最近ランキング眺めてるだけで面白すぎるので、書こうにも書けないこの苦悩。
いやーにしても推しの子3話! 個人的に有馬かなの声のイメージと声優がかなり一致していたのでテンション爆上がりでしたね。
続きです。
……なんかすごい話してるッ!?
そんな凄惨で思わず涙が零れるのを禁じ得ないような過去が俺に……?
現在、俺氏は改めてチョコを溶かしている最中暇なのでおばあちゃんと星野がどんな会話をしているのか気になり、聞き耳を立てている状態である。
え? ほんとに?????
確かにうん○みてーな両親に色々されたりされなかったりしたけど、そんなニュー○イプ染みた目なんて持ってたの? 俺。
実感ほぼゼロよ? まて、考えてみよう。
以前、動きで嘘をつくとは何か? という疑問を謎に考えまくった時は……心が身体を動かすなら、身体の動きは心を象っていることに等しい。
ならば俺の目はその身体の動きから本当とは違うことをしている心を読み取っている、という結論が出たんだったか……?
改めて考えると、俺に感情が見える目があってもおかしくはないのかもしれない。
順序が逆なんだ。俺の嘘を見る目は。
感情の派生のひとつとして嘘をつく罪悪感やらなんやらがあり、それらを総合的に読み取り嘘の煙として俺は認識している。
今の俺はさながら過程すっ飛ばして嘘の視認という結果だけを手に入れた擬似キン○・クリムゾン。
嘘を吐く時の感情の複合系、応用を見れるなら元々感情という基礎の部分を見れなければおかしい。
なんか知んないけど見れねぇけどなッ!
ふぁっ○ゅー!
……まぁ別に見れなくても困ることはないし、そんな執着するほどのものでもないか。
ふと気付くと水蒸気が吹き出し、鍋から高い鳥のような音が聞こえてくる。吹き出した水蒸気は見るからに熱そうな雰囲気を醸し出しており、恐らく触れば火傷は確実だろう。
やべ、長々考えてたらチョコ焦げそう。
今俺がやるべきことはひとつ。
あいつにとんでもなくうめぇチョコを作ってやることだ。
あんまり本気出しちゃうと毎日お味噌汁ならぬチョコを作ってって言われちゃうかもしれないなぁ!
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「私おばあちゃんの話聞きたい。おばあちゃんって若い頃何してたの?」
「そうねぇ……私が小学生の時は、当時いばってたガキ大将を張り倒してやったり、中学は……文化祭に近所の大人たちも巻き込んでちっちゃなお祭りみたいになったこともあったわねぇ……あらやだ。ほほほ……ほんとに若い頃の私ったら何してるのかしらねぇ」
ちょこんと座布団に座っているおばあちゃんからぶっ飛びエピソードが飛び出している……!
遂におばあちゃん伝説が佐藤家の門外に出るとは……感慨深いものよのぅ。
おばあちゃん普段お淑やかに振る舞うようにしてるからあんまりそういう話してくれないんだけど、星野相手だったらガードも緩くなってるみたいだな。
「……高校生ならどうなっちゃうのかな……?」
思わず口から出てしまったような言い方でぼそりと星野が呟いている。
ちなみに俺もおばあちゃんの高校生時代は怖いから聞いていない。ただひとつ想像するなら……家の物置にある『灼劫妖璃』と書かれ、所々穴が空いている特攻服がおばあちゃんの過去への鍵となるだろう。
おばあちゃん……クロスラミナとか……勉強も出来たしセンスも良かったなんて流石おばあちゃん!
そう1年くらい前に思ったことを俺は一生忘れない。
おっと、スフレもどきが溶ける。聞き耳を立てるのも良いけどさっさと持っていかねば。
「長らくお待たせ致しました。こちら佐藤涼印のチョコレートケーキ、チョコもち、チョコスフレ風の3点セットになります」
「もー待ち侘びたよー、でも美味しそうだから許してあげよう」
「そりゃ光栄で」
「小皿に分けちゃうわね〜」
一通り人数分まで取り分けが終わり、各々俺が作ったチョコを食い始める。
やっぱ綺麗に食うなぁばあちゃん。動作に品性が出てる。
え? 星野の食い方? まっ○ろくろすけの動作なんてわかるわけないだろ! いい加減にしろ!
「うま〜! めちゃうまだよやっぱ! 佐藤くん天才!」
「ふん。あの店で何となく掴んだからな。俺の作るチョコのレベルは一段階レベルアップしたのだよ星野くん」
「美味しいわねぇ。もし涼が良かったらまたチョコ料理うちに出さないかしら? ひとつ1000円なのにあんの馬鹿どもったら食い意地はってしょうがないのよ〜。最近催促されるしねぇ」
「うちにださない? おばあちゃん何かお店でもやってるの? ゥマッ」
「ええ。ちんまりとした居酒屋を営んでいるわ。あいちゃんも今度遊びに来てみるかい? 怖い大人も沢山居るけれど、大体みんなお馬鹿さんだから安心していいわよ〜」
「今度絶対い……行く!」
「そんときは俺も一緒にやる」
「あらあら、わかったわ」
そんなこんなでチョコを食い終わると夕暮れ時のいい時間になっており、俺は星野を施設まで送りに外に出ていた。
建物に光が遮られた暗闇を歩きながら考える。
割と今回のドキドキ♡星野幸せ招待キャンペーンは成功に終わったのではないだろうか。流石の嘘の女王の星野もうちのおばあちゃんには多少心を許していたように思える。
なんなら逆におばあちゃんが絆されているようにも見えるくらいだ。
まぁ、星野相手なら絆されても問題はないだろうし、そもそもおばあちゃんは星野の闇に気付いていないとも思えない。おそらくわざとだろう。あの人観察力お化けだし。
おばあちゃんは自分がなりたいようになれるのだ。嘘をついて欺くのではなく、本心からなりたい心に変われる。
嘘吐きな星野からしたら真心込めて話してくれるおばあちゃんは一種のセラピーにも匹敵するんじゃないかね。
俺に信用される程の人がおばあちゃんなのだ。
うちのおばあちゃんとそこらの木っ端心理セラピストみたいな奴らでは天と地ほどの力の差がある。
そんなことをつらつらと考えながら星野と距離を空けないように歩いていると、少し体が冷えてくる。
もう3月だけどまだちょっと寒いな……。
「いやー、いいおばあちゃんだったね」
「まぁな」
「あーあ。私もあんなおばあちゃん欲しかったな〜」
何を抜かすかこのまっ○ろくろすけは。
「絶対やらねぇ……いや、待てよ……?」
「どうかした?」
「星野が俺ん家に来ることもワンチャン出来るのか」
「?」
「お前が、
実際問題可能なはずだ。
まだ調べていないから何とも言えないが……いや、まだ星野の両親が施設に星野を引き取りに来る可能性もあるのか。
流石に早計だな。
「……そっ、か。私が……おばあちゃんと、
「まぁ、まだ会ったばっかだし、あんまり深く考える必要も無いだろ。これからまた遊びに来ることもあるだろうし、おいおい考えていけばいい」
「俺もお前のこと嫌いじゃないしな」
「むぅ……難しいこと言ってくれちゃって」
「そんなことより、今度のおばあちゃんの店の体験のことでも考えたらどうだね」
「あれ? 遊びに行くんじゃなかったっけ」
「うちのおばあちゃんがそんなしょぼいことで満足するわけがないだろう。言ったろ? 変なとこで押しが強いって」
そうだ。ばあちゃんが遊びに来させる程度で終わるわけがない。
毒は薬にもなる。
ばあちゃんの好きな言葉のひとつだ。おそらく星野は馬車馬の如く働かされ、人と関わることへの荒療治をされることだろう。
俺もひねくれ始めてから馬鹿みたいに働かされたし。お陰で謎の眼力にも気付けたが。
流石に他所の子にそんなことさせないか……? いや、星野アイ家族化計画は俺が何となくで思いつくレベルだ。おばあちゃんが気付いていないわけがない。
そう考えるとマジで働かされる可能性はあり得る。
「ふふふふふふ、お前が草臥れたぼろ雑巾のように疲れ果てる姿が容易に想像出来るわ! 楽しみだな」
「ナチュラルに性格悪いよね佐藤くん」
にしても、星野が家族に……ね。
それはそれで面白そうだ。
あとあまり俺の家に星野を呼ばない方がいいのかもしれない。主に俺のメンタル的に。
人間大まっ○ろくろすけが古い日本らしい家に出没するそれっぽさ。
恐ろしく雰囲気にマッチしている……。
あいつと仮に暮らすってなったとして、夜中にトイレで鉢合わせたりとかしたら冗談抜きで失禁しかねない。
早まったか……?
推しの子魅力的なキャラ多すぎて個別に書きたくなってしまう。
さあて、原作ではアイを引き取りに来てくれなかった母親。
引き取りに来なかったのか、引き取りに来れなかったのか。
ところで、虐待された子供を親が引き取りに来る場合は面談などの試験があるようですね。
今作ではどういう扱いになるのか。
そこまで行くのに遠いんじゃ……。