生きとし生けるものへ   作:ハクスナ

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やぁどうもHAKUSUNAだぜ!
やっとこさ第一話を上げれるようになりました。亀さん投稿ですが見てくれる人がいると嬉しいなぁ
第一話はプロローグの最後の続きです。プロローグの最後ら辺から読むと分かりやすいと思います。


第一章 鎮守府の立て直し
第一話 着任〜提督〜


 横須賀鎮守府の提督として着任

 

 その言葉を聞いて絶句した。なぜ今それを言うのか。先の攻撃で駐屯地が破壊された光景を見て何も思わずそれを言えるのか?

 

 俺はこう言った。

 

「今の状況みてそれを先に言いますか」

 

 俺がどのような顔をして言ったのかは分からない。たが眼の前にいるやつに敵意を向けているのは確かであった。

 

 その言葉を聞いて上官は

 

「まぁ仕事だからな死ぬこともあるだろう」

 

 意味が分からなった。仕事だから死ぬ?確かに軍人とは民間人を守るのが仕事だ。そのために死ぬことはあるだろう。だが今、死んでるのは民間人ためじゃない。仲間のために死んだんだ。

 

 それを蔑ろにする上官を俺は許せなかった。

 

「貴様は仲間を何だと思っている。」

 

 そう言ってやったさ。だが上官は不思議そうにこちらを見ている。理解し難いかのように。

 

「仲間?ここに転がってる肉がか?笑える話だな。下っ端など死ぬゆく命、艦娘同様道具に過ぎん。」

 

 誰か分からない飛び散った肉片を蹴りながら言い放った。

 

 馬鹿げてる、こんな国。

 

 この国のため、いや、世界のため命を捧げた兵士や艦娘たちをゴミのような扱いをする。

 

 こいつに日本は支配されているのだと。

 

 善戦していた頃ここまでこの国は荒んではいなかった。艦娘と協力し、深海棲艦を次々と倒していたあの頃とは違い、今は艦娘は道具ないし、人を裏切った敵だという認識がされている。

 

 協力関係から奴隷に成り下がってしまった艦娘。何故裏切らないのか分からない。憎い、殺したいと思うのが普通だろう。艦娘には人間を簡単に殺せる力を持つ。だがのその力を振るわずただ耐える日々。間違いなく何処かが壊れ始めるに違いない。俺のように。

 

 俺は何か艦娘と重ね合わせているのか同情してしまっているのかもしれない。上官からの命令で生き死にが決まる毎日。隣りにいた仲間が明日にはいなくなっているのではないかと言う恐怖。それは俺も同じだ。

 

 深海棲艦の攻撃が激化するのに連れ、人間も艦娘同様に海に出て戦うようになった。たが人間は艦娘と違い、脆く柔い。大半は、一度出て帰って来ない。帰って来れたとしても何かしらを失う。俺も戦友を失ったさ。

 

 俺を庇って死んだやつ。意味もない殿をして死んだやつ。その他にも数えきれない程の死に方をしているやつ達もいる。

 

 腕や足、体の一部を失い、気力も無くなって廃人になった奴が家族と一緒に心中した者もいる。そこまでに深海棲艦との戦場は地獄なのである。俺はその中で生き続けた。

 

 復讐を果たすため。

 

 深海棲艦を根絶やしにするために。

 

 忘れてはいけない。あの憎しみを。あの恨みを。

 

 ――――――――――――――――――――――――――――

 

 一通りの事はついた。戦友たちとの別れ、俺は2度も大切な人を失った。一度目は家族、二度目は親友たちを。次は何を失うのか。それか次は俺の番なのか。それはまだわからない。

 

 あのゴミ上官から命令で俺は横須賀の提督として着任することになった。どうせあの士官と上官は内地で楽しくやっているのだろう。と言っても内地もボロボロだがな。

 

 今じゃほとんどの有能な者は死んだ。残ったのがあのような腐敗した奴らが大半だ。有能な敵よりも無能の味方と言うべきか、出る杭は打たれるようになった。

 

 自分達の保身のためや、金のため、この国は内部から壊れ始めた。所詮深海棲艦は影響を与えただけであって、結果的に自ら自滅していく愚かな人類。

 

 なんの為に生きているだろうか?本当に。自分の環境の為、不都合な動物を殺し、娯楽の為にも殺し、住むためと良い元々の環境も破壊する。さらには仲間同士で殺し合う。ここまで愚かな生物が今までいたのだろうか?

 

 その分が今になって帰ってきたのだろう。今までの復讐かと言わんばかりに。

 

 まあそうなっても仕方ないだろう。人はそう言う生き物だ。神に断罪され、それを他の奴らが悪いと言う利己主義に走った結果なのだから。

 

 俺はそれだとしても許せない。家族、親友を失ったのは深海棲艦がいるからだ。どんな手を使ったとしても必ずこの世から消してやる。何年、何十年、何百年掛かったとしても。この煮え滾るこの復讐の連鎖は終わらない。終わらせない。絶対に。

 

 そのために俺は艦娘を使う。復讐の為、そう決めた。

 

 

 必ず終わらすのだと。

 

 

 ―――――――――――――――――――――――――――――

 

 道中は荒野続き、たまにある廃墟。海岸線には深海棲艦の上陸を防ぐ為の防塁が築かれている。本当に海の近くには人はいなくなったらしいということがよく分かる。

 

 車を走らせとうとう鎮守府へと辿り着いた。ここで運転手ともお別れのようだ。

 

「長い道のりありがとうございました。」

 

「いいですよ、海軍の人。日本のために戦う英雄を乗せられるなんて光栄ですよ」

 

「私はそんな英雄と呼ばれる事をする気はありません」

 

 そう言って車を後にした。

 

 やはり鎮守府は大きいようで入る前からでもよく見える。そう思っていると鎮守府から一人の女が出て来た。あれは艦娘だろうか?一応人間も鎮守府内にはいると聞いたが忙しいのだろう。

 

 ある程度近づき、顔が視認できる距離まで来られた。長い髪に、制服のような格好をした女だと分かった。

 

 その女が言った。

 

「こちらです、提督」

 

 俺は

 

「君の名前はなんだ?」

 

 人とは合ったときには最初は、挨拶と名を名乗ることだ。社会人として基本のことだろう。

 

「失礼しました、私は大淀と言います」

 

 

女、いや大淀は、淡々とそう言った。

 

「そうか、これからよろしく頼む」

 

「はい...」

 

「艦隊の状況はどうだ?」

 

 まずは情報が必要だ。今どのような運営を行なっているからで今後の行動も変わる。

 

「はい、全艦、出撃可能です。何も問題はありません」

 

 そう言った。だがなにか怪しい。

 

 これは俺の直感だが大淀は動揺せず、こちらを見つめて目を離さない。昔、妹に誕生日プレゼントを貰えたときがあった。俺は貰う一週間前にプレゼントを貰えるのかと聞いたことがある。妹はその時嘘をついた。そう、あのときの嘘をつく時と同じ目だ。

 

 これは詳しく聞く必要があるのかもしれない。

 

「それは本当か?」

 

「はい」

 

 これは黒のようだ。何か隠しているのだろう。俺に聞かれると不味いとこなのは確かであろう。反逆か、復讐かその他にもあるだろう。

 

 これはかなり厄介な鎮守府に着任することになってしまった。いつ裏切るか分からない部下とひとつ屋根の下、裏切られればそのままお陀仏に違いない。そんな事を考えながら俺は鎮守府の中へと入って行った。

 

 少し歩いていると、作業着姿の男がいた。作業着はかなり年季の入った代物なのか所々にほつれが出てきている。その男は俺の事に気づき慌ててこう言った。

 

「しっ、失礼しました!まさか司令がいるとは知らず...大変申し訳ございません」

 

「私は気にしてないので問題ない。聞きたいことがある。ここに人間はどれほどいる?」

 

 正確な人数ではなくともある程度は把握しとかなくては行けないからな。大事な事だろう。

 

「は、はい!この鎮守府には少なくとも百人単位の人間がいます!ですがその大半が非戦闘員、整備士が殆です。後は憲兵や巡回の兵士が何人かいます。」

 

「なるほど、助かったよ。ありがとう。 

 

「い、いえ私はそれほどの事はしておりません!ただ司令に言われたことを答えだけです!」

 

「そうか。」

 

 少し立ち止まり、その男と話し合ってある程度この鎮守府の情報を得る事が出来た。まずこの鎮守府には少なくとも百人以上はいるらしい。だが半数は非戦闘員の整備士などだ。憲兵や巡回の兵士が少しいる程度で後は艦娘頼りってことか。そんな事を考えていると

 

「すいません提督、そろそろお時間が...」

 

 かなり話し込んでいたらしい。大淀には悪い事をしてしまったようだ。

 

「すまない、話をし過ぎてしまったようだ。執務室へ案内してくれ」

 

「了解しました、こちらです」

 

 大淀に俺は案内されながら鎮守府の廊下を歩いていた。少し歩いていると一人の艦娘と会った。誰だかは分からなかったが、かなり酷い仕打ちでもされていたのだろう髪はボサボサ、服の所々に血の跡もある。目の焦点も合っていないような感じだった。

 

 見た目的に巡洋艦だろうか?その辺りもおいおい調べるしかないだろうな。

 

 しかし本当に酷いな。まさに戦争末期と言わんばかりの様相だ。あの状態だとまともな戦果も上げられず、食事もほぼ貰えてないような状態だろう。もし全員がこのような状態だとするならあのゴミ上官にハメられたのかも知れないな。

 

 そんな事を考えながら歩き続けていると

 

「着きました、ここです」

 

 やけに大きな扉。扉の上には堂々と執務室と書いてある。ここがこの鎮守府の執務室のようだ。

 

「では、私は資料を取って来ますので中に入ってお待ち下さい」

 

「そうか、分かった」

 

 そう言って大淀は少し先の資料室へと行ってしまった。

 

 俺は執務室へと入り部屋を見回した。少し埃が舞っているが使い慣らされた机と椅子。部屋の横には本棚もある。殆ど戦略資料書と報告書で埋め尽くされている。執務室は私室も完備されている。

 

 俺はさっそく私室に入って見ることにした。部屋の中には前任の提督の物品がかなりの数残っていた。ある程度掃除はしてくれてたと言われたがまだ大きい荷物などは残っている。全体的に竹刀や木刀、鞭などが多い。一体これを何に使っていたのかは要に想像出来る。さっき会った艦娘もこれの犠牲者なのかもしれない。

 

 前任の提督はどのような奴だったかは知らない。だが分からなくとも使われていた道具や物で良く分からるものだ。乱暴に扱われたのであろう物がゴロゴロと出てくる。こんな物に当たるほど余裕が無かったのだろう。

 

 人は余裕が無くなるほど自分の事だけを考える。俺だって同じだ。こいつは余裕が無くなって艦娘はないし、他の人間、物に当たって自分を留めていたのだろう。あの叔父と同じように。

 

 俺は部屋を後にした。執務室へと戻ると同時に大淀も帰って来ていた。

 

「そちらの部屋を見ていましたか...すいませんまだ掃除が完全に終わった訳ではなくお呼びしてしまって」

 

 なるほど、執務室の方を先に掃除していたのか。確かに全体的な物が少ない。辻褄もあうだろう。しかし執務室の部屋をよく見るとシミがやけに多いな、気のせいだろうか?

 

 俺は椅子に座り、大淀がこちらへ来る。大淀手にはかなり分厚い資料が合った。これを読むには長い時間が掛かりそうだ。

 

「では提督、こちらの資料をご覧下さい」

 

 俺は資料を渡されこう言った。

 

「さて、仕事を始めるとしよう」

 

 

 




第一話はこれで終わりー次は来週か再来週であります。出来るだけ早くて作るので待っててくれ。
色々伏線作ってるように見えるけどあんま作ってないのは秘密です

もう少しコアな表現入れても大丈夫ですか?

  • 大丈夫だ、問題ない
  • いやです!これ以上艦娘をいじめないで!
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