なんかまっ○ろくろすけに懐かれた。   作:レトルトところてん

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どうも、お久しぶりぶり大根ですの。

受験という戦いの奔流、しかし筆者は耐え抜いた。
推しの子も久しぶりに漫画見た。ルビーの演技が解釈一致すぎる。そうだよなぁ!16歳だもんなぁ!!!平気で振舞ってることそのものがおかしいよなぁ!
おもしろいよおおおお!
ということで

はい、続きです。


未知から略奪。もしくは煽り耐性最弱。

 

 

 

 

 

 深夜。空に黄金の月が浮かぶ時間。

 

 

 

「ふぅーむ……なるほど?」

 

 

 カチカチ、カチカチ。

 

 

 古き良き、古風な面立ちの一軒家。木材の素晴らしい香りがするその一室。そこには行儀良く座布団に座り、パソコンの画面を眺めている最強で無敵な天才美少年SRの姿がある。

 

 完璧で究極な彼は一体何を夜中に検索しているのか、疑問に思う人も居るのではないだろうか。

 

 

「……ほうほう……? 規則は施設ごとに違うのか。ワンチャンあるぞこれ……!」

 

 

 その美顔には悪戯好きな妖精のような笑みが浮かべられている。

 

 はい、というか俺です。

 

 

 パソコンを操作しながら考えを巡らせる。同時に調べ物に目を通すのも忘れない。

 

 現在11時21分。

 

 こんな遅い時間(小学生主観)まで何を調べているのか。ここで我が検索履歴を見てみよう。

 

 

 ・施設育ち お泊まり

 

 ・施設 外泊 許可

 

 ・児童養護施設 外泊許可

 

 ・孤児院 里親 ふれあい

 

 

 お察しの方も居るだろうか。そう、俺こと佐藤涼は着々とスーパービッグプロジェクトを考えている。

 

 

 その名も『〜嘘つきまっ○ろくろすけをうちの子にしたら心まで癒してしまった件〜』だ。

 

 略して『うちの子』と言ったところだろうか。

 

 

 この前の職場体験(仮)では怖い思いをさせてしまったからな。星野は全然大丈夫だよ〜! とか抜かしていたが、何の補填もせず、負い目をそのまま放置するのは俺のプライドが許さんッ!

 

 普通に星野はおばあちゃんからお駄賃も貰っていたし、どっか買い物行くだけでもいいかなーともちょっとだけ思ったのは秘密である。泊まり誘うのにひよってるやついる? いねぇよなぁ!!!

 

 俺が誘いたいのだ。普通の小学生っぽいこともたまには悪くない。

 

 

 話を戻そう。

 

 星野を家に呼び、お泊まり会をするためにはクッッソアバウトに大きく分けて2つある。

 

 

 1つは規則に反しない真面目ちゃんルート。

 

 通常、施設育ちの子供には特別な事情がない限り外泊の許可は降りない。特別な事情の例としては修学旅行や親戚との宿泊などが挙げられるそうだ。だが調べて出てきたふれあい里親制度……こいつを利用すれば上手く法律に引っかからないように星野をうちに呼べるかもしれない。

 

 この里親に子供を預けていいのか、子供に判断させるためのお試し期間みたいなものだな。元々星野にはうちの子になってもらうことも考えていたし、一石二鳥で悪くない。

 

 

 2つ目は規則なんざ知るか! 好きに生きるぜアウトロールート。

 

 星野には大人しく悪い子になってもらい、無断外泊してもらうルートだ。

 

 後で怒られるのは星野なのでこのルートは正直あまり考えていない。

 

 

 星野の居る孤児院は確かあの辺りだから……ヒット、児童養護施設『あさがお』ね。……なんか見覚えというか、聞き覚えというか……うーん。気のせいか?

 

 考えてみるも答えは出ないし、夜も更けてきた。

 

 そろそろ寝るべきだな。俺は最低でも175cmのビッグな男になると決めているのだ。あのクソ共もそこそこ身長はあったはずなのでそこだけは感謝……まぁ、感謝。

 

 

 里親になるためには研修も必要なため、おばあちゃんの意思確認もしなくちゃな。割とそういう雰囲気もおばあちゃん出てたし、結構ノリノリでやってくれそう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あら! 涼も同じこと考えてたのねぇ」

 

「ってことはおばあちゃんも星野の里親になるって考えてたの?」

 

「あいちゃんは凄いお利口さんだし、飲み込みも早かったもの。何より……可愛い孫娘も欲しかったのよ〜! もちろん涼も可愛いけど、女の子じゃないからねぇ」

 

 

 昔着てた私の着物もなんとなく探しちゃったりしてねぇ、星野ちゃんに着てくれないか考えてたりしたのよ〜とニコニコしながら語るおばあちゃん。

 

 

 俺の予想より1億倍くらい乗り気だったようだ。

 

 

「とはいえ、まだまだ出会ったばかりだもの。もう少し一緒に時間を過ごしてからでも遅くはないわ。……涼、あいちゃんはどこの孤児院の子なの?」

 

「あさがおってとこらしいよ」

 

「……あさがお。まさか、あの仁義馬鹿のところねぇ……わかったわ。私は朝顔の院長と昔仲が良くてねぇ。少しくらいなら融通が効くと思うわ。ふふふ……懐かしいわねぇ。たまには顔を出すのも悪くないかしら」

 

 

 ちゃぶ台を挟んで俺とおばあちゃんが座布団に座っている。

 

 ちゃぶ台の上には白いご飯とワカメの味噌汁、そして魚の塩焼きにお茶が2人分が用意されていた。

 

 目の前をしっかりと見据えると、

 

 窓から差し込む日光に照らされ、神々しく全身が光に包まれているおばあちゃんの顔に黒い笑みが伺える。

 

 

 まさかおばあちゃんのトンデモ逸話エピソードのどこかに出てきた人だろうか。どうりで聞き覚えがあったわけだ。おそらくおばあちゃんの居酒屋にたまに来る客だろう。

 

 棚からぼたもち、だな。

 

 

「知り合いなの? なら星野とお泊まり会みたいなのできないか聞いてみて!」

 

「! あら! お泊まり会ねぇ……いいわねぇ。おばあちゃんにどんと任せておきなさい」

 

「うん! ありがと!」

 

 

 おばあちゃんが協力的で助かったぜ。ズズッと味噌汁をすすりながら俺は未来の展望を思い描く。

 

 しっかし、少し急が過ぎるか? 普通の小学生は仲良くなってどれくらいのタイミングでお泊まり会を実施するのだろうか。

 

 ……正直わからない。

 

 だって俺、星野以外に友達居ないし……おじちゃん連中となら良好な関係を築いている自信があるのだが。

 

 うぅむ……ま、なんとかなるっしょ!

 

 だって僕、天才だから。(うぬぼれ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ということがあってだな、星野くん。君の意向を教えて欲しいのだが」

 

「ふむふむ、話はわかったよ〜佐藤くん。私のいこう?としては……どーしよっかな」

 

「おいおい、良いのか? 変な焦らし方されたら俺はお前の煮卵を食い尽くすぜ」

 

「!? だめだよ〜! こないだジャンケンで決めたし、敗者は勝者に従うべきだと思わない?」

 

 

 このアマァ! 

 

 

 ウキウキとした声音でこの世の理を説いてくる星野。

 

 隣を見ると給食の煮卵が黒い霧の中に吸い込まれていく。吸引力の変わらないただ一つのまっ○ろくろすけホシノンめ。食事シーンが毎回生命を吸い取る系の悪役のくせに!

 

 

 このホラゲーに出てくる敵から何故このような言い草が飛び出てきたのか。

 

 2日前ほどに敗者は勝者のお願いを極力叶えるという条件で勝負をしようという流れになったのだ。

 

 そこで俺は天使のような優しさを見せ、勝負方法は星野に任せると言った。言ってしまった。

 

 するとやつはあろう事か俺に勝負の是非が全くわからないまっ○ろくろすけVS俺のジャンケンを言い出したのだ。

 

 1度口に出してしまったので俺は大人しくその不平等条約を飲み込むしか出来なかった……。

 

 

 結果? わかるわけねぇだろ! まっ○ろくろすけだぞ! 嘘ついてたら俺はわかる。だがやつはそれを逆手に取ってきたのだ。

 

 嘘の煙がたくさんありすぎれば、小さな嘘の煙は紛れてしまう。大は小を兼ねるとはよく言ったものだ。くそが。

 

 大量に嘘をつきまくった星野のジャンケンの嘘を判別できず、俺はやつの『! やった〜! よく佐藤くんって自分のこと天才って言うけど、負けちゃったね?』という言葉を信じるしかなかったのだ。

 

 実際は多分俺の勝ちだったと思いますけどね。えぇ、もちろん。

 

 

 願いの内容は勝手に星野の食べ物を盗まないことだった。まさかこの俺がそんなせこい真似をすると思われているなんてな。悲しいよ星野。まぁ何個か食べてるけど。

 

 インガオホーとはこのことだったのか。

 

 

「……お泊まり会、かー。うーん……まぁうちの院長さんなら許してくれそう、かな?」

 

「ということは、そういうことだな?」

 

「そういうことかもね!」

 

 

 ふふ、と星野は笑い、俺の煮卵が黒い煙から飛び出たフォークの先端に突き刺される。

 

 ……ん?

 

 え?

 

 

「星野くん???」

 

「? どうかした?」

 

「あっ、いや……え? 騙されないよ? 何食わぬ顔してるんだろうけど俺は貴様の暴虐を目の当たりにしてるからね?」

 

 

 てめぇ! 俺の煮卵を奪うとはいい度胸だ……!

 

 

 星野の目の前にある煮卵に狙いを定め、攻撃しようと__

 

 

 ッ! そうだ、俺はもうやつの食い物を盗み反撃することは叶わないんだった! まさかこれを見越していたのかッ! 星野ォ!

 

 

「……世界って残酷だよねー。はむっ、おいしー! なんか普段食べてるより美味しいかも。やっぱ佐藤くんのだからかなぁ? あっ、私の煮卵欲しい? あげないけど」

 

 

 そうやつは煽るように呟き、フォークの先に刺さった煮卵を俺の目の前にプラプラさせる。小さく、味わうようについた食べ跡が網膜に焼き付けられる。

 

 おれのにまたご……。

 

 

「なっ、く、か、ぬぅぅぁぁぁっ!」

 

 

 く、か、くぇ、クェェェエエエエエッ!!!!(発狂)

 

 

 佐藤は激怒した。必ずこの邪智暴虐にして傲岸不遜、無知蒙昧の小娘に世の理を叩きつけねばならぬ。佐藤に発狂はわからぬ。佐藤はただ平穏に日々を過ごす一般天才ピーポーだ。周りの程度が低い人間を見下し、おばあちゃんと暮らして生きてきた。

 

 だがッ! こんな俺にもッ! クソ煽りするメスガキはわかるッ! AIッ!

 

 テメーの敗因はたった一つ……テメーは俺を怒らせた。

 

 

「……俺は一般的倫理観、全ての道徳、躊躇われる人間性、その全てを放棄するぜ、星野。次だ。次のゴールデンウィーク」

 

「お前は次のゴールデンウィーク、我が家にて最高の歓待を受けてもらおう。もちろん、泊まりでなァ!」

 

「……次のゴールデンウィークかー、あと数週間くらいだね」

 

「せいぜい余生を楽しむんだな、星野。俺はもう手加減しないぜ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ああ、俺はもう手加減しないとも。小学生の最も恐るべき武器は何か。力? 小ささ? 愛らしさ? 全て違う。

 

 それは年齢が低いというだけで、人間としての許容ラインが大幅に下がるハードルの低さだ。子供だから仕方ない。それがまかり通る世界の認識ッ!

 

 羞恥心も、俺のプライドも、全て捨てよう。認めるぜ、星野。お前は俺の予想を遥かに上回った。(煽られただけ)

 

 この俺の全知識から選び出された、たった一つの究極の小学生の攻撃手段……磨かせてもらう。この数週間、俺の才能を全振りして()()を磨かせてもらうぜ。

 

 

 おばあちゃんにも役に立つかもしんないし、丁度いい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 






やべぇよ……! もう書き方なんて忘れちまったよ! プロットも何もねぇよ! 過去の前書きを見るしかない……!
前の小説ノート見たら夏祭りの構想とかあったけどこいつ書く気あったんか???

ちなみに佐藤くんが考えてるやつは筆者が過去に喰らって苦しんでたやつです。
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