澪のグッズも良いのですが、僕は令音さんのグッズが欲しいです。
どうも、黒ソニアです。
…デート・ア・ライブⅤ第5話、『始原の精霊〈デウス〉』強すぎ。
十香の『
耶倶矢と夕弦の『
オアシス様
評価ありがとうございます。
お陰様で更にこの作品に対しての意欲が高まりました。
「な、何ですのこの揺れは?」
狂三が目の前の敵に警戒しながらもキョロキョロとしながらそう呟く。
「敵の仕業…?」
〈
「…まさか。」
敵であるダイナも揺れに不審に感じている様だった。
「…さっさとテメェらを始末しねぇとなぁ!」
ダイナがブレイドを両刀にしてから大きくし、大剣サイズにして2人の首を狙う。
「効くわけ───」
「───ありませんわね。」
2人はそれを難なく受け止める。
「ちっ!」
舌打ちをするダイナは少々余裕のない様子を見せた。
「猿共がっ!」
「あらあら。余裕が無くなってきましたわね!」
狂三が銃弾で反撃する。
「うっぜぇ!」
それを素早く弾き、斬撃を飛ばす。
「隙ありです!」
「テメェのはもう効かねぇよ!」
〈
「ですが、コチラは隙ありですわ!」
狂三が背後に現れて脳天に銃弾を放った。
「ぐっ!」
「!?
「私をそこいらのカス共と一緒にすんじゃねぇよ!」
狂三による脳天攻撃も全く傷を負う事なく反撃し返すダイナ。
それに驚愕し、避けずに受け止める狂三。
「フッ!」
「あめぇですよ。」
「!?」
「果てやがれ───」
狼の様な顎が開き、
「『
狼が吠え放つ特大の光線がダイナを襲った。
「…あらあら、末恐ろしいモノですわね。
後少しでわたくし、死んでしまう所でしたわ。」
「ちっ…」
真那としては今まで散々手加減された挙句、目の前で兄の士道が奪われる所まで目撃していた故か、本気で敵であるダイナ諸共葬る気でいた様である。
「ですが、これで流石に───っ!?」
「何でいやがり───っ!?」
2人は煙から現れたボロボロの姿でも生きているダイナを見て驚愕する。
「嘘…何で…」
「…わたくしや真那さんの大技をあれだけ受けていながらCRユニットがボロボロとなっているだけで、生きている?
あの方、一体どういう肉体構造をなされてますの?
…下手をすれば、エレン・メイザースよりも脅威ではなくて?」
「…はぁ。」
ダイナは一度溜息を吐くと、凄まじい殺気とオーラを放ちだした。
「終いにしてやる…っ!」
「「!?」」
狂三と〈
「!?」
突如、ダイナの耳元から通信が入る。
「そっちは終わったの?
…何? わぁった、直ぐに向かう。」
ダイナは殺気とオーラを抑えると、2人を無視して奥の部屋の方へと向かった。
「何処へ───っ!?
そちらは士道さん達のいる方角!」
「何って事でいやがりますか!?」
◇◇◇
「うおぉぉぉぉぉっっ!!!!」
ビィィィィィオオオオオッッッ!!!
二つの力がぶつかり合う。
〈
『霊力』『ペルソナ』
この二種の力が加わった『
対する『TYPE-Ⅱ』は銃から特大のレーザーを放ち、互いに拮抗していた。
「くっ…奴め。
ここに来るまでに相当の体力を消耗しているというのに…
何故コレほどの力を扱えるのだ…?」
マリスは憎らしげに〈
「このままでは損傷した『TYPE-Ⅱ』がやられる…
ダイナも誰に足止めされてるかは知らんが、未だ来る気配も無い。
…やむを得ないか…っ!」
マリスはそう言うと、琴里達を収容していないカプセルに繋がっている謎の機械に触れる。
「見せてやろう。
コレが研究の成果だ!」
謎の機械から砲の様なモノが出現する。
そこから琴里達の霊力を吸収していただろう多大なエネルギーが集約される。
「『TYPE-Ⅱ』! 奴から距離を取れ!」
マリスの命令に従い、レーザーを放ちながら翼を用いて体勢を立て直した。
「何!?」
〈
「くっ…」
それでも勢いに負けて士織の所まで突き離された。
「すまん…怪我はないか!?」
「大丈夫…」
〈
「ごめん…っ!」
「気にするな! それよりそのまましがみついててくれ!」
「う、うん!」
「くっ…ぅぅ!!」
〈
(…どうする?
正直、ここまで来るのに体力を消耗しすぎた…
しかもこのレーザー、馬鹿にならんくらい威力があるしっ…!
あのマリスという男が何かしている。
アレは…まさか、皆の奪った霊力を与えてパワーアップさせる気か!?)
…士道の思惑通り、マリスによって琴里達の霊力を『TYPE-Ⅱ』にへとエネルギーを浴びさせていた。
お陰で徐々にレーザーの出力が上がってきており、限界寸前に陥る。
(マズイ…このままだと本当にっ…!
何か…何か無い───ん?)
激痛が襲いかかる中、懐にしまってある『ある者』が反応してた。
「…そうだったな。お前がいたよ。」
それを理解した瞬間…士道にある考えが浮かぶ。
(思いつく手段はコレしかないっ…!
皆んな…力を借りる!!)
その決意と共に〈
すると、周囲が冷たくなる。
「───『
その『天使』の名を叫ぶ!
〈
それによりレーザーは凍り尽き、そのまま銃まで凍結させた。
「何だと…!?
これは…〈ハーミット〉の氷か!
使えるのは〈プリンセス〉や〈イフリート〉だけでは無かったというのか…っ!
だとしたら…奴は手駒にした精霊達の力を全て自在に操れるのか!?」
「手駒なんかじゃない…皆んなは俺の…
大切な『家族』だ!!!」
〈
だが───
「無駄だ!」
マリスは盛大なドヤ顔で強化した『TYPE-Ⅱ』を盾にしていた。
「レーザーを凍らせた程度でいい気になっているだろうが、直ぐに熱気で溶かして───」
ガシャンッッ!!!
マリスが豪語していると、ガラスが次々と破壊されていた。
「何だと!?」
『黒い大きな影』が素早く動く。
収容されていた琴里達を回収して〈
その正体は───
「何だ…それは?」
「…フッ、上手くいったな。」
「…士道くん、この
「よしのんだよ。四糸乃の『
『よしのん』を含めて『
《ばっちんぐぅぅ!! 上手くいったよー、士道くん!》
「ああ。けど、よしのんの力があってこそ上手くいったのさ。」
《いやーん、嬉しい事言ってくれるじゃないの〜。》
「…その喋り方。本当によしのんだったんだね。
凄い…けど、確かよしのんは四糸乃ちゃんいてこそ発揮されるって聞いた筈だよ?」
「俺も、正直に言うと確証の無い賭けだっけど…
よしのんがいつの間にか手にいたり、反応を感じてたから、もしかしてって思ってたんだ。」
《うっふ〜ん、これも士道くんと四糸乃とよしのんのあっつ〜い関係のお陰だね〜。》
「はは…そうだな。」
「…その熱い関係って何?」
士織は士道の頬を強く抓る。
「痛たた…家族だよ、家族。
大切な家族だよ。
四糸乃もよしのんも…
琴里や真那だけじゃないのさ、俺の『家族』は。
十香・耶倶矢・夕弦・美九・令音さん…
そして、
ただそれだけだよ。」
士道は士織に優しく微笑む。
「…うん!」
その顔はあの時…手を差し伸べてくれた優しい顔だと。
「…くっ。」
そんな彼等を見てマリスは反吐が出ると言わんばかりの顔をしていた。
「…ぅぅ。」
「…たす、かったの?」
十香や琴里達は意識が朦朧としていたが、辛うじて無事だった。
「形勢は逆転させて貰った。」
〈
その炎は2人の怪我や体力を完全にとまでいかなくても、充分に動けるくらいまで回復した。
その炎の正体は琴里の『
「これなら…いけるよ!」
「ああ。」
〈
「さぁ、反撃と行こうか!」
「おっけー!」
〈
「よしのん、俺と〈
戦っている間、よしのんは皆んなを頼む!
あの男も何をしてくるかも分からないし、増援の恐れも考えて警戒していてくれ!」
「了解!」
《あいっさー!!》
〈
2人は『TYPE-Ⅱ』にへと飛び出し、よしのんは琴里達を話さないように霊力によって生み出された毛皮で固定し、警戒を固める。
「思い上がるな猿共ォォ!!
殺れ、『TYPE-Ⅱ』!!
もう一度、力の差を見せてやれぇぇ!!!」
ビィィィィィオオオオオッッッ!!!
『TYPE-Ⅱ』が咆哮を上げて全身に奪った霊力を巡回させて特攻仕掛ける。
「負けるか!───『
十香の『天使』を顕現させると同時にナイフを『鎧腕』に変化させ、
『炎』と『霊力』の合わさった一撃を放つ!
「『
『TYPE-Ⅱ』が体当たりに対し、
〈
「うぅぅぅぅおおぉぉぉぉ!!!」
図体からして明らかに〈
力では〈
「何だと…!?」
その光景にマリスは驚愕する。
そして、その隙に〈
「今度は受け切れないよ!」
〈
そこから更に『炎』を刃に一点に集中し、集約させて纏うと輝きを常に放つビームサーベルとなった。
「はぁっ!」
重いレイピアの一撃が『TYPE-Ⅱ』の頭部へと襲った。
ビビィィィィィオオオオオッッッ!!!???
『TYPE-Ⅱ』は悲鳴を上げて怯む。
怯んだ事により、〈
ビビィィィィィビビビビビッッッ!!!???
『TYPE-Ⅱ』は特大の攻撃により更に悲鳴を上げて吹き飛ばされた。
「何をしている!! 奪った霊力を注いでやったのだぞ!!」
マリスの激昂により、『TYPE-Ⅱ』が荒れる。
ビビィィィィィオオオオオッッッ!!!!!!
「更に畳み掛ける!」
発現させた『
『アルセーヌ』を霊力にへと変化させた様に『天使』もそのままエネルギーへと変換させる。
再び銃を取り出して力を込めた。
「くらえ───『
青黒い高密度の光線が『TYPE-Ⅱ』へと直撃した。
それにより、体のパーツの至る所が損傷していった。
「馬鹿な…」
マリスは戦慄し、血相変えて手元の通信機にへと連絡を入れる。
「ダイナ! 直ぐに戻れ、大至急だ!」
それを見た〈
「士道くん! あの男、狂三さんに相手しているダイナって子に連絡を入れたみたい!」
「何!?」
「来られても厄介だから、早く拘束を───」
〈
しかし───
「させねぇよ!」
尋常じゃない程の速さで駆け付けたダイナがマリスの元へと駆けつけてしまう。
「嘘…一瞬で現れた。」
「てことは…まさか、狂三!!」
「士道さん!」
「兄様!」
ダイナの相手をしていた狂三の事を案じると、
それに応えるかの様に狂三と〈
「狂三! それに真那!
二人共無事だったんだな! 良かった…」
「うん。本当に良かった。」
士道と士織は安堵の笑みを溢した。
「兄様、琴里さん達は!」
《大丈夫だよーん。琴里ちゃんや四糸乃達は皆んな無事だよー!》
よしのんが反応する。
「え…その声…よしのんさんで宜しいのですの?」
《そうだよ!》
『天使』による形態になっているよしのんを見て、狂三は目を細めて分析する。
「成程。士道さんは四糸乃さんの霊力を宿している。
それはつまり、四糸乃さんと同じ事が出来るともいえる。
つまりはそういう事ですわね。」
狂三の考察は当たっている。
「ああ。狂三の考えは合ってる。
俺も…今回のはぶっつけ本番だったから一か八かの賭けだったけどな。」
「よく分からねーですが、流石です兄様!」
敵を前にしてだが、士道達は士気を高め合う。
そんな中で…
「…アデプタス2に〈ナイトメア〉。
どうやらそっちも随分手こずったみたいだな。」
「雑魚にしちゃ、それなりにやるぜ。
見ての通り、汎用のノーマルユニットだと私の力を全く引き出せずにこのザマ。
───流石に『アレ』を使わねぇと駄目みたいだわ。」
「そうか…」
マリスはダイナとの会話で…
「『TYPE-Ⅱ』もご覧の通りこの有様だ。
捕らえた精霊達も解放されてしまった…
『アレ』を使用するにも万全の時が好ましい。
…今回はコレくらいでいいだろう。」
見切りをつけた感じを示した。
「…しゃあねえな。」
ダイナも渋々承諾する。
「奪った霊力はまだカプセルに収納している。
ダイナ、直ぐに取り外すから時間を稼げ。」
「了解。」
そんなやり取りを見ていた狂三が反応する。
「士道さん!
あの方々、此処から退散する気ですわよ。
畳み掛けるなら今ですわよ!」
「あぁ。全員で仕掛けるぞ!」
〈
だが───
壁が吹き飛び、何かが現れる。
その正体は───ボロボロの人ならざる姿をしたジュリーだった。
〔教授…このジュリー、ベイリー…が参りました。〕
「ジュリー!?」
「…おお、キミか。
うむ、丁度良いところに来てくれた。
我々はここから脱出したいのだが、それを妨害して来る者達がいる。
私のために、その命を捨ててくれるかい?」
マリスの言葉に士道達が強く反応する。
〔ハッ!〕
「待て!」
〈
「くっ…」
「ジュリー! 考えを改めやがれです!
そいつらなんかの言いなりに…ジェシカの様になんか───」
〔黙レェェェェ!!!!〕
ジュリーは瞳孔を開かせて怒り狂う。
〔私ハ…お前達が倒した奴等モ、元々特別な才能をもちえなかったノヨ…
教授ハ…そんな私達を価値ある者へと変えてくださっタ…ッ!〕
ジュリーが話す中、ダイナとマリスは悪い笑みを浮かべる。
〔例エ…ここでお前達に敗れたとしてモ…
必ず教授達を脱出させルゥゥゥ…
特別ナァ…お前達ヲォォ…
私ガァ…姉ヲォ…越えルゥゥ…
私の価値ヲォォ…証明しますのヨォォォォ!!!〕
ジュリーは感情を昂らせて凄まじいオーラを噴出させる。
「あらあら…確かあの方は真那さんがお相手なさっていましたわね。
戦ったのでしたらちゃんと最後にトドメをさしといて欲しかったものですわ。」
「…こっちだって、覚悟を決め、必死で大技を用いて仕留めたと思っていやがってましたよ…っ!」
狂三はいつもの様に優雅に話しているも、化物のジュリーを見て若干冷や汗を掻いていた。
真那は狂三の煽りに対し、応えた反応を示した。
それは狂三に言われて腹を立ててるのか、それとも再度ジュリーが姉のジェシカの様に利用されている事なのか。
〔あ"あ"あ"ア"ァァァァァ!!!!〕
化物ジュリーは暴れ狂う。
数本の触手が〈
「避けろ!」
〈
「この威力…甘く見てはいけませんわね。」
「まともに受けたら不味いね。」
「気をつけやがってください。
あの攻撃は『ペルソナ』でなければ防ぎきれねぇです。
なので〈ナイトメア〉はさっさと盾になって犠牲になりやがれです。」
「あらあら。士道さん聞いてくださいまし。
真那さんったら、わたくしに死ねと言ってきますの。」
…狂三は宙の中、士道に体を密着させる。
「お、おい!」
状況が状況の為、流石の士道は戸惑いを見せる。
…だが、体は正直で頬は赤く染め、嬉しみを我慢している感じも見られた。
「兄様…何〈ナイトメア〉に良いようにされやがるんですか?」
「士道くん…後で覚えておいてね。」
その様子を全く面白くないと黒いオーラを放つ真那と士織が士道を睨んだ。
しかし、その状況でも敵の攻撃は止まらない。
「鬱陶しい!」
「邪魔!」
それを怒りによって力が増幅した真那の『
「す、凄いな…」
「あらあら、やりますわね。
士道さんも頑張りませんと、お二人や琴里さん達にど突かれますわよ。」
「…っ!!」
《そうだよ士道くーん。
後で起きた琴里ちゃん達に言っちゃうよーん?
狂三ちゃんに鼻を伸ばしてたって。》
「の、伸びてない!」
「「伸びてるよ。/伸びやがってます。」」
「…」
士織と真那に突っ込まれて士道は少し気を落とす…も。
「…名誉挽回だ、くらえ『
『
その燕の正体は一匹一匹が『青い炎』で再現された鋭い斬撃。
燕返しともいえる技で触手を羽で斬ったり、体当たりにより全て斬られた。
「あら、お見事。
また力を増したのではなくて?」
「狂三…そのまま捕まってくれ。
───コレで決める。」
「え…は、はい!」
士道の声に狂三は若干頬を赤らめて返答する。
「『
黒い閃光を放つ剛拳が化物ジュリーに衝突した。
〔あ"あ"あ"ア"ァァァァァ!!!!!!!〕
化物ジュリーは元々真那との戦いでボロボロだったが、
〈
「凄いですわね、士道さん。」
「彼女には悪いが、直ぐにでも───」
「もう遅い。」
〈
「いつの間に!?」
「気がつきませんでした…っ!!」
〈
「フフフ…今宵は随分と楽しませてもらったよ。
思わぬアクシデントで奪った霊力を使う羽目になってしまったが、これだけでも十分だ。」
「何終わった感出しやがってんですか!
逃しはしねーです!」
「いいや、我々の出番は終わったさ。
あぁ、でも安心しておくれ。
キミ達の戦いならまだ終わっていない!」
マリスがパチンと指を鳴らす。
すると、『TYPE-Ⅱ』の動力源のコアが開く。
そこから謎の触手らしきモノが伸び、ボロボロのジュリーに引っ付いた。
「何を…!?」
〈
ジュリーは呻き声を上げるも、次第に体中からエネルギーが漏れ始める。
〔あ"あ"あ"ア"ァァァァァ!!!???
ヤダ、クるしイ…ですワ!!
キョウ、ジュ…キョウジュ!!
わタシ、マッダ、やれヤレマス!!
だかラァ、だカラアァァァ!!!〕
「いやいや、もうキミには期待してない。
後は彼等を道連れに出来るように頑張ってくれ。」
「じゃあな(笑)」
〔ア…アァ…キョウ…ジュ…〕
彼女にとって救世主といえる存在であったマリスに見捨てられて絶望する。
ダイナはそんなジュリーを見て嘲笑う。
そして、奪った霊力を保存した大きめのカプセルを背負い、マリスを担いで建物から脱出した。
「逃げるな!」
激昂したのは〈
…だが、その攻撃により建物は更に崩れていく。
〈
「…真那さん、お気持ちは分からなくもありませんけれど。
お陰でわたくし達の状況を悪くするだけですわよ?」
「…ちっ!」
〈
「…二人とも、注意を怠るな。」
士道の注意に2人は目の前の光景に意識を戻す。
ビビィィィィィビビビオオオオオッッッ!!!!!!
『TYPE-Ⅱ』が暴走する。
ジュリーはもう既に壊れてしまった。
強大なエネルギーの塊に変貌してしまい、コアに取り込まれた。
それと同時に『TYPE-Ⅱ』の姿も変貌していく。
パーツの至る所が『シャドウ』と融合した肉塊の様なモノへと変わり、『バンダースナッチ・デーモン』に近い機械生命体にへと
「…もうここまでくると、流石のわたくしも笑えなくなってきますわね。」
「ジュリー…」
「…人をこうも利用するなんて…どうしてこんな酷い事が出来るの?」
「…」
ビビィィィィィビビビオオオオオッッッ!!!!!!
暴走する『TYPE-Ⅱ』が巨悪な翼を大きく翻す。
それにより、建物内部が大きく揺れて鉄骨やガラスなどが雨の様に降り注ぐ。
「なんの!」
それにいち早く対処するのは真那。
『
それによって、士道達を守る。
しかし───
ビビィィィィィビビビオオオオオッッッ!!!!!!
『TYPE-Ⅱ』のコアの周りから数機の銃が展開され、そこから複数のレーザーが一斉掃射される。
「っ!? ぐうぅぅぅっ!!!」
重たい攻撃により、真那は苦渋の顔を浮かべる。
何とかして耐えるが、ここまでに積み重なった疲労とダメージが重なり───
『TYPE-Ⅱ』の脚部にあたるパーツから爪が伸び、その攻撃に耐えきれずに真那が展開した防御領域は破壊されて士道達は吹き飛ばされていった。
「ぐぅ…真那ぁ!!」
「…大…丈夫で…やがり…ます。」
士道の叫びに真那は応じるが、真那はもう既に限界だった。
CRユニットが解除され、怪盗服からボロボロの浴衣姿となっていた。
ビビィィィィィビビビオオオオオッッッ!!!!!!
『TYPE-Ⅱ』は更に畳み掛けるが如く特攻する。
「はあぁぁぁぁぁ!!!」
真那にへと攻撃する特攻を士織が『シュヴァリエ』で受け止めた。
「士織…さん…」
「ここは任せて、それより真那ちゃん達はここから脱出して!」
「で、でも…」
「士織の言う通りだ!」
「兄様!?」
士道も『アルセーヌ』で士織の援護する様に『TYPE-Ⅱ』を『
「よしのん! 真那と琴里達を連れてここから脱出してくれ!」
《え!? け、けど、士道くん達は!?》
「俺達なら大丈夫だ!
コイツをさっさと倒して直ぐに出る!」
士道がそう言うも、状況は悪化する。
明らかに不味い状況だと分かるアナウンスが鳴り響き、
この建物だけでなく士道達が侵入して来た施設の方から爆発音が鳴り響く。
「早く!」
《う、うん!》
「兄様…」
「大丈夫だ。俺を信じろ、真那。」
「…はい。士織さん…兄様を…」
「任せて!」
よしのんに抱えられて気絶する真那。
よしのんは真那も抱えてここから一気に飛び出す体勢になる。
「狂三、怪我はないか?」
それに応じるように側による狂三。
「ええ。」
「それなら良かった。
───急だが、頼みがある。
よしのん達がここを安全に出られるように一緒に脱出して欲しい。」
「…あら、そんな大事な事をわたくしに頼んでいいですの?」
「ああ。」
「わたくしがこの状況を利用して琴里さん達を『いただく』かもしれませんわよ?」
狂三が意味ありげにペロリと舌を舐める。
「頼む。」
「……本当に勝手なお方。
どうなっても知りませんわよ。」
狂三はそっぽを向くようによしのんの方へと方向を変える。
「狂三。」
「今度は何ですの?」
「ここまで来るのに協力してくれてありがとう。」
「…何の事でしょう?」
「足止めしてくれたり、施設で俺達が難なく進めるように裏で研究員や警備員達を対処してくれたの、狂三だろ?」
「え!?」
「!? し、知ってましたの?」
士織と狂三は驚愕する。
「流石に気づくさ。」
士道だって、只の鈍感ではないのだ。
「頼む。また会おう。」
「…ええ。また、会いましょう。
わたくしの
意味ありげに「きひひ!」と言うも、直ぐに再度そっぽ向いて頬を赤く染める狂三。
「…ハハハ。」
「…っ。」
苦笑いで返す士道。
…前言撤回、
そして、狂三の言葉に胸がチクリとした士織だった。
ビビィィィィィビビビオオオオオッッッ!!!!!!
「早く!」
《あいさー!》
「ご武運を。」
よしのんと狂三は速やかにここから脱出した。
「さぁて…士織?」
ジト目で睨む士織を見てビクッとなる士道。
「士道くんって、今更だけどすっごく鈍感男だよね。」
「ええ…?」
「…でも、僕の方が誰よりもキミの事を『王子様』だと思ってるからね。」
「ん?」
「なんでもありませーん。
───さ、切り替えよ〈
立ち上がる『TYPE-Ⅱ』を見て切り替える〈
「あぁ。」
士道は〈
・…所々、士道の名が漏れてるけど…多分大丈夫。
真那は当然身バレしてるし、狂三は基本識別名称で呼ばれるし。
士織の名が敵にバレてないから平気平気!
最後辺りはもうコードネームじゃないけど、進行上問題無し!
…前々回で、綺麗に別れたような演出をして、閉まらないような感じになっちゃったけど許してください。
反省…してます。
・次章から技には【】と太字にするつもりです。
・そして、次回が士織編最終話になります。
どう物語が進んでいくのか、お楽しみにしててください。