デート・ア・ペルソナ   作:黒ソニア

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早く、早く書きたい所まで…





第四話:魅惑対決

 

「…フム。」

 

令音は自室で手元のタブレット端末を操作していた。表情はいつもと変わらなかったが…心中は落ち着いてなかった。

 

一つは、資料館からホテルへ移動の際に士道と十香が行方不明となっており、安否の連絡をとるとシャドウと遭遇していたと報告を受け、余計に心配する事になってしまった。しばらくして士道から連絡を受けると、()()()()()に遭遇したと連絡を受けた。どういった状況の報告を受けて外で待機していると…士道が気絶している十香を担ぎながら、両腕には例の双子の精霊がいたのだった。

 

詳しい話を聞こうと思ったが、何よりもその双子が士道に密着してイチャイチャしているのを目撃すると、無性に苛立ちが湧いてしまったのだ。それ故に士道が助けを求めるも無視してしまった。

 

頭が冷え、双子の相手をしていると士道がハブられてしまった時の言葉と表情に違和感を覚えたのだ。それらを合わせて士道の事で落ち着いていなかった。

 

もう一つはというと--

 

コンッ!コンッ!

 

ドアを強めに叩く音が聞こえた。

 

「…どうぞ?」

 

令音がそう答えてドアを開けるとそこにいたのは--全身びしょ濡れで体を震わせながら、タオル一枚を腰に巻いている士道だった。

 

「たすけてください。」

 

「…何があったんだい?」

 

令音は扉を閉めて、事情を聞きながら濡れている士道を介抱する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「助かりました…令音さん。」

 

士道は浴衣に着替えた状態で令音の帰還を待っていた。

 

「…いや構わないさ、それより災難だったね。」

 

令音は士道の頭を撫でながら、暖かいお茶を渡す。事情を聞いた令音は女子湯にある士道の衣服を回収してくれたのだ。

 

「ズズズ…あぁ…暖かい。」

 

士道は暖まりながらも、令音の姿を見て顔を赤くしていた。

普段から麗しい美人である令音は何を着ても似合っていたが、浴衣姿の令音はまた違った色気があった。彼女が動く度に揺れる大きな胸が士道を刺激する。

…先程良い思いをしていたのに、この男は令音の姿と動きに見惚れてしまっているのだ。何より本人はその自覚がない。

 

「…どうかしたかい?」

 

視線に気づいた令音は疑問を問いかける。

 

「あ、いえ…その、令音さんの浴衣姿、とても似合っています。」

 

士道は素直な感想を述べてはぐらかす。

 

「…そうかい?…ありがとう。」

 

令音は頬をかきながらお世辞を受ける。

 

「「…」」

 

少し沈黙の間が生まれる。

 

「そうだ、令音さん。」

 

「…ん?」

 

「フラクシナスに連絡したい事があるんです。」

 

士道がそう言うと、令音はバツが悪そうにする。

 

「令音さん?」

 

「…あぁ、実は困った事にフラクシナスへの連絡が出来ないんだ。」

 

「え?」

 

令音は手元のタブレット端末を再び操作するも連絡はつかなかった。

 

「そんな…」

 

「…それで、一体どんな事情なんだい?」

 

「…実は--」

 

士道は空港の時に知った、真那について話した。

 

「…そうか。キミも知ってしまったのだね。」

 

「令音さん、もしかして知っていたんですか?」

 

「…あぁ、実は崇宮真那を保護する計画があってね。彼女が行方不明になった時に我々も事情を知ったのさ。」

 

「もしかして…琴里も?」

 

「…」

 

「そうですか。」

 

士道は表情を暗くする。

 

「…シン。」

 

令音は士道の頭を再び撫でる。

 

「…琴里も話をしたかった筈さ…けど、彼女には司令官としての立場がある。話したくても話せられなかったのさ、だから許してあげて欲しい。」

 

「はい…分かってます。」

 

「…そうか。」

 

「あの…耶倶矢と夕弦についてなのですが…」

 

士道は暗い話から話を逸らそうと切り替える。

 

「…あぁ、その事について--じっくり聞かせてもらおう。」

 

令音は威圧する様に問い詰める。

 

「は、はい。」

 

士道はありのまま起きた事を全て話した。

 

「…ふむ。」

 

令音は事情を聞いて納得した。ある程度予想していた通りの事で、ひとまず安心した。

 

「…さて、まずは彼女達ついて…識別名は“ベルセルク”。キミに分かりやく言えば、風の精霊と呼ぶべきかな?」

 

令音は士道に合わせてそう告げる。士道と夢界が精霊について話している時に十香達の呼び名を分かりやすくする所から、「〜の精霊」と呼ぶ様にしたのだ。そして、この内容はフラクシナスで聞いていたのだ。

 

「…更に言えば、彼女達は特殊でね。最優先攻略対象の精霊なんだ。」

 

「最優先…どういう事です?」

 

「…先程の話を踏まえてだが、彼女達は限界する度に余波で様々な場所の地形を変えていてね。それ故にラタトスク、ASTから最優先対象になっていたんだ。」

 

「なるほど。」

 

…恐らく、彼女達が行なっていた決闘による影響だろう。

まさかここまで問題児だったとは…

 

「しかし、彼女達に接触出来たのはこの上ない幸運だね。遭遇率の最も低いベルセルクを相手にこれは願ってもない好機なんだ。

…この機を逃せば、二度と彼女達に遭遇出来ないかもしれない。加えて彼女達の事情を踏まえてもね。」

 

「…分かりました。頑張ってみます。」

 

士道は令音からの説明を受けて決意を固める。

 

「…あぁ、大丈夫さ。キミなら攻略出来るはず。」

 

「はい…そろそろ俺、部屋に戻ります。」

 

士道は時計を見てこの場を後にしようとする。ドア近くまで歩むと令音が問いかけてくる。

 

「…シン、最後に聞きたいことがあったんだ。」

 

「? 何ですか?」

 

「…キミはあの時、『慣れている』と言っていたが、アレはどういう事なんだい?」

 

タマちゃんに告げた時のことを令音に聞かれ、士道は特に大した事はない様に答える。

 

「あぁ、それは--ただ1人にされる事は何度も経験しているだけの事ですよ。」

 

この時の士道の笑みは、以前の()()と同じ表情だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「何度もねぇ…」

 

士道と令音のやり取りをスマホで見ていた夢界。

 

「お前の過去って…相当辛い事があったんだなぁ。」

 

花の魔術師なら恐らく知っているだろうが…夢界は知らない。

 

「それよりもだ…あの自称、世界最強様がいるのは厄介だな。」

 

画面を切り替える。そこに映っているのはら十香を監視している際、3トリオに拉致され、女子達による枕投げイベントに巻き込まれているエレンの姿だった。

 

「ククク…これが本当に最強様かよ。

--けど、顕現装置(リアライザ)を使用されちまうとそれが真実だと思い知らされるんだよな。」

 

空の方へ目を向けて細める。裸眼では感知も姿も見えないはずのモノを見ている様に。

 

「やはり…()()に連絡してコッチに来てもらうとするか。」

 

最悪の事態をそうていし、陰で動く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「さて、寝るか。」

 

士道は寝る準備をする…と、ドアを開け入ってくる者達が現れる。

 

「クク…邪魔するぞ。」

 

「失礼。上がらせてもらいます。」

 

「え?勝手に入ってくるの?…いいけど。」

 

耶倶矢と夕弦だった。

 

「士道よ…お主どうやら相当疲れ切っておるな?」

 

「抱擁。夕弦が士道を癒してあげます。」

 

(…疲れているのお前らのお陰だけどな。)

 

と内心で呟いた。

 

「そっかぁ…あ、ありがとう。マッサージでもしてくれるのかな?」

 

士道がベットにうつ伏せになろうとした瞬間、耶倶矢と夕弦は士道をベットへと押し倒す。

 

「え、ちょっ!?」

 

すると、耶倶矢は士道に跨ろうとし、夕弦は背後へと周り士道を攻める。

 

「ふ、2人とも何を--ひう!?」

 

それぞれが士道の敏感な所を攻める。

 

「ちょっ!?2人共何を…っ!耶倶矢、浴衣を脱がそうとするなって!」

 

「…私じゃ…駄目?」

 

「…っ!?」

 

士道はゴクリと息を呑む。今の耶倶矢の捨て犬の様な仕草に心臓をバクバクと鼓動を強める。

 

その様子を見て夕弦は負けずと浴衣をゆるゆると解き、下着をチラつかせながら、浴衣を脱ぎ去って下着姿の状態になる。

 

「えっ!?…夕弦何をっ!?」

 

「ちょっと、夕弦!?アンタ何してんのよ!?」

 

士道と耶倶矢の言葉に耳を傾けずに夕弦は士道に近づき、布団を用いて士道に密着する。

 

「ぁ…ぁの?」

 

「ちょっ!?何モゾモゾとしてんのよ!」

 

「無視。耶倶矢は知らなくても良いです。布団の中は大人の空間です。」

 

(そ、その知識…一体どこから!?)

 

士道が疑問を抱くも、夕弦は攻め続けて、耶倶矢は悔しそうにすると自分の浴衣の帯を勢いよく取り去る。

 

「な、舐めんなぁぁぁ!!!」

 

本来なら、夕弦と似た様な状態になるだろうが…耶倶矢の姿は--

 

「お、おい!何で()なんだよ!?」

 

なんと耶倶矢は下着をつけていなかったのだ。

 

「…っ!驚愕。そこまでするとは。」

 

夕弦は驚いていた。

 

…因みにその後の展開はというと--

 

「ど、どうだ士道よ?我の方が夕弦なぞより居心地よかろう?ほら、夕弦は冷え性だし。」

 

「否定。耶倶矢の方が胸元が寂しい分、発熱量は少ないはずです。」

 

「…ぅ…ぁ…ん…くっ…」

 

夜のベットにて再び、双子による魅力?を用いた争いが行われていた。

士道は何とか理性を保とうとするが…裸で士道に引っ付く耶倶矢に、スタイルのいい体を当てる夕弦。2人の体の柔らかさや、女子の良い香りに士道の紳士の心は徐々に穢れ、理性を失いつつあって、声を漏らし始めていた。

そして--

 

(も、もう--限界だぁ!!!)

 

士道はキャパシティオーバーを超えに超えて…大量の鼻血を噴出する。

 

「ぐはぁ…ぁ!!!」

 

士道の意識は闇へと堕ちていく。

 

「し、士道!?」

 

「きょ、驚愕。だ、大丈夫ですか士道?」

 

士道を安ずる2人は体を揺するもの…反応がなかった。

顔を最大限に真っ赤にして、幸せそうに鼻血をダラダラと流していた。

 

「…そこまでだ!」

 

士道の部屋に令音がやって来る。

どうやら令音は2人に士道の看病を主体に士道を攻略するのに協力していたが、士道のインカムを通して声で状況を、心拍数で士道の精神状態を観測していたのだ。

 

令音がやって来たことにより双子は困惑しているが、令音は2人を別室へと誘導し、令音は士道の看病を行う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 -----

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

修学旅行2日目。

 

士道達は海へと赴いていた。

 

「はぁ…怠い。」

 

「随分と良いご身分だったそうじゃねぇか、羨ましいねぇ〜。」

 

士道は言葉通り、気分悪そうな表情になって、夢界はケラケラとしていた。

 

「しっかし…お前、結構体つき良いんじゃね?多くの男性の理想体、細マッチョてやつ。」

 

「…え、何?お前、ソッチ側…?」

 

士道は後退りする。

 

「いやいや、普通に無いから。」

 

夢界は否定するも、士道は警戒を解かなかった。

そんな事をしている士道にインカムから令音の声が聞こえる。

 

『…シン、直に耶倶矢と夕弦が着替えを終える。キミもコチラの方へ来て欲しい。』

 

そう言って士道のメガネに場所が表示される。

 

「分かりました。」

 

返事をして夢界を見る。

 

「どうした?」

 

「…実はお前に頼みがある。」

 

「?」

 

士道は水着姿のカメラマン--エレンを見て言う。

 

「あの人をマークしていてほしい。」

 

士道のその言葉に夢界は驚く。

 

「へぇ…何で?」

 

「…あの人から嫌な予感がするんだ。」

 

真剣な表情でエレンを見る士道。その見方はまるで警戒しているような目つきだった。

 

「ほいよ。そっちはそっちで頑張れよ。」

 

「…頑張る。」

 

士道は指示された場所は向かって行く。

そして、夢界は感心するように独り言をする。

 

「中々、悪く無い感だな。」

 

夢界はエレンのいる方へ歩む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 -----

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

士道が歩いて向かった先はプライベートビーチ。

令音が貸し切っており、この場には他の人がいない。

 

「くく…ようやく来たな士道よ。」

 

「嘆息。待ちくたびれました。」

 

「ご、ごめん。2人とも。」

 

士道はそう言い返す。

 

「…」

 

士道は2人の水着姿をじっと見ていた。

霊装を纏った姿や、昨日の事があって分かっていたが、改めてこの双子のルックスの良さに惹かれつつあった。

 

「2人とも、その水着似合っている。綺麗だ。」

 

士道の素直な感想に耶倶矢は顔を赤め、夕弦は表情には出さないものの、内心では嬉しがっていた。

 

「そ、そうであろう!」

 

「謝辞。ありがとうございます。嬉しいです。」

 

そう返すと2人は後ろへ向き始めた。片耳を押さえて何か連絡を受けている様だった。おそらく令音が双子に何かの指示をしているのであろう。

 

「--なるほど、承知した。」

 

「了承。理解しました。」

 

2人がそう呟くと、何処から出したのか…容器の様な物を取り出した。

 

「士道よ!我が身に光を阻む瘴気の加護を施す事を許す!」

 

「請願。日焼け止めを塗ってください。」

 

士道は夕弦の言葉で意味を理解した。耶倶矢の厨二なセリフは実に分かりづらく助かっていた。

 

「…」

 

ゴクリと士道は頬を赤く染めて息を呑んだ。

2人は早速シート用意して胸の所を外して待機していた。

 

(しかし、これは初めての経験だ…き、緊張する。)

 

そう、士道は女の子の肌に…何かをする事は生きていて初めての事だった。そのためか、士道は少し固まっていた。

 

「おい、士道が乗って来んぞ。話が違うではないか。」

 

「質問。何がいけないのでしょうか。」

 

2人が再びインカムを通してやり取りをしていた。士道は令音に迷惑をかけまいと正気に戻って日焼け止めを塗ろうとする。

 

「い、行くぞ。」

 

士道のその言葉に耶倶矢は夕弦に組み付き、自身を上にして身動き取れない様にしていた。

 

「士道、今だ。我に瘴気の加護を!」

 

「油断。くっ…」

 

そう言いつつも2人の現状に士道は再び固まる。

何故なら2人の胸が上下に重なり合ってエロさを引き合わせていたのである。実に目の保養である。

 

「早くせんか!」

 

「あ、あぁ。」

 

耶倶矢に言われて士道は手にクリームを手につけて、耶倶矢の背中を触りクリームを塗る。士道の()()()()()()()()()()()()()()()()()()()耶倶矢は声を漏らす。

 

「…ぁ…ふぁ…ん」

 

女の子らしい甘い声が士道の脳を刺激する。

 

カチッ

 

士道の中で何かが切り替わる。

 

「あ……ん……っ。」

 

士道の才ある手つきに耶倶矢は痙攣しながら堕ちる。すると--

 

「反撃。隙ありです。」

 

耶倶矢の甘い声や吐息に驚いていた夕弦だったが、抑えられていた力がない事に気づき、体制を変える。今度は夕弦が上になる。

 

「請願。夕弦にもやって下さい。士道。」

 

「…あぁ。」

 

言われた通り、夕弦にも日焼け止めを塗る。

 

「ぁ…ぁぁ…痙…攣。」

 

夕弦の背中にも耶倶矢と同じようにクリームを塗る。そして、小刻みに漏らす声に脳が更に刺激される。今の士道は紳士としての士道では無くなりつつあった。更に手を動かし、女を満足させる様に手を指を使う。

 

「驚…嘆。…士道…とても…上手…ひやっ!」

 

ビクンビクンと体を震わせ、跳ねながら夕弦は甘い声と吐息を漏らす。

その様子に耶倶矢は羨ましそうにして大勢を変える。

 

「ず、ずるい!次は私!」

 

「反、撃。そうは…させません!」

 

2人がコロコロと譲らないと争う。士道は無言で2人の背中を両手で()()()()()()触る。

 

「「あ…ん!」」

 

双子は士道の支配に取り込まれた様に甘い声を漏らし、それぞれ這いつくばる様な体勢になる。

 

「し、士道?」

 

「驚愕。し、士道?」

 

2人は驚きながら頬を赤らめて士道の行動に疑問を持つ。2人が士道を見ると、そこには以前までの士道ではなかった。

今の士道はスイッチが入って半分理性が飛んでいた。2人の甘い声も仕草に彼の中で本能が火がついたのだ。証拠にメガネを怪しく光らせ、ニヤリとしていた。

 

「大丈夫だ、2人とも。俺が平等に満足させてやる。」

 

士道はただ2人を満足させる様に手を動かす。

 

「「あ…あぁん!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ…はぁ…し、士道の手…き、気持ちいい…」

 

「せ、戦…慄。神の…如き、指捌き…とんだ狼…」

 

2人は息を切らして地に伏すようにぐったり倒れる。

 

「…す、すまない。2人とも。」

 

士道は正気に戻った。士道は2人の体が満足するまで塗り続けた。一線まで行かなくても、今の2人の仕草はまるで超えてしまった様姿だった。

 

「…俺、可笑しいのかな…なんか…2人を満足させるまでというか…俺が満足するまでやったというか…」

 

自分でも疑問を抱いていた。っとそこに様子を見に来た令音がやって来る。

 

「…シン。」

 

声に気づいて令音を見る。彼女の表情は何とも言えない表情になっていた。

 

「…手を出したのかい?」

 

「いえ…日焼け止めを塗った意味では…まぁ…でも、一線はしてませんよ…こんな外で。」

 

メガネを曇らせて困惑する士道。

因みに令音はインカムを通して、様子が気になりやって来たのであった。

 

「そ、それより、れ、令音さん。そ、その水着…」

 

令音は以前、士道へのご褒美に着た水着姿でやって来た。

 

「…ん、あぁ…海だしね。私も空気を読んで来たわけだが…」

 

「…」

 

士道は女神の如き美しさを持つ令音と海を交互に見て何かを感じ取った。

 

そう--まるで、2人で海で来た様な気持ちだった。

 

だが、士道には当然そんな記憶はない。

 

「…」

 

「…シン?」

 

令音は心配するように顔を近づける。

 

「…綺麗です。また令音さんの水着姿見られて良かったぁ…」

 

士道は令音を見てただ感想を述べ、満足した様に倒れる。

令音は眠ってしまった士道を支えて呟く。

 

「……ありがとう、シン。」

 

夏の日差しに当てられたのか、令音は頬を少し赤らめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「シドー!目を覚ますのだ!」

 

十香の声に士道は目を覚まし始める。

 

「…んん?」

 

士道は意識を取り戻すと。

 

「…目覚めたね、シン。」

 

目に映ったのは令音の顔だった。士道は令音に膝枕をされている状態だった。

 

「…あれ、令音さん。俺…どうしたんでしたっけ?」

 

「…キミは2人の日焼け止めをした後、疲れで寝てしまったようだね。」

 

(まじか…)

 

内心で自らの恥に責任を感じていた。

 

「すみません、令音さん。ご迷惑をおかけしました。」

 

そう言って士道は体を起こす。

 

「…ん、また来たまえ。」

 

「シドー!」

 

先ほど聞こえた通り、十香がいた。

 

「悪いな十香。なんか疲れ切って寝ていたみたいだ。」

 

「うむ、そのようだが…何をしていたのだ?」

 

ギクッ

 

(…い、言えない。ここで耶倶矢と夕弦に日焼け止めを塗ってたなんて。)

 

士道はどう言い訳をしようか迷っていた。

 

「私も詳しい事を聞きたい。」

 

今度はいつの間にか現れた折紙が険しい表情で士道を見る。

 

「お、折紙?」

 

「鳶一折紙!貴様、いつの間にここへ来たのだ!?」

 

「アナタには関係がない。」

 

「なんだとぉ!?」

 

「お、落ち着いてくれ十香。」

 

そんなやり取りをしていると調子を戻した耶倶矢と夕弦がコチラにやって来る。

 

「く、くく…ようやく起きたのだな士道よ。先程は…ん?我が眷属の十香では無いか、よく来たな。」

 

「驚嘆。マスター折紙に何故ここに?」

 

「へ?」

 

士道は耶倶矢が十香を眷属と、夕弦が折紙をマスターと呼んでいることに驚いていた。

 

「何故その様な関係に…」

 

士道が疑問を抱くも折紙が問い詰めてくる。

 

「3人はここで何をしていたの?」

 

「え、えぇとそれは--」

 

「…ビーチバレーだよ。」

 

令音がフォローする様に現れる。

 

「…丁度十香達も来たんだ、キミ達もどうかね?

--因みに勝ったチームにはシンの秘密を教えよう。」

 

[!]

 

「…え?」

 

士道以外の女子はそれを聞いてやる気を出し、士道は何の事か分からず抗議しようとするも、聞き入れられずに試合は始まる。

 

チームは十香、折紙、令音と耶倶矢、夕弦、士道に分けられた。

 

十香のサーブから始まり、試合は始まったが、霊力が封印されているのにも関わらずそのパワーは凄まじくボールが取れなかった。

 

「…」

 

十香の放ったサーブボールを見る。地面は削れ、ボールはめり込んでいた。

 

(あんなの受け止められるわけないだろ!)

 

士道なワンテンポ遅れてビクビクと震え始める。

 

「フッ、中々やるでは無いか。我が眷属十香よ。」

 

「同意。これくらいやって頂かねば面白くもないです。」

 

「…いやいや、おかしいでしょ。」

 

士道の突っ込みは虚しくも無視される。

 

そして、そこからは…語るまでもない。十香の強力なサーブにより士道は全く動かず、耶倶矢と夕弦がカバーしようとするも互いが邪魔になって取らず、ただ点が奪われていくだけであった。

 

「ちょっと!邪魔しないでよ夕弦!」

 

「反論。邪魔しているのは耶倶矢です。」

 

2人は睨み合う。その状況を見ていた十香達が煽っていく。

 

「なんだ耶倶矢も夕弦も大した事ないな!」

 

「期待外れ。これで私に勝負を挑もうなんて身の程知らず。」

 

「「…っ!?」」

 

双子が振り向く。十香と折紙に煽られ怒ったのだろう。そして、十香達の方へゆらりと令音は赴く。

 

(令音さん、2人を止めてください。お願いします。)

 

士道が心で呟くも。

 

「…もっと口汚く。本場ではそうやるんだ。」

 

ヒソヒソとやっているが士道には聞こえていた。

 

(令音さーん!何で逆に火に油を注ぐ様な真似を!?)

 

令音さんの言う事を聞いて十香と折紙は再度煽る。

 

「耶倶矢は弱虫で夕弦はへたっぴなのだ! 二人揃ってへっぽこぴーなのだな!」

 

「この×××。×××を×××していればいい。敗者にはそればお似合い。」

 

「…」

 

士道は嫌な汗をかく。そして双子は静かにキレる。

 

「…ねえ夕弦。」

 

「返答。何でしょう。」

 

「…やっちゃう?」

 

「同調。やっちゃいます。」

 

今、2人の意思が重なった。ただ相手をうち負かす事だけを考えていた。

 

(なんか、さっきと雰囲気が違うな。)

 

「い、行くぞ。」

 

士道のサーブから始まる。

 

「…ん、任せた前。」

 

士道の放ったサーブは令音の所へと向かった。令音はそれを綺麗にトスをする。その際、令音の暴力的な胸が上下にぶるんっと揺れて、士道は釘付けになる。

 

「くらえっ!」

 

そして令音のトスは十香へ向かい、放つ。その凄まじい威力にも関わらず、士道は令音の胸に目を奪われて…気づかずに士道の顔面にドストライクに当たる。

 

「ぐへぇ…」

 

士道の断末魔と共にボールが宙に浮かぶ。

 

「ナイス、士道!」

 

「設営。耶倶矢。」

 

「おうとも!」

 

耶倶矢と夕弦のコンビネーションにより見事、ボールは十香達へと放たれ、対応されずに点が入る。

 

「よっしゃ!見たかコラ〜!」

 

「歓喜。イヤッホー。」

 

耶倶矢と夕弦が喜びの舞をしてハイタッチをする。

 

「やー! 今のは完璧だったね夕弦。ビューンといったよビューン!」

 

「肯定。見事な一撃でした。さすが耶具矢です。」

 

「いやいや、あれは夕弦が--」

 

と仲良くしていたが、2人は正気に戻り、罵倒し合う。

その様子を見て令音は溜息を吐くが…1人、起き上がらない人物がいた。

 

「…シン!」

 

「シドー!」

 

令音と十香、そして折紙が士道の元へ駆け寄る。

 

「…」

 

士道は軽く鼻血を出して、気を失っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 -----

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、夢界は士道の指示に従ってエレンを見張っていた。

だが、彼が動くまでもなくエレンは3トリオに良いように引っ掛け回されていた。

 

「くっ、は、放しなさい!私にはやる事が--」

 

「えー!エレンさん、全然写真撮らないじゃん!」

 

「やる事はカメラマンの仕事でしょー。」

 

「マジ引くわー。」

 

「…」

 

夢界はただそれを見届けて、笑う。

 

「俺、何もしなくても良いなこれ。」

 

そう呟くと、夢界はケータイに通知が入る。その内容を見て安堵する。

 

「…到着したみたいだな。なら、一先ず安心だな。」

 

確認し終えると夢界の周りにクラスの女子達が駆け寄る。

 

「ねぇ、夢界くーん。」

 

「私達と海で遊ぼうよー。」

 

夢界は言い寄られて笑顔で答える。

 

「良いぜー、何する?」

 

夢界はエレンは放っといても大丈夫だろうと判断し、遊ぶ。

 

 

 





日焼け止めの所、これで大丈夫かな?
あ、士道くんはスイッチが入ると色んな意味で凄いことになりますよ?だから、ドSスイッチの様な状態になってました。

さて…次でようやく後半に入るかな?早、戦いの所を書きたい。



FGOの水着ガチャ…終わりました。
結果はメリュジーヌも宝具5にしちゃいました…3で止めるつもりが、2枚引きしてもう一体引くことになっちった。
ガウェイン欲しさにオベロンガチャ引いたら…オベロン2枚のトリスタン1枚で出なかった…


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