さぁ、士道。
キミの…世界を救う反逆(デート)を始めよう。
ちゃぷ…
体が…水に浸かっている…いや浮いている
その感覚がある。
ちゃぷ…ちゃぷ…
…いや、この水ではあるが、海の様に広い
加えて、周りには人気も建物もない
…そんな気がする。
「………ここ…は?」
意識が朦朧とする
体を動かそうとしても、動かない。
いや、
今発した言葉、口さえあるのかはっきり分からない
だが、感覚はある。
あるのだろうが、全く動かない
金縛りにでもあっているのだろうか?
─────────
声が聞こえる。
──────ぉ。
うっすらだが、人の声らしき声が聞こえる。
───あのぉ。
今度はハッキリと聞こえた。
───アナタは誰ですか?
「…誰…って。」
……
俺は誰だっけ?
おかしい。
前まで、いやさっきまで知っていた筈なのに…
分かっている筈なのに───
自分の事が思い出せないでいた。
───分からなさそうですね。
…と言っても、ここは私にとって『夢』の様なもの。
それも、アナタと違い体もない。
意識だけがある様な感じですのでぇ…
「あぁ…俺の体はあるのか…
うん。今のでハッキリした。
体はちゃんとある。
…でも、全然身動き取れない、微動だにしないけど。」
───そうですか。
「えっと…俺は俺のことを思い出せないけど…キミは?」
───私…ですか?
私は───です。
「…え? なんて言ったの?」
───……どうやら、会話は出来ても、名前は伝わらない様ですね。
はい、きっと…これはあくまでも、『夢』。
本来なら繋がらない筈、繋がるわけのないの意識が、何らかの因果で繋がって一つの夢という『舞台』で意思疎通が出来ている。
そんな感じなのでしょう。
「………ごめん、全く分からない。」
───いえ、ごめんなさい。
分かりやすく言えば、意図は分からないけど、互いに会話が出来る。
それだけ分かれば良いと思います。
「…そう…なんだ。」
自分が誰なのか分からないが、とりあえず思う事は水に浸かっているのに口は動くのだろうかと言う事だ。
というか、水に浸かっているのに水の抵抗が全くない感じがする摩訶不思議な状態だった。
「えっと…そのぉ…変な事を聞くけど、俺は
何故そう思ったのか分からないけど、『死んだ』って感じがする…というかした感じがした。
───ええと…死んでしまったのなら、会話なんて出来ないのでは?
女性の声はとても困った反応をしていた。
「で…ですよね。何か変な事を聞いてごめん。」
───いえ、きっとアナタはとても大変な目にあったのかと思います。
大変な…こと…
何だろうか、ただそうだ。
苦しい、辛い、痛いという思いと。
───ふむ。何か後ろめたい事をした感じですか?
例えば…そうですね、主に女性関連で。
「…そうかも。」
───なら、
「そうだな。…ん? いや、何で分かるの?」
───……何故でしょう、そんな気がします。
その女性の声は妙に面白くなさそうな反応をしていた。
「そうか…でも、その通りだ。
でも、どうやって…何処に?」
そう思った瞬間、小さな雫が…女の子の涙が溢れる音が自分の中で響いた。
「行かなきゃ…泣いている
気がつくと、自分は立ち上がっていた。
さっきまで足の感覚も、手の感覚も、全ての感覚が曖昧だったと言うのに。
「誰か分からないけど、ありがとう。
お陰で立ち上がれた。」
───…私、礼に及ぶ事なんて何もしていませんよ?
「そうなのか?んー、でも、キミのお陰で立ち上がれた。
なら礼を言わなくちゃ。
それも、
と、ウィンクしながらそう答えた。
柄でもないけど…
───そうですか。
女性の声は嬉しかったのか、
───因みに、何処へ向かうのですか?
「……確かに、何処へ向かえば良いんだろう?
立ち上がったのはいいけど…何故か水の上に立ってるし。
辺り一帯が海…いや…」
自分の置かれた状況に困惑する。
何故か物や土地の上に立っているわけでなく、水の上に立っている。
それも、果てが見えないほど、水…海が広がっていた。
ただ…ただ気づけば、普通の海ではなかった。
夜空の美しい星々が綺麗に写っている…いや、寧ろ夜空の光景が水でないかと…よく分からない伝えずらいが…
言葉にするなら、
「…綺麗だな。」
この光景を人と一緒に、誰かと一緒に見たいと思った。
一体『誰』と見たいと感じたのだろうか。
一瞬脳裏に浮かんだのは、誰よりも笑顔が似合う───
───んんっ!
咳払いの声で正気に戻る。
───どうかしましたか?
「…いや、何でもないよ。」
───さて…話している間に私の役割が分かりました。
アナタの帰える道を導きましょう。
声と共に、夜空の水面に光り輝く道が照らし出す。
夜空の星々の一つ一つまで鮮明に写る水面に白く美しい光道。
その現象に名を与えるなら…『
「……ないな!」
ちょっと恥ずかしそうに言うと
───そんことはないですよ。
女性の声はそう答えた。何処か嬉しそうに。
「…何で、俺の心の声が分かるの?」
───フフフ。さぁ、何故でしょう。
「…」
水面に写る自分の顔を見る。
酷いくらい真っ赤であった。
───それはさて置き、道は示しました。
どうか、お気をつけて。
「…キミは一体?」
───正直な所、何となくですが。
私がここにいるのも、そうしなければならない『使命』を感じたので、やってみました。
でも、良かった…初めて、人間を…
人助けというのをしましたがこんなにも嬉しい気持ちになるのですね。
女性が少々変わった様な言葉を吐いていた。
それについて気になったが…
それよりも感じたのは、これが今生の別れの様な気分だと言う事だ。
「…また、会えるか?」
───…どうでしょう。分かりません。
そればかりは私にも…そもそもこの出会い自体、奇跡そのもの。
会いたいと思っても会えるものではないでしょうし…
きっと、この奇跡の出会いも
その言葉に偽りは感じなかった
きっと、その言葉通りなのだろう。
…でも
「また会おう。絶対に。
その時こそ、もっと色んな話がしたい。」
士道は迷わずそう答えた。
その真っ直ぐな言葉に
嘘偽りのない綺麗な
士道が女性に語りかけている間に時間が迫る合図がやって来る。
───そうですか。
では、最後にもう一度アナタのお名前を教えてください。
「俺は───五河士道。キミは?」
───私は…私は
それでは、また会いましょう。士道。
◇◇◇
そして、士道は目覚める。
一体
誰かが泣いている。
自分が立ち上がるのには十分な理由だ。
士道は泣いている
意識が朦朧としていたが、その
そこで、意識はハッキリとする。
士道の強い思いに反応する様に、手元に十香の『
それをもって、槍を弾き、槍と共に『巨人』を吹き飛ばした。
『奇跡』
正にこの言葉につきる。
士道は間違いなく
槍が体(腹)を貫き、
だが、
それ故に助かったのだろう。
槍によって貫かれて負った傷は不思議と元通りに修復されていた。
それは精霊の力なのか、それともペルソナの力なのかは分からない。
士道はふと自分の体を見つめる。
『
(槍で貫かれた感じも、痛みもない。
一体、何があったんだろう。
琴里の力とも違う…ペルソナの力とも違う…
ただ…不思議な体験…誰かに会っていた気がする…)
自分に何が起きたのか疑問を抱くも、パチパチと握手をする音に気がつき、振り向いた。
そこにいたのは士道を刺殺した(?)相手、エレン・メイザース。
そして、握手をしていたアイザック・ウェストコットだった。
「まずは、復活おめでとう。五河士道。
いや…それにしても、どうやって復活したんだい?
イフリートの炎の対策に、シャドウの力を加えたロンゴミニアドで完全に息絶えた筈。
だが、キミは現に生きている。どんな手段を用いたんだい?」
ウェストコットは士道に問い出す。
(シャドウの力? だから黒く染まって嫌な感じがしたのか。
…待てよ? 何で、コイツは琴里の力について知っているんだ!?)
「…お前、何で琴里の力の事を…っ!?」
「いや何…
それで? キミはどうやって生き延びたんだい?」
「…さぁな、知らない。」
「…ふむ。そうか。」
ウェスコットは士道の顔を見てどう思ったのか、一瞬考え事をした顔つきになるが、一区切りついてエレンに語る。
「エレン。ここは引こうか。」
「…よろしいので?」
「無理をしては駄目だよ。今のキミは立っているだけでも辛い筈だ。」
「…申し訳ありません。
五河士道との戦いが思っていたよりも効いたようで…
その上、プリンセスの攻撃で完全に傷口が開いてしまった様です。」
「あぁ、そうだろうね。」
「しかし、アナタがどうしてもと言うなら捕えますが…」
「構わないよ。目的は果たせてる。
精霊の『反転』、シャドウの『
更に彼の事についても知れた。
十分過ぎるくらいの成果を果たした。」
ウェストコットは士道を見てそう告げた。
「…では失礼して。」
エレンがウェストコットを抱える。
「申し訳ないが、我々はここで引かせてもらうよ。」
「…っ、逃げる気か?」
「無理をしない方がいい。
キミはエレンに負けているじゃないか。
ここで我々が引くのはキミにとっても好都合な筈。」
「…」
そう事実。奇跡の復活を果たした士道であるが、何も完全に復活した訳ではない。
ここまでに溜まった疲労に、エレンとの戦闘での傷、
唯一戦う手段が、士道の思いで顕現した鏖殺公だけだった。
エレンも傷を負っているとはいえ、士道を相手取るくらいなら瞬殺可能だろう。
「それに───キミにはしないといけない事があるんじゃないかな?」
ウェストコットが指を刺すと───
ドォォォォォォッッ!!
吹き飛ばれていた『巨人』は立ち上がり、咆哮を上げる。
「…くっ。」
ドォォォォォンッッ!!
空では『穴』から流れるシャドウと戦っている『反転』した十香がいた。
「ははは、キミの活躍を期待しているよ。
崇宮…いや、五河士道。」
ウェスコットとエレンは飛び去り、その場から退却した。
(
…いやそれ自体は可笑しくない。
俺と真那は血の繋がった兄妹。
五河家に来る前の俺が…旧姓が『崇宮』であったのは、間違いない筈…
けど、何だ?
この…
ウェストコットの言い方と違和感に疑問を抱くも───
ドォォォォォォッッ!!
『巨人』の咆哮で我に帰る。
「…空にいる十香の事も気になる。
けど、その前にコイツを何とかしないと…っ!」
士道が『巨人』にへと睨みながらそう呟いた。
そして、その士道に美九が士道の制服の袖を引っ張る。
「どうした…美九?」
「…を…ぇ。」
美九は士道の丸メガネを渡す。
「…っ!
俺のメガネ。」
士道は紳士に膝をついて美九と同じ視線になってメガネを受け取る。
「ありがとう。」
優しく微笑み、礼を言う。
「…」
そんな士道に頬を赤く染めてる美九だった。
「良し…行って来る。キミは出来るだけ、離れてくれ。」
士道の言葉にコクンと頷く美九。
士道は丸メガネをかけながら立ち上がり、『巨人』の方にへと歩む途中、床に突き刺さっていたナイフの刃がキランと光る。
士道はナイフを抜き取る。
すると、士道の意思に反応するかの様に黒い閃光を放ち、鎧腕にへ変化し士道の腕にへと纏う。
ナイフに注がれていた分、
それにより、力が少し戻った。
「行くぞ。」
鏖殺公を両手でしっかりと握り締め、『巨人』にへと立ち向かう。
◇◇◇
フラクシナス
彼等のいる艦内のモニターに映るのは美九の危機を救った、死んだと思っていた、死んだと判断されていた士道の姿だった。
「うぉぉぉぉぉっ!!
士道くん生きてたぁぁぁぁぁっっ!!」
「奇跡よ!! 奇跡が起きたのよぉぉぉぉぉっっ!!!」
クルー達は士道の復活に驚愕かつ、喜んでいた。
「……シン。」
令音の瞳から一筋の涙が溢れていた。
その珍しい光景を見た神無月がハンカチを渡す。
「その涙をこれで拭いてください。
涙を流すアナタを見れば、士道くんは深い責任感を抱いてしまいます。」
「…すまないね。」
「それにしても、何が起きたのでしょう。
士道くんが生きていたのは大変喜ばしいのですが…
死の直前で司令のご加護が機能したのでしょうか?」
「…分からない。
少なくても精霊の力でない事は確かだ。
霊力反応が鏖殺公以外、検出されていない。」
「そうですか。
…まぁ、今はその事については置いておくとしましょう。
DEMの建物が崩れたのか、夢界くんのお陰か、特殊な妨害電波は無くなっています。
これなら我々も士道くんのヘルプに入れます。
───フラクシナスの魔力を回して下さい!
いつでも、士道くん、そして司令達のサポートに全力を注ぐのです!」
[了解!]
士道の復活に皆の心が再度一つになる。
◇◇◇
「うぉぉぉぉぉぉっっ!!!」
士道は雄叫びをあげて、鏖殺公の斬撃を放つ。
ドォォォォォォッッ!!
『巨人』もまた咆哮を上げ、槍を振るう。
ギシンッ!
一瞬、二つの力がぶつかり合うも───
「ぐぁっ!!」
図体、力の差で士道は弾き飛ばされる。
「まだだぁっ!!」
気合いを入れて体勢を持ち直し、鏖殺公に力(炎)を込める。
鎧腕を通して黒い閃光が放出する。
素早く動きながら、『巨人』にへと剣の乱舞を繰り広げる。
それと同時に
今の士道自身にはペルソナの力を引き出す力がない。
故に
(とはいえ、使える力は限られている。)
「なら、短時間で…仕留めるっ!!」
勢いよく『巨人』に向けて青白い閃光と黒い閃光を放つ鏖殺公を振り上げる!
「黒無一閃・鏖殺公(バイシクルソード・サンダルフォン)ッ!!」
天を裂く斬撃の一閃
霊力とペルソナの力が加わった青白と黒の閃光が合わさった斬撃が『巨人』を飲み込んだ。
ドオオオオオオンンンッッッッッ!!!!!
凄まじい地響と爆風が生じる。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
鏖殺公を杖の様にして倒れそうになる体を保つ。
「…っ!」
激痛が体を襲う。
筋肉が悲鳴を上げ、手先が震える。
「でも…これで後は…」
空にいる『反転』した十香を見上げる様に顔を向ける。
しかし、目に映るのは───
ドォォォォォォ…
斬撃を受けていながらも、建物を覆っていたシャドウを吸収する事によって、無理にでも傷を修復し、それどころか更に図体を大きくする『巨人』だった。
「…っ!?」
「ちぃっ…!」
美九はその絶望感に目を大きく開け、口元を塞ぎ。
士道は舌打ちをする。
鏖殺公を瞬時に構えようとするも───
ドォォォォォォッッ!!
『巨人』が先に槍を両手に持って大きく振りかざした。
「…っ!?」
先程よりも早く、そして威力の上がった攻撃を鏖殺公を盾にして直撃を防ぐも…
「…んぐぅっ!!」
士道は完全に防ぎきれずに力に負け、宙にへと投げ飛ばされた。
宙を舞う中、頭が真っ白になりかける。
疲労と激痛の中、美九を守ろうと、十香を助けようとする思いで無理に体を動かしていた。
その中で更に痛みが畳み掛けてくる。
痛みのあまり、意識が飛びそうになる。
「…っ、…ぐっ、…ぁ、…っ、…あがぁ…っ!」
床に落ちて、数度跳ね飛ばされる。止まった瞬間、つい手から鏖殺公(剣)を離してしまう。
「…………っ。」
(痛い…苦しい…体中が…悲鳴をあげている…)
辛い事しか考えられなくなって来る。
「…ぁ、らい…ひょぅ…れす…ぁ。」
そんな士道を心配し、何とか駆け寄ろうとするも、美九もボロボロであまり身動き取れず、声も出ない。
「…大…丈……夫っ。」
心配させまいと、自分よりも人の事を思い、士道は鏖殺公を持って立ち上がる。
服は更にボロボロ、体も至る所から血を流し、フラフラとしながらも士道は立ち上がる。
「…待ってて…さっさと…こんな奴、倒して…見せる…からさ。」
士道は美九の方を見ながら思う。
(泣いている…女の子が…泣いている。
俺がやられてるから…泣かせてしまっている。
クソッ…何を…しているんだっ…俺は!!)
士道は自分を責めながら、敵を睨む。
(…意識が、飛びかけている。
早く…コイツを…倒さないと。
コイツを…一撃で…一撃で倒すんだ…その方法は───)
ある。
一つだけあった。
それは春、十香が暴走し、周り一帯の地形を半壊させた
士道は鏖殺公を天にあげて、剣の真髄を解放する。
「鏖殺公───」
士道から霊力とペルソナの力を全て引き出していく。
十香の『天使』は剣だけが全てではない。
背後に玉座が顕現する。
その玉座は鏖殺公を収めていた鞘でもあり、鏖殺公の真の力を引き出すものでもあった。
玉座は士道の思いに応え、バラバラとなって鏖殺公にへと収束され、一つの大剣にへと姿を変えていく。
「【最後の剣(ハルヴァンヘレヴ)】!!」
黒い稲妻を発する大剣、最後の剣を『巨人』にへと向ける。
(…凄い力だ。十香はこんな凄い力を…持っていたのか。
この力に、俺の全身全霊の力を込めれば…っ!)
鎧腕の残った力をこの剣に、この一撃に伝達させる!
「うぉぉぉぉぉぉっ!!!!」
黒い稲妻と閃光を放ちだす。
それにより、周囲の瓦礫が更に半壊していく。
大気が揺れる様に振動していく。
その威力は空間震に等しいだろう。
ありとあらゆる全てを壊す剣を女の子を守るために振るう!
「黒無一閃・最後の剣(バイシクルソード・ハルヴァンヘレヴ)ッ!!」
士道の渾身の大技を『巨人』に向けて放つ。
『巨人』もまた、抵抗する様に槍で対抗し剣と槍が衝突する。
刹那、凄まじい震動と破壊の力が建物を、そして周囲の建物を黒い光で覆い尽くしていった。
◇◇◇
「な、何? この黒い光と空気が揺れる感じは!?」
デオンの言葉に
ただ、その中でただ1人気づいた者がいた。
そう、琴里である。
「こ…これは…まさか!?」
「琴里さん! これは一体!?」
「答える暇もないわ!
皆! 力で対抗して!
生半可な力だと私達でも大怪我ではすまないわよ!!」
琴里の言葉に全員がフルパワーの力で身を守る体勢を取る。
そして
敵味方の区別なく、辺り一体が黒い光に飲み込まれた。
◇◇◇
フラクシナス
「高出力の霊力反応を感知!
こ、このままだとフラクシナスも無事ではすみません!!」
椎崎の言葉に全員が青ざめる。
「防御領域(プロテクト・テリトリー)を最大限に展開し、起動してくださいっ!
覆い尽くせない分は私がカバーします!!」
神無月が大声で支持し、クルー達は急ピッチで防御領域を展開しだした。
神無月も頭にヘッドホンを装着して真剣な顔つきで取り掛かった。
「…シン。」
その非常時の中、ただ1人。
士道を案じ、両手で無事を願う様に祈るだした。
彼女の祈りが届くのだろうか…
・『トネリコ』。キミの性格や言葉遣いはこんな感じで良いだろうか?
でも、キミを…キミを出したかったんや。
ネタバレになってしまいますが、この物語において大きく関わる事はないが、まだ今後関わるのは確定しているのでどうなるのかご期待下さい。
…それと保険でいうネタバレは今後やめた方がいいですかね?
・後、ウェストコットが士道や十香達を呼ぶ際、カタカナで行くはずだったけど、その設定を忘れてしまったまま進んだので、もうこのまま進めたいと思います。
・んんー、にしても感情移入してしまうあまり、思っていたよりも戦いが長引いてしまう。
けど、投げやりな進め方もしたくない。
だから、これが限界のライン。
…とはいえ、ここで『巨人』(シャドウ・ジャイアント)との戦いが終わるでしょう。終わってくれないと困るまである。
・さて、次回。敵味方を巻き込んでしまった一撃を放った後はどうなる?
『反転』した十香は?
空に開いた『穴』は?
光に呑まれた琴里達は?
同様に呑まれたフラクシナスは?
そして…士道達は?
次回をお楽しみに。