…

しかし、アナタを通して精霊という高密度のエネルギーを知ってしまった。」

 

「お…俺を通して…?」

 

士道は声を震わせながらイゴール達の話を聞く。

 

「シャドウに知恵…または学習能力というものがあったのでしょう。

…恐らくアナタに対処され続け、アナタという敵を認識し警戒していく中で精霊を知ってしまった。

というのが我々の辿り着いた一つの答え。

つまり我々はアナタにシャドウを処理する様にしたせいで逆にアナタ達を巻き込んでしまったという訳です。」

 

イゴールはそう告げる。

 

「…」

 

「…申し訳ありません。」

 

ラヴェンツァが頭を下げ、イゴールも目を閉じて何を言われても仕方ないという顔をしていた。

 

「…顔を上げてくれ。」

 

士道の言葉にラヴェンツァ達は士道を見る。

 

「お前達に間違いはないさ…

きっと、経緯はどうあれシャドウは精霊…十香達を狙い始めていたと思う。

違うか?」

 

士道の言葉にラヴェンツァ達は反応する。

 

「それは…恐らく。」

 

「ならお前達は悪くないだろ。

寧ろ、俺にシャドウを対処する役目を教えてくれたお陰で最善の今があるって俺は思う。」

 

士道はそう告げる。

 

「…アナタは優しいのですね。」

 

ラヴェンツァは微笑みながらそう告げる。

 

「フッ…あぁ、そうやって笑顔でいてくれればいいさ。」

 

「…っ!?」

 

士道の天然の口説きにラヴェンツァは顔を赤くする。

 

「…? どうかしたか?」

 

「い、いえ。」

 

ラヴェンツァは顔を晒す。

 

「…フフ。」

 

「…?」

 

士道は分からない顔をする。

 

「と、ともかくです。

シャドウの目的は分かりませんが精霊を狙い、吸収してしまえば以前の様に被害が拡大し何が起こるか分かりません。

ご注意を。」

 

何とか真剣な表情にし直し現状を伝えるラヴェンツァ。

 

「あぁ。分かった。」

 

士道がそう告げると、視界が霞んでいく。

 

「そろそろ時間ですね。

どうか、お体にお気をつけて。」

 

「アナタの活躍を期待しております。」

 

ラヴェンツァ達の言葉を聞いて士道は現実へと引き戻される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

士道が現実へと戻るのを見送ったラヴァツァ達。

 

「…主も何やかんだで彼に肩入れしていませんか?」

 

ジト目で見るラヴァンツァ。

 

「…そうですね。以後言葉には気をつけましょう。」

 

そう言われて何も言い返せせず頬を掻くイゴール。

 

「恐らく彼には…何か人を魅了、惹き寄せる力がありますな。

それ故に少々、目的を忘れがちになってしまわれる。」

 

「ええ…それは間違いないかと。」

 

ラヴェンツァはその言葉に同意するように頷く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 -----

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「鳶一折紙一曹。貴君を懲戒処分とする。

今後、顕現装置(リアライザ)に触れることは二度とないと思え。」

 

折紙は上からの指示によって懲戒処分を下された。

 

彼女は数週間前、精霊(イフリート)の一件にて独断で顕現装置を使用し、加えてホワイト・リコリスを利用しただけでなく大破させてしまった事により処罰を受け渡された。

 

無論、それだけでなく一般市民にまで被害をもたらしてしまった事により、この後も更にキツイ処罰が下されるのは目に見えていた。

 

「…」

 

折紙は表情を変えず、その処罰を受け入れる。

 

--悔いはない。

 

ただ、折紙は内心でそう思っていた。

 

隊長の日下部は立場上何も言えずにいた。

だが、折紙と違い表情を曇らせ自分の様に悔しい顔をしていた。

仲間思いの彼女には辛い事であろう。

誰も助けてくれない。

 

だが、その場に予想外の事態が起きる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「取り込み中の所、すまないね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その場に現れるはずの無い人物が室内にゆっくりと入る。

その人物の名は--

 

「--Mr.ウェストコット?」

 

処罰を下す側の1人にその人物を見て言葉を漏らす。

 

アイザック・レイ・ペラム・ウェストコット。

DEM社業務執行取締役(マネージング・ディレクター)であり、実質DEM社の実質的なトップである。

 

何故その人物が側に秘書と思わしき女性を連れてこの場に現れたのだろうか。

この場にいた全員が疑問に思う。

 

「何故アナタがここに?」

 

「いや何、少し興味深い話を聞いてね。」

 

その男は冷たい笑みを浮かべながら歩む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まさか、DEM社のトップがアンタを助けてくれるとはね。

もしかして面識あったりする?」

 

日下部が折紙にそう告げる。

 

「…そんな事はない。」

 

折紙は簡潔に答える。

 

率直に起きた事を告げるなら、折紙は『二ヶ月の謹慎処分』で済んでしまった。

 

あの後、アイザックという男が折紙を庇い、二ヶ月程度の処分で済む様に掛け合ってくれたのだ。

突然の事で折紙と日下部は唖然としていた。

 

「納得いかない。

助けてくれた事は感謝しているけど、一企業のトップがただの自衛隊員を助けるなんて--」

 

折紙が言いかけてる所に日下部が頭を叩く。

 

「アンタねぇ、助けてもらった身の者がそんな態度を取るんじゃ無いわよ。

…親御さんの仇はどうすんのよ?」

 

「…それは困る。」

 

日下部の言葉に折紙は黙り込む。

 

すると、先程折紙を助けたアイザック・ウェストコットが折紙達の元へと歩いて来る。

それを見て折紙達は敬礼をする。

 

「この度は部下を助けていただき、ありがとうございます。」

 

日下部がそう告げる。

 

「いやいや、構わないよ。」

 

ウェストコットが笑顔で返し、折紙の肩に手をやり語る。

 

「未来ある優秀な魔術師(ウィザード)よ、期待している。

--キミなら精霊を討ち滅ぼせるだろう。」

 

そう言ってウェストコットは秘書と思わしき女性へ目線を送る。

すると、女性は折紙へ紙を渡す。

そこに書かれていたのは電話番号と思しき数字の羅列、そしてメールアドレスが書かれていた。

 

「何か困った事があればいつでも言ってくれたまえ。

我々はキミへの協力を惜しまない。」

 

ウェストコットは冷たい微笑むをしてその場を後にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アイク。」

 

秘書と思わしき女性は口を開く。

 

「おや、どうしたのかな?

--エレン。」

 

女性--エレンは無表情の顔から納得のいかない表情へと変える。

 

「…何故、彼女のような()()に助け舟を?」

 

エレンはそう告げる。

 

「いや何…彼女の事を聞いた時に、()()()()()()()()()

きっと彼女なら我々に色々な施しをしてくれるだろうさ。」

 

ウェストコットはそう答える。

 

「それに彼女は、例の『ルパン』を名乗る人物に一番遭遇しているそうじゃないか、それだけで利用する価値はある。」

 

『ルパン』。

報告書から彼を知り、ウェストコットは彼について固執する様に調べた。

 

--まるで彼という人物が現れるのを待っていたかの様に。

 

「ルパン…何者でしょうか。

精霊を守るとほざく様な相手、()()()()()()()()()()()()?」

 

エレンはルパンの名を口にした後、冷たく告げる。

 

「いや、まだいい。

彼について調べていくうちに面白い事ばかり知れるからね。

--本当に、面白い事ばかりだ。」

 

フフフと笑い始めるウェストコット。

まるで子供が沢山のおもちゃを手にした様な反応だった。

 

「それと、例の“プリンセス”と思わしき人物についても知れたしね。」

 

ウェストコット達は精霊の対処し続けるASTから情報を聞いていくうちに反応が消えた精霊についてや更に関するだろう情報を直接知りたいと、現地に足を運んだのだ。

 

「はい。その人物の名は『夜刀神十香』。

現在、来禅高校と呼ばれるハイスクールに通っているそうですが…」

 

エレンがタブレットで夜刀神十香(彼女)の映る写真をウェストコットに見せる。

 

「ふむ…確かそのハイスクールには、先程の彼女も在籍しているんじゃなかったかな?」

 

「…ええ、その様です。」

 

「ハハハ。ほら、早速我々に施しをくれたじゃないか。

--エレン。」

 

ウェストコットはエレンに視線を動かす。

 

「キミにも動いてもらうよ。

どうやら近々、このハイスクールでは修学旅行がある様じゃないか。」

 

ウェストコットはタブレットを動かしながら話を続ける。

 

「そこを利用させて貰おう。」

 

ウェストコットは冷たい不敵な笑みを浮かべる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 -----

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…暑いな。」

 

士道はそう愚痴を漏らす。

 

「そう言うなよ…まじであちーからよ。」

 

隣にいた夢界も元気なく対応する。

が--

 

「けどさぁ…もうすぐ修学旅行じゃん!

暗いテンションも変えようぜ!」

 

先程とは違い、テンションを上げた夢界は士道の肩を組む。

 

「…暑苦しい。」

 

「良いじゃんかよ!

実は俺、修学旅行とか初めてでよ!

ワクワクしてて早く来ないかなーってそわそわしてるんだよー!」

 

「へぇ…」

 

夢界の言葉に士道は適当に返事をする。

 

「何だよー。お前は楽しみじゃないのかよー。」

 

「…いや、楽しみではあるけど…さ。」

 

士道は思い返す。

小中の頃の修学旅行を--

 

「…」

 

「おい、どうした?

更に暗くなって?」

 

士道は昔を思い出して表情を暗くしていた。

 

「何だよ…修学旅行になんか嫌な事があったのか?」

 

夢界が問いかける中、士道達の元に1人の人物が駆け寄る。

 

「折紙?」

 

そう、その人物は折紙であった。

 

「来て欲しい。」

 

折紙は士道の手を取る。

 

「え? あ、あぁ。」

 

士道は折紙に連れられて行った。

 

「…ふむ。」

 

夢界は目を細めていた。

すると、夢界の元に十香がやって来る。

 

「シドーは何処だ?」

 

「んー、士道なら…トイレに行ったよ。」

 

夢界は士道達が歩いてった方角のトイレを指して言う。

 

「直ぐ来るだろうから待ってなよ。」

 

夢界は優しく答える…が。

 

「…むう。」

 

十香は機嫌を悪くする。

 

「え? 俺、何かしたかい?

十香ちゃん?」

 

夢界が十香の予想外の反応に慌てる。

 

「…鳶一折紙がいない。」

 

十香は鋭い目つきで折紙の席へ目線を送る。

 

「…」

 

夢界はそれを見て--

 

(女の子って怖いなぁ。)

 

っと汗をかき始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここでなら良いだろ。」

 

士道は人目の少ない場所で息を吐いてそう告げる。

因みに先程まで、折紙に連れられて女子トイレへ入れられそうになったが士道が踏み止まった。

 

「どうしたんだ、折紙。」

 

気持ちを切り替えて士道は真っ直ぐ折紙を見る。

 

「まずは、ごめんなさい。」

 

折紙は士道に頭を下げて謝る。

 

「ちょ、大丈夫だから顔を上げてくれって…これ前にもあったな。」

 

それは十香の時にも士道は折紙に頭を下げられた。

前回も今回もされてもおかしくない内容ではあるが…士道はそんな事は気にしてなかった。

 

「それより、折紙こそ大丈夫か?」

 

「平気。」

 

「そうか。」

 

士道は折紙の返事に安堵する。

 

「…そっちではどうなんだ?

一般人も巻き込んじゃったから…

その、結構処罰は大きかったんじゃないか?」

 

士道はそれが気になっていた。

琴里の一件で、折紙は警報も鳴らさずに市民がいる中で琴里に攻撃を仕掛けた。

 

あの一件で奇跡的に死者は出なかったが、オーシャンパークの損害は大きいだろう。

それ故にASTを辞めさせられんじゃないかと夢界と話し合っていた。

 

そして、士道の問いに折紙は表情を変えず静かに答える。

 

「査問の結果、二ヶ月の謹慎処分を言い渡された。」

 

「…二ヶ月の謹慎処分。

じゃあ折紙はASTを辞めさせられた訳ではないんだな?」

 

士道の問いに折紙はコクリと頷く。

 

「…そうか。」

 

「何故、残念そうな反応をするの?」

 

「え、いや、何でもない。」

 

士道の希望としてはASTを辞めさせられるだけの処罰で済んで欲しいと願っていた。

それは、折紙に精霊を…十香達に敵対しないで欲しいと思っていたからだ。

 

士道がそう思っている中、折紙が口を開く。

 

「士道、アナタは人間?」

 

「え?」

 

予想外の問いに士道は困惑する。

 

「私は全部見ていた。

イフリートを飲み込んだ怪物…そして、アナタは打ち勝った。

それだけじゃ無い、そもそも普通の人間にあんな力は宿していないはず。」

 

「…」

 

折紙の問いに士道は少し考え、答える。

 

「俺は人間だ。

ただ他の人には無い力を持っているのは間違いない。

けど何故この力を持っていたのかは、正直俺も分かってはいないんだ。

けれど、俺はこの力で自分の大切な人を、困っている精霊を助けたいんだ。」

 

士道は自身の想いを告げる。

そして、士道の答えに折紙は静かに答える。

 

「…イフリートの件の事、私はまだ納得はしていない。

謹慎が解かれば私はこれまで通り精霊を倒すために戦う。

…けど、士道の事や夜刀神十香、ハーミット、イフリート…五河琴里の事を上には報告しない。

私はアナタの言っていた事を信じたい。」

 

「折紙。」

 

…まだ、折紙を完全に説得は出来ていない。

でも、俺の事を…それと十香達の事を上に報告せずにしてくれる。

今はそれだけでも十分だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 -----

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は流れて、修学旅行が間近になり今は班を決めたりしていた。

 

ガヤガヤ

 

クラス内で多くの生徒が「一緒の班になろう。」

「あそこに行こうぜ。」などと和気藹々としていた。

 

「おっす。

コッチは決まったけど、士道お前はどうだ?」

 

夢界が士道の事が気になり声をかける。

 

「ん?」

 

士道は1人で自分の席で座ってクラス内を見渡していた。

 

「『ん?』じゃなくて…お前の班は?

誰と組むんだよ?」

 

「え? …あぁ、俺は余った所に入れてもらう事になるだろうからこのままでいる。」

 

「は?」

 

夢界は士道の返答に疑問を抱く。

 

「お前なぁ…こういうのは自分から声かけるもんだぞ?」

 

「…聞き耳して見ろよ、主に男性陣。」

 

士道に言われて夢界が聞き耳を立てると--

 

「五河のやつボーッとしてたけど、アイツとは一緒の班に入れたくないよな。」

 

「俺達のマドンナ達を弄ぶ様な奴なんてごめんだぜ。」

 

「後アイツと話した事なんて全然ないしな。」

 

とそれぞれの班の男子達は呟いていた。

士道は十香や折紙の事があって、多くの男性陣から目の敵とされている。それ故にこう言った班行動では孤立してしまうのだ。

 

「…」

 

流石の夢界さんもコレには冷や汗をかいていた。

 

「な? …ただでさえ、俺はクラスどころか学園内で嫌われてるからボッチになっているんだ。」

 

士道は遠い目をしながら呟く。

 

「…もしかして…小中の頃も?」

 

「…まぁ。」

 

それを聞いて夢界は士道の両肩を力強く持つ。

 

「士道!」

 

「え?何?」

 

「ちょっと待ってろ。」

 

夢界はそう言って自分の班のメンバーの所へ歩いてった。

そして、数分後に士道の元へとやって来る。

 

「どうした?」

 

「説得してきたぜ、お前は俺と一緒の班な。」

 

それを聞いて士道は驚く。

 

「お前、まさかそれを言いに行ったのか!?」

 

「そりゃあんな話を聞いたら夢界さん、ほっとけねぇよ!

ささ、行こうぜ行こうぜ!」

 

「お、おお。」

 

士道は夢界によって連れられる。

一方でその様子を見ていた…夢界に熱視線を送る女達は。

 

「夢界くん、カッコいい。」

 

「あの五河くんに救いの手を差し伸べるなんて。」

 

「イケメンすぎる〜」

 

キャーッと夢界ファンクラブの女子達は騒めく。

 

夢界藍は男女に人気な人物である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えー、班はこれで決まりみたいですね。」

 

教卓のタマちゃんが黒板に記述してそう告げる。

 

「この班で、部屋決めとなりますのでお願いしますね〜。」

 

[はーい]

 

「これで沖縄へ行く日が楽しみ!

…って言いたい所なんですが…」

 

タマちゃんが言いにくそうな顔をする。

 

「ん? タマちゃんどうしたんだ?」

 

クラスの一般男性…いや、殿町がタマちゃんに問いかける。

 

「実は…今回の修学旅行の行き先が、沖縄から変更されました。」

 

………

 

……

 

 

 

 

 

 

[えええぇぇぇーーー!!!]

 

 

 

 

 

どの教室からも生徒達の驚きの声が上がった。

いや当然の反応である。

 

「ちょっ!? どういう事タマちゃん!」

 

「私達、沖縄の海楽しみにしてたのに!」

 

「マジ引くわ!」

 

仲良し3トリオを中心にタマちゃんに問い詰める。

 

「え、えぇとですね。」

 

タマちゃんが困惑している中、士道が令音へと視線を送り、令音は「…了解した」の意味を込めてコクリと頷いて口を開く。

 

「…みな、岡峰先生に当たらないでほしい。」

 

令音の珍しい発言で生徒達は静かになる。

タマちゃんは「助かりました、村雨先生〜」と言っていた。

 

「…どうやら今回の宿泊先のホテルから急なアクシデントが起きてしまったようでね。

急遽変更となってしまったんだ。」

 

令音が相変わらず眠そうな表情でそう告げる。

 

「えぇ! でもそれなら他のホテルでもよくないですかー?」

 

「はい、それなんですが…

そこに今回のアクシデントで旅行会社の『クロストラベル』から一つ提案がありまして、観光PRのためにウチの高校が選ばれまして『或美島』という()()()に変更されました!」

 

[おおー!! 南の島!!!」

 

南の島というワードに2学年全員が声を上げる。

それ故に、沖縄から変更になっても文句を言う者は現れなかった。

 

「…」

 

ただ1人、静かに疑念を抱いていた人物がいた。

 

 

 

 

 

(何だ? この違和感は…まるで何者かの掌にいる様だ。)

 

 

 

 

 

そう、その人物は五河士道であった。

 

「…」

 

そして、その様子を見ていた令音。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんて言うか…急ですね。」

 

士道が物理準備室に足を運び、令音にそう告げる。

 

「…まぁ、コチラとしても急な変更で驚いているよ。」

 

令音がいつも通り落ち着いた対応をする。

 

「そうなんですか?」

 

「…あぁ、今朝方に連絡が入ってね。

教員内では焦っていたよ。

だが、そこにクロストラベルと呼ばれる会社から連絡が入ってね。

今に至る訳さ。」

 

「…」

 

士道は顎に手をやって考え込む。

 

「…シン?」

 

令音が心配する顔をしながら士道を見つめる。

 

「出来すぎてはいませんか?

なんか…こう、誰かの掌で踊らされている様なこの感じは…」

 

「…あぁ、私もそう感じているよ。」

 

どうやら令音も士道と同じモノを感じていたようだ。

 

「何もなければ良いけどなぁ…」

 

士道はただ静かにそう告げる。

 

 

 







はい、何とか週に2本を投稿するという自分ルールを守れました。
…いつまで保てるんだろう。

因みにこの章では、士道くんの成長を含めて様々な事が起こります。
お楽しみにしていただけると嬉しいです。





まぁそれはさて置き、この作品を読んでくれているFGOユーザーの方々は水着ガチャ(2023年)を引きましたか?

因みに私…水着キャストリアを宝具5になっちゃいました!
ヤバイ!嬉しい!
(ごめんなさい醜い自慢です…)
…しかもですよ、あの闇ガチャで有名なFGOで宝具5にするのにどれだけ金がかかるか…やっているユーザーは分かるでしょう。
大体5万で1体を想定して(天井5万円を基準にして)25万を想定を自分はしておりますが…何と2万円分で引けちゃいました⤴︎⤴︎

トネリコのガチャで宝具3にするまで引いて、残った石とその後の貯めた石で300個近くまで貯めて引いたらその時点で3体引いたわけですよ。
そこでもう満足していたのに、クロエが引けてなかったんですよ。
なら出さないとって引いたら先に水着キャストリアが2体でました笑
因みにクロエはラスト10連で漸く1体出ました(安堵)。

気分が上々の中でピックアップ2の水着妖精騎士ガチャですよ。
メリュ子含めて全員引くしかないって思って引いた訳ですよ。
そしたら…1万じゃ最低保証のみの結果ばっかで星4鯖すら…すり抜けすらしなかった(吐血)。
もうここまで行ったら全員とりま引くしかねぇだろ!
止まるじゃねぇぞ!
…って追加したわけですよ。
そしたらラスト10連でメリュ子1体は引けたんですよ…ただバーヴァンシーとバーゲストは1体も引けなかった…
悔しくて更に追加して漸く1体ずつ引けました。
因みにメリュ子は宝具2にできました。

そして今、全員再臨させてメリュ子をもう1体引くか迷ってます。
何故迷っているかって?
お金がないからだ!
みなさんは計画的に、かつ神引きしていたら良いですね!
(いや、神引きされたら、内容によってはワイが○んでしてしまう…)


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