生きとし生けるものへ   作:ハクスナ

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ども~HAKUSUNAです
久しぶりの本編の続きですが主はほとんど内容を忘れています(馬鹿野郎)軽く一ヶ月まともに書いてないので誤字とか致命的ミスがあるかもしれない...(^q^)
この前頂いてコメントで台詞が読み難いとありましたので読みやすい様に構成を変えたと勝手に思っています!(´・ω・`)


第十三話 前夜〜提督〜

 

 翌日になり、作戦当日となった。

 

 もし、この作戦が成功したとして課題が残る。この鎮守府を立て直せるのかだ。

 

 深海棲艦の侵攻は日に日に本土へと迫っている。しかし、腐敗した軍部によって侵攻の手を止められずにいる。まず、この軍部を打倒しなくては局地的な勝利を掴んだに過ぎない。

 

 一からこの軍、国を立て直さなければいけない。そうで無ければ、ここも深海棲艦によって蹂躙されるだろう。

 

 俺は上層部との関係が薄い。ここに来る前まで最前線で戦っていた兵士に過ぎない。運良くこの鎮守府に着任出来たのは良いが、まともに戦える戦力が皆無に等しい。それに燃料、アルミも少ない。何度か出撃したら底をつくだろう。

 

 このどん底から這い上がれ無ければ明日はない。深海棲艦からの空襲を止めなければ、輸送経路の回復なく戦わざるを得なくなる。

 

 前もって、奴等の補給基地となっている地点を特定出来れば良いが未だ掴めていない。奴等は未知の暗号技術で交信している。唯一分かっていることは、金属が擦り合わさったような音と共に金切り声を出しながら交信をしているようだ。

 

 内容は分からないが奴等の行動はパターンがある。金切り声が高い時や低い時、口調が早い時や遅い時などまるで友人に電話を掛けて話しているかのように。

 

 これは俺が最前線で戦っていて分かった事だ。奴等を見ていて分かったこと。それは、深海棲艦と艦娘の起源には何らかの共通点があるのではないか。

 

 俺の憶測にしか過ぎない。だが彼女達を見ていてそう思ってしまった。生きたいと思う彼女達の気持ち。死にたくない、生きたい。奴等もそれと同じ様なものがあるのかもしれない。

 

 奴等にそんな感情があればの話ではあるがな。

 

 そうだったとしても俺は許さないだろう。

 

 奴等に奪われたものは沢山ある。俺は奴等に奪われたものを取り返す。復讐してやるのだ、奴らに。

 

 ―――――――――――――――――――――――――――

 

 数時間後、作戦への準備が始まった。

 

 まだ日没まで時間がある。俺はそれまで執務室で待つことにした。

 

「準備の進捗はどうだ?」

 

 俺がそう聞くのは大淀だ。

 

「ええ、順調に進んでいます」

 

「約二時間ほどで先遣隊の準備が整います」

 

「分かった」

 

UH-60J(ブラックホーク)の方はどうだ?」

 

「整備を完了させて待機中との事です」

 

「それは良かった」

 

「出撃前まで準備を怠るな」

 

「了解しました!」

 

 よし、着々と作戦への準備が整っている。先遣隊には戦闘訓練、戦闘経験があるものを中心に編成した。攻撃を受ける可能性もあるかもしれない。任務を全う出来るようにするのが司令官としての使命だ。

 

 今回重要な事は燃料の確保だ。今後動くにも燃料が無ければ海には出られない。ここで燃料を確保出来れば当面の間は保つだろう。

 

 その間に鎮守府を立て直す。今は艦娘や兵士達の居住環境の整備や補給線の確保が最重要だろう。居住する場所の環境が最悪なら士気も下がる。それを解決する為の資材を輸送する補給線を確保しなくてはいけない。

 

 深海棲艦が何手先まで読んでいるか分からない。奴等は我々より何倍も強い。現状戦力を持って深海棲艦に立ち向かうには数が足りない。他国との連合軍を組めれば良いのだが、深海棲艦によって通信すらままならず、稀に来る通信でしか情報がない。

 

 自力で奴等を食い止めるだけでもやっとだと言うのに反攻する余力がある訳がない。今のままでは特にだ。艦娘に対する姿勢を変えなかったらこの国は自滅する。自分達の行いが遠く回って帰ってくるのだ。自分の首を絞めているのと変わりない。

 

 この国を救えるのは彼女達しかいない。彼女達、艦娘は深海棲艦と同等に戦える戦力を有している。

 

 しかし、それを指揮する人間が今では艦娘を物同然に扱い、人間の権益の為の道具になってしまった。

 

 我々、人間は何処までも愚かだ。先の未来を考えられない。深海棲艦との戦争の以前は環境問題や貧困、様々な社会問題と戦っていた。だか、人間はそれから逃げてばかり。気づかないふりをして逃げた来たのだ。

 

 嫌なら逃げてしまえばいい。確かに一番手っ取り早い選択肢ではあるが、いつかは問題が山積みとなって解消出来ずに雁字搦めになる。そうなればもう遅い。問題解決と新たな問題まで現れ、どちらも解決出来ない負の連鎖が続く。今まで人類が何度も繰り返して来たことだ。

 

 この戦争も同じ、気づかないふりをして逃げて、嫌な物には蓋をして忘れようとする。だから勝てないのだと言ってやりたい。せめてこの鎮守府だけでもまともに戦えるようにしなければ本土への上陸を許してしまう。

 

 他の鎮守府の噂は聞かないが、何処もここと同じように資源が枯渇しているだろう。上層部が資源を渋っている場合じゃないことに気づいて欲しいものだ。

 

 まぁ、無理な話だろうがな。

 

 俺は軽く溜息をつく。

 

「どうかされたのですか?」

 

 大淀がそう尋ねてきた。

 

「いや、なんでも無い」

 

「少し考え事をしていただけだ」

 

「そうですか...」

 

「大淀」

 

「はい、なんでしょうか?」

 

 大淀がこちらに振り向く。

 

「君はこの戦争をどう思う?」

 

 俺がそう言うと彼女は黙り込んで真剣に考えているようだ。

 

「そんなに難しく考えなくていい」

 

「この戦いに人類が勝てると思うか?」

 

「えっ?」

 

 予想外の質問だったのか彼女と驚きを見せた。

 

 そしてまた少し考えた後、

 

「そうですね」

 

「勝てると思いますよ」

 

「何か根拠があるのか?」

 

 俺が反論するように言う。彼女がどう思っているのだろうか、気になる。

 

「それは…」

 

 大淀が言おうとしたその時、何者かが扉を叩く。

 

「入れ」

 

「失礼します」

 

 入って来たのは斎藤少尉だった。

 

「準備が整いました」

 

「ようやく作戦に移れるな」

 

「はい」

 

「輸送部隊の準備は?」

 

「準備完了です」

 

「出撃の命が出されれば日没に出撃します」

 

「よし、では皆を招集してくれ」

 

「招集は来る前に掛けていますので揃っています」

  

「そうか、では場所を移そう」

 

「了解!」

 

「了解しました」

 

 俺はそう言い執務室を出ることにした。

 

 廊下を歩いて行き、集合している場所に向う。

 

 少し歩くとある一人の人物を見つける、軍医だ。俺以外軍医に気づいているやつはいなさそうだな。一体軍医何をやっているのだろうか。

 

 軍医は何故か人目を避けているように見える。軍医が向かっている方向には武器庫や弾薬が備蓄してある筈だが何か用でもあるのかもしれない。

 

 しかし、軍医と話をしている時間はなさそうだ。俺は武器庫に向う軍医を不可解に思いながら部隊が待っている場所に向かうことにした。

 

「彼処です」

 

 斎藤少尉がそう言い、歩いて行くとようやく集合している場所までこれたようだ。

 

「提督に敬礼!」

 

 斎藤少尉が言い、一同が敬礼する。

 

 俺も彼等に敬礼をする。

 

 見るとやはり殆どが整備科のようだ。まともな戦闘訓練を受けている奴は数える程しかいないこの部隊で何処まで行けるかが心配だ。

 

 そんな事を思いながらも俺は集まった一同の前に立ち、俺は話し始めた。

 

「よく集まってくれた」

 

「今回、ここに集まってもらったのは資源の事だ」

 

「この鎮守府にある資源も残り少ない」

 

「特に石油基、燃料がない」

 

「これでは敵の侵攻に耐える事は不可能だろう」

 

「そのため、次の補給が来るまではの間、燃料が持つようにする為に向かってもらう」

 

「深海棲艦からの攻撃があるかもしれない」

 

「もしもの為に艦娘を動かせるように待機させてある」

 

「我々には艦娘が付いている」

 

「臆することはない」

 

「命令は二つ」

 

「任務を遂行すること」

 

「必ず生きて帰って来ることの二つだ」

 

「話は以上だ!」

 

『了解!!』

 

 俺はそう言って締めくくった。

 

「それでは提督先遣隊を出撃させます」

 

 斎藤少尉が言ってくる。

 

「嗚呼、頼んだぞ」

 

「任せて下さい」

 

UH60J(ブラックホーク)を出せ!」

 

「先遣隊出撃だ!」

 

 斎藤少尉の号令の元、作戦は開始した。

 

「それでは提督」

 

「私は陸路で発電所まで向かいます」

 

「分かった」

 

「生きて帰って来るのだぞ」

 

「死ぬ気はありませんよ」

 

 彼は少し笑いながら言って部隊の方へと戻って行った。

 

「提督」

 

 そう言ってくるのは大淀だ。

 

「私達も場所を移りましょう」

 

「付いて来て下さい」

 

「行くとしよう」

 

 俺は大淀に連れられある場所へと向かった。

 

 空も暗くなって来ている。日もあと三十分程で落ちるだろう。

 

 歩きながらそんなこと思っていると大淀は下えと降りる通路に入って行った。俺も追随して下へと降りる。

 

 壁と床は次第に頑丈そうな金属へと置き換わっていった。壁は少し錆びてはいるが頑丈な素材で出来ているのだろう重厚感がある。床は歩くとカンカンと鳴り響く。  

 

「何処まで行くんだ?」

 

「後もう少しです」

 

「深海棲艦の攻撃悪化に伴って重要な施設は地下に移し変えました」

 

「艦娘のドックも地下に移設されています」

 

 そう言われながら通路の窓から辺を見渡すと、これよりも下に艦娘用のドックがあるのが分かる。下では作業を行っている人々が見える。その他にも発電設備や上水施設などもここにあるようだ。

 

「着きましたここです」

 

 俺は室名札を見る。

 

「司令室か」

 

「はい」

 

「提督はここで基本指揮を取ってもらいます」

 

 そう言われ、金庫扉のような扉が開く。扉は厚く作られているのか重厚化がある。

 

 中は設備が整っているのか他と比べて綺麗に見える。これを近未来的と言うべきなのだろうか。部屋は少し薄暗いがモニターの光によってそこまで暗いとは感じない。何人かいるようで俺はある一人の男に声を掛けられた。 

 

「お初にお目にかかります!」

 

「私はここの管理を任されている中沼中尉です」

 

「こちらが当鎮守府に新たに着任した提督です」

 

 俺の自己紹介を大淀がやってくれた。

 

「これからよろしく頼むよ中沼中尉」

 

「了解!」

 

「では、中沼中尉」

 

「少しこの部屋について教えてして欲しい」

 

「了解しました!」

 

「ここは名前の通り作戦の指揮を行う事が主です」

 

「重要施設との事で以前の提督の命によって地上から移設されました」

 

「ここは敵の攻撃から耐えられる設計にしろと共言われたので当鎮守府で一番頑丈に作られています!」

 

「敵が喩え地中貫通爆弾を使ったとしても耐えられる設計になっています!」

 

「なるほど」

 

「それならここは安心だな」 

 

「はい!」

 

 地中貫通爆弾に耐えられるほど頑丈か...にしても前提督がここを建てるように命じたのか。そう考えると何だか居心地が悪いように感じる。

 

 しかし、背に腹は代えられない。俺はここで指揮を取らなければいけない。

 

「早速だが、作戦行動に移ろう」

 

「了解しました!」

 

 そうすると正面にある大きなモニターの画面に様々な情報が出される。先遣隊の位置や輸送部隊の位置まで分かるようだ。

 

「こちらをご覧ください」

 

 俺は言われた通りに見るとモニターの下にあるテーブルに注目する。

 

「新技術の導入で戦場を三次元的に見ることが可能なようになっています」

 

「なるほど」

 

「これならより綿密な戦略が立てられる」

 

 これは思わぬ産物だな。俺が以前いた所ではテーブルの画面を見て作戦を立てていたが、ここはそれよりもあるかに上を行っている様だ。

 

 これなら深海棲艦にも勝てるかもしれない。

 

 今すぐにでもこの状況を脱せなければならない。

 

 その為にも俺はここでも指揮を取る。

 

「では状況を開始する!」

 

『了解!』

  

 




なんか前回辺りのあとがきで戦闘描写入れるとか言ってた気もするけど予想以上に書くことがあって自分でも驚き。
次回と今回の話で1話にしようとしてたので、次回が水で薄めたような感じなるかもしれない。だから4000文字も書けないかもしれないと言うことを言っとく(めんどくさいから逃げるのだ!)
いい所で切ろうとすると文字数が少なくなる現象を直したいです...(´・ω・`)
次回は出来るだけ早く出したいと勝手に言っときます。

もう少しコアな表現入れても大丈夫ですか?

  • 大丈夫だ、問題ない
  • いやです!これ以上艦娘をいじめないで!
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