「ゲームウイルスですか?」
口頭無形の発想に私は初め困惑した
「ござる!」
ござるって、口頭無形の発想そして語尾のござる・・・そしてさらに丁髷・・・カツラでなく・・・長い髪を纏めてるのでも無く
本当に頭頂部を剃りあげ結った丁髷・・・
決して彼、長野賢治は相撲取りではない
むしろ逆に痩せいて、目の下には隈がある貧相な面立ちだ
冗談の様な芸人が何言っているのかと疑った
それがグランドマスターの指示で紹介された、私の奴隷であり優秀な忍者である長野賢治の第一印象だ
「マスター殿はナルトを知ってるでござるか?仮面ライダーエグゼイドを見てるでござるか?」
「いや、ナルトは昔アニメを見てたかな」
「月の目計画がわかっていれば話は早いでござる」
「月の目計画?」
「知らないでござるか?ナルト見ていたなら普通知っているでござる」
「いやちょっとだったし、ファンでもなかったので」
「そうでござるか・・・まぁ良いでござる。して仮面ライダーエグゼイドは見てるでござるか?」
「いや」
「ウム、そうでござるか・・・まぁ良いでござる。してこの携帯電話の3Gそして今年から始まった4Gについては知ってるでござるか?」
「まぁ通信速度が早くなるらしいねえ」
「そうでござる今までの1ギガバイトから計算上100倍の100ギガバイトになると言われてるでござる。これにより停止画いわゆる写メから、動画の時代に転向すると各企業はもとより拙者達プログラマーも3Dグラフィックも3Dアニメ動画にと就職が広がるでござる!」
「なるほど」
「そして携帯ゲームもがらりと変わり、昔のゲームを移植し始めていくでござる!噂ではファンコンのマリコシスターズ、ドラゴンクリスタル、が移植され販売されると言うでござる。スペック上ではCD ROM時代のファイルストーリー10はいけるのでござるが難航してるみたいでござる」
「ほう」
私の勤める会社でも計画が進んでいた話だ
「でござる!拙者は立ち上げ弱小企業で拙者の実力をマスターに伝えるでござる。そしてマスターとゲームを作るでござる」
売り込みか
「なるほど」
「そしてマスター殿まだ政府が発表していないムーンショット計画があるでござる・・・」
丁髷男の口頭無形の話に私は当初、空返事をして流していた
そして優秀な忍者である長野賢治は、その口頭無形な話を実現させていったのである
もちろん私も無能なわけではない
ちゃんと仕事はしている
「いやーパッケージ販売に次継ぐ、今回のソフト販売は上々で良かった良かった」
開発部部長から専務にした、ハゲデブは高級料亭に俺達を招いていた
初期企画案提出した時からは全然違う俺への待遇
ハゲデブはわかってない、世が実力社会や実力主義に企業は変わったと言ってはいるが、わかっていない
企業とは、会社とは人だ、人脈のないあんたは成り上がりの一つで。企業アピールのパンダなのだ
「長野君も投資家の娘さんとの結婚おめでとう」
「はい、是非専務殿には是非祝辞をお願いするでござる」
「わかった、わかった、さぁ前祝いだ美味しい魚に、美味しい新たな計画を聞かせてくれないかね」
私はハゲデブに美味しい計画を聞かせる、もちろんハゲデブ好みの味付けをして・・・
優秀な忍者は来月結婚する
ハゲデブなんかとは違い、実に優秀な私の忠実な奴隷だ
この物語はフィクションであり、私個人のまおりゅう同人小説です。
無許可で書いて、無許可で配信しています。
訴えられたら即アウトの著作権侵害作品です