申し訳ない三週間もかかってしまいました(^▽^;)
言い訳になりますがインフルに架かってました…それも今年で一番死ぬかと思いましたよww後バイトを始めて体力的に追いつかなくなっております…
いやなんでSSあるのにバイトやってんだよ!と思うかも知れませんがさて置き久しぶりの投稿です。自分でもミスは確認してますがあったらまた教えて下さい!
誰もが、こんなことを諦めたいと思ってしまいそうな状況。
それでも彼女達は我々の為に戦ってくれようとしている。
我々は励ましの言葉でしか彼女等を癒やすことしか出来ない。その励ましですら彼女達には苦痛であったりもするだろう。
真に彼女達を癒す事は出来ない。
この鎮守府で深海棲艦に立ち向かえるのはここにいる彼女達のみだ。
俺も彼女達と共に戦えるなら戦いたい。しかし、その願いが叶うことはない。
俺はここの提督だ。提督は上からの命令で後方から指示を出し、前線に立つことはない。太古のように大将が前に立ち兵の前に立ち、率先して敵に立ち向かう。今では不可能な事だ。俺は兵の前に立ち共に戦いたい。しかし、それを大本営は許してくれることはないだろう。
なら、せめて多少であったとしても兵の為に尽くせる事をしたい。
居住環境や心情のケア、食事に作戦を無事に終わらすなどほんの些細な事でいい。
だから俺は――彼女達に命を下す。
「皆、生きて帰ってきてくれ」
「諸君は我々の為に身を挺してこの国を守ってくれている」
「我々は諸君に残酷な仕打ちを何度も犯してしまった」
「許せとは言わない」
「それでも私は諸君に出来る限りの事をする」
「それ故、以後も諸君の顔を見せて欲しい」
「大丈夫だよ!提督」
そう言ってくれたのは川内だった。
「誰も失わせたりしない!」
「皆無事に帰らせると約束する!」
「だから提督は私達の事は気にせず、自分の事に集中して!」
彼女の言葉を背にし、皆が聞き入っている。
「ああ、ありがとう川内」
「この艦隊は君に託した」
「生きてまたここに戻って来てくれ」
「では、出撃だ!」
『はい!!』
合図と共に彼女達は乾ドックへと向かう。電灯が赤くなり、薄暗くなると機械的なアナウンスが入る。
「一番から六番ドックに集合して下さい」
「大型艦五隻、小型艦四隻の大艦隊が北西方向に向け、二十七ノットで接近中」
「直ちに出撃して下さい」
乾ドックの中には注水の衝撃を和らげる為に足を固定する設計がある。乾ドックと言ってもそこまで大きいわけでもなく、小さいわけでもない程々の大きさだ。その器具は彼女達の足を固定し、注水が始まる。
「注水開始」
注水が始まるに連れ、そこから勢いよく水が溜まって行くのがわかる。
「注水完了、艤装の用意をして下さい」
注水を終えると艤装の装着が始まった。乾ドックの側面から艦娘に合わせた装備が出てくる。艤装は自動的に着用出来るらしく、俺が使っていたものよりも高性能なのが言われなくともわかる。
「艤装の最終点検を行って下さい」
「点検終了次第、電磁式カタパルトによる出撃が行われます」
「周囲にいると非常に危険です、整備員や関係のない方は退避して下さい」
指示に従い俺は安全な場所まで退避する。
人ではけして出来ないであろうカタパルトによる出撃。生身の体だと人は耐える事は出来ない。しかし、頑丈な彼女達はそれに耐える事が出来る。多少の負荷に苛まれるが
今回の敵は大艦隊だ。より早く行動しなければ勝算が見込めなくなる。それにまだ敵の目的が掴めていない。もし、鎮守府や発電所に攻撃がされるとするなら非常に不味い。相手にこちらの情報が筒抜けだと言うことになる。
とにかく奴等を潰さない限り本土までもが危険なままになる。
「カタパルト充填、発射シーケンスに入ります」
「発射まで残り十秒...」
この国の未来は彼女達に託された。
「八、七、六...」
彼女達が背負うものは大きい。
「五、四...」
彼女達がここに帰る事はないのかもしれない、いや違う。
「三、二、一、発射」
俺は彼女達を生かす為に出撃させた。俺は彼女達を信じる。
そして彼女達は
俺は敬礼し、見送る。
「生きてまた必ず――会おう」
―――――――――――――――――――――――――――
彼女達を見送り俺は司令室へと戻った。
「状況はどうだ?」
「提督、それが...」
中沼中尉が言いたげ無さそうに言った。
「敵の攻撃目的が判明しました...」
「どこだ?」
「大本営です」
「敵の爆撃機が大本営のある方向に向かいました」
「爆撃機の進行経路には発電所も入っており、攻撃される可能性があります」
「連絡はしたか?」
「発電所の方には伝えました」
「しかし、大本営の方がまだで...」
「支援の方は?」
「それもまだ来ていないです...」
「分かった、私から知らせる」
俺は大本営に繋がる無線を探す。なんとか無線を見つけ、大本営との通信を試みる。
「聞こえますか?」
「こちらは横須賀鎮守府、提督の滝沢少佐です」
何度か言い続け待つこと数分、通信が繋がった。
「こちら大本営、聞こえますか?」
「聞こえております」
「単刀直入で申し訳ないのですが、こちらの分析によると今回現れた深海棲艦は大本営を攻撃する可能性が非常に高いです」
「現在、艦隊が深海棲艦へと急行しております」
「しかしながら当鎮守府だけでは撃破が絶望的です」
「他の鎮守府からの支援を求めます」
「分かりました、それでは上に報告して判断を問います」
「少々お待ち下さい」
「待って下さい!」
「時間がないのです」
「迅速な判断を求めます」
「...一介の通信士に言われても困ります」
「上からの命令をお待ち下さい」
こう言う時に限って上の判断を求めやがる。責任を負いたくないと言う。ここで決めなければ戦争に負けるんだぞ。
「上からの命令では間に合いません!」
「ですから他の鎮守府に支援の打電を」
「はぁ...ですから無理なものは無理―邪魔だ、どけ」
何処かで見覚えがある声が入る。そうだ、あの
「やぁ、久しぶりだな」
「と言っても数日ぶりか」
「貴方ですか...」
「艦娘との友情ごっこに進展はあったか?」
「まぁそれも今日で終わりだろうがな」
准将はまたそうあざ笑う。本当に憎たらしい人間だ。俺はこいつの戯言を無視し、要件を伝える。
「今回の件は大本営に敵の攻撃が迫っている件、敵が強大で当鎮守府では抑えられないと言う件です」
「ほう、それで?」
「他の鎮守府からの支援を求めます」
「少なくとも重巡、又は軽巡を含む艦隊を寄こして貰いたいのです」
「無理な話だな」
「貴重な戦力をお前に与える必要性がない」
「燃料、弾薬の無駄使いだ」
「それに貴君の所の艦娘は大勢いるだろう?」
「それを使えばいいではないか」
「大本営は地下数百メートル深くにあるんだぞ?そこまでに届く爆弾なんてない」
「もう一つの大本営への攻撃なんて不可能だ」
「大本営は地下数百メートル深くにあるんだぞ?そこまで爆弾なんて深海棲艦に作れない」
「しかし、この爆撃経路だと大本営しかありません」
「それ以外に考えられる建造物は以前に全て破壊されています」
「大陸への空襲だろ、貴君は考え過ぎだ」
「そうですか...」
「まぁいい」
「そう言えば貴君に歯向かう
「えーっと霞って奴か」
「上官に対し、何度も失言を繰り返し挙げ句には出撃を拒否する態度が見られる」
「これは解体、いやこちらで引き受けてもいいんだぞ?」
「丁度いい体だしな」
奴に引き渡す?奴に引き渡しでもしたらどうなるかはわかる。霞は確かに口が悪い所はあるかもしれない。だがそうさせて来たのは我々の責任ではないのか?俺達が何度も何度も彼女に苦痛に至らしめる様に仕向けて来たんだ。心労状態を無視して無駄な出撃させ、大切な仲間を失わせたのは我々人側に問題がある。
なのに奴はのほほんと息をして生きている。許せるはずがない。深海棲艦と同等だ。
「何度も言いますが貴方に引き渡す艦娘はいません」
「お引き取り願いたい」
「ほう、なら支援をやる必要もない」
「精々足掻くといい」
「提督…」
中沼中尉、大淀が同じく台詞を口にする。
「すまない、私の責任だ」
「支援は見込められない...」
「いいんです、何も悪くなりません」
そう言ったのは大淀だった。
「人として当然な事をしたんです」
「そうです!誇って下さい!!」
「...すまないな」
「中沼中尉」
「話は変わるが艦隊は何処まで進んでいるんだ?」
「現在は単縦陣で敵の方向に向っています!」
「敵との距離は約三十キロ程です!」
「ありがとう、彼女達と話がしたい」
「分かりました、通信を開きます」
彼がそう言い、机にある装置を触り始める。
「暗号化完了、これで大丈夫です!」
「よし、通信を開いてくれ」
「了解しました!」
「聞こえるか?川内」
「あーうん!聞こえるよ!」
「大本営と話した」
「支援は見込めそうにない」
「そうだよね...大丈夫!私達で何とかする」
「役に立てず申し訳ない」
「いいんだよ!提督」
「よし、では作戦を説明する」
「今から2つの部隊に分かれてもらう」
「一つ目は奇襲、二つ目は囮部隊として分かれてもらう」
「奇襲部隊は朝潮、霞、三日月」
「囮部隊は川内、雪風、響」
「囮部隊は奇襲部隊の攻撃が来るまで各個で応戦して欲しい」
「奇襲に成功したら丁字戦法に移って欲しい」
「すまない、今はこれしか出来ないんだ」
「大丈夫!大丈夫!」
「後は任せて!」
「こちらからも最大の支援はする」
「わかった!」
「託したぞ」
俺はそう言い通信を閉じた。
「敵爆撃機の現在地は?」
「恐らくは編隊を組み終えた所でしょう」
「発電所の方は?退却したのか?」
「かなり撤収作業に手こずっているらしく最後の輸送部隊がまだ出ておりません」
「分かった」
川内達が深海棲艦と交戦するまで後数十分は掛かる。恐らく後数分もすれば奴等の爆撃機が大本営に向けた編隊が向かうだろう。
幸いまだ距離がある。それまでに撤収作業が終了することを祈ろう。
数十分後、レーダーを見ている大淀が言い始めた。
「艦隊、敵との交戦距離まで後約2キロ!」
そろそろ交戦距離まで近づいてきた。
「敵艦隊、の詳細が判明」
「大型艦、ヲ級二隻、ヌ級一隻、リ級一隻、ネ級一」
「小型艦、ツ級一隻、ハ級三隻です」
「恐らく大半はeliteクラス以上であると思われます」
「最優先目標はヲ級、ヌ級だ」
「この三隻を沈めれば奴等が引く可能性が高い」
「了解しました!」
「艦隊に打電します」
中沼中尉は俺が言ったことを艦隊に送った。
「艦隊からの打電」
「『了解』」
「『ワレ、夜戦ニ突入ス』とのことです」
等々この時が来たか、出来る事はした。後は彼女達の力に委ねられる。
「囮部隊敵に接近します!」
レーダーを見ている大淀は敵味方双方の攻撃情報を報告している。
「敵囮部隊に気づきました!」
「リ級、ネ級からの砲撃来ます」
「囮部隊回避に成功、被害なし」
「囮部隊砲撃可能距離に入りました」
「砲撃開始、目標ヲ級と打電!」
「了解しました!」
「囮部隊砲撃開始します」
「命中弾五、ヲ級少破」
「硬いな」
「流石、深海棲艦空母と言った所ですね」
「嗚呼...」
「リ級、ツ級、ハ級からの攻撃」
「囮部隊、間一髪で回避に成功」
レーダーだけだがよく分かる。敵の隙間もない攻撃を彼女達は見事に回避した。訓練が行き届いている証拠だ。
それであったとしても何故ボロボロにするまで彼女達を追い詰めたのか分からない。
「囮部隊、再度攻撃開始」
「命中弾九、ヲ級中波、ハ級一隻撃沈」
流しだされる戦果表示に俺は驚いた。奴等がこんな簡単に沈められるとは。
「敵!ネ級からの砲撃」
「川内、響が被弾、川内損害軽微、響中破!」
「奇襲部隊はまだか?」
「奇襲部隊、到着まで約七〇〇メートル」
「急がせろ」
「了解しました!」
「敵の艦載機囮部隊に接近中」
「敵の空襲部隊から何機か戻って来たようです」
「リ級からの砲撃!」
「囮部隊、回避に成功」
「囮部隊魚雷戦内に入りました!」
「奇襲部隊の到着を待て、同時に攻撃を行う」
「了解しました!」
「敵、艦載機からの攻撃」
「川内及び雪風に命中弾!」
「川内少破、幸いにも雪風に命中したのは不発弾のようです」
「よかった...しかし油断はするな」
「囮部隊、続いて砲撃を開始」
「命中弾〇、何発かは夾叉したようです」
「敵、リ級、ネ級、ツ級、ハ級からの攻撃です」
「響が被弾、いずれも中破です」
「奇襲部隊海域に到着しました!」
ようやく到着したか。囮部隊がかなり被害が出ている。早期の決着を決めなくては。
「魚雷戦用意と打電しろ!」
「了解しました!」
「両部隊魚雷を発射、命中まで凡そ二分」
「敵、ハ級、ツ級、艦載機からの攻撃です!」
「響が被弾、響中破しました!」
「囮部隊一度下がらせろ」
「その分奇襲部隊による攻撃を行う」
「了解しました!」
「奇襲部隊、砲撃開始」
「命中弾四、ツ撃沈」
「魚雷、命中!」
「ハ級二隻撃沈、ヌ級撃沈、ヲ級大破一、中波一、ネ級損害軽微」
よし、これで奴等も相当の被害を受けた。これなら勝てる。
勝機が見えてきた。敵の爆撃機も恐らくこれで引くだろう。
「敵進路を南西へと変更しました」
「速力十九ノット」
「南西か...」
「これは勝てましたね!」
南西?奴等が来たのは南南東微南だったはず。なら最低でも東から南に舵を取るはずだ。
敵を数隻撃沈、素晴らしい戦果だ。それも敵の機動部隊をやったのだ。
なのに何故だ、この違和感。最初から誰かに全て予想されていたかのように思える。都合が良すぎる、奴等がここまで幼稚な戦略は立てない。
まさか―
「新たな敵反応!!」
「南西、約五〇キロ!」
「速度、二十九ノット!」
「敵の数―」
「どうした?敵の数は?」
大淀が言おうとした口が止まる。少しの間の後、固唾を呑む様に彼女は言う。
「敵の数...十隻に及ぶ大艦隊です...」
......なんだと
今回の話、全体的に台詞パート長いですが特に最後ら辺とか分かりにくいと思います。すいません、全く思いつきませんでした…もしかしたら書き直しするかも知れません(するとしても話の内容は同じです)
最近投稿ペースが遅くなってしまい申し訳ないです…次も出来るだけ早く出そうと思いますがまた長くなるかもしれません。
もう少しコアな表現入れても大丈夫ですか?
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大丈夫だ、問題ない
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いやです!これ以上艦娘をいじめないで!