生きとし生けるものへ   作:ハクスナ

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どうもHAKUSUNAです。
今回始めて2次元小説を書いたのですが誤字が多かったり、内容が伝わらなかったりするかもしれません。
その時は是非コメントの方で知らせて頂けると幸いです。好評であればモチベが上がるので評価をしてくれると嬉しいです。


序章
プロローグ 始まり


 俺は子供の頃、自分がちっぽけに思えたり孤独に感じたとき、星を見上げた。

宇宙人はいるのだろうかと考えた。だが、見ている方向を間違えていた。

 

 奴らは空からではなく、海から現れた。

 

 瞬く間に、謎の生命体の攻撃を受け、ソロモン諸島やフィジー、ニュージーランドなどから始まり、続いてオーストラリア、東南アジア諸国までに攻撃は及んだ。

攻撃によって、数千万の命が失われた。

 

 国連は直ちに安全保障理事会を開き、人間に敵意があり、外見が艦船のような特徴から未知の知的生命体、()()()()と命名された。

 

 各国は国連平和維持軍への武器、兵器などを提供、人員を派遣し、深海棲艦に総攻撃を仕掛け、一時的に深海棲艦の攻撃は止まった。

 

 しかし、わずか二か月後、態勢を立て直した深海棲艦によって、オーストラリア、メキシコ、チリが攻撃を受ける事になった。

前回の総攻撃で、戦力の半数以上を失った事により、攻撃を許す結果となる事となった。

 

 そして、我々は知った。けして終わらない。これはまだ始まりに過ぎないと。

 

だが、一筋の光が現れた。

 

 さらに現れた生命体。しかし彼女らは人間に攻撃をするどころか、友好的であった。

彼女たちは、前世であった頃の記憶、船の記憶があるらしい。先の大戦であった頃の船の記憶。

 

 何故船の記憶があるのかはわからない。

 

 憶測だが、彼女たちは船の生まれ変わり。すなわち転生したと言うことでは無いだろうか?

 

 船には船玉とい言うものがあると信じられている。船玉は、船に宿る神様とされ、船を守ってくれるのだ。

 

 彼女たちはそれの具現化に過ぎないのかもしれない。

だが彼女たちとは意思の疎通が可能で、友好的である。 

 

 人並み外れた力を持ち、その力を我々、人類のために尽くしてくれるのだと言う。

 

 人類は追い詰められていた。深海棲艦の出現で何億もの尊い命とアジアの大半の国が失われた。

 

 その中で現れた唯一の光で希望。

 

 人類は縋る他はなかった。彼女らと人類で深海棲艦の撲滅。それは順調に進んだ。

 

 彼女らと人類で深海棲艦を圧倒し、次々と深海棲艦で失われた海域を奪還していった。

日に日に開放されていく太平洋やインド洋。彼女たちがいなければ人類はとうの昔に滅亡していただろう。

 

 彼女たちの深海棲艦を屠る姿。まさに前世の艦船のように戦う。人類は次第にこう言うようになった。

 

 船の少女。()()と。

 

―――――――――――――――――――――――――――

 

 次第に、この戦いに人類は慣れていった。いつか終わる。艦娘たちがいるからもう安泰だ。もう深海棲艦はいなくなるのだと。

 

 人は適応性に優れている。どんな荒波に立たされようとも、いつの日にかその荒波に慣れてしまう。なんだ、今日はこの程度かと。脳がその状況に麻痺していまうのである。

 

 深海棲艦は次々と倒されて行き反攻する抵抗力すらなかった。普通ならこれは勝ち戦だ。もう殲滅戦に入っているようなものだ。

今までされ続けていた屈辱を返す事が出来る。皆が、そう思った。

 

 そうあの日。あの日までは全てが順調に進んでいた。今なら何故対処出来なかったのかと悔やんでしまう。   総攻撃を掛ければ確実に深海棲艦はこの地球から消え去るはずだった。

 

 そうだ、あの日に全てが変わった。勝ち続けるはずだった。

 

 幸せな毎日が続くのだと思っていた。あいつさえいなければ。

 

 

 

 

その日ある一つの情報が入った。

 

艦娘が人を攻撃している。

 

 意味が分からなった。あの友好的な艦娘が人を攻撃するなんて。誰もがそう信じた。これは誤報なのだと。

 

 しかしそれは誤報であった。だが少し違う点がある。

  

艦娘が攻撃している。これは違った。

 

 深海棲艦側の新種、新型と言うべきか。深海棲艦、あいつらは艦娘に似せた新型を生み出しやがった。素人から見れば艦娘が人を攻撃してるようにも見えるだろう。

 

 人形の深海棲艦。一般人から見れば艦娘に見えることも無いだろう。しかし艦娘とは明らかに違う点がある。

 

 元々深海棲艦は黒や灰色など特徴でもある。新型にもその特徴があった。

 

 政府はこれを報道したが、遅かった。情報の伝達が早い現代。艦娘が敵かも知れないと言う噂が全国に広がった。

 

 次第に艦娘を蔑むようなものから、あいつらがいるから戦争は終わらないんだと差別が生まれた。今まで仲良くしていた仲間が敵だったかも知れない、と思うと人は恐怖を覚えるのだろう。

 

 人はとても弱い生き物だ。今まで生き残れたのは集団生活での信頼や絆が無ければ、無理なことだろう。だがそこで裏切りや自分勝手な行動をする奴らが生まれたとしよう。集団社会で必要なのは規律である。

 

 規律を守れなければ次第に社会が壊れて行ってしまう。そのため、人とは違う行動をする奴らは排除しなくては行けない。社会、人々を守るために。

 

 違う行動をする奴らを排除するため団結し集団で殺し、そこに新たな絆や信頼が生まれる。社会の規律を守るためと豪語し何度もしてきたのが人類だ。これも変わらないのだろう。

 

 艦娘との信頼関係が崩れ始め、奪還して来た島々は再度敵の手に落ち、艦娘たちが現れる前、いやそれ以上に負け始めた。

 

 次第に深海棲艦の支配領域は増え始め最前線はブルレネイ沖までとなった。

 

 こうなると大陸や日本などにも深海棲艦の魔の手が広がり、空襲が増加していった。俺が15の時初めて深海棲艦の攻撃が来た。運が良いことに自分の街には空襲が来なかったが、多数の都市が半壊してしまった。

 

 だがその運も続かなかった。

 

 快晴の空だった。透き通るような青空が見えた。そう、あいつらが来るまでは。

 

 何かの機影が見えた。それも何十機もの大編隊。最初は軍の迎撃機が帰って来たと思った。だが違った。

 

 迎撃機は一機も落とせず、逆に落とされる始末。やはり、現代兵器では深海棲艦には敵わない。

 

 街には火の海に飲まれて行った。いつも通った学校も、よく母と行ったショッピングセンターも友達の家も全部燃えた。俺達家族は、逃げようとした。だが遅かった。

 

 父が妹を庇い瓦礫の下敷きになり、母は逃げる途中で離れ離れ。おそらく燃えた街の中で死んだのだろう黒焦げの死体だけが残った。顔の区別も付かないほどに。

 

 あいつらは容赦がない。今まで幸せだった家族が一瞬にして崩れてしまった。深海棲艦がいなければ今までどうりの生活が出来たに違いない。

 

 俺は深海棲艦を憎んだ、誰よりも。根絶やしにしてやるこの手で必ず。そう誓った。

 

その攻撃で父と母を失った。戦争孤児となった俺と妹は、父方の叔父に引き取られた。

 

 だがここからが本当の地獄だった。

 

 叔父も妻と子供を失い、そこに俺達兄妹が来た。叔父には何かが欠けていた。

 

 叔父は最初の頃は暖かく、優しかった。だがそのうち俺達に体罰をするようになった。

 

 叔父曰く、「違うこんなんじゃない!あの子らはこんな事しなかった!」

 

 叔父は、俺たち兄妹を死んだ子供たちと同じようにしたかったらしい。生活を矯正され、妹も壊れ始めて行った。

 

 妹はもういない父と母が見え始めた。俺はそれに合わせるしかなかった。

 

「今日はお母さんが私の好きなパイを焼いてくれたんだよ」

 

 中には何もない皿が一枚。それでも俺は妹に合わせ続けた。

 

「今日はね、お父さんが一緒にランニングしてくれたんだよ!いつもは家で怠けてるのにね」

 

 ボロボロな靴。あれは父が妹のために買ってくれた靴。もう底が削れて直さないと行けないほどにボロボロだ。

 

 だがそんな金は俺たちなかった。叔父に全て持って行かれるからだ。それは酒と薬物に全て変わってしまう。空いた心を酒と薬で留めて置きたいのだろう。その時は優しくなってくれた。

 

 そんな日々が続き俺は士官学校を卒業することになった。士官学校に入った理由は深海棲艦を根絶やしにするために。

 

 さっそく俺は家に帰り妹と幻想の家族と話し合うのだと思っていた。

 

 家に帰ると家は荒れていた。元々ものが散乱していたので特に違いはないが争ったような跡がある。俺は家の中に入りリビングに行った。

 

 そこには目を疑うものがあった。

 

 

 

 

 

 吊るされたロープ。それも2つ。

 

 

 そう、叔父と妹は首を吊った。

 

 理由はすぐに分かった。大量の空の酒瓶と薬。叔父の仕業だろう。妹には殴れたような新しい跡がある。昔から体罰は受けていたが目新しい傷もいくつかある。

 

 俺は床に突っ伏して泣き崩れた。こんなに泣いたのは父と母を亡くした時だろうか。泣きまくった。声も枯れるまで出した。もう声も涙も出なくなって来たとき警察と大家が来た。

 

 理由は俺だろう。警察は妹と叔父を見ても動じずこう言った。

 「またこれか、最近増えてるんだよなぁ。まったくなんで首を吊るだろな」

 

 苦笑しながら言った。俺はそいつを刺したかった。だが出来なかった。ここで刺せば俺も終わってしまう。俺は耐えた耐え続けた。警官の言う事を全て聞き流すかのように。

 

 

 

 一通りの事が済、俺は叔父の部屋を解約した。これからは軍での寮生活が始まる。最後の家族も居なくなってしまった。俺には何も残されていない。今残るのはこのやり場にない復讐心のみ。

 

 父を殺し母も殺し次は妹も殺すと来たか。俺は全てを深海棲艦で失った。愛に溢れた家族。もうどこにもない幻想を思いながら、俺は笑った。

 

 人は限界に達したとき怒りよりも笑いが出るらしい。呆れてしまってなのか狂ってしまってなのかは分からない。たが笑った。

 

―――――――――――――――――――――――――――

 

 それからいくつかの年が経ち、俺は大尉に昇格した。親友とも言える仲間も出来た。あの頃よりも立ち直れた。順風満帆とは言わないがいい方向に行くと思っていた。

 

最近はボルネオ島が陥落し、次はフィリピンが最前線となっていた。着々と押されている人類。最近ではヨーロッパからの通信も少ない。

 

 ヨーロッパは深海棲艦の侵攻によって、半分の都市が壊滅したらしい。まともに残っているのも僅かであろう。着々と人類が押され始めてるのが分かる。

 

 艦娘とは信頼関係が崩れた結果、戦果が下がり続けている。それでも艦娘は我々に協力してくれている。そこまでする必要が何処にあるのだろうか?

 

 そんな事は思っていたその時、空襲警報がなった。増え続けている空襲。日本のほとんどの人々は海岸から内地に行き、海岸線は深海棲艦の上陸を防ぐ為の防備が進められている。

 

 空襲の目標は俺らの駐屯地だった。俺は直ぐ様防空壕に入ったが、友人達がまだ来ない。一体何をやっているんだと思ったとき兵舎に爆弾が落ちた。

 

 爆弾が落ちた瞬間と同時に友人達が兵舎から出てきた。誰が負傷したのであろう、何人かを担いでいた。幸い不発弾だったらしく俺は、

 

 「速く来い!」

 

 と言いながら友人達がいる方向に走ろうとした時、爆弾は不発では無く遅延信管だったらしく、爆発した。

 

 爆発は友人らを飲み込み見えなくなった。

 

 もう何が何だか分からなくなった。機銃や爆弾の雨が降る中を進み友人達がいたであろうとこへ向かった。

 

 

 

 

 そこにあったのは友人が着ていたであろう軍服と肉片があった。顔は何とか判別出来た。

 

 いつも世話を焼いてくれた友人や朝食を一緒に食べた友人、俺の後輩の死体がゴロゴロと転がっていた。

 

 数なんて数えたくもない。俺はまた大切な人を失った。神はなんて残酷なのだろうか。俺はそう思い、泣いた。なんでいつもこうなんだ。俺は大切な人を殺してしまう死神なのだろうか?

 

 もう嫌だ、なんでここまでするのかが分からない。深海棲艦に何もかも失われた。そう、全てを。

 

 深海棲艦を恨み、復讐を誓ったはずなのに、また失った。もう何を勝てにすればいいのか分からない。

 

 いっその事死んでしまえば皆に会えるんだ。もう苦しまなくてもいい。復讐なんてやめて楽になりたい。

 

 そう思いホルスターにある拳銃を手に取ろうとしたとき、一台の車が基地の中に入ってきた。

 

 中からは、重装備の兵士と海軍の軍服を着た士官たちとが出たと同時に一人ふくよかな男性が一人出て来た。士官が、

 

「ここに滝沢大尉がいると聞いたが、まだ生きておられるか?」

 

 滝沢は俺の苗字だ。俺以外は滝沢はいない。一体、軍上層部が俺に何の用があって遥々来たのであろうか。

 

「いかにも私が滝沢大尉だが、何の用だ」

 

 士官とふくよかな男性は安堵してこう言った。

 

「なら良かった君に言いたい事がある」

 

 言いたい事?そんな場合ではない。今仲間達が眼の前で死んでると言うのにそれを無視すると言うのか?

 

「単刀直入だが、異動命令だ。横須賀鎮守府の提督として着任してもらう」

 

 は?

 

 




いやぁ結構書くのに時間が掛かってしまいましたね。リアルのほうが忙しいので亀さん投稿は確実なのでそこをご理解していだければ幸いです。
次はいつかは分かりませんが4月終わりになるかと思います。進行度はTwitterに出してますのでそこで見て頂けると分かるかもです。

もう少しコアな表現入れても大丈夫ですか?

  • 大丈夫だ、問題ない
  • いやです!これ以上艦娘をいじめないで!
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