昨日は上げれずにすいません、体調不良(ゲーム)でペンが進みませんでした!今回は久しぶりの提督パート!比較的今回は文書が多めかな?今回に関してはそこまでコアな表現を入れずに作って見ました。前みたいにコアな表現が欲しいという方がいればまた入れていきたいですね!!それでは続き楽しんで行って下さい!
解散を伝え、日常は戻って来る。
そう、我々は奴等に勝ったのだ。まだ諦めてはいけない。この苦境に生きて抗って見せる。我々人類には希望がある。まだ負けるとは決まっていない。俺は必ず奴等を滅ぼす。あの時に決めた約束が近くなった気がする。会えるその日まで俺は戦い続ける。俺は拳を握りしめる。
廊下を走る音。それは規則的な足取りとは言えないだろう。恐らく、足音はこちらに向かってる事がわかる。そして足音は扉の前に止まり、勢いよく扉が開く。現れたのは中沼だった。ぜぇぜぇと荒い呼吸をしている。後方勤務が祟ったのか、それとも元から苦手なのか、彼はあまり走ることは得意そうには見えない。息が整わぬまま彼はこう言ってくる。
「て、提督――大変です!」
彼から語られたのは衝撃的なものだった。吐露された言葉は俺を追いやるには丁度いいものだろう。彼が語ったもの、それは長年艦娘との関わりのある軍医が銃を向けたと言うことだ。何かの間違いであって欲しい。俺は中沼に聞かされた場所に駆け出した。
数分経っただろうか。問題の場所まで時間は掛からなかった。奴は部屋に立て篭もり、我々を待ち構えている。銃を持ち、何時でも撃ち殺せるようにしている兵士達。さっき、帰ってきたばかりだと言うような落胆の表情をしているのが容易に想像できる。俺が来たことに気づいたのかその部隊の一人が敬礼する。使い古された20式小銃。あってないような代物だ。しかし、我々にある物は劣化品としか言えないものでしか戦うことが出来ない。今は艦娘なしではこの国は守れない。
俺は部隊に状況を聞く。扉の先に奴はいるそうだ。鍵は掛かっておらず開けることは出来る。しかし開けようなものなら鉛玉を食らうとの事だ。何としてでもこれ以上、犠牲は増やしたくない。奴の狂った考えを止めて見せる。俺の思考はそう結論付けた。
前へと歩みを進める。すると、ある兵士が前進を妨害する。兵士は立ちはだかる。これ以上進んではならない、危険であると兵士は言う。上官を死なせては責任が回ってくる、それなら死なせてはいけない。そんな事を考えているのかもと脳裏を過った。そんな国が日本だからだ。しかし止まる訳にはいかない。止まってはいけない。俺は兵士を静止を振り切ろうとする。兵士は何度も口うるさく危険です、ここは我々が鎮圧すると豪語する。それでも止まるわけにはいかない。俺は兵士に意思を伝える。
意思と意思のぶつかり合い。人が何百万年と言う長い間、対立し合い、憎み合ってきた。時に争いを生み、また更に進化を生む。一長一短ではあるがこれがなければ人と言うものは成立しない。だから俺は進む。意思は伝えなければ意味がない。伝達する神経がある限り人は人たらしめる。
観念したのか兵士は諦め、道を開ける。横を過ぎる瞬間、何かを手渡せる。ゴツゴツとして凹凸のあるそれは黒く輝きを見せる。兵士はもしもの時はこれを使えと言わんばかりの目をしている。兵士も覚悟を決めている、俺も覚悟を決める。
壁に隠れ扉の取っ手を掴む。ゆっくりと回し扉を開ける。瞬間、轟音と共に何かが顔の横を通り過ぎる。何かは通り過ぎ、運悪く隠れていた兵士の足を貫いた。状態を確認する。幸いにも弾は抜けたようで止血すれば問題なさそうだ。しかし撃たれた兵士は苦痛な表情を見せながら悶絶している。直ぐ様他の兵士によって引きずられ撃たれた足を止血帯で血液を止めている。
この惨状を生んだ奴は扉の先にいる。何としても止めなければ...俺は問い詰めるように言った。
「一体何のつもりだ!」
奴は聞き流すかのように鉛玉を撃ち込んでくる。何発かが壁に穴を開けている。
「何故!――我々に引き金を向ける!」
奴は終始黙っている。我々との交渉の余地はないほどに奴は我々を憎悪している。それでも諦めてはいけない。何かきっかけがあれば話に乗ってくれる。
「こんな事をして――今まで救って来た艦娘や兵士にどう顔向けするつもりだ!」
「――ウルサイ」
微かに聞こえるその言葉。奴は等々、黙っていた口を開いたのだ。大きな進展だ。ここから少しずつ奴の心を開けるようにしていこう。
「私はお前を軍法会議にかけるつもりはない」
「しかし、このままでは平行線を辿るだけではないか?」
「少しだけでいい――話を」
「何を今さら...貴方は馬鹿じゃないんですか?」
奴はそう言って壁を作ろうとする。壁際から聞こえる奴の声は小刻みに震えている。俺はなだめるように奴にこう言った。
「ではお前が助けた命はどうなるんだ?無駄だったと言うのか?」
「そうですよ」
「助けた意味なんてなかったんだ...」
震えながら出る言葉には何処か重さを感じる。絶望し、前の面影は何処にも存在しなかった。
「そんな筈ないだろう」
「お前が救った命が誰かの為――」
「嘘だッ!」
「――そんなこと全部嘘だってことわかってるんですよ」
奴は語りだした。今まであったことを。
「目の前で助けれた命を見捨ててしまった」
「眼の前で命が消える瞬間を見てしまった」
「挙句の果てには
「それが貴方にわかりますか!?わかる筈がありませんよね!」
この鎮守府に薬をばら撒いたのは全てこいつが撒いた種みたいだ。時雨が持っていたあの薬もこいつの手で間違いないだろう。点と点が繋がれて一本の線になった。
奴は奴なりに頑張っていた。しかし、戦争はそれに報いを見出さない。戦争は奪い、奪われるもの。それが人のみならず艦娘までも壊していった。もう奴には何も残ってはいないのだろう。希望も温もりさえも。そうだったとしても、まだ死ぬような時ではない。泥水を
俺は壁で身を隠していた体を奴の前に露わにする。撃たれても可笑しくない状況なのはわかっている。しかし奴には俺を撃てない。奴に人殺しをする程の度胸も根性ない。突然、無防備に現れた俺を目撃した奴は動揺を見せるも、再び銃口を向ける。
「なんのつもりですか?」
俺は奴に歩み寄ろうとする。その瞬間俺の頬を掠めるように弾丸が過ぎ去っていった。これは間違いなく警告だろう。もし、これ以上近づいたら今度こそ当てると言う脅し。
「私は逃げも隠れもしない」
「...はぁ」
軽くため息を吐いて奴は呆れている。
「前の提督とは違い貴方はとても慈悲深いお方です」
「しかし慈悲と甘さを履き違えてます」
「もし、目の前で治療した患者が売られようとしていたら?」
「売られ肉にされるのかそれとも慰み者としての人生を歩むのか」
「死ぬよりも恐ろしい事が待っているんです」
彼の語る言葉にはやるせない気持ちがひしひしと感じる。奴が一体どんな道を歩んで来たのかは俺には図りきれない。助けたいと言う自分の主観で患者を苦しめ、生き地獄を味あわせてしまった。奴は間接的に人を苦しめてしまったのだ。医者という立場でありながら人や艦娘を苦しめたと言う罪悪感が奴の良心を傷付けていった。
「もう...見たくない」
「生きているのが辛いんです」
この戦争は全てを変えてしまったんだ。善良な良心でさえも狂気へと変えた。
「もうこの手で犠牲を増やしたくない」
「どちみち自分は地獄行きです」
「なら、いっそのこと楽になりたいんです」
そう言って奴は自らが持っている武器に視点を移す。
「生きていてもしょうがないですしね...」
「待て!――早まるな!」
奴は薬室に弾が入っているのを確認し、我々に向けていた銃口を下げる。
「提督...今更になって申し訳ないのですがもう自分は疲れました」
「エゴですよね...自分だけ勝手に楽な死に方をして」
「他の人や艦娘は選べないのに...」
ダメだ、話を聞こうとしていない。奴は本気で死ぬ気だ。この手は使いたくなかったが仕方あるまい。俺は渡されたP320をベルトから抜き、構える。
「銃を降ろせ!」
他の兵士も小銃を構えて奴を狙っている。
「ごめんなさい」
「この事を許してください――どうか」
奴は一筋の涙を流すと共に自分の口の中に拳銃の銃口を向けた。
「おい!待ッ――」
それは一瞬の出来事だった。バンッと軽い音がする。ほぼ同時にバタンと倒れる物音。その場にいる誰もが固唾を呑んだ。間に合わなかった。
何故か俺は冷静でいられた。理由はわからない。それよりも血が広範囲に散らばらない事に驚いていた。床に小さな血溜まりが出来ている。なんでこんな時に冷静でいられるんだ。もっと取り乱すはずだ。いや――そのはずだった。
奴、軍医だったものは俺の三メートル先に転がっている。流石医者と言った所か、脳天を一発でぶち抜いている。即死、恐らくは痛覚を感じる合間も無かったと思われる。最後に軍医は何を思ったのだろうか。苦痛からの開放、罪悪感からの開放...いやその両方なのだろうか。
それは軍医にしかわからないことだ。
その後、奴の死骸は遺体袋に入れられ焼却された。遺族はいないようだった。親戚さえ足取りが掴めなかった。引き取り手がいないと言うことで海に遺骨の一部を散骨した。せめてまだ自由な海で見守っていて欲しいと言うエゴだ。残りは丁重に保管することにした。もし、戦後があるなら慰霊碑にでもと。
あればの話だが。
夢を見た。軍医が俺を撃つ夢だ。弾丸が俺の背中に当たり軍医は笑っている。気味が悪かった。満面の笑みを浮かべているあの顔を見ると恐怖すら覚える。それからも同じ夢を何度も見続けた。何度か夢を繰り返されると朝を迎えた。体が重かった。艦娘程かと言われれば嘘になる。しかし体に重石を付けたかのように重かった。
昨日の処理を進める。戦闘が終わればいつもの書類仕事だ。まだ日が昇って早いが扉を叩く者がいた。
「おはようございます、提督」
「おはよう、大淀」
昨日のことが何事もなかったかのように平然としている大淀。流石艦娘と言った所か。そんな事を考えていると大淀からある情報が入ったと知らされた。
「大本営からの通信で分ったのですが...」
あまり言いにくい事のようだ。大淀は言いづらそうにこう言った。
「先ほど...核が使われたようです」
「場所は?」
「フランスのパリです...」
「そうか...」
花の都と言われた都市は消滅した。深海棲艦による核使用はこれで十四度目。ジャカルタを初め、タバオ、シドニーと続きヨーロッパではジブラルタルに二発、ロンドン、ハンブルク、パリと来た。他六発も主要国の沿岸地に使用された。しかし、これは深海棲艦に対しての核攻撃だけの話だ。これ以外にも何発もの核が撃たれ荒野と化した。
「EUは総司令部をアルプス山脈まで撤退」
「戦線を再構築し、要塞化したアルプス山脈で徹底抗戦に入る模様です」
「総力戦か...どれくらい持ちそうだ?」
「正直な所...わかりません」
「通信状況もアルプス山脈まで撤退と言う所で途切れています」
「私の主観ではありますが良くて二年――いや二年半かと...」
まともに組織的抵抗をしているのはEUかここ日本くらいだ。アメリカ一方的に日米安保を破棄して国に籠もり、ロシアや中国などは他地域との民族紛争の真っ只中だ。東南アジア、最後の砦であるフィリピン防衛線も数ヵ月の内に崩壊するだろう。人類の結束とは呆気ないものだ。一つ番狂わせが起きるだけで互いを憎み合い殺し合いを始める。世界人口も八◯億といた人口は今では半数にも満たいないだろう。
そしてこの国は他国とのシーレーンに依存していた。現状、それを意味することはシーレーンの崩壊。崩壊前に渡された多少の燃料、弾薬。まずこの国はEUが滅亡する前に滅ぶだろう。
「アメリカの動きは?」
「未だありません」
「そもそも政府機能が維持出来ているのかもわかりません」
我々は浮かれていた。昨日の勝利は深海棲艦から見れば局地的に過ぎない。これからは昨日のような攻撃が月間隔から週間隔へとなっていく事が予想できる。
人類の滅亡はすぐそこまで来ている。しかし俺は諦めるつもりは毛頭ない。
約束した。深海棲艦を滅ぼすと。
その為に俺はどんな悪魔にでもなれるだろう。
正直今回の制作過程の半分以上が体に負荷かけて作っているのでたまに寝て変な事になってたりするかもしれません…その時は温かい目で見て下さい(言うのが遅い)
今回最後辺りで世界観的な奴出ましたけど即興で考えているので矛盾とかあったら教えてください!都度修正いれます!
では次回作はまた再来週辺りかな?では!!
もう少しコアな表現入れても大丈夫ですか?
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大丈夫だ、問題ない
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いやです!これ以上艦娘をいじめないで!