生きとし生けるものへ   作:ハクスナ

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どうも〜HAKUSUNAっす
先週はやる気が無くてサボりました...すんまへん(´・ω・`)
最近週一投稿が出来なくなるぐらいにやる気が起きません。無理矢理やる気を起こすしかねぇよなぁ!!
って事で十一話です!


第十一話 準備〜提督〜

 

 あれから一日が経過した。まだあれから連絡はない。

 

 艦娘にでも効く睡眠薬となれば、象を容易く眠らせることが出来るほどの薬が必要になる程の量だ。後数日寝ているかも知れないし、明日には起きるかも知れない。

 

 その時には軍医からの報告が入るように小型の通信機を用意した。これで彼女の目が覚めたら通信機が光る仕組みだ。

 

 それまではゆっくりと待とう。

 

 俺はそう考えながら朝食兼昼飯を食べ終わる。

 

 屋外で食べるのもまた一興だと思い、鎮守府内ではあるが俺は防波堤の端にいる。

 

 豊かな海原から潮の香りと共に波が打ち寄せる。岩に当たった波によって海鳥が一旦空へと舞い上がる。波が戻っていけばまた、元の場所へと戻る。この美しい情景を眺めれるのも何時までになるのだろうか。

 

 これが守れるのも今までの補給があった一因だろう。

 

 だが補給線を止められることが確定した今、現在残っているだけの食料で人、艦娘に与えなければならない。しかし、俺は厨房の奴等とは話が合う訳ではない。給養の担当でもある料理長がとは特にだ。彼とはまた話し合わなければいけないだろう。

 

 艦娘が食事に有りつけない現状は変えなくてはならない。その意志だけでも彼に伝えなくてはならない。そうしなければこの苦境から脱する事は出来ないであろう。

 

 艦娘も人もどちらが欠けてしまったらこの戦争には勝てない。彼女らが戦ってきたおかげで今がある。しかしそれですら人は自分自身の傲慢さによってその恩を仇で返す。実に愚にもつかないものだ。

 

 酒池肉林に費やす上層部は艦娘の事などどうでも良いと思っているのだろう。

 

 自分達が良ければそれでいい、他がどうなったとしても自分には関係ない。使えるなら使い潰して捨てる。

 

 まさに、彼奴に当てはまる事だ。

 

 奴等を上から引きずり落とさなければいけない。そうしなければ、後に敵を抱えて深海棲艦と戦わねばならない。艦娘達が敵だけに集中して戦えるように、安心して後を任せられるようにするのが俺の仕事だ。それが俺の復讐にも繋がる。

 

 だが奴等を引きずり落とすにしても今は無理だ。階級もまだ足りない。人材も足りない。今のままでは変えられない。ここを大きくしなくては奴に勝てない。時が来れば奴を落とす。その時まで耐えなければならない。

 

 何時になるかは分からない、長い道のりなのは確かだ。そうだったとしてもやり遂げて見せる。

 

 俺は固く意思を決めた。

 

―――――――――――――――――――――――――――

 

 日が昇り気温が上がってきた昼頃、俺達は執務を続けている。そこまで暑い季節では無いが、これから徐々に気温が上がっていくのだと思うと夏の訪れを感じる。

 

 それにしても今日は天気が良い。快晴な青空が執務室の窓からよく見える。最近は雨が多かった事によって、久々に雲の一つもない空を見ると新鮮に思えてしまう。

 

「今日は天気が良いな、大淀」

 

「そうですね、提督」

 

 そう彼女が微笑む。

 

 最初会った時より表情が柔らかくなった気がする。それほど仲が深まったと言う事だろうか?

 

「そっちは執務は終わりそうか?」

 

「ええ、そろそろ終わりますね」

 

「そうか、こっちも後この一枚で終わる」

 

「こうやって色々補佐してくれるおかげで助かっているよ」

 

「大淀」

 

 一人でやるよりも二人、二人でやるよりも三人のように例えどれほど優秀であったとしても許容範囲と言うものがある。器に一定以上の水を入れてしまうと溢れてしまう様に人も同じだ。処理能力を超えてしまう量を処理していては、いつかは限界を迎える。

 

 なら二人でやれば良い。作業効率も上がり一人の負担が減る。一石二鳥と言う訳だ。

 

「そんな事はありませんよ、提督の方が書類の量が多いのですから」

 

「そうだったとしてもだ、頼りにしているぞ」

 

「...ありがとうございます」

 

 彼女がそう言うと書類の方へと顔を向ける。流石だなと俺は心の中で思った。

 

 数分が経ち俺と大淀は今日の執務を終わらせる。

 

「よし、終わったな」

 

「ええ、そうですね」

 

 執務が終わり手を余してると、丁度よく扉がこつこつ叩かれる。

 

「入れ」

 

「失礼します」

 

 現れたのは整備長だった。

 

「要件はなんだ?」

 

「明日の作戦について参りました」

 

「ほう、それでどうなんだ?」

 

「志願者が大方集まりましたのでその報告と車両についてです」

 

 整備長が尽力してくれたおかげで人が集まったようだ。

 

「聞いておくが何名程だ?」

 

「はい、武器を軽く扱える者が七名、扱えない者が十三名です」

 

 やはり戦闘を主目的にする人材が足りない。この七名を入れたとしても三十に満たない。それでもないよりはましだ。

 

「車両の方は?」

 

「はい、燃料の給油に可能なトラックを三台用意することが出来ました」

 

「使えるかは分かりませんが地対空ミサイルを搭載した車両を五台、対空自走砲二台があります」

 

「中々の戦力だな」

 

「しかし我々の兵器がどれほど効くか分かりません」

 

「それに対空自走砲の一つは走行が可能ですが、以前の空襲で砲塔を破損しており修理が間に合っていません」

 

「なら実質一台か...」

 

「ええ...」

 

 空襲の痛手がここまで深刻とはな...一刻も早く深海棲艦の空襲を無力化しなくてはならなくなった。そう俺は感じた。

 

「ではそこ戦力で作戦を遂行する」

 

「まず、先遣隊としてヘリを向かわせる」

 

「どれほど資源があるかを調査させる」

 

「一ヶ月、いや二ヶ月分の燃料があればそれでいい」

 

「それだけでも大きく戦況を変えられる鍵になる」

 

「なるほど...」

 

「明日の日没後、君達を三部隊に分け発電所に向かわせる」

 

「頼んだぞ」

 

「任せてください」

 

 彼はそう言った。俺も彼に答えなければいけない、彼を信じよう。

 

「責任は俺が負う、君達は任務を遂行してくれ」

 

「了解しました」

 

 何処まで俺の想像通りに動くかは分からない。深海棲艦の奇襲がないと言う訳ではない。もし攻撃を受けるのであれば艦娘を出撃させなければならなくなる。そのような事が無いことを祈るしか無い。

 

「それでは報告が終わりましたので、私はこれで失礼します」

 

「分かった、報告ありがとう」

 

 彼はそう言い部屋を出ていった。

 

 さて、後は彼等が任務を遂行してくれるだろう。この状況から抜けられる唯一の希望。小さな勝利を重ね、大きく勝利する。その積み重ねを怠らずに一個一個勝利をもぎ取る。これが今この国を救える手段だ。

 

 それが復讐の足掛かりになる。この星から欠片も残さず消し去る為にもここで勝てなければならない。そう、絶対にだ。深海棲艦を駆逐出来るのならやり遂げる。自分の手ではやれなくなってしまったが、間接的に奴等を苦しめて見せる。

 

 艦娘達を以前のように戦わせる。それが出来れば勝機はある。例え圧倒されていようとも、此処から成り上がればいい。

 

 今後の戦闘が鍵となる。現在出撃可能な艦娘はどれ程なのだろうか。此処へ来た時、大淀は全艦出撃可能と言ったが数日この鎮守府を見てそのようには思えない。

 

「そう言えば大淀、最初にあった時にも聞いたが出撃可能な艦娘はどれ程いる?」

 

「えっ...そ、そうですね」

 

 彼女は予想外の質問が飛んできた事によって動揺を隠せていない様だ。

 

「最初会った時よりもこの鎮守府の事は理解している」

 

「もう一度君に問いたい」

 

「嘘偽りなく君の本意が聞きたい」

 

 彼女は口を紡いでしまうが沈黙の末、決心が付いたのか話し始める。

 

「燃料の在庫も踏まえて考慮するのなら軽巡で二隻程、駆逐艦で五隻程だと思われます」

 

「...そうか」

 

 思っているよりも数が少ない。戦闘を拒絶する艦娘もいるのだろう。仲間を失い、劣悪な環境で放置される日。入渠にも制限が掛けられ、体を癒やすことも許されない。それは生きる意味を失う程に酷く、苦しいものなのだろう。

 

 一人でも多くの艦娘を救わなければ行けない。ここに来て入渠はフル稼働させてはいるが、ドッグが一つだけではやはり足りない。

 

「入渠の具合はどうなってる?」

 

「はい、先程の出撃可能な艦娘は入渠によるものです」

 

「大破から中破、少破の順に入渠を進めていますが全員が入渠に終わるまでどれ程掛かるかは分かりません」

 

「その前に修理に必要な資材が底を尽きる可能性もあります」

 

 入渠ドッグを増やしたくとも補給線を止められた事によって資材が集まらなくなってしまった。補給線の回復の為にも時間がない。

 

「そうだな、補給線を止められては入渠もままならなくなる恐れもある」

 

「この状況を我々は打破しなくていけない」

 

「艦娘が準備万端で出撃出来るようにするのが今は最優先だ」

 

「空襲を行っている機動部隊又は敵補給拠点を撃破しなければいけない」

 

 もしこの状況で深海棲艦からの攻撃があれば非常に不味い状況になる。相手は恐らく空母を主力とする機動部隊。対する我々は軽巡を主力とした水雷戦隊になる。これでは偵察機、水戦があったとしても相手から一方的な攻撃に晒されることになる。神風が吹くか、余程奇跡がなければ勝てる事は難しいだろう。

 

 夜戦なら勝算はあるかも知れないが相手が夜艇を装備していたら攻撃を躱わされてしまうかも知れない。

 

「今、出撃出来る艦娘をここに集めて欲しい」

 

「すぐとは言わない、準備もあるだろう」

 

「分かりました、ではお時間はどうしますか?」

 

1500(ヒトゴウマルマル)時にしよう」

 

「丁度、三十分後だ」

 

「了解しました、その時間に来るように知らせておきます」

 

「嗚呼、頼んだ」

 

「それでは失礼します」

 

 大淀はそう言い退出していった。彼女達を探しに行ったのだろう。

 

 俺は彼女に頼み、戦える艦娘達を集合させることにした。一体どの様な艦娘なのか気になる。この地獄のような鎮守府で生き残り続け、深海棲艦との死闘を潜り抜けて来たのだ。

 

 人間からの矢印を飛ばされ、憎くまれ、恨まられた。深海棲艦からも勝手は味方であった人からも攻撃される。その要因となった前提督。

 

 前提督が気になる、一体奴が何を仕出かしたのか。これ程になるまで艦娘を追いやったのか。あの准将とはどの様な関わりだったのか。

 

 彼女達から聞かなければいけない。

 

 以前の鎮守府を。

 

 何が起きたのかを。

 

 知りたい、知りたいのだ。

 

 俺はそう思って彼女達を待つことにした。

 

 

 

 三十分後、執務室で待っているとコツコツと扉を叩く音がした。

 

「さぁ、入れ」 

 




いやぁそろそろ週二に変えようか迷ってます(気が弱い)
てかそろそろ艦これイベントきますねぇ〜今年で一周年だけど今だ、完走したことが無いので今イベは完走出来るようにしたいなぁ〜って思ってるぜ!(^o^)v
皆イベント頑張ってな~
来週は普通に上げられると思うンゴ\(^o^)/

もう少しコアな表現入れても大丈夫ですか?

  • 大丈夫だ、問題ない
  • いやです!これ以上艦娘をいじめないで!
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