Doll's FrontLine -Armored Outsiders- 作:天羽々矢
小さな廃集落の空き家で
だがスミスとレストのデヴィンターへの反応から彼等がデヴィンターの手先では無いと推測したヒロは一時停戦。
対してスミス達はヒロの発言が引っ掛かり、レストがヒロに問う。
「お前、さっき俺達の敵とお前達の敵は同じだって言ったよな?」
「言ったけど?」
「・・・バーナード・デヴィンターとお前達に何の関係が?」
レストの問いにヒロはSFP9を点検しながらも答える。
「関係って程でも無いさ。
その発言を聞いたレスト達は、ここに来る前に16Labの猫耳研究員が言っていた事を思い出した。
猫耳研究員が言うには、ヘリアントス上級代行官に
「・・・まさかとは思うが、ヘリアンさんに
ヒロの発言からスミスがそう予想しヒロに問う。
それに対しヒロは点検を終えたSFP9をホルスターに腰のホルスターに収めながら「まぁね」と答える。
スミスはあちゃーと頭を押さえながら天を仰ぐ。情報が無かったとはいえ自分等は危うく情報提供者を射殺する所だったのだと。
それを言えばヒロ達もスミス達を
それをヒロも理解しており「気にしなくていいよ」と手を振りながら返す。
するとそこへ2階から荷物を纏めたチカゲとシズカが降りてくる。ヒロも床から腰を上げるがその意図が分からないスミス達。
それを察したのかヒロが口を開く。
「
確かにそれには一理あるとスミス達は頷く。
今まで人の気配も鉄血の気配も無かった集落で突然銃声が鳴ったとあれば、基地の人形かデヴィンターの手下が怪しんで様子を見に来ても何ら不思議は無い。
基地の人形なら上手く誤魔化す上で説明すればもしかすれば味方に付けられるかもしれないがそれはあくまで上手くいけばの話、そんな保証は無い。
デヴィンターの手下なんて以ての外だ。もし自分達の事が知られそれをデヴィンターに伝えられれば逃げられてしまう可能性もある。
しかしそれに対しスミスは思考を巡らせている。
先程のヒロの発言と今の行動、自分達の
スミス、レスト、
「だったら良い場所知ってるぜ、俺達の隊長が先に場所取ってんだ」
スミスの発言に今度はヒロ達が頭に?マークを浮かべた。
集落より更に基地から離れた今は使われていない山小屋。
その小屋の窓から基地をバレット M107
そしてその青年の周囲を警戒する黒髪オールバックに執事服と金縁の
すると背後からV8エンジンの低く唸るようなエンジン音が響き、2人の青年が直ぐに振り返る。
そこにやって来たのはペッパーグレーメタリックに黒のレーシングストライプの入った1967年型フォード・マスタング ファストバック。シェルビーGT500ルックとサイドマフラーという
そして
すると
「ふざけんなお前ッ・・・何で俺だけトランクなんだよ・・・!」
「悪かったよ、
謝罪しながらもスミスの手を取ってトランクから引っ張り出すヒロ。
その様子を理解しかねている黒短髪の青年と黒オールバックに執事服の青年がレストと
そしてスミスを引っ張り出した後に今度は自分達の荷物を引っ張り出すヒロにレストと
「レストとノアから話は聞いた。DG小隊隊長のバレットだ。よろしく頼む」
「同じく、DG小隊のウェイターと申します」
相手から自己紹介してもらえたという事は、少なくとも協力する価値はあると判断してもらえたのだろう。
黒短髪の青年はバレット、黒オールバックに執事服の青年はウェイターという。
ならばこちらもそれに答えなければと、ヒロ達も名乗る。
「ヒロ・スメラギ。流しの傭兵さ」
「チカゲよ、よろしく」
「九九式軽機関銃と申します、私の事はシズカとお呼び下さい!」
そしてヒロは右手を差し出しバレットはそれに一瞬戸惑ったものの直ぐに意図を理解し、右手を出して握手をする。
ED:Prototype/石川智晶