デート・ア・ペルソナ   作:黒ソニア

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夏休み編、2話目です。





番外編7:士道の休日

 

 

 

夏休みに入ってから士道の日々は、朝から昼までは琴里達(ラタトスク)による女慣れの『訓練』を受け、その後は実力をつけるための『特訓』の繰り返しだった。

 

後は、合間に夏休みの課題をやっていくという、楽しい楽しい夏休みとは程遠い生活を送っていた。

 

とはいえ、流石に士道といえどそんな生活に耐えられるわけが無いわけで、一週間に一日は休日によるガス抜きをしていた。

 

「あら? なんか久しぶりに見たわって感じじゃない?

士道ちゃん?」

 

今、士道がやっている場所はぺぺさんの喫茶店だった。

 

「はい、いつものね♪」

 

モゴモゴ

 

出されたパフェを前に士道はすぐさま貪る。

因みに今回のはぶどうを活かしたものだった。

 

「むぐむぐ…あ、そういえばこれ。」

 

士道は修学旅行のお土産を渡す。

 

「あら〜、ありがとね、士道ちゃん!

あら、中々美味しそうじゃない〜。」

 

お土産を渡して美味しそうにしていた。

 

「ご馳走様。」

 

食事を終え、紅茶(今回はレモンティー)を飲み始める。

 

「…」

 

ぺぺさんは士道を凝視し始める。

 

「え? な、何?」

 

「士道ちゃん、もしかして最近鍛えてる?」

 

ゴト

 

士道は静かに紅茶を置く。

 

「うん。色々とあってね。」

 

素直に答える。

相変わらず勘が鋭い人だ。

 

「うふふ、中々良い色気を出してるんじゃない?

女の子にモテたいから?」

 

「いや、別にそういう事じゃないんだ。」

 

「へぇ…そうなのね〜。」

 

「うん、もっと鍛えて…」

 

理由を言おうとしてしまう前に口ごもる。

いかに親しい関係の人でも、そう易々と言っていい事ではないからだ。

 

「…そう。」

 

ペペさんは何となく察して追及はしなかった。

 

「けどね、士道ちゃん。」

 

だが、今度は真剣な表情で忠告する。

 

「自分を責めすぎない事、それから焦らずに落ち着く事を忘れないようにね?

アナタは平気で無茶をするような子だから。」

 

と、士道のことを熟知しているためにそう告げる。

 

「うん、分かってる。」

 

「なら、いいわ。」

 

ぺぺさんは軽く笑い、士道の食べた食器を含め帰宅したお客さんの食器を洗い始めた。

 

(何とか納得(?)をしてくれたっぽいけど…いつか、本当の事を言う日が来るのかも知れない。

…その時、ぺぺさんはどう反応するだろうか。)

 

そんな事を考えていると、扉の音が鳴り響く。

 

「--やぁ。」

 

士道に目掛けて声をかける。

その人物は、現在日本で最も注目を浴びているだろう人物。

--明智吾郎だった。

 

「あ、あぁ。」

 

士道は手を軽く上げて返事をする。

明智は士道の隣の椅子を一つ空けた場所に座る。

 

「あら、いらっしゃい!

今日も来てくれるなんて嬉しいわ〜♪」

 

「ここのコーヒーや雰囲気が気に入りまして。」

 

笑顔で返す明智。

ぺぺさんはご機嫌となって、コーヒーを用意した。

 

「ありがとうございます。」

 

礼を言ってコーヒーを飲み始める。

一口飲むとコチラへ話しかける。

 

「キミは…今日も紅茶だね。

好きなのかい?」

 

「あぁ、それもそうだし。

後…コーヒーは苦手でさ…」

 

頬をポリポリとしながらそう返す。

 

「成程ね。

まぁ、無理に飲めなくても良いとも思うから、それで良いんじゃないかな。」

 

「そう言ってくれると助かる。」

 

同時に紅茶・コーヒーを飲む。

その最中、明智は士道を観察するように見る。

 

「キミ、もしかして、運動とかしているのかい?

前に会った時よりも体格がガッチリしてる気がするね。」

 

「…え?」

 

士道は驚く。

まさか、ぺぺさんだけでなく明智にも気づかれるとは。

 

「凄いな、そんな事が分かるのか?」

 

「探偵の名は伊達じゃないさ。」

 

「…」

 

この時、士道は「探偵って凄いな」と素朴に感じた。

 

「色々とあって、トレーニングをしてるんだ。」

 

そう説明する。

 

「へぇ…」

 

顎に手にやってそう返す。

 

「部活はやっていないのかい?」

 

「あぁ、部活はやってないし、やるつもりもないかな。

家の事があるから。」

 

「…ふむ。」

 

「ん?」

 

明智は頷くと口を開く。

 

「いや、意外とキミは運動神経悪くなさそうと思ってね。

だから、やってないのは意外だなって思ってね。」

 

「なるほど?」

 

(探偵だから、色んな人物を見てたり、細かい事をみてるから思う所があるとかかな?)

 

自分を過信するのもなんだが、筋力は多少ついてた気がしていたので、そう思った。

 

「キミは結構面白いね。」

 

「え?」

 

明智は突如として言い始める。

 

「僕がキミを観察しているのに対して、特に不審も抱かず、冷静でいる。立場上、人を暴く側だから警戒心を向けられる事が当たり前になってたけど、キミは違う。興味深いよ。」

 

「そ、そうかな?」

 

士道と明智の会話にぺぺさんが愉快そうにし始める。

 

「うふふ、明智ちゃんも士道ちゃんのファンになっちゃったかしらね。」

 

「ハハハ、そうかもしれませんね。」

 

「…」

 

(俺なんて、何も面白味なんてない筈なんだがな…)

 

そう心で思っていると、明智はキョロキョロとし始める。

 

「あら? どうしたの?」

 

ぺぺさんが聞くと、明智はある物を見つけぺぺさんに問う。

 

「すみません。--あのチェス盤、よろしいですか?」

 

「ん? ええ、良いわよ。」

 

ぺぺさんは明智に渡す。

 

「ねぇ、キミ、チェスはやった事あるかい?」

 

「チェスか…いや、やった事ないかな。」

 

「将棋はやった事は?」

 

「あぁ、それなら多少。」

 

「なら、問題ないね。」

 

そうすると、明智はチェス盤に駒を置き始めた。

 

「--勝負しないかい?」

 

「--」

 

何故だろうか、いつもの士道なら誘われたら相手に合わせる感じでやるが、明智に誘われた瞬間、『奇妙な感覚』を覚える。

それは今までに感じた事のない衝動でもあった。

 

「やろう。」

 

この日から、士道と明智はチェスで対決するようになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

唐突だが、五河士道は『猫』が大好きである。

 

急に何を言ってるいるのかと思うのだが、どのくらい好きかといえば、猫を見かけると見つめ続ける挙句、触りたさすぎて近づくレベルである。

 

それだけなら、別に普通だと思うのだが…

 

「…くぅ。」

 

士道はある野良猫に近づこうと歩むも途中で足を止めた。

その理由は--

 

「あ、マズイ。」

 

咄嗟に後ろへと下がる。

何故このような行動をとるかと言うとだ。

 

五河士道は猫アレルギーであるからだ。

 

それも、尋常じゃないレベルのだ。

猫の隣にいるだけで、謎の電磁波が流れているのだろうか、目が痒くなる。一回や二回のレベルではなく、離れない限り永遠にやり続けるレベルである。

 

鼻水も止まらない。

一般の風邪を引いている時のレベルを超え、鼻をかんでもかんでも止まらないのである。

全身の水分が放出してるんじゃないかと疑うレベルで止まらない。

 

小学生の頃、士道は初めて猫に遭遇した時に心を奪われた。今すぐ持ち帰りたい一歩手前レベルといっても過言ではない程衝撃が走ったのだ。

 

あの時の事は鮮明に覚えている。

 

何せ()()()()()()()--

 

…まぁ、それはともかく、好奇心が高まり近づいたは良いが、無論その頃は猫アレルギーなんて認知していないので身の危険なんて一切考えずに猫を撫でまくっていた。

だが、猫の毛や、士道にだけに放出されている…或いは感じ取られる謎の電磁波によって士道の身体に悪い影響が及ぼしたのだ。

涙は止まらず、鼻水も止まらず、目を擦りまくり、士道は泣きながら家に帰った。

 

「…くぅ。」

 

そして、家に帰ったら時の家族の反応は凄まじかった。

あの頃は士道にとって悪夢に等しい生活を送っていた。

詳しい事情は後ほど、皆から心配され、事情を聞き直ぐ病院へ向かったのだ。

完治するのにも時間はかかった。

病院の先生も驚愕レベルの出来事だったそうだ。

 

まぁ、そんな訳でドクターストップや家族からのお願いもあって、士道は『猫』に近づく事を禁じられた。

 

「…神よ、おお、神よ…

何故…俺は、猫に触れることも、近づく事も許されない身体にされたのですか?」

 

士道は項垂れる。

大袈裟レベルだが、士道からすればその位悲しい事であったのだ。

 

渋々、悲しい瞳で涙を浮かべながら猫から遠ざかる。

 

家に帰るその道中に、驚くべき光景を目にする。

 

それは--

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あらあら、お可愛いですわね〜♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

複数の猫に餌をあげている人物がいた。

その人物は以前、士道達の学びや来禅高校へとやって来た『時の精霊』の時崎狂三だった。

 

「…え?」

 

士道は小さく呟く。

何故、彼女がこんな所にいるのかと…

 

彼女はその美しい容姿に加え、気品ある振る舞い、男慣れしていかの手際で士道をメロメロ一歩手前レベルまで攻めた精霊だった。

 

そして、アクシデントがあって彼女の本性を合間見ることになった。

 

『最悪の精霊:ナイトメア』

 

多くの人間を葬り、自らの力の糧としていた。

無論、士道もその例外では無かった。

否、寧ろ士道こそが彼女の()()を叶えるのに重要な人物である。

 

士道は何故彼女がその様な事をしているのか、何があったのか、疑問を問いかけるも、彼女にとって自分の秘密を暴かれるのが禁忌(タブー)だったのか、彼女の逆鱗に触れてしまい、完全に敵対するレベルだった。

 

シャドウとの三つ巴の戦いとなって、士道がシャドウを撃破するも、消耗しきった士道達を自身の力である時を操る能力『刻々帝(ザフキエル)』にて状況を変え、士道達は敗北寸前だった。

 

そこに、琴里が精霊として現れた事によって、彼女は撤退したのだ。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()のであった。

 

だから、彼女が道傍にいる事、普通の日常で出会した事に驚きが隠さないでいた。

 

「く、狂三?」

 

恐る恐る彼女の名を呼ぶ。その事に気づいて、彼女の体が大きく揺れる。狂三はギギギと音を立てながらゆっくりと士道を見る。

士道だとハッキリ認識すると、ぎこちない表情になり、顔を真っ赤にして士道を可愛く睨む。

 

「し、ししし士道さん!?

ど、どうしてこの様な所に…?」

 

「え、えぇと…この道、家に帰る道だから…」

 

「〜〜〜!!」

 

士道の言葉を聞いてますます顔を赤く染め上げる狂三だった。

 

「こ、こここコレはっ!」

 

猫とのやり取りを無かったことにするような行動を取ろうとしている。

狂三との一件で彼女の事をほんの少しだが、知った士道からすれば最も驚くべき光景だった。

 

猫達は離れて行ってしまった。

 

「「あぁ…」」

 

士道と狂三は逃げていく猫を止めるような手を出して悲壮な声を漏らす。

 

「「え?」」

 

互いに硬直する。

それは、お互いに予想外な反応だったからだ。

 

「し、士道さん…その反応は一体?」

 

「え? あ、いや、その…猫好きだから。」

 

それを聞くと狂三は瞬時に冷静になっていき、いつもの余裕のある優雅な対応をしだす。

 

「あらあら、士道さんたら、そんなお可愛い反応する程猫がお好きですの?」

 

「うん。」

 

即答する。あまりのその反応に狂三は驚く。

 

「あ、あらあら、そうでしたの…

それは、どのくらいでして?」

 

「抱きしめたい程。」

 

メガネをくいっと光らせて回答する。

 

「へ、へぇ、そ、そうですの…」

 

狂三はチラッチラッと意外な反応…

お可愛い反応をする。

今フラクシナスの狂三の好感度は相当高いはずである。

 

「けど…俺は猫を抱きしめる事なんて、出来ない…

いや、それ以前に近づく事も許されないっ!」

 

士道は胸をギュッと締めるような仕草をする。

 

「ど、どういうことですの!?」

 

「俺は…俺は…っ!

…っ、重度の猫アレルギーなんだっ!!」

 

苦しそうに、涙が溢れそうな表情をする。

それを見た狂三は心の底から同情する。

 

「そんな…っ!

なんて…なんて可哀想な!

その様な病気をお持ちだなんて…っ!?」

 

狂三は士道が標的であるなんて、忘れてしまい、ハンカチを渡す。

 

「コレを…少しでも心を沈めてくださいまし。」

 

「ぐすっ…ごめん、ありがとう。」

 

ハンカチを受け取り、涙を拭く士道。

 

「(まぁ、何て悲しい事なんでしょう…

わたくしでしたらそんな事なんて…

受け入れられ--)」

 

心の中で呟いている中、『受け入れ』というワードで正気に戻る。

 

「(あらあら、でもこれは…チャンスですわね。)」

 

狂三は獲物を捉えた顔つきになる。

 

「(心から同情しますけれど…

わたくし達は互いの力を奪い合う関係。

ここでわたくしが攻め入れば…っ!)」

 

五河士道が手に入る

 

それを確信した狂三は勝負に出る。

霊装の姿になっていつでも士道をいただくように。

そして、秘策を思いつき行動に出る。

 

「士道さん。」

 

士道は狂三を見る。

 

「ニャンニャン♡」

 

とても簡単な手段だが、猫の真似をして彼の心を掴み取る手段にでる。

 

そして、とうの士道はその狂三を見て

--衝撃が走った。

 

それは、宇宙が誕生するビックバンの様なものだった。

 

士道は狂三に近づき、肩を持つ。

 

「(取りましたわ!)」

 

勝利を確信した狂三は足から影を出現させるが…

予想外な事態に陥る。

 

「--可愛い。」

 

「へ?」

 

「狂三、凄く可愛い。

お前がここまで可愛いなんて…っ!

俺は…俺はっ!」

 

士道の目は正気じゃなかった。

狂三をそのまま壁の元へと押し始める。

 

「し、士道さん!?」

 

「狂三…ニャンニャン…

ニャンニャンパフパフさせてくれ!!」

 

士道は普段の静かで、紳士で、落ち着きのある姿ではなくなる。

息を荒くし、メガネを曇らせ、頬を赤く染めて、いかにも狂三を襲いますよ状態になる。

 

「へ、へぇ!? ま、待ってくださいまし!!」

 

狂三は予想外な事に狂三は戸惑い、士道を押し離す。

 

「ぐはっ!」

 

士道は倒れる。

 

「わ、わたくし、急用がありましたわ!

これで失礼します! では、ごきげんよう!」

 

狂三は即座に逃げてしまった。

 

「あぁ…」

 

士道は地べたで手を儚く伸ばすも…

届くわけがなく、撃沈した。

 

「そ、そんなぁ。」

 

士道はガクリと項垂れていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ…はぁ…」

 

息を荒くしながら何とか士道から逃げ出した狂三。

彼女はとある何処かのビルの屋上で息を整えるために休息をとっていた。

 

「あらあら、いかがなさいましたの?

--『わたくし』。」

 

休んでいる狂三の元に現れたのは『狂三』だった。

 

「…何でもありませんわ、『わたくし』。

少々、予想外の事態に遭っただけですわ。」

 

狂三は現れた『狂三』にそう告げる。

 

「あらあら、それは一体どういった事ですの?」

 

「…『わたくし』には関係がないでしょう。」

 

狂三は『狂三』に言いにくい顔して冷たく言う。

 

「あらあら、『わたくし』達は【八の弾(ヘット)】によって生み出された分身体。

とはいえ、『わたくし』本体からの得た情報も教えていただきたいものですわ。」

 

そう、狂三の前にいる『狂三』の正体。

それは刻々帝(ザフキエル)の能力によって生み出された狂三の分身体だった。

以前、この能力によって士道達を盛大に苦しめた。

 

「…大した事のない情報ですの。

ですので、気にしないでくださいまし。」

 

狂三は『狂三(分身体)』にそう言って立ち上がる。

 

先程の士道とのやり取りはいかに『狂三(分身体)』とはいえ、失態を知られたくないのだ。

 

「あらあら、それはないですわ。」

 

「そこまで息を荒くしているんですもの、さぞ大物と遭遇してしまったのではなくて?」

 

と、次々と『狂三(分身体)』が出現する。

 

「ですから、大したことないと--」

 

「あらあら、嘘は良くないですわよ?

『わたくし』。」

 

狂三(本人)が紛らわせようとするも、ある『狂三(分身体)』が遮るように手を上げて現れる。

 

「な、何ですの?『わたくし』。」

 

「先程、『わたくし』は--

士道さんに出会したそうですの。」

 

ギクッ

 

狂三(本体)が体をビクッと震えだす。

どうやら、士道とのやりとりを見ていた『狂三(分身体)』がいたようである。

 

「どうやら『わたくし』は、猫と可愛く戯れている所を士道さんに見られてしまったみたいでして

--むぐっ!」

 

『狂三』が説明している中、狂三が口を抑える。

 

「いい加減にしてくださいまし!

これ以上は『わたくし』といえど--」

 

今度は狂三(本体)が『狂三(分身体)』達に抑えられる。

 

「な、何をしますの!?」

 

「まぁまぁ、良いではありませんの『わたくし』。」

 

「そうですわよ、『わたくし』だけズルイではありませんの。」

 

狂三(本人)は必死に抵抗しようとするも、数の圧力に抑えられてしまい、悔しくなる。

今の狂三は士道達の気持ちが分かったような気がした。

 

「ん、んん!

結論からすれば、士道さんもまた猫が大好きみたいですの。」

 

「おお!」と『狂三(分身体)』達はざわつく。

 

「しかし…士道さんは悲しい事に重度の猫アレルギーみたいですの。」

 

「うう…」と涙目になる『狂三(分身体)』

そして、同情する『狂三(分身体)』達。

 

「そこで『わたくし』は、士道さんに向けて可愛らしく『ニャンニャン♡』とやったみたいですの!」

 

[!]

 

これには『狂三(分身体)』達は頬を赤らめ始めた。

 

「あらあら、『わたくし』ったらお可愛いこと。」

 

「大胆な事しますわねー。」

 

クスクスと狂三(本人)に向けて笑い始める。

 

「くぅぅっっ〜〜〜!!」

 

狂三(本人)は悔しそうにし、お顔を真っ赤にし始める。

 

「そこで、『わたくし』は宣言致しますわ!」

 

『狂三』(分身体)は力強く告げる。

 

「『わたくし』は士道さんを攻略するために、猫耳をつけて攻めようと思いますの!」

 

その言葉に他の『狂三(分身体)』達が「おお!」とざわつき始める。

そして、自身の分身体の言葉に狂三(本人)はワナワナと震えていき--

 

「何を言っていますのぉぉぉぉ!!??」

 

狂三(本人)の大声が、悲鳴が空に響き渡った。

 

 

 







久しぶりのぺぺさんと明智くん登場回でした。
やっぱりオカマキャラとライバルキャラが出てくると良いね。

それから、士道くんの猫に対する愛情。完全にヤバイ設定です。
こんな設定要らないんじゃないの?って思いますが、僕は意地でもこの設定を付けたかった。
何故ならそういうキャラって面白いよなって思ったからです!
(因みに僕も猫アレルギーだけど猫大好きです。後、犬も好きです。)

そして、狂三。
中身がどんどんかぐや様になっていく感じがする。
僕の脳内では狂三さんの声優が真田アサミさんではなく、古賀葵さんに変わっている…っ!

※あくまでも、今回のお話は半分が番外編みたいなモンなので、狂三と士道のこのお話は面白半分の認識で捉えてくれたらなって思います。
多分、原作のアンコールみたいなモノ。


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