生きとし生けるものへ   作:ハクスナ

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どうも~HAKUSUNAです。
テスト明け久々の続きです。今回は練習用に戦闘描写入れてみましたので今後どんな感じでかくかが分かるかもしれませんね!
後今更になって気づいたんですけど人物紹介入れるの忘れてた...そりゃ話進むのにこいつ誰?ってなる人もいるかもしれないので一度アンケート機能使います。後タイトルに艦娘視点か提督視点かを分かりやすくしたほうが良いのかもアンケートで出すと思います...


第九話 幻夢〜提督〜

 

 赤い海原。

 

 その赤い海は全てを消し去ってしまう。

 

 いつからだろうか?俺がこの戦場に来てから。

 

 隣にいた奴はいつの間にか消えてしまった。

 

 一人、また一人と死にゆく命。奴らと戦って生き残れるだけでも奇跡だ。

 

 俺の知ってるやつも後何人だったか。十人だっけか?いや十五人だった気もする。

 

 もう数えるのもやめてしまったな。数えてたって切りがない。

 

 俺はその赤い海を進み続ける。体は節々が痛み、艤装もボロボロだ。

 

 そもそも艦娘に搭載する艤装を人に付けさせて戦わせる上層部は何を考えているんだ?前よりはなったとはいえ、人が扱うには難しい代物だ。

 

 それに艦娘のように自由に動ける訳でもない、弾薬の数も艦娘より少ない、こんなものただの良い的ではないか。

 

 それによって大勢の仲間が死んだ。足を撃たれて、動けなくなった所を集中砲火で肉片になった者、無駄に弾を浪費し、敵に止めを刺す前に弾が切れ、逆に殺された者、何もせずただ死んだ者。死に方なんて何百とある。

 

 俺はどのようにして散るのだろうか。一つ一つバラバラにされて逝くのだろうか。それとも、楽に一発で逝けるのだろうか。

 

 そんな事はどうでもいい。

 

 

 俺は一体でも多くの深海棲艦を道連れにしてから死んでやる。

 

 そう、決めた。 

 

 

 だから俺は進み続けた。

 

 

 赤い海を。

 

 

 血のように赤い海を。

 

 

 進み続ければ続くほど、海は赤くどす黒くなって行く。そう、奴らに誘われるかのように。 

 

 そして奴らが現れる。

 

 稜線から現れた奴らが次第にこちらへと接近している。 

 

 恐らく先の戦闘で戦っていた奴等だろう。残党狩りって所か。一人やるだけでこれ程戦力を振り分けてくるとはな...

 

 こちら一人に対して相手は数十隻。どう見ても生き残るには絶望的か。残りの弾も少ない、多くて二隻道連れに出来るかどうかだな。

 

 俺は覚悟を決め、深海棲艦へと舵を進める。

 

「...仕方ない、最後なら最後らしく派手に散るか」

 

「俺の最後を奴等、深海棲艦の目に刻み込んでやる」

 

 まだ、相手との距離がある。射程的に奴等の方が上だろう。近づくまでにやられる可能性が高い。出来るだけ敵の死角に入れる場所。弾が撃ちにくいないし撃てない場所。

 

 なら敵の正面が一番当たり難くく、近づけるのではないか?幸い、相手は単縦陣だ。丁字有利を取ればこちらに地の利がつく。

 

 俺は早速手はず通りに進める。敵の旗艦は恐らく前方にいる軽巡ホ級。他とは違い黄色い奥拉を放っている。奴を倒せば艦隊が乱れるかも知れない。

 

 俺はその一筋の望みに賭けることにした。

 

 次第に俺と奴等の距離が狭まっていく。それを奴等が見逃すはずもなく、激しい砲撃が飛んでくる。俺の横を敵の弾が何度も空を切る。悪運ここに来たれりと言わんばかりに敵の弾を躱し続ける。神は俺を未だ見捨ててないようだな。

 

 俺は今ある出来るだけの力を振り絞り、相手の目と鼻の先までに接近することが出来た。

 

「ここまでくれば、いける!」

 

「くらえぇ!」

 

 俺はホ級の顔面に砲撃を2発食らわせる。大きな砲音と共にホ級に当てた弾は奴の装甲を貫通し、爆発する。対深海棲艦用に開発された弾の威力はお墨付きだな。だがこの距離出なくては有効打を出せないが...

 

 しかしまだ無駄口を叩くような場合ではない。俺は次の獲物へと舵を向ける。

 

 まだ終わらない。終わらせていけない。

 

「まだだ、まだ終わらんぞ!」

 

 俺はこの時が一番生きてると感じれる。深海棲艦との死闘を繰り広げる、これが生きがいだ。愉しい、深海棲艦をこの手で葬れるのが。心の底から愉しい。

 

「あはははは」

 

「いいぞ、もっとだ」

 

「俺を愉しませろ」

 

 俺は次の獲物へと砲口を向ける。相手は旗艦の喪失で焦っているのか分からないが陣形が崩れ始めている。今こそ好機、ここで畳み掛けてやる。

 

 この好機を逃す訳には行かない。早速俺は新たな敵にへと攻撃を始める。

 

「逃がすか!この!」

 

 相手の素早い動きに追いつけなくなる。スクリューが壊れ始めたか。そこら中いつ壊れても可笑しくない。決着を付けなくては。

 

 俺は距離を付けようとするロ級に砲撃を食らわす。一発は外れたか、2発目は当たったが有効打になってない。

 

「クソ、駄目か...」

 

 残りの弾は両門合わせて5発か。彼奴は諦めて、べつの......

 

 

 

 そう思った時、体に激痛が走る。駄目だ、動けない。息も枯れる寸前だ。撃たれた?いや、撃たれたなら死んでいるはずだ。体を見渡す。両手がある、両足がある。まだ四肢は吹っ飛んでないな。ならこれまでの傷が祟ったか。命運ここに尽きたか。

 

 俺が動かなくなると見るや混乱状態にあった深海棲艦は体勢を立て直し、俺の方へと砲撃を始めてくる。

 

「はぁはぁせめて...この5発ぐらい、食らわせて...やる!」

 

 俺は最後の力を振り絞り、照準を合わせる。当たるかは分からないがせめてもの置き土産だ。

 

「食らえ...」

 

 二発とも外れたか、次だ。次の二発を撃とうとする。一発は命中か、二発目どこだ?弾数を確認する。

 

 残弾二発と書かれた文字が表示される。

 

「弾詰まり...か」

 

 最後の最後でついてないな。神に見捨てられてしまったな。意識も朦朧としてきた。俺にはもう何も出来ないか...

 

 俺は仰向けになり空を見上げる。透き通るような青色。海を赤く染め上げたとしても、あの青色は深海棲艦にも手出し出来ない永遠の青。綺麗だ、本当に。だが俺はあの空へと羽ばたけるのか。俺は三羽の渡り鳥を見てそう思う。

 

 あのように自由に飛べる鳥は羨ましいな。地上から離れてどんな所にも行けることが出来る。あの鳥は何処に行くのか。彼らは深海棲艦の方へと向きを変え飛んでいく。なんだ、やけに素早い鳥な事だな。

 

 鳥たちは何故か急降下し深海棲艦へと接近する。一体、何をする気だ?急降下したと思えば、再度高度を上げ始める。

 

 その瞬間光とともに響く爆音。深海棲艦はその爆炎に包まれている。そしてまた新たに響く爆音。次々と深海棲艦は散り散りに逃げ始めていく。

 

 なんだ、とうとう俺の目まで可笑しくなってしまったのか。鳥が深海棲艦を撃沈出来る訳がない。本当に可笑しくなっちまったのかもな。あはは。

 

 深海棲艦が退いた。まさかな、そんなはずないよな...また生き残るなんて。俺をどれほど苦しめたいのだ?

 

 嗚呼、駄目だもう意識が持たない。

 

 俺の意識が途切れる瀬戸際、何者かが俺に近づいてくる。誰...だ?確か仲間は殆ど死んだはず。動けるやつなんて...

 

 そいつは近づき何かをつぶやく

 

「たすけにきたよ!しれいかん!!」

 

―――――――――――――――――――――――――――――――

 

 目が覚める。昨日見た天井。嗚呼そうか、あれは夢だったのか。まだ外は薄暗く、少し早く起きてしまったようだ。

 

 しかしやけに現実味のある夢だった。

 

 ...あの夢に出て来た戦場は見覚えがある。確か二年前の戦役の時か。人間だけによる深海棲艦への総攻撃。まあ馬鹿な事を上は考えた事だ。結果は大敗、無駄に人的資源、装備を失った。

 

 それによって戦線に穴が空き、そこを突かれた結果、一気に戦線を押し下げる事になった。

 

 防衛だけをしろとは言わない。それでは徐々に押し負ける。だからと言って人間単独では深海棲艦に歯が立たないのは当然の事実だろう。それを知ってしても上層部はあのような作戦を決断した。

 

 心に恐れるのは有能な敵ではなく無能な味方。これはナポレオンの名言だ。彼はオスマン帝国やロシア帝国、イギリス以外を除いた土地を支配下に置くことが出来た。彼のようにカリスマ性、統率力を維持できる人が今の日本にいるとは思えない。

 

 勿論その中に俺も入ることになる。彼のようにカリスマ性があるとは言えない。彼のように大軍を指揮できる統率力も持ち合わせていない。如何に名将と言える人らが特別なのかがよく分かる。

 

 だが何故あの時の夢が今更になって...それに最後、俺に近付いてきたやつは誰なんだ?そもそもあの時、撤退命令が下った筈だ。夢の中で戦ったような記憶は持ち合わせていない。一体誰が俺を助けたのだ?何故なのか分からなくなる。

 

 ......

 

 さて、こんな事を考えて居たら起床の時間だ。俺は寝台から起き上がろうとしたが俺はある者によってそれを遮られる事になった。

 

「なんでここに居るのだ...」

 

 その正体は妖精。しかも昨日見た口の悪い、憎たらしい妖精達だ。何故か俺の所で寝ているが俺は入れた覚えがない。見た目とは裏腹に妖精にドアを開けれるほどのみ怪力があるのだろうか...それか何者かドアの開けたのか?

 

 いや、でも消灯時間に出歩く奴とは見覚えがない。ならまだ合ってない奴によによるものか?わからない今、これは一体保留にしておこう。

 

 そしてこの妖精達だ。人の寝台ですやすや寝ていやがる。妖精も寝る事に驚きながらも俺は妖精起こさずゆっくりと動き寝台から立ち上がる。全く仕方ない妖精な事だ。

 

 そう思うながら俺は寝巻から制服に着換え寝室を後にする。

 

 まだ大淀は来てないようだな。俺は椅子に座り今日の分の執務を始める事にした。

 

 ある程度書き勧めていると扉をノックする音がなる。

 

「入れ」

 

「失礼します、提督」

 

「遅れてしまい申し訳御座いません」

 

 彼女は少し疲れているようにも見える。この感じから見ても何かあったのは明白だろう。

 

「いや、いいんだ」

 

 何があっかは分からないが深く詮索するべきなのだろうか。いや、プライベートまで私が入れる資格はないな。

 

 それよりも執務を終わらせなくては。俺は手を再度動かし始めようと下のその時、ピンと言う甲高い音がなった。確かめてみると無線連絡ようだった。

 

 ここに来て始めての無線連絡だろうか。一体誰からだろうか?早速俺は無線連絡を開ける。そこから出て来た声は衝撃的であった。

 

「あーあー聞こえてるかね?」

 

 あの時あった上官。確か後で調べてみたら階級は准将。父親のコネで海軍に入ったらしい。親子同士で海軍とはな。世襲制なんてどちみち国を腐敗させる。特にこいつはな。

 

「はい、聞こえております」

 

 俺はこいつと話しているだけで脂っぽい手であちこち触られてるような気分になるのを抑える。今すぐにでもこいつを深海棲艦の餌にしてやりたい所だが落ち着いて行動しなくてはこちらがやられる。

 

「どうだね?道具達は使えるようになったかね?」

 

 こいつが目の前に居たらすぐにでも斬り殺してやりたい。

 

「そのように彼女達を言われるのは不適切ではないかと」

 

「何?不適切だと!?俺が悪いって言うのか!」

 

「貴様、上官に逆らおうとしたらどうなるか分かっているだろうな?」

 

 嗚呼、こいつの脂ぎった肌と体が考えずにでも想像につく。大淀も次第に表情が暗くなっているのがよく分かる。艦娘がいる前で道具と言うののだからな。

 

「いえ、逆らおうなどとは滅相に御座いません」

 

「ふん、まあいい」

 

「今回の事は私の寛大な慈悲に面して許してやる」

 

「よれよりもお前の鎮守府で聞きたいことがある」

 

 

 

 少しの沈黙、そこ後に発せられた言葉に唖然としてしまう。

 

 

  

「使えなくなった艦娘入るか?」

 

 

 

 

 は?

   




今回は心理描写が多めになってしまった...多分皆は艦娘が出るシーンが欲しいのは分かってる。自分だって艦娘出したいもん!次の話では空母辺りを出そうと考えているので乞うご期待!
出来ればアンケート機能を使うので投票してくれると主が飛びます。

もう少しコアな表現入れても大丈夫ですか?

  • 大丈夫だ、問題ない
  • いやです!これ以上艦娘をいじめないで!
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