こっちは後編の方です。こっちは急いで書き上げたほうなので誤字とか致命的文章ミスがあるかもしれない…後からちゃんと確認しときます…
あの後、私達は出撃した。
夜戦。私の大好きだった夜戦。夜戦は私の取り柄で存在意義でもあった。
けど、それが崩れ落ちる。
「敵!三時の方向から急接近!!」
「敵、複数だと思われます!」
「どうしますか?姉さん!」
駄目だ、このままだとみんな殺られる。考えないと...
「敵を機動部隊と考え、全軍突撃!」
「やるんですね...姉さん」
「那珂ちゃん、みんなの為に頑張りまーす!」
「やるよ!今ここで!!」
肉薄攻撃。今となってはもう何も変えられないか...
そうして艦隊を敵艦隊にへと舵を切り全速力で向かう。
敵の攻撃が強まり一人また一人と墜ちていく。そして私達は運良く見つけた岩を背にして、身を隠れることにした。かろうじて最後まで生き残ったのも駆逐艦四隻、私を含めて軽巡三隻。
「敵の抵抗が強すぎます...」
「これでは敵への肉薄は無理です!」
「どうか撤退の指示を...」
「姉さん、これまでのようですね」
「那珂ちゃん頑張ったんだけどなぁー」
「やっぱり無理なものは無理か、きゃはっ♪...」
でも撤退は出来ない。そう命令された。だからここで死ぬしか...私は装備された自爆装置を手に取る。
「撤退は提督から禁止命令が出されてる...」
「もう帰れないならここでいっそのこと...」
「ダメです!」
「神通、もう帰れないんだよ…鎮守府には」
「いえ、帰れます!」
「無理だって!」
「帰れます!」
「無理だって言ってるじゃん!」
「まぁまぁ二人共〜落ち着いて」
「結論から言うと帰れるよ!」
那珂がそう言った。帰る?どうやって...
「実わね、神通ちゃんが整備長に頼み込んだらしいよ♪」
「それもなんとオーケーサインが出たって♪」
「なら」
「私達帰れるの?」
駆逐艦達がそう言った。
「そう!多分そろそろかな?」
那珂がそう言って丁度良く通信が入る。
「こちらは司令室、応答せよ」
嘘だ…通信は来ない筈なのに、奇跡だ。
「こちら旗艦、軽巡洋艦 川内です」
「どうぞ」
「今、作戦中止が発令された」
「今すぐ帰投せよ」
「了解しました!」
通信を切る。
「こんな奇跡ってあるんだ...」
「助かるよ〜♪やったね!」
「よし、じゃみんな今すぐ徹っ...」
その時だった。空を切り海へと落ちる物体。それは私の横を通り過ぎ落ちる。
「あぶないっ!」
その声が聞こえると共に大きく水柱が立つ。
一体何が起きたの?
耳鳴りがすごい。多分戦艦の砲撃が飛んで来たのだろう。
待って今の砲撃近かった!一体何処から...
「せっ、川内さん!」
「神通さんが...」
え、うそ。
「そんな...嘘だ」
海辺と流れ込む赤い液体。それを辿ると血液だということが即座に分かる。流れ出す大量の血液。
「神通!」
「ダメ、待ってそんな...」
「神通は私を庇ったからだ...」
「私のせいだ...」
ある一人の艦娘が言う。
「ち...がい...まっ、す」
「神通、血が大量に...」
「そんな...神通ちゃん」
「わた...しがっ、庇っ..たのが...悪いんで、す」
「ち、違うなんな所にいた私が...」
「そ、それよりも....早く行って...下さい」
「このまま...だと全滅、です」
「でも神通が...」
「私はいいからはやくっ...」
駄目だ血が...
「川内先行って」
那珂が言う。
「いいからここは那珂ちゃんに任せて!」
「駆逐艦の子達と行って!」
「だ、だめそれだと那珂まで...」
「センターは私が努めなくっちゃっね♪」
「ほら行って!」
「い...って下さい...姉さん」
「生きて」
「生き...続けて」
「ごめん、ごめんなさい」
「ほら行くよみんな!」
泣いちゃダメだ。振り向いちゃダメだ。あの子達の気持ちを無下に出来ない。
私はそうやって生き残った。那珂の通信で聞こえた最後の音は爆発音。帰れた子達もみんなボロボロ。
帰れたが一人は大怪我。途中の攻撃で脚に当たって今ではもう無い。
提督からは何も言われなかった。多分整備長が手回ししてくれたのだろう。
なんで私達はまた戦っているのだろう。
もういいでしょ。こんだけ頑張ったんだから。
「脚が無くなっただって?」
「そいつはもう使い物にならないじゃないか」
「まぁいい、准将の所にそいつは転属だ」
「軍医を呼んでこい」
「輸送の手配だ」
「准将の所に行けるだけ運がいいだろう」
「悪くて肉か、良くて性奴隷だろな」
「はははっ!」
何か言ってる。
なんのことだろう?
私のことかな?
もういいや、諦めて。
なんか長い夢の中にいた気分。
そう、これは長い悪夢。
目が覚めれば温かい食事と仲間がいる。
なんか、そんな事を考えていたら何日か経っていた。
提督が死んだらしい。今になってはどうでもいいこと。
…
新しい提督が来るとかどうとか。
…
誰か私の横を通った?気のせいか。
…
私が呼ばれるみたい。
罵られるのかな?
…
扉の前に立って体が竦む。でも変えられない。
私は扉を叩く。
「入れ」
「失礼します...」
「君、大丈夫か?」
「無理をしてここに来ていることはよく分かる」
「無理なら下がっても良い」
なんだ、意外といい人そう。何年ぶりだろ、この感じ。
「いえ、大丈夫です...」
「君の名前を教えてくれるか?」
「はい...」
「川内型軽巡洋艦一番艦の川内です...」
「川内、君はこれからどうしたい?」
「えっ...」
これから?これからって明日とかその次の日とかかな?
「生きたいか?」
生きたいなんて...もうどうでもいい。
せめて楽にして。
「何があったかは分からない」
「だが君が辛かった事はよく分かる」
「それは後戻り出来ない、絶対に」
「今からやり直す事も出来るし、諦めても良い」
「君の選択だ、好きにしてくれ」
「......」
どうせ何も出来ない。
「私は生きる価値なんてありません」
「あの子達を救えなかったのは私が悪いんです」
「そうか...」
「君の事はよくわかった」
提督が立ち上がってる。なんだろう。やっぱり殴られるのかな?
怖い、またあの日が繰り返されるんだ。
「ヒッ...」
謝らないと。深く謝れば許してくれる。
「ごっごめ...」
「申し訳なかった...」
「川内、君には本当に酷い事をした」
「償えきれないものだ」
「けして消えない傷を負わせてしまった」
「本当に申し訳ない...」
あれ?なんで提督が謝っているの?私が悪いのに。
「提督...」
「なんだ川内?」
「提督が謝らなくてもいいんです」
「貴方がしたわけじゃないのに...」
「それに、私が...」
「いや違うな」
「私がここに配属された者としての責任がある」
「以前の事であったとしても責任を負わねばならない」
「君達の負う責任は俺の責任だ」
「それが俺の考え方だ」
「......」
責任は私にはあるのになんで...私...
救われたいなんて思ってるんだろう。
「もう一度よく考えると良い」
「時間はまだあるからな」
「下がっていいぞ」
助けて欲しい。誰か私をここから救って欲しい。
私はそう思ってたけど自分で否定していたんだ。
ダメだ。それでも助けて欲しい。
「それでは...失礼します」
「ああ、長話して悪かったな」
「ゆっくり休みなさい」
温もりを感じた、彼に。
昔、何処かで会っていたような気がする。
なんで?私を救ってくれるの?
私の何かが動いた気がした。
それから私は彼について調べた。どうやら調べていると、何処かの部隊の指揮を任されていたらしい。
多数の激戦を生き残り、部隊も優秀。しかし、彼の部隊は空襲で全滅。それで提督が空いていたこの場所に来たと言う事が分かった。
彼はなんで私達の為に尽くしてくれるのか。そこまでは分からなかった。
けど私は彼に救われた。
懐かしい、何処で会ったような気がする。
けど分からない。
そんな日々が続き、ある日招集された。
「呼ばれているのは...私と駆逐艦の達か...」
「ええ、そうよ」
「まったくなんで呼ばれたのかしら」
「もう殴られるのはごめんよ」
扉を駆逐艦の子が叩く。
「失礼します」
「司令官に敬礼!」
「入渠空けにすまないがよく来てくれた」
「単刀直入だが、君達の名前を教えて欲しい」
「怖がる事はない、決めかねているなら左の子から順にと言うのはどうか?」
それて私は小さく頷く。
「よし、それで行こうか」
そう言われ順に名前を言っていく。
私は一番右側だから最後か。そして私の隣の子が名乗り終え、私も言う。
「川内型軽巡洋艦、 一番艦川内...来ました」
彼の目を見る。見るのは始めてだった。すごく怖かった。何あの目。深海棲艦と同じぐらい怖かった。
「川内、来てくれたのか、ありがとう」
ダメだ。ちゃんと向き合おう。
「はい、あの話の後、考えました」
「もう生きたくない、死にたい、今まではそう思っていました」
「けど、提督が来て、私に救いの手を差し伸べてくれました」
「姉妹を失って、何もかもが嫌になった...」
「そんな私を助けてくれるための機会を頂けました」
「なら、せめて少しでもお役に立ちたい...」
「この体で何か償いをしたいと思いました」
「私は提督に...ついていきたい...です」
彼の目はとても怖かった。けど自分の言いたい事をちゃんと言えた。それでいいんだと思う。
「川内の力になれて光栄だよ、これからよろしく頼むよ」
彼から返ってきた言葉は真の優しさが見えた気がする。
「は、はい...」
「さて本題に移ろう」
「今回君達を呼んだのは名前の確認と万が一、深海棲艦から攻撃を受けた際の対処に当たってもらう」
「まだ確定した訳では無い、もしもの時の場合だ」
「どうせ死んでこいとでも言うんでしょ」
誰だろ、今の?そう言ったであろう子と隣の子、多分お姉ちゃんだと思うけど...
見ていると霞と言う子が提督に向って罵詈雑言を言っている。提督はそれを聞いているようだ。
「いや、死なせない」
彼がそう言っても霞は言うのを止めなかった。
こんなのもう見たくない。なんで言い合う必要があるの。言い合ったって変わらないじゃん。止めないと。
「提督はそんな事しないと...思う」
「提督は私に戦う機会を与えてくれた」
「提督が謝ることでも無い事に謝ってくれた」
「私は提督を信じたい...」
「川内さん...」
霞は罵倒をやめた。けど、次は朝潮と口論になっていた。それを提督は止めるように入る。
「もう一度言うが私は君達、艦娘を死なせるつもりはない」
「誰一人見捨てない」
「約束する」
提督がそう言う。やっぱり彼は何かを変えてくれる。
「...司令官を信じます!」
「絶対、大丈夫!」
彼と話すのは雪風と言う子かな。誰よりも激戦に参加してるのに誰よりも希望をもっている。
雪風が言うことで霞も少し落ち着いてきたかな?
そのまま話は進んで行った。
「話は以上だ」
「下がっていいぞ」
「失礼しました」
それで今回の話は終了した。
彼に会うほど私は変わっていく感じがする。提督の為に何か出来る事は無いだろうか。私がそう考えて行き着いたのは、
戦うこと。
やっぱり私は夜戦、戦闘しか出来ない。大淀さんみたいに書類管理とかは出来ないしね。提督に役に立てる形でサポートがしたい。神通や那珂の為にもこんな所で落ち込んでいても意味ないし!
「至急!今呼ばれた艦娘は直ちに出撃ドックに集まりなさい」
「朝潮、霞、響、三日月、雪風、川内」
「至急、出撃ドックに集合して下さい」
とうとう出撃の命が下ったぽい。
私は一目散に出撃ドックへと向かう。集合を掛けられた子達も集まっている。
何年ぶりだろか、ここに来るのも。もう二度と見ないと思っていた出撃ドック。
そして彼が来る。
「提督に敬礼!」
「すまない、待たせた」
「ここに呼んだのは、」
彼が言おうとすると霞が割り込んで言い始めた。
「ここに呼ばれたと言うことはどうせ深海棲艦が攻めてきたんでしょう?」
「それで私達に何をしろと?」
「死んで来いって言うの?」
「霞...」
「私は君達を失いたくなー」
「嘘よ」
「ちょっ、ちょっと霞...」
「どうせ貴方達にとって私は消耗品」
「この屑...」
霞がまた割り込んで言い始めたけど、もう許せない。
「もういい加減にして!」
久しぶりに大声出したかも...自分でもかなりびっくりしちゃった。
「今その話をしたってどうしようもないじゃん...」
「私だってこんな世界嫌だよ」
「嘲笑されて、恨まれ殴られる」
「助けてくれる人なんて今まで居なかった」
「そんな時、提督が来てくれて私に選択肢を与えてくれた」
「確かに人間には酷い事をしてくるよ...」
「でも、それでも助けてくれる人がいる」
「提督みたいな人が必ず一人じゃない」
「私はそう信じたい」
今までの、本当の気持ち。人間はどこまでも残酷なのかもしれない。けど私は彼に会えた。
神通、那珂見てて。私はまた戦うから。
今度は絶対に見捨てない!
私は彼のために戦う。戦う意義を見つけたから。
今日は約9000文字を書くことが出来ましたね。やっぱり艦娘パートになるとその子について書きたい欲が大量に出るので主人公よりも好きかもしれません…
次回作は艦娘主人公にしてみるか(←早く続きの物語書け)
もう少しコアな表現入れても大丈夫ですか?
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大丈夫だ、問題ない
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いやです!これ以上艦娘をいじめないで!