最近ジャンププラスで漫画全部読みました。
推しの子に出てくる女性キャラ全員可愛いのなんなんだよぉぉお!
ちょっとだけ後悔。
続きです。
愚かな自分の誤った思考を反省し、数日。
今思えば何考えてたんだろ俺。
俺のチョコは星野のチョコに及ばない?
その秘密は髪の毛1本にある?
よく考えろ。俺が何故星野のチョコをあれだけ美味しいと思ったのか。
そこですぐ材料、工程、調理器具を分析するあたり割と自分でも非人間的だと今の俺なら思う。
料理は材料、工程、調理器具が全く同じであれば同じ味で、同じ形で、食べた時の感情も全く同じであるのか?
そんなわけがない。
そりゃ味には多少の誤差は生まれるだろうが、そんな劇的に変わるもんじゃない。
俺は1人で、練習としてチョコを作っていた。誰かのためではなく、自分のために。だから俺のチョコは心を揺さぶらない。
それじゃだめなんだ。
食べる側と、作る側。
この両者の関係性によって、出される料理の美味しさは大きく左右される。
俺は、星野が俺のために作ってくれたからあんなに美味しく感じたのだ。
ただそれだけ。ただそれだけのことを俺はわかっていなかった。
考えてみれば当然のことだ。
俺が嫌いな太っちょがいやらしくにちゃにちゃとした笑顔で料理し、俺に差し出してきた場合とか想像しただけで顔が色を失っていくのを感じる。
本来の料理の美味しさも人それぞれのバイアスが掛かってしまえば、もはや千差万別になってしまうのだ。
俺もまだまだ小2の人間初心者。
これからもっと人間的厚みを積み重ねていかないとな。
とりあえず、練習しよ。
「ばあちゃーん! これ美味そうに見える!? 作るチョコ候補50種類から3種類まで絞ろうと思うんだけどさ! とりあえずこの50個食ってみて!」
「食えるかっ! ばあちゃん糖尿病で死んでしまうよ! ……でもそうだねぇ……せっかくだし期間限定特別メニューでうちに出しといてやろうかねえ」
「居酒屋でチョコなんて出していいの?」
「いいんだよ。売れたら涼にお金あげるからねぇ。ちゃんと人に作るって気持ちで作るんだよ?」
「当然!」
「にしても50個なんてよく作ったもんだねぇ……生チョコ、マカロン、とりゅふ? なんだいこれ。パウンドケーキ、ガトーショコラ……全然種類が定まってないね」
「涼が気になってる子にあげるんだろう? その子の好みとか聞いてないのかい?」
「コノミ? 木の実……このみ……好み!?」
▼
____________フンフンフフーン♪
「あんま期待しすぎるのも逆によくないと思うぞ?」
足取りのリズムに合わせて、隣からやけに上機嫌な鼻歌が聞こえてくる。
「だってスーパービックジャンボパフェだよ! 絶対美味しいに決まってるよ!」
3月11日。春になりかけのまだほんの少しだけ冷えている空気の中、肌がお昼の太陽に照らされ、微かな熱を感じる。あったかい。
街中を迷うことなくズンズンと進んでいく小学生2人組。日頃この辺りを散歩しながら帰宅しているせいか、もはや慣れたもんである。
ガラス張りで中が見えるようになっている服屋に光が反射する。
丁度差し掛かったガラスに反射するのは……片やイケメン。片やまっ○ろくろすけ。
この格差には全俺が思わず涙を零してしまいそうだぜ。
思わず歩きながら遠い目をする。
理由は知らないが、今日学校は午前授業だった。
早めに帰ってもチョコの練習くらいしかすることがないし、どうせならブラブラして帰りたいし。
そして何より、俺はまだ星野の好みのチョコをわかっていなかった。
だから俺は星野を誘ったのだ。
________パフェ食いに行かね? 今日昼メシ出ないし。
と。
このお誘いに対する星野の返答としては、今隣を歩くこいつの上機嫌さを見たらわかるだろう。
当然のごとくYES! いやぁ仲良くなったもんだなぁ!!!
人と人との対面のコミュニケーションにおいて顔が見えない(物理)ことは非常に大きなディスアドバンテージだ。
こいつはどんな事を考えているんだろう。どんな感情を抱いているんだろう。
それを知りたいと思う時、人は相手の顔色を疑うのだ。
だがしかし、嘘の塊であるまっ○ろくろすけにはその手法は通用しない。
それにも関わらず、ここまで仲良くなれたことは俺の誇りになってくれている。
「あれ? ここから……どこだっけ?」
「目の前の店だぞ」
「あ! そうそう! 確かにこんな感じのお店だった。実際に見てみると結構おしゃれだね」
しっとりとした質感を感じさせる黒塗りの木造建築。
店に入る扉の上部には「Be Stars」と書かれた看板があり、何やら社会に疲れた大人たちがひと時の憩いの場を求めて入店しそうな、雰囲気のある喫茶店だ。
思ったよりそれっぽいぞ……?
こんな大人向けっぽいお洒落なカフェに果たして本当にスーパービッグジャンボパフェなんてものが存在するのだろうか。
不安になってきた……が、それでも俺は行くしかないのだ。
この喫茶店で必ず俺は星野からチョコの好みを聞き出すつもりだ。
そういう意味でなら、ここは決戦のバトルフィールドと言っても過言ではないだろう。
最低でもパフェを食っている様子から大体の食の傾向は掴んでやるぜぇ……!
「まあ学校のパソコン画質ガビガビで雰囲気もクソもなかったしな。入るぞ」
「なんだかちょっとドキドキするね。追い出されたりしないかな」
「追い出されたらコンビニスイーツな」
▼
扉を開き、店内に入るとカランカランと音がなった。どうやら扉の後ろに鐘か何かがくっ付いているようだ。
「わぁ……!」
星野が感嘆の声をあげている。俺には見えないが、おそらく瞳を輝かせていることだろう。
お? そういう感じね。中も雰囲気あるな。
大学生くらいのクソでかいパフェを食べている2人組の女性や、新聞を読みながらコーヒーを啜っている40代に見えるいけおじ、何やらスーツを着てノートパソコンを弄り、話し合っている若い男たちなどが目に入る。
中に居る客層は様々だった。
てかあの女の人達が食ってるのがスーパービッグジャンボパフェっぽいな。マジででかい……注文は1つにしておこう。
店内を見回す。
すると窓側に2人で向き合う用のテーブルが6組ほど備え付けられているのを発見。
座るならここだな。
「行くぞ、星野」
「…………」
「星野?」
星野の霊圧が……消えた!?
冗談はさておき、星野も小学2年生だ。まぁ今までの人生で縁のなかった真にお洒落な喫茶店を見て感動しているのだろう。
かくいう俺もそこそこ雰囲気を楽しんでいるし、その感動に浸らせてやりたい気持ちは山々なのだが、普通に他の客に邪魔になるし歩き詰めで足が痛いので俺はさっさと座りたい。
星野と違って俺はインドアなんだ。
運動は出来るけどな!
呼びかけてみるも反応がなく、しょうがないので嘘の煙の中の星野の手を掴み、先程見つけた2人用の席に連れていく。
こいつ手冷たいな。心が暖かいというやつか?
というか初めて星野に生きてる人間を感じたかもしれない。体温がちゃんとあって、肌の質感もある。
向かい側の席に星野を座らせ、俺も対面に座るとようやく星野に再起動が掛かった。
「ね、ねえ。なんか……凄いね! 私びっくりしちゃったよ。これだけで来てよかったかもなぁ……!」
「入店しただけで満足するなし。ほら、スーパービッグジャンボパフェだっけ。頼むぞ」
これまたお洒落な装飾がなされているベルを鳴らし、店員さんを呼ぶ。
すると1分も経たないうちに店員さんが駆けつけた。随分と対応が早い。
おお、店員さんも美人だな。
黒い生地に小さく白い糸で星のマークが縫われている服を着ている。
おそらくこの喫茶店特有の制服だろう。似たようなの着てる店員さんも居たし。
「すいません、このスーパービッグジャンボパフェを1つと、緑茶2つでお願いします」
「かしこまりました。スーパービッグジャンボパフェが1点と緑茶が2点でございますね。本日は3種類ほどご注文頂けると生チョコが追加で貰えるキャンペーンを実施しておりますが……如何なさいますか?」
「あー、じゃあこのチョコマフィン2つ追加で」
「かしこまりました。ご注文は以上で宜しいですか?」
「はい、お願いします」
足早に俺たちの注文を纏め、去っていく店員さん。
ふぅー……。
緊張で無意識に浅い呼吸になっていたので、1度深呼吸し落ち着く。
あまり1人でこういうとこ行ったりしないし、初めて喫茶店というものに来店したから、詳しいことはわからないが、めちゃくちゃ丁寧だった。サービスの質の高さを感じる。
結構当たりなのでは? ここ。
「……佐藤くん、結構カフェとか行ったことあるでしょ」
星野が借りてきた猫のようになっている。おもろ。
「ないない。俺お前以外に友達居ないし、俺がひとりでこういうとこ回るタイプに見える?」
流石の星野も完璧な対応をする俺に驚いているようだ。
まぁネットで喫茶店の作法みたいなのちょっとだけ調べたしな。
「見えない……けど……でもプロだったよ!? 受け答え!」
「客にプロもクソもあるか。にしても……よくここ小学生お断りじゃなかったな」
「え? 誰でも入れるものじゃないの?」
「ほら、俺らの周りにもクソガキ多いじゃん? ああいうのを排除するべく、小学生お断りにしてる喫茶店も多いんだよね」
「……やっぱプロっぽいね。佐藤くん」
ようやくアイちゃんも子供っぽいところを見せてくれるようになりましたねぇ。
星野アイが住んでたところがマジで分からないので勝手に愛知県のファッション田舎に住んでたことにします。
上京した&田舎って描写から
田舎→東京(中学生)だと思うんですけど
田舎ってどこや! お兄さんに誰かオシエテ……オシエテ……
真の田舎はな。ファミマもローソンもドンキもダイソーもマックもスタバもねぇんだよ!(田舎在住の憤怒)