Doll's FrontLine -Armored Outsiders- 作:天羽々矢
スミス、レスト、
どうやらバレット達はまだ
「基地に入れるとすれば町の地下に張り巡らされてる旧世紀の水道だろうな。水道が生きてるとすれば当然基地にも水を補給してるだろうし、緊急時には非常用の脱出路にもなるから」
「よく調べたモンだな?」
カップかき揚げそばを
彼ら“
DG小隊としてもヒロ達が先に偵察し収集した情報を共有出来た事で偵察に割く時間を
スミスは器の中を掻き込み汁も飲み干してすぐに準備にかかる、そして他のDG小隊メンバーも早急に食事を終えて行動を開始。
バレットは引き続き基地の監視を行い場合によっては敵対勢力と思われる基地職員への狙撃も行う。ウェイターはそのバレットの護衛。
残りはヒロの
その際にスミスは
それでも何とか全員無事に降りる事が出来、堤防を降りて川の砂利の岸へ降り歩いて水路へ向かう。
川の水深は浅いため問題無く歩ける。
目当ての水路前にたどり着きゴミ除けの錆びた鉄格子を外し侵入。
水路内の水位も低い事から取水としては使われていないようだが脱出路としては十分機能するだろう。
「見張りは無し、行こう」
ヒロが
「グェッ!?」
突然スミスにジャケットの襟を掴まれて引っ張られ、思わず変な声が出てしまう。
何するんだと言いたげにスミスを睨むものの、スミスは冷静にヒロの足元を指差す。
その差した指の先には瓦礫から1
思わずゾッとした。
DG小隊の中で索敵能力に優れた彼だからこそ気づけたのだ、もし彼がいなければ今頃どんなに軽傷でもヒロの足が吹き飛んでいたところだろう。
「サンキュー、助かったよ・・・」
「貸しにしとくぜ」
旧世紀時代の水路は迷路のように入り組んでいるだけでなく老朽化の影響で天井や壁の所々に
尚の事、先程の地雷を踏まなくて良かったとヒロはしみじみ思う。
地雷が爆発すれば足を失うだけでなく水路が崩落しその瓦礫の中に生き埋めになっていたかもしれないのだから。
やがて基地の真下らしき石造りの貯水槽に出る。
スミスとヒロが
壁に設置された
「ストップ」
今度はヒロが待ったを掛ける。
ゆっくりとマンホールの蓋を持ち上げ目を凝らして見るとマンホールにワイヤーが繋げられており、それは外に設置されている
何も知らずにマンホールを開けようとすれば即
「何で分かったんだよ・・・?」
「過去に何度か引っ掛かりそうになったからね」
それは経験によって養われた勘。今回は役に立ったようだ。
装着しているベルトポーチからペンチを取り出し、蓋の隙間から何とか腕を出し
「サンキュー、今度は俺がフォローされたな」
「さっきの借りは少しは
マンホールを開けつつヒロはそう言う、
開けたマンホールの先はどうやら城内の物資保管庫のようで、様々な銃器や爆薬が揃っている。
恐らくこれらは必要に応じ
相手に対し遠慮なんて必要無い為、ヒロとチカゲは保管庫の物資から使えそうな物を持てる分だけ頂いていく。
保管庫の外は城内の庭のようで扉から少し外を覗いてみると、モヒカンのガラの悪そうな男が戦術人形に付きまとっている。
I.O.P.の
モヒカン男は見た感じでは
すぐさまスミス達DG小隊が銃の
スミス達の銃には
そこでスミス達に代わりヒロ達が
そしてヒロが右足を持ち上げたと思うと、思い切りドアを蹴破り開ける。
「何だ!?」
モヒカン男が反応し銃を抜くよりも先にヒロが消音器付きSFP9を撃つ方が早く、胴体に1発、そして
「・・・ありがとう」
男が息絶えたのを確認し、Vectorが乱れた服装を直しながらヒロに礼を言う。
「ここの
「それでも。ありがとう」
よほど扱いが酷かったのか、助けたのがついでと言われたにも関わらず礼を言うVectorにヒロは小恥ずかしくなったか軽く頭をかくが、すぐに意識を切り替えVectorに基地の実状を聞いてみる。
やはり元凶は基地指揮官のバーナード・デヴィンター。各地の暴走族と結託し物資の略奪・横領及び密売、戦術人形達への暴力行為もあり暴走族に横流しされ帰ってこなかった戦術人形もいるようだ。
ならば、プロトコルに縛られる
「なら、ここからは二手に分かれよう。俺達が暴れて基地の奴らを引き付ける。Vector、スミス達をここの
「別に構わないけど、大丈夫?」
「その気持ちだけ受け取っておくよ」
派手に動くという事で消音器の出番はここまで、SFP9をホルスターに収め代わりに先程保管庫から頂いたG36Cを構える。
チカゲもSG556に代え、シズカもUSPから自分の半身である九九式軽機関銃に持ち替える。
「もし援護が欲しけりゃ呼べよ?応援に行ってやるぜ?」
「ご心配どうも」
スミスにからかわれながらも軽く受け流し、レストと
Vectorに案内され城内へ入るスミス、レスト、
「よし、派手にやるぞ」
「えぇ」
「了解!」
ED:Prototype/石川智晶